A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

瑳里生誕祭~ネクロ魔 /虚飾集団廻天百眼/細胞彼女/FOXPILL CULT他@新宿JAM 2016.1.17(sun)

2016年01月19日 01時57分42秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界




『白猫座見世物地獄』
~NECRONOMIDOL 瑳里生誕祭~


出演者
里咲りさ
細胞彼女
溺愛
虚飾集団廻天百眼
FOXPILL CULT
NECRONOMIDOL



ネクロ魔ことNECRONOMIDOLの白塗り娘・瑳里ちゃんの19歳の生誕ライヴ。以前どんな音楽が好きなのか尋ねたら「耽美なヴィジュアル系」と答えた彼女らしく、最初に発表された対バン3組は筆者が聴いたこともない未知のバンドばかり。15歳から白塗りパフォーマンスをしていたという不思議少女の世界に染まった時間と空間だった。(斜体は瑳里のコメント)

●FOXPILL CULT


【FOXPILL CULT】ここでしか聴けない癖になるメロディ!一度ネクロ魔と対盤◉Vo.ケビン氏は百眼の歌を作曲しています!

2008年に結成されたNew Wave Avant-garde Pop Bandを名乗る4人組。ヴォーカル/ギターの西邑卓哲は、パイディアの再結成に参加、廻天百眼の音楽監督/楽曲制作を担当する。新作には吉田達也がゲスト参加し、新メンバーは元PLASTICZOOMというから筆者と全く無縁ではない。寧ろコチラ側の存在なのかもしれない。

FOXPILL CULT - 乱暴論 【最新full MV】(※2015年8月5日発売「蠅になろう」より)

公式サイト


●溺愛


【溺愛】一方的に好きで今回初めての対盤です。一度youtubeを開いて!Vo.さんは過去に莓樂團のサポートも!

2012年結成。vocal メグ子、piano 長名護ヨウジの二人からなるユニット。歌とピアノのミニマムな編成だが、情念に満ちた歌の迫力と、無言でヴォーカルに付き従うピアノの献身ぶりに呪縛される。露悪趣味の歌詞の世界は、闇を病む少女の心臓の鼓動と同期するのであろう。

甘い肉 / 溺愛 -rotting love / dekiai- [FULL MUSIC VIDEO]

公式サイト


●里咲りさ


アイドルグループ・少女閣下のインターナショナルのメンバーとしても活動する女子シンガーソングライター。大森靖子をaikoで和えて後藤まりこでコーティングしたような歌唄い。自虐と諧謔に満ちたMCと歌詞、不思議と印象に残るメロディライン、あどけないようで策略を巡らしたスタイルは、世界に君臨する可能性がある。

里咲りさ - シャイガール戦争 (Risa Satosaki - Shy Girl Wars)

公式サイト


●瑳里ソロ


真っ赤なドレスで登場した見世物小屋の女主人。19歳にしてこのオーラ。生まれながらの表現者(パフォーマー)なのか。それにヤラレた筆者は原宿の個展を二度も訪れ家族の似顔絵も描いてもらった。「どうせ人生は見世物よ」と、里咲りさとのデュオで中島みゆきを歌う姿に愛を感じた。

DJ瑳里(NECRONOMIDOL、東京ハライソ)2015.5/24 HEAVY POP #へびぽ Vol.21 at 青山FAME



●虚飾集団廻天百眼(きょしょくしゅうだん かいてんひゃくめ)


【虚飾集団廻天百眼】私の成長期にダイレクトに影響を与えた劇團さん。美しく激しく狂おしく。美の骨頂!

寺山修司の暗黒劇を現代に継承する虚飾芸事集団。魑魅魍魎感たっぷりだが、ハードロックやスラッシュメタルを昇華した音楽性とお祭騒ぎの集団歌唱は、否応無しに観る者の心を快楽の園へ導く。阿佐ヶ谷で開催される本公演を観に行ったら、アイドル以上にハマる危険性がある。彼らの世界に浸りきれば浮き世の憂さは霧散する。

カゴメカムゲノム 廻天百眼『冥婚ゲシュタルト』DVDより

公式サイト


●細胞彼女


うてなゆき(うてにゃん)によるワンマンアイドルユニット。休む間もなく連射される高速チューンとハイトーンヴォイス、テンポチェンジの激しいハードコアサウンドの破壊力はメルトバナナを彷彿させる。ヲタの盛り上がりもこの日イチニを争うハイパーさ。前日目黒鹿鳴館で行ったワンマンライヴの疲れは見事に消えていた。

細胞彼女/最◎暴(OFFICIAL MV)

公式サイト


●NECRONOMIDOL(ネクロ魔)


全員白塗りで挑むネクロ魔がトリ。アンダーグラウンドアイドルの象徴から、より汎用性のあるサブカルアイドルへ、段階的に進行しつつある過渡期に立ち会える歓びを噛み締めながら、最前へダッシュして腕を伸ばすが届かない。現在レコーディング中のデビューアルバムに想いを馳せてほくそ笑む。6月30日リキッドルームワンマンまでに何処までステップアップするのか、溺愛しながら見つめていたい。

NECRONOMIDOL 12/07 下北沢 Shelter

公式サイト

推しメンの
生誕イベント
この世の春







えいたそちゃんも祝福してるよ!
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【私の地下ジャズ愛好癖】ヒューマン・アーツ・アンサンブルとBAG 後編~ルーサー・トーマス再評価

2016年01月17日 02時49分16秒 | 素晴らしき変態音楽


ヒューマン・アーツ・アンサンブルはマサチューセッツ州セントルイスで1971年にAACMとBAG(ブラック・アーティスツ・グループ)に関係のあるフリージャズ・ミュージシャンによって設立された音楽と演劇の共同体である。1970年頃、公共基金が急進的政治グループと繋がりのある芸術組織への援助を止めはじめた。ドラマーのチャールズ・ボボ・ショウは、新たに人種に関係なくどんな人にも開放された芸術的共同組織を設立するアイデアを思いついた。その結果誕生したヒューマン・アーツ・アンサンブルは、急進的政治活動を推進し、ユニークなゲリラ劇場の商標を追求することが出来る一方で、必要に応じて一般市民のサポートを得ることも出来た。

ヒューマン・アーツ・アンサンブルは最終的にフリー・インプロヴィゼーションに関心のあるジャズ・ミュージシャンの重要な修行の場となった。ヒューマン・アーツ・アンサンブルのジャムに参加したミュージシャンの中には、ルーサー・トーマス(sax)、ジョセフ・ボウイ(tb)、マーティ・アーリック(sax)、ジョン・リンドバーグ(b)、若き日のジョン・ゾーン(sax)等がいて、レスター・ボウイ(tp)やオリヴァー・レイク(sax)といったエスタブリッシュされたアーティストも参加した。1973年にレコーディングされたアルバム『アンダー・ザ・サン』が、1975年にアリスタ/フリーダム・レーベルから再リリースされて、幅広い評価を受け、前衛的な作風にも関わらず好調な売上を記録した。『アンダー・ザ・サン』の魅力のひとつは、ファンク・グルーヴとフリー・インプロヴィゼーションのブレンドだった。

ヒューマン・アーツ・アンサンブルは、1977年に至るまで、セントルイスエリアで凝った音楽野外劇を提供し続けた。その頃、セントルイスに留まることを選んだ者をあとに残して、中心メンバーの一部がニューヨークに拠点を移した。グループは短い期間ニューヨークで活動したが、ジョセフ・ボウイが自分のバンド「デファンクト」の結成に専念するようになり、残りのメンバーもそれぞれ他の道へ進み、ヒューマン・アーツ・アンサンブルは終結した。
【私の地下ジャズ愛好癖】ヒューマン・アーツ・アンサンブルとBAG 前編



LEFT:
Black Artists Group ‎"In Paris, Aries 1973"
BAG ‎324 000 / France / 1973

ヒューマン・アーツ・アンサンブルの母体であるセントルイスのブラック・アーティスツ・グループ(BAG)名義の唯一のアルバム。チャールズ・ボボ・ショウ(ds)、オリヴァー・レイク(sax,fl,perc)、ジョセフ・ボウイ(tb,perc)、バイキダ・キャロル(tp,perc)、フロイド・ルフロール(tp,vo,perc)のクインテット編成で、1973年パリでのライヴ録音。全員がパーカッションを担当するマルチ・インストゥルメンツ志向は、先輩のアート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AEOC)と共通する。LP1枚ではBAGの全貌は知り得ないが、精神性・志向性はヒューマン・アーツ・アンサンブルや各メンバーのソロ活動に継承されていることは間違いない。

RIGHT:
Oliver Lake ‎"NTU: Point From Which Creation Begins"
オリヴァー・レイク『エレクトリック・フリーダム・カラーズ』
Arista ‎– AL 1024, Freedom ‎– AL 1024 / US / 1976

アリスタ/フリーダムの再発シリーズの番外編。オリジナル・レーベルUniversal Justice Recordsで未発表だった1971年の音源をアルバム化。名義は人気の高いオリヴァー・レイクだが、ラインナップはジョセフ・ボウイ、チャールズ・ボボ・ショウ、バイキダ・キャロル、フロイド・ルフロールが含まれたブラック・アーティスツ・グループの作品と考えてよかろう。AACM/AEOCのドン・モイエ(conga)も参加しているのでヒューマン・アーツ・アンサンブルとしてもいいが、ヒューマン・アーツ・アンサンブル名義1stアルバム『ウィスパーズ・オブ・ダルマ』(1972)同様にファンク色はない。



LEFT:
Charles Bobo Shaw, Human Arts Ensemble "Çonceré Ntasiah"
Universal Justice Records UJ 101 / US / 1978

チャールズ・ボボ・ショウをメインにしたアルバム。サム・リヴァース所有のNYスタジオ・リヴビーでレコーディングされた。いつの録音か記載がないが、メンバーや音から考えると77年頃と思われる。1曲目のアレックス・ブレイクのファズベースに度肝を抜かれる。管楽器はジョセフ・ボウイとジュリアス・ヘンフィル。ヘンフィルとの共演の多い実験チェリスト、アブドゥル・ワダドに加え、ギターでニョーモ・マンテュイラが参加。マンテュイラは本作以外に参加作品がない謎のギタリスト。スパニッシュギターの抽象的フレーズは只者ではない。オリジナル盤は少数プレスで入手は難しいが、1981年の再発盤『P'nk J'zz(パンクジャズ)』は容易に見つかる。

RIGHT:
Charles Bobo Shaw / Human Arts Ensemble Featuring Joseph Bowie "Junk Trap"
Black Saint BSR 0021 / Italy / 1978

1978年5月にチャールズ・ボボ・ショウ、ルーサー・トーマス、ジョセフ・ボウイ、ジョン・リンドバーグ(b)、ジェームズ・エメリー(g)のクインテットで行ったヨーロッパ・ツアーの時イタリア・ミラノのGRSスタジオで録音されたアルバム。陽気なジャケットにも関わらず内容は過激なハードコア・ジャズ。突撃するパワーはそれこそ「パンクジャズ」と呼びたい。セントルイス・シーンの立役者のひとりルーサー・トーマスは比較的過小評価されているが、洒脱なサックスプレイの胡散臭さ(褒め言葉)はもっと評価されるべき。帰国後ジョセフ・ボウイはデファンクトを結成し、ヒューマン・アーツ・アンサンブルは解体の路を辿ることに。ルーサー・トーマスも80年代に「Luther Thomas & DIZZAZZ」を結成し、ギャングスタ・ジャズを標榜した。



LEFT: 
The Human Arts Ensemble "The Human Arts Ensemble Live Vol. I"
Circle Records RK 23578/9 / Germany / 1978

RIGHT:
The Human Arts Ensemble "The Human Arts Ensemble Live Vol. II"
Circle Records RK 23578/12 / Germany / 1978

2枚とも『Junk Trap』と同じヨーロッパツアーでの1978年5月23日オランダ・ティルバークのDe Groote Luxeに於けるライヴ録音。Vol.1はチャールズ・ボボ・ショウ、ルーサー・トーマス、ジョン・リンドバーグのトリオ、Vol.2はボボ・ショウ、ジョセフ・ボウイ、ジェームズ・エメリーのトリオによる演奏を収録。裏ジャケの写真は共通なので、最初にVol.1を見つけたとき、サックストリオなのにトロンボーンの写真が載っているヘンなレコードだと思った。Vol.1での破天荒なサックスを聴くと、もしかしてジェームス・チャンスのお手本はルーサー・トーマスだったのではないか、と想像してしまう。逆に『Luther Thomas & DIZZAZZ』(81)でファンクビートでラップを歌うルーサーにはジェームス・チャンスの影響を感じる。Vol.2はエメリーの変態ギターが大活躍し、触発されてトロンボーンも狂いまくるA面が秀逸。ベースレスで腰の砕けた脱力ビートが意外に気持ちいい。

人類愛
生類憐れみ
類人猿

Luther Thomas & Dizzazz - Yo' Momma - Soul Funk
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BO NINGEN@渋谷WWW 2016.1.13 (wed)+【特別付録】ピンナップ付き

2016年01月15日 01時34分43秒 | 素晴らしき変態音楽


BO NINGEN Japan tour 2016



Facebookより
Bo Ningen 1月12日 20:47
遂に、明日です。我々と、始めましょう。ボウイもレミーもいない、この世界を、生まれ、祓い、許し、愛し、滅ぶ、希望そのものである音楽を!
渋谷WWWにて、開場18:30 // 開演19:30 お待ちしています。Bo x

Finally, eventually, tomorrow is our Headline show in Tokyo. This dubious word, in 2016 without Lemmy and Bowie, we should make vibration and frequency together for the hope called music!
Shibuya WWW Open 18:30 / start 19:30 No Djs / support C O M E x



GEZAN(2015.12.17)~八十八ヶ所巡礼(2016.1.8)そしてBO NINGEN。一ヶ月の間に推し男子バンド3組を体感できる幸せを誰に感謝すればいいのだろう。アイドルさんに現を抜かしている様に見えて、オレってやっぱりROCKの星の元に生まれたのだ、と気取ってみても許されるだろう。とは言いつつも、WWWでBO NINGENを観るのは、2013年3月14日の「でんぱNINGEN BOYS」(でんぱ組/BO NINGEN/N'夙川BOYS)以来。あの日のアンコールで、ラップでメンバー紹介するえいたそ☆成瀬瑛美さんに惚れたんだっけ、と甘い思い出に浸るのも致し方ない。

そもそも筆者がアイドルにハマったキッカケのひとつはTaigen Kawabeが2012年末のツイッターで年間ベストNo.1にきゃりーぱみゅぱみゅを選んだのに激しく共感し、他に挙げていたでんぱ組やいずこねこに興味を惹かれたことである。実際2013年の初ライヴはいずこねこだった。いずこを手がけたサクライケンタが、目下激推しのブクガ・Maison book girlのプロデューサーである偶然を照らし合わせれば、BO NINGENとの出逢いが、筆者をアイドルライフへ導く奇跡的エンカウンター(遭遇)だったことは間違いない。あがとりい!と心の底から感謝したい。



初めて観たときの印象は「時代錯誤の長髪サイケ野郎(最大級の褒め言葉)」だったが、観る度に次元の壁を飛び越えて、唯一無二の異能バンドに変化(へんげ)してきた。それを強く実感したのは2013年8月13日代官山UNITでのワンマンだった。クラブ仕様のPAをフル活用し、クリアに分離した重低音で腰を震わす立体音響を発射。精神は別世界へ飛んでも、肉体は浮き世で脈動する、時空を超えた二重の法悦に陶酔した。それが単に機材の仕業でなかったことは、その後の来日公演で明らかになった。また、丁度1年前の2014年12月~2015年1月には活動初期から縁のあるGEZANとのツーマンツアーで互いに進化した姿を競い合い、友情を新たにした。



そして2016年の幕開けを飾るこの日のWWWには、GEZANのメンバーも顔を見せ、満員の観客へ向けて至福のヘヴィロックと祝祭のクラブビートのシャワーを放射し、熱狂の渦を巻き起こした。しかし、ストラップが外れても、弦が切れても、ベダルが壊れても、全く動じることなく、演奏が熱を帯びるに連れて、逆に精神はシャープに研ぎ澄まされる、ある意味冷静沈着なメンバーのスタンスは、未来のROCK及びROLLの存り方を暗示しているように筆者の目には映るのである。

棒として
人間として
ROCKする

プライマル・スクリームのUKツアーのサポートに抜擢されたとのことだが、3年前の約束のでんぱ組×夙川BOYSとのロンドン公演の実現を目指していただきたい。


【付録1】BO NINGEN観戦記
BO NINGEN/GEZAN@渋谷TSUTAYA O-nest 2015.1.14(wed)
BO NINGEN@代官山UNIT 2014.11.29(sat)+【特別付録】ピンナップ付
INTERVIEW:【勝手に翻訳】BO NINGEN最新アルバム『BO NINGEN III』インタビュー:”オープンなら可能性が拡がる”
MAINLINER/姫野さやかSESSION@東高円寺U.F.O. CLUB 2014.2.6(thu):Taigen Kawabe参加
BO NINGENワンマン@代官山UNIT 2013.8.13(tue)
MASONNA/MO'SOME TONEBENDER/後藤まりこ/BO NINGEN@恵比寿リキッドルーム 2013.8.8(thu)
BO NINGEN@TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA STUDIO 2013.3.20 (wed)
BO NINGEN/N'夙川BOYS/でんぱ組.inc@渋谷WWW 2013.3.14 (thu)
BO NINGEN/COMANECHI/THE NOVEMBERS/PLASTICZOOMS etc.@渋谷club asia 2013.2.17 (sun)
DISC REVIEW:幻惑の果てに広がる風景~BO NINGEN「Line The Wall」
Bo Ningen/下山 Gezan @ 東高円寺 UFO CLUB 2012.7.20 (fri)
ギターウルフ、BO NINGEN、N'夙川BOYS、TADZIO他@渋谷Club Asia 2012.1.29 (sun)
灰野敬二/BO NINGEN/オワリカラ/あっぱ@渋谷O-Nest 2012.1.15 (sun)
Bo Ningen@タワーレコード新宿 2011.12.17 (sat)
吉田達也+中林キララ/八十八ヶ所巡礼/豊川座敷etc.@東高円寺UFL CLUB 2011.7.22(fri):Bo Ningenメンバー出演
灰野敬二/BO NINGEN/LSD March/ガガキライズ@新代田FEVER 2011.7.21(thu)
Merzbow/Bo Ningen/RUINS alone他@東高円寺UFO CLUB 2011.2.7 (mon)

【付録2】超キュート!タイゲンくんピンナップ。プリントアウトして下敷きや枕の下に入れよう!
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【私の地下ジャズ愛好癖】ヒューマン・アーツ・アンサンブルとBAG 前編

2016年01月14日 01時19分49秒 | 素晴らしき変態音楽


ポストパンクやレコメン系プログレを好んで聴いていた10代後半、自然にフリージャズに興味を持った。覚えている限りでは、オーネット・コールマン『ジャズ来たるべきもの』、アルバート・アイラー『スピリッツ・リジョイス』、サン・ラ&ヒズ・アーケストラ『ライヴ・アット・モントル―』に続いて4枚目に入手したフリージャズのレコードがヒューマン・アーツ・アンサンブル『アンダー・ザ・サン』だった。浪人時代の1981年10月16日に今は亡き吉祥寺の中古盤店ジョージアで1200円で購入。なぜこのレコードを買ったのか記憶は定かではないが、未知のもの/わけの分からないものに惹かれる中二病の少年にとって、<人類芸術合奏団>という意味ありげな名前と、幻想的な血の沼のジャケットが魅惑的に映ったのかもしれない。

オリヴァー・レイク(as)、レスター・ボウイ(tp)、チャールズ・ボボ・ショウ(ds)という70年代ポストフリーのスターを擁するこのアルバムは、両面各1曲の長尺ナンバーで、コンスタントなベースラインとグルーヴィ―なドラムに先導されて、ソリストが自由奔放なプレイを聴かせるスタイルで、いわゆるフリーインプロヴィゼーションでとは一線を画す。今考えれば、ファンクビートとアヴァンギャルドの融合は、ジェームス・チャンスやラウンジ・リザーズ、リップ・リグ+パニックやピッグバックといった即興的ニューウェイヴに似ているので、ロック好きの感性にフィットしただろう。

ジャケットの沼の向こうの燃える森に迷い込むようなトリップ感、木々の間で楽器同士が呼び交わすジャングル感、聴くたびに何が飛び出すかわからないワクサプライズ感。。70年代ジャズ/フュージョン界の商業主義に背を向けて、自主経営の小さな屋根裏(ロフト)毎夜白熱のセッションを繰り広げる「ロフトジャズ」には、パンクと同じ反骨精神と自立心を感じ大いに共感した。「ロフトジャズ」という名称には異論があるだろうが、その精神性は現在でも創造的音楽の源流として流れている。

Human Arts Ensemble - Lover's Desire (Oliver Lake,Lester Bowie) (1973)


1. The Human Arts Ensemble "Whisper Of Dharma"
 

Label:Universal Justice Records – UJ 103(1972)
Reissue:Arista, Freedom - AF 1030(1977)

Alto Saxophone, Trumpet [Radong, Tibetan Trumpet], Flute [Wooden] – James Marshall
Drums, Instruments [Small Instruments] – Charles Bobo Shaw, Gene Lake
Gong, Instruments [Small Instruments] – Baikida E.J. Carroll
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Bass Clarinet, Instruments [Small Instruments] – J.D. Paran
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Flute, Instruments [Small Instruments] – Oliver Lake
Trombone, Congas, Instruments [Small Instruments] – Joseph Bowie
Trumpet, Instruments [Small Instruments] – Floyd LeFlore

Recorded on October 6, 1972 in St. Louis, Missouri.


2.Human Arts Ensemble "Under The Sun"


Label:Universal Justice Records – TS 73-776, Universal Justice Records – TS 73-777(1974)
Reissue:Arista, Freedom AL 1022 US(1975)

Alto Saxophone – James Marshall , Marty Ehrlich, Oliver Lake
Bass – Butch Smith
Bass Clarinet, Soprano Saxophone, Piccolo Flute, Harmonica – J.D. Parran
Cello – Vincent Terrell
Drums – Charles Bobo Shaw, Jr.
Electric Piano – Kwame Graham
Flute [Tin Flute] – Marty Ehrlich
Flute [Wooden Flutes, Punji] – James Marshall
Percussion, Voice – Abdallah Yakub
Performer [Small Instruments] – Abdallah Yakub, Carol Marshall, J.D. Parran, James Marshall , Marty Ehrlich
Tambura – Alan Suits
Tenor Saxophone, Flute – Oliver Lake
Trombone – Victor Reef
Trumpet – Lester Bowie
Vocals – Carol Marshall

Recorded in July 1973 in St. Louis, Missouri under the sun. Produced by the Committee for Universal Justice."

TO BE CONTINUED....

人類の
芸術文化の
合奏団

Oliver Lake & William Parker - at The Stone, NYC - Oct 21 2014

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瑳里個展@原宿marienkafer+ネクロ魔/ブクガ/ライムベリー他@渋谷Milkyway 2016.1.10(sun)

2016年01月13日 02時35分16秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


【瑳里初個展】
とっぴんぱらりのぷぅ
2016年1月9日~1月16日(火曜定休
場所:原宿marienkafer

ネクロ魔白塗り・瑳里ちゃんの18歳最後の表現。会場のmarienkafer(マリーエンケーファー)は、原宿竹下通りのすぐ側のこじんまりしたアンティークショップ。お一人様男子には少々敷居が高いが、顔見知り魔ヲタの方が居たので、気楽に入れた。数枚のペインティングとアート羽子板、写真コラージュなどが壁を飾り、懐古趣味の家具や内装と溶け合っている。この日は瑳里本人が在廊し、似顔絵を描いてくれて、ライヴの特典会で会うのとは違った雰囲気でドキドキする。20歳くらい若く見える似顔絵には、白塗りの魔性の顔の後ろに隠れた夢見る少女性が滲み出ている。オトナでもなく子供でもない、微妙な感性が120%発揮されるあろう1月17日の生誕イベントが愉しみでならない。



◉1月17日 (日)◉ 新宿JAM
白猫座見世物地獄(瑳里生誕祭)
開場17:30 開演18:00
前売り 2500円
出演者:細胞彼女・溺愛・虚飾集団廻天百眼・FOXPILL CULT・里咲りさ・NECRONOMIDOL
当日はネクロ魔メンバー全員白塗りです。




🆕Doom BlossomVol.1
1月10日(日)
渋谷Milkyway
【前売】2700円(+1d)
【開場/開演】17:30/18:00

パラレルJP/地球人/リナステ/KOTO/2&/ライムベリー/ブクガ/魔

[2016/1/16 11:08追加]


夜は初めてネクロ魔定期イベントに参戦。Milkywayは2013年2月にザ・キャプテンズとアーバンギャルドのライヴを観て以来。1月2日のO-Crestに続き、新年アイドル現場=アーバンギャルドとの想い出紀行である。3年前はアーバンギャルとネオGS追っかけと女子の2乗で華やかだった天乃川(ミルキーウェイ)が、地下アイドル推しヲタ男子の野太いコールで噎せ返る。

●パラレルJAPAN


パラレルJAPAN(公式) @P_P_JAPAN
セルフプロデュース、フリーで活動中。サリー【@sari_JAPAN】あっすー【@asumi_JAPAN】ちびゆい【@tibiyui_JAPAN】自主制作PV [妄想遊戯]☞https://youtu.be/nHFpfPsv8iE ご予約、ブッキング等は(parallelmember@gmail.com) にお願い致します 2013年8月に登録


ネクロ魔プロデューサーのリッキー・ウィルソンがインタビューでお気に入りのユニットと名前を挙げていた。元のユニットからメンバーが抜けて「そして3人が残った」後期ジェネシス状態だが、「余り物じゃなく、自分の意志で残ったノコリモノ」と歌いリベンジを誓うポジティヴパフォーマンスに会場は初っ端から熱狂時代。LUI FRONTiC 赤羽JAPANのバックダンサーを務め、プールイと合体することもあるというBiS繋がり女子である。

妄想遊戯 /パラレルJAPAN



●地球人


地球人@chikyujin_me
うたの(葵 叶望)、もぐちゃん(こだぴもぐ子)、さらさ(伏原更紗)。アイドルユニット「地球人」として2015年12月24日にデビュー @chikyujin_me 出演等のお問合せはこちら staff@xidea.info


ステージにピンキー☆藤咲彩音似の3人組が登場、お囃子風の笛太鼓ビートで歌い踊る。和テイストを取り入れたアイドルは少なくないが、彼女たちの神社の秋祭り感はユニーク。オクラホマミキサーそっくりなフォークダンスチューンも面白い。一歩間違えば学芸会になるところを、3人の初心(ウブ)な魅力で萌えソングにする地球人はどこか宇宙人っぽい。アイドル界のエイリアン?

オーディション告知動画



●リナチックステイト


リナチックステイト-リナステ@RinaticState
ソロアイドル「リナチックステイト」オフィシャルアカウント 2016年1月27日 初の全国流通版CD『リナチックステイト』発売決定 りな本人→(さーん):@saaan_rina プロデューサーだいき:@daikichi0526 お問合せ mail@xidea.info


ツインテ女子のソロアイドル。しょこたん☆中川翔子を思わせる正統派アイドルソングを歌うヴォーカルはボカロ風。アニソン的なアゲアゲチューンが多く、誰でも思わずコールやケチャをするに違いない。じゅじゅや地球人と同じ事務所に所属するりな(さーん)のユニット。

リナチックステイト 『虹色Sun Shower』



●KOTO


KOTO♡2周年ワンマン2/5Glad @koccyan925
ことらことKOTOですっ♡ことらーとKOTOでひとつの宇宙を作ろう!(∩・∀・)∩ラァーン♡ 君に生きて、君に死ぬ。 KOTO祭り主祭者 LIVEスケジュールhttp://kotora.tokyo/live/ お仕事依頼info@kotora.tokyo LIVE情報アカ@youarekotomania


TRASH-UPアイドルコンピ『POPCORN!』で知ったソロアイドル。CDでは2次元ぽく聴こえたが、生身のKOTOは四つ打ビートでひたすら踊りまくる燃焼系シンガー。元気なヲタは一緒にエクササイズしてジャンプするが、少々疲れが出てきたロートルは会場後ろで水分補給タイム。

KOTO/おとこのこちゃん



●2&


2&@2月2日新宿LOFTでワンマン‼@DOUBLE_AND
✟♡Saki+YOU=2&[ダブルアンド]♡✟ Japanese LIVE IDOL ARTIST 【◼2月2日(火)2&Day‼ 新宿LOFTでワンマン‼】出演、お仕事の依頼はhasegawa@dm-produce.comにmail♪2&family【次回LIVE】1/13@大阪
double-and.info


昨年クリスマスに目黒鹿鳴館で観たときは、サイコロのようなプレゼント衣装で歌ったので、キワモノ感があったダブルアンドだが、普通の衣装で観ると、紛れもないロックンアイドルだと実感する。クラブビートには付いて行けないが、エイトビートはお手の物、とばかりフロアで踊りまくる自分の体力に驚くやら呆れるやら。バンドじゃなくてもロケンロー魂が炸裂した。

2&(ダブルアンド) / 『 ~PLUG-IN Tower~リリースイベントRUSH 』 2015/03/09



●ライムベリー


ライムベリー@rbstko
アイドルラップユニット・ライムベリーの公式アカウント。メンバー【MC MIRI】@rbs_miri、【MC MISAKI】@rbs_misaki、【DJ U-NIN】@rbs_unin お仕事のご依頼は info@particle-tokyo.comまで。【公式HP】 http://rbs.tokyo


ラップアイドルとして名を馳せる彼らが、登場したらラップふたり、DJひとりの三人だったので、もっと人数多かった筈、と不思議に感じたが、少ししてリリカルスクールと勘違いしていたことに気がついた。ラップやヒップホップ、BボーイやBガールは正直言って得意ではないが、ボーイッシュなMIRI、ツインテロリのMISAKIの見事なライムを聴いていると自然に身体が動いてしまう。こういう予想外の喜びに出会えるのも合同イベントの醍醐味である。

ライムベリー - 韻果録【MV】



●Maison book girl


Maison book girl@maisonbookgirl
maison book girl オフィシャルアカウント イベントライブやオファーなどお問い合わせはこちらに。 info@ekoms.jp maisonbookgirl.com


このイベントのオレ的ハイライト、ブクガとネクロ魔、コショージメグミと瑳里ちゃんという2大推しメン揃い踏みというネ申イベント。トリとトリ前どちらも最前列で思い切り恥蹴る(ハジケル)ことにした。ブクガの手拍子のSEだけで会場の空気が一変するのに驚く。矢川葵、井上唯、和田輪、コショージメグミの4人は最後までMCすることなく歌と踊りに没頭する。何度聴いても拍子があわない「mbg08」(6時間前にタイトル「lost age」に決まった)を始め、捻くれチューンを楽しそうに演じるブクガには賞賛と感謝しかない。不思議に心落ち着くのは、メンバーの醸し出すゆるふわオーラの所作に違いない。

Maison book girl / bath room / MV



●NECRONOMIDOL


NECRONOMIDOL@NECRONOMIDOL
NECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)は暗黒系アイドルユニットです。 2016年6月30日(木)4thワンマン@恵比寿リキッドルーム! 2/17.1stアルバム「NEMESIS」発売!3/20~3/26海外ツアーinニューカレドニア English info: http://www.facebook.com/necronomidol


このイベントの主催者にしてトリ、ネクロ魔ことネクロノマイドルの登場に、ステージ前に詰め掛ける魔ヲタの暗黒オーラが空気を黒くぬる。出演者お題の大喜利でユルく始まり、ブクガとは別の次元で踊りにくい魔性のパフォーマンスを展開する。回転運動・後方歩行・身体倒壊・精神崩壊が連続するステージングに文字通り巻き込まれる快感は、変拍子以上に太刀が悪い中毒性がある。ブクガで清めた霊魂を、ネクロ魔で黒く染めるという、倒錯した禁断の歓びに耽溺した。

NECRONOMIDOL - LAMINA MALEDICTUM PV


透明な
暗黒霊魂
陶酔感

終演後の物販ではネクロ魔瑳里⇒ブクガ・コショージの順で接触し、心の灰汁を浄化して戴いた。




NECRONOMIDOL x 秋葉原映画祭 x ドメスチック! ショートムービープロジェクト


NECRONOMIDOLが秋葉原映画祭とドメスチック!とタイアップしてSKULLS IN THE STARSのショートムービーを作ります!

クラウドファンディングで作りますので皆様の力が必要となります!
ドメスチック!さんでのプロジェクトページをチェックしてみてよかったら是非ご協力をお願い致します!
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でんぱ組.inc@八王子オリンパスホール 2016.1.9 (sat)

2016年01月12日 01時43分11秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc 春の全国ホールツアー
JOYSOUND presents
GOGO DEMPA TOUR 2016
~まだまだ夢で終わらんよっ!~




新年申年の訪れと共にスターとするでんぱ組全国ツアー全30公演の初日は東京西部・末広がりの八王子。八日に八八を観た翌日に『八』王子ででんぱライヴ感染(観戦)とは、2014年Zepp Diver City、2015昨年渋谷109に続いて三年連続の「でんぱの神神初詣」は幸先良いスタート。ツアー前日1月8日にリリースされた3ヵ月連続配信限定シングル第1弾のタイトルは『破!to the Future』。言うまでもなく破(ハ)は八(ハチ)に通じるから、"バ!to the Future!"には末広がりの未来への祈りが籠められているのである。



八王子オリンパスホール(ハチオリ)を初めて訪れたのは2014年8月8日きゃりーぱみゅぱみゅ天国の扉ツアーであった。八月八日八王子の「888(パチパチパチ)」で縁起を担いだきゃりーに対し、でんぱ組は昨年1月22日八王子出身51歳パンクロッカー、アツシ率いるニューロティカとの対バンでハチオリ初出演。よほどいい手応えを感じたのだろう、ゴーゴーでんぱツアーの初日にして2016年初ライヴをこの地で飾った。筆者の座席は1F3列目真ん中よりやや左寄り、推しメンえいたそ☆成瀬瑛美さんの真ん前。経験したことのない良席で観るでんぱライヴはまるでオレだけの為に行われているプライベートな祭典の儀式のようであった。
【ネタバレ注意】きゃりーぱみゅぱみゅ@オリンパスホール八王子 2014.8.8(fri)
でんぱ組.inc/ニューロティカ@オリンパスホール八王子 2015.1.20(tue)



殆どノーMCでアップテンポナンバーが連続する怒濤のセトリなのに、太陽のように輝く笑顔を絶やさない六人のパワーに圧倒されつつ、新衣装のディテールに目を凝らす。瑛美さんは頭に葉っぱをつけている。「葉」はやはり「八」に通じているし、「えいたそ」の「えい」は「エイト(8)」の「えい」。「葉っぱ」が「発破」の読み替えだとすれば、八王子で『破!to the Future』を歌い踊る瑛美さんこそ、この地の神社の境内に棲む女石の化身のメギツネに違いない。黄色い耳と黄色いシッポ、黄色い玉子の黄身と緑のネギッコをあしらった萌えキュン衣装で歌い踊りばびゅる瑛美さんに、今年も喰らいついて行くしかない!と固く心に誓った八王子の夜で或った。



戻りたい
未来なんて
あるわけなくない
かもしれなくもない

でんぱ組.inc「破!to the Future」 Audio Short Ver.


でんぱ組.inc
配信シングル「破!to the Future」
2016.1.8 on sale
iTunes Store、レコチョク、mora、OTOTOY、Apple Music、LINE MUSIC、dヒッツ、うたパス、KKBOX他配信中!

「破!to the Future」
作詞:前山田健一
作曲:Tom-H@ck
編曲:Tom-H@ck

Programming,Guitar:Tom-H@ck
Drums:山内”masshoi”優
Bass:工藤 嶺(F.M.F)
Piano:岸田勇気(F.M.F)
Vocal Direction:山岸直人(MEME TOKYO/TOY’S FACTORY)
Recording Engineer:井野健太郎(F.M.F), 小島 聖平(birdie house), 西 陽仁(ONEly Inc.)
Mix Engineer:片岡恭久(I to I communications)

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八十八ヶ所巡礼@渋谷CLUB QUATTRO 2016.1.8 (fri)

2016年01月10日 03時40分46秒 | 素晴らしき変態音楽


八十八ヶ所巡礼
-one man LIVE tour 2016-
新春新曲召喚祭




2016年ロック始めは初詣ならぬ八詣(はちもうで)の如く末広がりの八の日の八八から。3日名古屋4日大阪5日大阪と開催された新春ツアーの東京公演。新曲召喚祭は昨年5月にも同じクラブクアトロで観たが、5,6曲の「新曲」が披露された前回に比べ、今回は純然たる「新曲」は3曲、それに加え彼らのルーツを明らかにする「神曲」カヴァーが2曲演奏された。2時間を超えるボリュームたっぷりのセトリに、賢三ドラムソロ/Katzuyaギターソロ/マーガレット謎の手すり歩行と各自の見せ場を散りばめた、新春らしい誠にお目出度い一夜の享楽であった。

セトリ:亡月亡日 ohenro3 絶妙 仏滅 銀河 IMNY オノボリサン 悪魔と接吻/人間椅子 鉄風鋭くなって/ナンバガ 新曲1 赤い衝動 violet SYG 女性問題 新曲2 (Dr.ソロ) 幽星 (Gt.ソロ) 霊界 具現化 日本 仏狂 アンコール

八八の新ロゴ「六芒星」が、ネクロ魔「五芒星」とシンクロして興味深い。


【付録】八八観戦記
八十八ヶ所巡礼/スキッツォイドマン@新宿LOFT 2015.8.18(tue)
八十八ヶ所巡礼@渋谷クラブクアトロ 2015.5.2(sat)
八十八ヶ所巡礼/パチパチ@東京キネマ倶楽部 2014.12.14(sun)
八十八ヶ所巡礼@下北沢CLUB Que 2014.9.30(tue)
八十八ヶ所巡礼@新宿LOFT 2014.8.18(mon)
八十八ヶ所巡礼@下北沢 CLUB Que 2012.12.7 (fri)
八十八ヶ所巡礼@渋谷クラブクアトロ 2012.10.12 (fri)
ロリータ18号/八十八ヶ所巡礼/Droog@下北沢 CLUB Que 2012.9.18 (tue)
八十八ヶ所巡礼/下山/オワリカラ他@下北沢Basement Bar 2011.10.24(mon)
八十八ヶ所巡礼/東京カランコロン/SEBASTIAN X他@渋谷クラブクアトロ 2011.9.27(tue)
ネモトラボルタ/八十八ヶ所巡礼@下北沢CLUB Que 2011.7.28(thu)
吉田達也+中林キララ/八十八ヶ所巡礼/豊川座敷etc.@東高円寺UFL CLUB 2011.7.22(fri)


八八を
見つめてきたよ
5年間

絶妙Σ/八十八ヶ所巡礼
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【南蛮渡来ロック女子】サンフラワー・ビーン/サヴェージズ/ビーチ・ハウス/ウルフ・アリス

2016年01月08日 00時51分42秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


日本のアイドルさんに現(うつつ)を抜かし過ぎなヲノレを正す必要性は露ほども感じないが、心の何処かに紅毛碧眼金髪女子への憧れが潜んでいることは間違いない。90年代渡欧時にお世話になったJO GUESTの若き日の艶姿を追い求めるまでもなく、英米ロックシーンは女子花盛りである。2016年頭に大きな動きのある女子メインバンドの紹介を、某メルマガの大胆な引用により、我が言葉シーンに不利益を与えたら命はないものと思うが良い。

●サンフラワー・ビーン


音楽媒体だけではなくファッション業界からも称賛の嵐!デビュー前にもかかわらず世界的に注目を集めるNYブルックリン出身の3ピース・バンド、サンフラワー・ビーンが2月17日に日本でリリースされるデビュー・アルバム『ヒューマン・セレモニー』から収録曲「Easier Said」の音源を公開!

今回新しく公開された「Easier Said」はドリーミー・ポップとガレージ・ロックが融合した非常にサンフラワー・ビーンらしいサウンド。楽曲に関してバンドは以下のようにコメントしている。

『「Easier Said」はいくつかのテーマがある曲。自分とまわりの人が年を取っていくことや、私たちが自分を見つけだす反復や慣習とか。そして感じることは容易いけど表現するには難しいような物事についてね。』

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「Easier Said」の試聴はこちら
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ザ・リバティーンズやザ・ヴァクシーンズの映像作品の監督も務めるロジャー・ サージェントが手がけたシングル「Wall Watcher」のミュージックビデオも公開中。

Sunflower Bean - "Wall Watcher" (Official Video)


そんなサンフラワー・ビーンは英NME「Ones To Watch 2016」やELLE girlの「Buzz List 2016」に選出!世界中で今最も熱い注目を集める彼らの動向から目が離せない!



■アルバム情報
アーティスト名:Sunflower Bean(サンフラワー・ビーン)
タイトル:Human Ceremony(ヒューマン・セレモニー)
日本盤発売日:2016.2.17(水)

■ショート・バイオ
NYブルックリン出身の3ピース・ロックバンド。メンバーはジェイコブ・フェ―ダー(Dr)、ジュリア・カミング(Vo,B)、ニック・キヴレン(Vo,G)。2015年、自主盤『Show Me Your Seven Secrets EP』、シングル「I Hear Voices / The Stalker」を<Fat Possum>から発表。フロント・ウーマンのジュリア・カミングがSAINT LAURENTのモデルとして起用されランウェイ・デビューを果たす。音楽界を始め、ファッション界からもラヴ・コールを受ける新人バンド。15年11月には早くもザ・ヴァクシーンズ、パーマ・ヴァイオレッツと共にUKツアーを敢行し、大ブレイクが確実視されている。


●サヴェージズ


いよいよ発売が1月22日(金)に迫ってきたロンドン出身の女性4人組ポストパンクバンド、サヴェージズのセカンド・アルバム『アドア・ライフ』。そんな早くも2016年必聴盤のひとつとして期待される新作から「Adore」のミュージック・ビデオが公開された!
既に公開されている新曲「The Answer」、「T.I.W.Y.G」でも”愛”という力強いテーマが込められているが、ボーカルであるジェニーの堂々とした歌声が印象的な今回のバラードはアメリカの詩人でありLGBT学問の第一人者ミニー・ブルース・プラットに影響を受けたものだそう。ゆらぐようなリズムと押し寄せるようなギターにあわせてメンバーの顔のアップが映し出される映像は見ていると自分に語りかけられてるような不思議な感覚にとらわれる。

MEWやMøなどのミュージック・ビデオも手掛けたAnders Malmbergが監督を務め、ミニマルながら非常に効果的に仕上げられたライティングやコンセプト・デザインはザ・エックス・エックスやFKAツイッグスともコラボレーションしているTobias Rylanderが行なったとのこと。まさに最強の布陣で制作された力作。

Savages - "Adore"


海外の音楽媒体からも続々と絶賛のコメントが届いている。

「なにかに囚われたような、本物のスリル – Q 」
「愛、欲望、恐怖、セックス、そして自己実現について力強く白い拳が突き上げ
られた10曲 – Uncut 8/10」
「サヴェージズの情熱は今や伝染性のようだ – Mojo」




■リリース情報
アーティスト名: Savages(サヴェージズ)
タイトル:Adore Life(アドア・ライフ)
日本盤発売日: 2016/1/22(金)

■ショート・バイオ
11年にジェニー・べス(Vo)、ジェマ・トンプソン(G)、エイス・ハッサン(B)、フェイ・ミルトン(Dr)で結成され たロンドン出身女性4人組ポストパンク・バンド。12年に「フライング・トゥ・ベルリン/ハズバンズ」でシングル・デビュー。同年ライヴEP『アイ・ア ム・ヒア』を自主レーベルより発表。
レーベル契約前にBBCサウンド・オブ・2013ノミネート、英人気テレビ番組「ジュールズ・ホランド」に出演するなど話題を集める。同年5月にデビュー・アルバム『サイレンス・ユアセルフ』をリリースすると米ピッチフォークでは8.7点、NMEでは8/10という高い評価を受ける。


●ビーチ・ハウス


2004年メリーランド州はボルチモアにて結成された、フランスの音楽家/映画監督のミシェル・ルグランの姪であるヴォーカルのヴィクトリア・ルグランと、ギタリストアレックス・スカリーの2人による男女ドリーム・ポップ・デュオであるビーチ・ハウス。
初期ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコに似たヴィクトリアの独特の佇まいと彼女が生み出すメランコリックなメロディ、そして徹頭徹尾貫かれるスロウ・モーション・ビーツは人々の耳を魅了してきた。3作目『ティーン・ドリーム』が世界各国の主要メディアの年間ベスト・アルバムを総なめにし世界的なブレイクを果たすと、2011年にはフジロックにも出演を果たし日本のオーディエンスを虜に。2013年にはこれまた大ヒット・アルバムとなった『ブルーム』を携えた初のツアーを行いました。今年9月に待望のニューアルバム『ディプレッション・チェリー』を発表。シンプル回帰をテーマにしながらも甘美なヴィクトリアのヴォーカルとドリーミーでメランコリックなトラックが紡ぎだす相変わらずの極上ポップ・アルバムは、バンドの新作を待ち望んでいたすべてのファンを魅了。そしてそんな新作の発売約2ヶ月後には更なるニュー・アルバム『サンク・ユア・ラッキー・スターズ』を突如発表。『ディプレッション・チェリー』と同時期に制作、レコーディングされたという完全なニュー・アルバムであった本作はいわばファンへのサプライズ・プレゼントとなったが、メンバーの2人は「自分たちがやりたかった形でリリースされるアルバム」とコメントし話題を呼んでいる。

そんな彼らの約3年ぶりとなるジャパン・ツアーは今年1月に敢行!制作意欲にあふれるその姿から、バンドとしても絶好調であることがうかがい知れる彼らのステージは必見!

Beach House - Somewhere Tonight (live at Conan 15/12/15)


また、5thアルバム『ディプレッション・チェリー』からわずか2ヵ月後に発表された最新作『サンク・ユア・ラッキー・スターズ』の日本盤が来日直前の来年1月20日(水)にリリースされることが決定!
「私たちにとって、過去数作品からの旅立ちとなるような新しい作品です。政治的なテーマが感じられ、言葉で表すのは難しいですが、なぜか通常のやり方以外でのリリースをするべきだと感じました。ただ自然にこの世界に誕生し、存在し続けて欲しかったのです。」とバンドが語る重要作、しっかりチェックして来日公演に臨もう!

■公演情報
タイトル:Beach House Japan Tour 2016
日時/会場:2016/1/25(月)東京・渋谷O-EAST
2016/1/26(火)大阪・梅田Club Quattro
OPEN 18:00 /START 19:00

お問い合わせ:SMASH/03-3444-6751 smash-jpn.com smash-mobile.com



■リリース情報
アーティスト名:Beach House(ビーチ・ハウス)
タイトル:Thank Your Lucky Stars(サンク・ユア・ラッキー・スターズ)
日本盤発売日:2016/1/20(水)


■バイオグラフィー
米ボルチモア出身のドリーム・ポップ・バンド。2004年、仏生まれのヴィクトリア・ルグランと米ボルチモア在住のアレックス・スカリーによる男女デュオとして結成。レコーディング・プロジェクトとしてスタートし、2006年8月のシングル「Apple Orchard」がピッチフォークなどに採り上げられて話題に。同年10月、1stアルバム『ビーチ・ハウス』を発表。以降、2000年代後半のドリーム・ポップ・ムーヴメントの代表的バンドとして活躍。2012年5月の4thアルバム『ブルーム』がビルボードチャートに発売週7位に食い込むなど各メディアで絶賛を受ける。2015年8月、3年ぶりとなる待望の5thアルバム『ディプレッション・チェリー』をリリース。2016年1月には3年ぶりの来日公演が決定、そして6thアルバム『サンク・ユア・ラッキー・スターズ』をリリース。


●ウルフ・アリス


The 1975などが所属する気鋭のレーベル<Dirty Hit>が送り出す、90年代オルタナティブ・ロックやグランジの影響を受けた北ロンドン出身の4人組バンド、 ウルフ・アリス。BBCが選ぶ有力新人リスト「Sound of 2015」に選出され大きな注目を浴びる中、デビュー・アルバムを昨年6月にリリースしUKチャート初登場2位を記録、海外大型フェスを含む世界ツアーを周り、更にはサマーソニック2015で初来日するなど世界的にブレイクを果たしたウルフ・アリスが1月に日本ツアーを行う。

そんな波に乗るウルフ・アリスは、新作ビデオやリミックス音源の公開など精力的に活動中。B級ホラー映画にインスパイアされたウルフ・アリスの最新ミュージック・ビデオ「You're A Germ」を公開した。

「私達はホラー映画や怖い系映画の大ファンなの。ツアーで長い移動の時はいつも1本映画を買って皆で観るの。映画の中で誰が一番最初に死ぬのか予想したりしてるわ。ジョフはレザーフェイス(映画『悪魔のいけにえ』に登場する架空の殺人鬼)のモノマネが上手いの。そんな訳だから、自分たちでこういう映像作品を作るのは時間の問題だったと思うの。」とバンドは今作ビデオに関して語っている。

Wolf Alice - You're A Germ (Official Video)


今ロンドンで注目を集める女性エレクトロ・プロデューサー/シンガーのNaoがリミックスしたWolf Alice「Bros (Nao Remix)」を公開した。本格的なクラブ仕様の重厚なビートにNaoのソウルフルなヴォーカルとエリーのヴォーカルが合わさり、オリジナルとは異なる魅力を作り出している。

「Bros (Nao Remix)」の試聴音源はこちら

【日本公演情報】
■WOLF ALICE -JAPAN TOUR 2016
東京 1月6日(水)渋谷クラブクアトロ
OPEN 18:00/ START 19:00
TICKET/オールスタンディング¥5,500(税込)別途1ドリンク
<問>クリエイティブマン 03-3499-6669

大阪 1月7日(木) 梅田クラブクアトロ
OPEN 18:00/ START 19:00
TICKET/オールスタンディング¥5,500(税込)別途1ドリンク
<問>梅田クラブクアトロ 06-6311-8111



■リリース情報
アーティスト名: Wolf Alice(ウルフ・アリス)
タイトル: My Love Is Cool(マイ・ラヴ・イズ・クール)
日本盤発売中!

■バイオグラフィー
ウルフ・アリスは2010年に女性シンガーのエリー・ロウゼルとジョフ・オディの二人で始まった。自主制作で『ウルフ・アリス EP』をデジタルのみでリリース 後にドラマーのジョエル・アメイとベースのセオ・エリスがバンドに加入する。 これまでに2枚のEPと3枚のシングルをリリース、イギリスBBCが毎年発表している期待の新人候補リスト「Sound Of 2015」にてノミネートされ、今年の注目新 人として一気に注目を集めることになる。2015年8月に東京・大阪で開催されるサマーソニックへの出演が決定。ウルフ・アリスというバンド名はアンジェラ・カーターの小説に由来しているという。影響を受けたアーティストとしてキングス・オブ・レオン、 ピクシーズ、ヤー・ヤー・ヤーズ、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ等を挙げている。

金髪に
憧れたまま
半世紀

Jagatara [暗黒大陸じゃがたら] - Fade Out (1982)


Whitehouse - Thank Your Lucky Stars

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【箱入りノイズ】ボックス特集Part2~ロキシー/フリス/マヘル/NWW/ドーリス/サトクリフ/カーペン

2016年01月07日 01時17分03秒 | 素晴らしき変態音楽


ボックス・セットは、映画やテレビ番組などの映像作品や音楽作品を、ひとつの特別なボックスに梱包したもの。稀に複数の媒体に分けられたひとつの作品に対しては呼ばない場合もある。媒体にはレコードやコンパクトディスク、DVD・Blu-ray Discなどのディスク、その他磁気テープ、本など様々な形態がある。日本語では「箱入り」ともいう。

ボックス・セットは文字通りセット販売のため、ソフト1枚ごとの単価が安くなり、好きな作品、楽曲がまとめて手に入るだけでなく、ブックレットやミニ写真集が特別に封入されることが多く、また初回版には特典が付くこともある(Wikipediaより)


値段や装丁からすれば箱ものはクラシックやジャズといった年配向けのジャンルの商品が多い。ロックやポップスでは『プレスリー全曲集』や『オールディーズ大全集』といったコレクション以外は、箱ものは余り無さそう。由緒正しい音楽家

●ロキシー・ミュージック『the first 7 albums』7枚組(1枚欠け)


ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックのEGレーベル時代の7作のアルバムを収録したボックスセット。重厚な型抜きケースが豪華な永久保存盤。30年前に知り合いから譲ってもらったのだが、7枚目の『フレッシュ&ブラッド』が欠けていた。いつか買い足して完全版にしようと思ったまま年月が過ぎた。どうせ聴くのは1stか2ndなのだけど。

●フレッド・フリス『Live in Japan』2枚組


ヘンリー・カウのギタリスト、フレッド・フリスの1981年7月初来日公演のライヴ盤。音だけ聴くとフィールドレコーディングの環境音楽のようだが、いずれもコンサートホールやライヴハウスの密室の中で演じられた音響パフォーマンスである。ギターに小石を投げつけたり鞭打ちしたりする演奏風景は、出て来る音とシンクロしていて妙に生々しかった記憶がある。来日パンフレットやポスター、生写真のオマケ付。

●マヘル・シャラル・ハシュ・バズ『Return Visit To Rock Mass』3枚組


工藤冬里率いる不定形ポップユニット、マヘル・シャラル・ハシュ・バズの1996年の2ndアルバム。全83曲入。ホーンや木管を取り入れたアットホームなファミリーサイケフェス。現在も変わらない無垢の魂が才能を360度発揮した大作ながら、全く重厚さを感じさせない無重力感は、ボックス界の革命と言える。夢眠(ゆめみ)るような甘いメロディは、和式ドリームポップと呼びたい。

●ナース・ウィズ・ウーンド『PSILOTRIPITAKA』4枚組


変態音楽仙人スティーヴン・ステイプルトンによる無間地獄音響ユニット、ナース・ウィズ・ウーンド(負傷した看護師)の初期3作に未発表音源集を加えた4枚組。オリジナル盤は限定プレスで高額の為、この箱ものが重宝された。ノイズというよりコラージュによる精神錯乱を狙った策士NWWは現在でも健在で、これまで120作を超えるアルバムをリリース。謎多きユニットの謎多きおもちゃ箱。

●ディー・テートリッヒェ・ドーリス『Strudelsölle - Audiotapes als Vinyl 1980/2004』6枚組


80年代ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ジャーマンニューウェイヴ)を代表するバンド、致死量ドーリスが80年代にリリースしたカセット作品をレコード化したボックス。ドイツのVinyl-on-demandレーべルはドイツやヨーロッパ、アメリカや日本のノイズ/サイケ/ニューウェイヴ音源を発掘しアナログ再発する誠に天晴なレーベルで、2004年当時通販会員に限定販売されたもの。同レーベルからは他にニュー・ブロッケーダーズ、ジョン・ダンカン、メルツバウ、SPKなどのボックスが次々リリースされている。

●サトクリフ・ユーゲント『We Spit On The Graves』10枚組


ノイズ/パワーエレクトロニクスの代表格ホワイトハウスのメンバーであったケビン・トムキンスとポール・テイラーが始めたノイズ・ユニット。80年代にカセットリリースされた音源をアナログレコード化した、いわゆる海賊盤。2001年に来日したジム・オルークからこのボックスの存在を聞かされてからeBayで発見し、競りあって、20万円という巫山戯(ふざけ)た値段には劣るが、6万円という涙の出る金額で落札。届いてから海賊盤であることを知り、後悔の念で封印。聴いてみたら意外に良かった。

●V.A.『イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター』7" 7枚組


ソニック・ユース、少年ナイフ、マシュー・スウィート、レッド・クロス、シェリル・クロウなど90年代オルタナの人気アーティストによるカーペンターズ・トリビュート・アルバムの7インチ・シングル・ボックス。カレン・カーペンターの不幸な死をテーマにした楽曲とアートワークに露骨な悪意を感じるが、果たして普通の日本人に受け入れられたのだろうか。

ハライソぽん
パーカスぽん
ボーカルぽん

アイドルグループのアナログボックスを出して欲しい。
でんぱ組さんいかがですか?

えいたそ☆成瀬瑛美 ‏@eitaso 1月4日
3ヵ月連続配信シングルリリース決定!第1弾は1/8(金)に『破!to the Future』を配信⚡作詞はヒャダインこと前山田健一、作曲はTom-H@ckと期待高まる組み合わせ✨どんな曲になるのかお楽しみに!!!←わーい!!!☆


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【箱男の歓び】ボックスセット特集Part1~コルトレーン/セシル/ドルフィ/ブレイ/マントラー/ベイリー

2016年01月06日 02時43分09秒 | 素晴らしき変態音楽


読書好きな中学時代、カポーティ「遠い声、遠い部屋」、夢野久作「ドグラマグラ」と並ぶ愛読書が安部公房の「箱男」だった。段ボール箱の中で生活する男の「主体客体」「あなたとわたし」「自分と他人」「見る見られる」「知る知らない」が曖昧なストーリーは何度読んでも途中で忘れてしまい、読む度に異なる印象をもたらす。今でもストーリーが思い出せない不思議な小説である。

安部公房のせいでないことは確かだが、筆者は無類の箱(ボックスセット)好きである。「大きいことはいいことだ」と謳うコマーシャルに洗脳されたのかもしれない。クラシック好きの父親のショスタコーヴィチ交響曲全集やバルトーク弦楽四重奏全集といった箱入レコードに憧れて育ったからかもしれない。もちろんCDでもメルツバウの50枚組をはじめ、ICP 52枚組、非常階段30枚組、HATERS 25枚組、裸のラリーズ10枚組x5セットと多数の箱ものを所有しているが、やはり30cm四方のアナログ箱の方が圧倒的に物欲をそそる。

レコード店では嵩張るので普通のエサ箱ではなく、隅の段ボール箱にまとめてぶっ込まれ(文字通り箱の中の箱)、たいてい汚れや痛みで状態が悪く二束三文で売られている。発売当時の新品のときは、高額故にレコード店のガラス棚に恭しく飾られ、売れたら店内拍手喝采の注目を浴びた筈の箱ものの末路に、人生の悲哀を重ねて思わず救い出したくなる。そうして購入した「ヤツ」は、自宅でも置き場に困り、暗い押し入れに入れたまま年月を重ね、年末大掃除で再発見された時には、下半分が黴びて変色していた、という死者に鞭打つ仕打ちをしたことを告白したい。懺悔のしるしに我がレコードコレクション界の落ち武者、箱ものたちを此処に晒すことにした。

●ジョン・コルトレーン『コルトレーン・イン・ジャパン』3枚組 F面は無音


1966年7月22日東京厚生年金ホールでの日本最終公演を丸ごと収録したライヴ盤。アリス・コルトレーン(p)、ファラオ・サンダース(ts)、ジミー・ギャリソン(b)、ラシッド・アリ(ds)からなる後期クインテットによる全3曲の長時間演奏。正直コルトレーンは上手すぎて魅力を感じない筆者だが、このライヴでの道を失いそうな瞑想(迷走)プレイは大好物。別の日のステージを収めた『コルトレーン・イン・ジャパンVol.2』も安いのがないか探している。

●セシル・テイラー『グレート・コンサート・オブ・セシル・テイラー』3枚組


既発アルバムをまとめて箱に入れた廉価版シリーズのひとつ。オリジナル盤にこだわるレコード収集家にとっては無価値なリリースなので中古盤で安く買えた(617円)。1969年7月29日パリでのライヴ録音で、元々はフランスのShandarレーベルから『NUITS DE LA FONDATION MAEGHT』としてリリースされたアルバム。セシル・テイラー(p)、ジミー・ライオンズ(as)、サム・リヴァース(ts,ss)、アンドリュー・シリル(ds)によるカルテットの演奏は、激しくも豊穣な実りを感じさせ、セシルの中でも最も好きな作品である。

●エリック・ドルフィー『グレート・コンサート・オブ・エリック・ドルフィー』3枚組


セシルと同じ廉価版シリーズのひとつ。購入価格520円。ドルフィー(as,fl,bcl)、ブッカー・リトル(tp)、マル・ウォルドロン(p)、リチャード・デイヴィス(b)、エド・ブラックウェル(ds)の黄金のクインテットの1961年7月16日NY Five Spot Cafeでのライヴ録音。名ライヴ盤『アット・ザ・ファイヴ・スポットvol.1&2』と死後リリースされた『エリック・ドルフィー・メモリアル・アルバム』をまとめたもの。スタイルはバップであるが、狂気を帯びたインプロヴィゼーションが堪能できる。

●カーラ・ブレイ『エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル』3枚組


1月3日に亡くなったピアニスト、ポール・ブレイの元夫人、カーラ・ブレイとポール・ヘインズ(作詞)によるジャズ・オペラ。68年11月から71年6月にかけてニューヨークのスタジオで録音された。演奏はジャズ・コンポーザーズ・オーケストラで、ドン・チェリーやラズウェル・ラッド、ジョン・マクラフリン、ジャック・ブルースなどを含む50人以上がクレジットされていて、聴いても誰のプレイか区別できない。

●マイケル・マントラー『ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ』2枚組


金箱『エスカレーター~』は、時に歌が五月蝿く感じられるので、筆者としては銀箱2枚組『ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ』の方が好きである。セシル・テイラー(p)、ドン・チェリー(tp)、ファラオ・サンダース(ts)、ラズウェル・ラッド(tb)、ガトー・バルビエリ(ts)などアメリカ・フリージャズの闘士が1968年に集合し、名前に違わぬ"作曲作品"を集団演奏した。作曲・指揮のマイケル・マントラーはカーラ・ブレイのパートナーとして後も活躍するが、本作の創造性の高みは果たして超えられたかどうか?

●ロンドン・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ『オード』2枚組


上記ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラに影響を受けイギリスで結成されたフリーミュージックオーケストラの1972年4月22日オックスフォード.タウン・ホールでのライヴ録音。デレク・ベイリー(g)、エヴァン・パーカー(ts,ss)、トレヴァー・ワッツ(as,ss)、トニー・オクスリー(ds)、ポール・ラザフォード(tb)等フリーミュージック界の猛者ばかりなので、その自由度の高さは推して知るべし。予想外にメロディアスなテーマに逆に驚く。

●アンソニー・ブラクストン『カルテット(ロンドン)1985』3枚組


70~80年代多作だった頃のブラクストンには2枚組は多いが、3枚以上の箱ものは余りない。ブラクストン(as,cl,fl)に、マリリン・クリスペル(p)、マーク・ドレッサー(b)、ジェリー・ヘミングウェイ(ds)という80年代ニュージャズ界の実力派によるカルテットの1985年11月13日ロンドン・ブルームベリー劇場でのライヴ録音。ブラクストンらしい数学的なコンポジションは若干苦手であるが、箱もの故に時々開けて適当にターンテーブルに乗せてみる。

箱開ける
紙の臭いが
懐かしい

次回は非ジャズ箱ものを晒します。

John Coltrane - Afro Blue, Live in Japan 1/4

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