クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-06 No.29

2012年06月27日 15時42分30秒 | Weblog
<NIGHTINGALE>
NC 0000652 ¥1850
シューベルト:歌曲集
デルフィーネの歌/クレールヒェンの歌/エルラフ湖
糸を紡ぐグレートヒェン/憩いなき愛/流れ/「4つのカンツォーネ」
草原の羊飼いの乙女/どんなに慕っていることか/ズライカI/ズライカII
ミニョンの歌(ただ憧れを知るものだけが)/蝶々/野ばら/流れのほとりにて
ます/ミニョンの歌(どうかこのままの姿でいさせてください)
エディタ・グルベローヴァ(S)
アレクサンダー・シュマルツ(P)
録音:2011年7月7-10日ウィーン(セッション・デジタル)
「ベルカントの女王」グルベローヴァ久々の新譜はシューベルトのリート集。
2011年にウィーンでセッション録音したもので全21曲を歌っています。
代名詞のドニゼッティ、ベッリーニのベルカント・オペラをはじめ、モーツァ
ルトなどのオペラでは豊富なディスコグラフィを誇るグルベローヴァですが、
リートの分野ではシュトラウスが比較的充実しているものの、シューベルトに
ついてはこれまでまとまったものがなかったので、このたびのリリースは広く
歓迎されるのではないでしょうか。
収録曲のうち、ズライカI、クレールヒェンの歌、憩いなき愛、エルラフ湖、
流れのほとりにて、蝶々、デルフィーネの歌の7曲は、グルベローヴァが1980
年のザルツブルク音楽祭に出演した際、モーツァルテウムでのリート・リサイ
タル(ORFEOR635041)でも取り上げていたので、とりわけお気に入りのナンバー
とおもわれます。
ほかにも「野ばら」「ます」といった人気曲も収められているのもうれしいと
ころで、女王グルベローヴァが満を持して取り組んだシューベルト・アルバム
はおおいに期待が高まるところです。




<agOgique>
AGO 005 ¥2380
テレマン:
(1)3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 
(2)組曲 ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」 
(3)ヴィオラ協奏曲 ト長調 
(4)2本のヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 
(5)組曲 ト長調「風変わり」
ファビオ・ビオンディ(Vn&指揮)、アンドレア・ロニョーニ(Vn)、
ステファノ・マルコッチ(Va)、ファビオ・ラヴァシ(Vn)、
エウローパ・ガランテ
録音:2011年2月13-16日
1989年にファビオ・ビオンディによって設立されたイタリアの古楽器演奏団
体、エウローパ・ガランテが待望の最新盤をリリースしました!ヴィヴァル
ディやコレッリをはじめ、これまでにもバロック期の室内楽作品を多く手がけ
てきた名門が今回収録したのは、ドイツ後期バロックの大家テレマン!彼が残
した多くの作品の中から、本アルバムでは3つの協奏曲と2つの組曲を収録。
鬼才ビオンディ率いるエウローパ・ガランテは、相変わらず躍動感に満ちた
鮮烈な演奏を聴かせてくれます。ビオンディだけに限らず、ロニョーニ、マ
ルッコチ、ラヴァシそれぞれのソロも見事。巨人ガリバーと小人たちの物語
を描いた組曲「ドン・キホーテのブルレスカ」では、楽章ごとにガラリと変
わる多彩な音色に魅せられます。2006年のオペラシティ来日公演でも演奏さ
れ、鮮やかな描写力が高い評価を受けただけに、待望の録音といえましょう!
全体的にテンポは前向き。エウローパ・ガランテ節炸裂の、迷いのない決然
としたアンサンブルに圧倒される1枚です。




<APARTE>
AP 034 ¥2300
忘れられた歌声 スペインの伝承音楽集
マルティン・コダス:
カンティガ・デ・アミーゴ(全曲)/「聖母マリアのカンティガ集」より抜粋
エストレマドゥーラの伝承歌/アビラの伝承歌、ほか(全22曲)
ヴォックス・スアヴィス{アナ・アルナズ(歌、パーカッション)、
ドミニク・ヴェラール(歌、ウード)、
バティスト・ロマン(ヴィエール、バグパイプ)}
録音:2011年5月10-13日、サン=フロラン教会(ティル=シャテル、フランス)
スペイン伝統音楽の再発見と保存に尽力する演奏団体、ヴォックス・スアヴィ
スによるスペインの中世歌曲集。エストレマドゥーラ、アビラといったスペイ
ンの地方や、ポルトガルに伝わる伝統的な世俗歌曲&器楽曲の数々が収録され
ています。注目は、13世紀のスペインに活躍したと言われる吟遊詩人、マル
ティン・コダスの「カンティガ・デ・アミーゴ」が全曲収録されていること!
19世紀に発見されたカンティガ集で、少女が海岸に立ち、遠地にいる恋人を想
うという切なくも美しい歌曲集です。恋人を想う少女の独唱あり、互いを想う
男女の二重唱あり…中東の響き色濃いノスタルジックな旋律に心打たれます。
また、本アルバムでは歌曲と並んで器楽曲も収録。アルフォンソ10世が編纂し
た「聖母マリアのカンティガ集」からの抜粋や、ポルトガル・スペインに伝わ
る伝統曲の数々が収録されています。ウードやヴィエール、バグパイプといっ
た古楽器の響きと、アルナズとヴェラールの艶やかな歌声のハーモニーも聴き
所。時代の影に埋もれてしまったスペイン中世の響きに想いを馳せる1枚です。

AV 120515 ¥2300
(1)オルトラ=フェレ:3つの愛のカンツォーネ 
(2)ファリャ:クロード・ドビュッシーに捧げる賛歌 
(3)ガルシーア=ロルカ:
13のスペインの古い歌より「アンダ、ハレオ」、「ハエンのムーア娘たち」、
「18世紀のセビリャーナ」
(4)カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ギターノ op.152 
(5)ロドリーゴ:祈りと踊り(ファリャをたたえて) 
(6)オルトラ=フェレ:3つのアンダルツァ
ジャン=ミシェル・ハスラー(指揮)、
ベンジャミン・ヴァレット(ギター)、アンサンブル・クロノクロミー
録音:2011年7-10月、フランス
ハスラー率いるアンサンブル・クロノクロミーが、フェデリコ・ガルシーア=
ロルカ(1898-1936)にまつわる作品を集めた希少な新譜をリリース!ガルシー
ア=ロルカといえば20世紀に活躍し、スペイン内乱の折に銃殺された非業の詩
人ですが、18歳頃までは音楽家を志していた人物でもあります。クラシック音
楽だけでなく民謡にも造詣深かったロルカは民謡の収集や編曲にも積極的で、
「13のスペインの古い歌」は彼の代表的な民謡編曲集。いずれもギターのリズ
ミカルな伴奏に乗って歌われるメゾ=ソプラノの艶やかな旋律が美しく、スペ
インの伝統的な響きを堪能できます。また、本アルバムではガルシーア=ロル
カの詩に基づく作品も収録。オルトラ=フェレ(1922-)の作品には民謡的な響
きの中にもどこか聖歌を思わせる荘厳な雰囲気があり、詩人ガルシーア=ロル
カに対する大きな敬意が感じられるよう。カステルヌオーヴォ=テデスコのロ
マンセロ・ギターノは、ガルシーア=ロルカの7つの詩に基づくギターと混声
の作品で、こちらも多種多様な曲調を楽しめます。全体的にギターの哀愁漂う
伴奏と混声とのアンサンブルが美しい1枚です。
アンサンブル・クロノクロミーは、レザール・フロリサンやアクサンチュス
合唱団といった9つの名門の発意の下、1999年にジャン=ミシェル・ハスラー
によって設立された演奏団体。中世から現代まで幅広い作品をレパートリー
としつつ、ヨーロッパを中心に演奏活動を行っています。





<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2081 ¥2250
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1961年3月22-24日、ウィーン、ゾフィエンザール、ステレオ
使用音源:London(U.S.A.)80120
(オープンリール・テープ、19センチ、4トラック)
■制作者より
ケルテス指揮、ウィーン・フィルのドヴォルザークの「新世界より」は今でも
非常に人気の高い名盤のひとつで、CD時代になっても繰り返し再発売されてい
ます。当CDを制作するにあたり、オリジナルの英デッカ盤LP(SXL 2289)と、ア
メリカ・ロンドンの19センチ、4トラックのオープンリール・テープ(L 80120)
を入手し、比較試聴した結果、より音像の明快で瑞々しい雰囲気のあるテープ
を復刻の素材としました。
■解説書の内容
ケルテスの没後一周年に寄せて書かれた2つの追悼文(英デッカのプロデューサ
ー、エリック・スミス、およびウィーン・フィルのヴァイオリン奏者、ヴィル
ヘルム・ヒューブナーによる)の邦訳を掲載します。ケルテスの人間性を浮き
彫りにすると同時に、彼の急逝が関係者にとっていかに衝撃だったかも改めて
知ることが出来る貴重な文献です。(以上、平林直哉)




<SonoLuminus>
DSL-92150(1CD+1Blu-ray) ¥2450
Rupa-khandha
1-5.エリック・ガイニヴァン:典礼の踊り
6.シーン・ハイム(1967-):Rupa-khandha
7-10.ジョセフ・ペレイラ:打ち出し細工
11.ジェフリー・ホルメス(1971-):日没
ロサンジェルス・パーカッション・カルテット
(メンバー)マシュー・クック/ジャスティン・デハルト
/エリック・ガイニヴァン/ニック・テリー
2008年に結成されたロサンジェルス・パーカッション・カルテットは、とりわ
け、カリフォルニアの「異端」作曲家の作品を中心に演奏し、高く評価されて
いるアンサンブルです。彼らは積極的に新作を委嘱し、その新鮮な響きを聴衆
に届けています。多くの意義ある賞を獲得し、また多数の大学で「月曜のコン
サート」を開催、こちらも好評です。このアルバムでも、特異でエキゾチック
な音色と、完璧な技術で刺激的な音楽を聞かせます。素晴らしい響きを体験し
ていただくために、通常CDに併せて、Blu-ray サラウンド盤も同梱されていま
す。

DSL-92151 ¥2080
MIND MELD
1.バーンスタイン(1918-1990):「キャンディード」序曲(C.ハーモン編)
2-4.シェイペロウ(1920-):4手のためのピアノ・ソナタ
5-10.ドビュッシー(1862-1918):6つの古代の墓碑銘
11-24.ストラヴィンスキー(1882-1971):バレエ音楽「春の祭典」(4手ピアノ編)
ゾフォ・デュエット(ピアノ)エヴァ=マリア・ツィメルマン/中越啓介
ゾフォ・デュエットによる連弾曲集です。彼らは2009年からピアノ・デュオと
して活躍、国際的に高い評価を受けています。昨年の大阪国際室内楽フェスタ
での「春の祭典」の凄演でも、聴衆の度肝を抜いたことで知られています。共
同研究者であり、また親しい友人でもある彼らの目的は、連弾曲の新しいレパ
ートリーを追求すること。既存の作品はもちろんのこと、常に新しい作品を演
奏することを目標としています。このアルバムは、彼らがサンフランシスコ音
楽院で最初に行ったコンサートの演目が収録されています。有名なバーンスタ
インの「キャンディード序曲」もピアノで演奏されることで、また違った様相
を見せてくれます。また、ドビュッシー、ストラヴィンスキーの作品もさるこ
とながら、シェイペロウの「ソナタ」の素晴らしい音響効果も見事なものです。

DSL-92152 ¥2080
The Kernis Project: Schubert
1-4.シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」D810
5-8.カーニス(1960-):弦楽四重奏曲第1番「天体の音楽」
ジャスパー弦楽四重奏団
2008年、プラウマン室内楽コンクールでグランプリと観客賞を受賞したことで、
一躍脚光を浴びたジャスパー弦楽四重奏団。他にも様々なコンクールで入賞経
験のある、新進気鋭のカルテットです。昨年は権威ある「クリーブランドカル
テット賞」を受賞したことでも注目を集めました。前作(DSL-92142)では、ベ
ートーヴェンとカーニスという意欲的な作品を収録したアルバムで、見事な解
釈を聴かせた彼らですが、今作は、やはりカーニスとシューベルトのカップリ
ングで、また新境地を見せてくれます。作曲年代にはおよそ150年近くの開きが
ある2つの作品ですが、楽章構成などには驚くほど類似点があります。「新調
性音楽」を推し進めるカーニスの作品は、メロディアスで神秘的なもの。耳と
心に優しい響きが特徴です。

DSL-92153 ¥2080
A Change of Worlds
1.フィル・カニンガム:Monday Morning Reel-O'Neill's March
2.トニー・サリヴァン/ジャッキー・モーラン:1923-エリンの追放者
3.スキンナー(1843-1927):ヘクターヒーロー
4.スウェーデン民謡:Klovsjo Brudmarsch-Polska-Slangpolska
5.伝承曲:装備万端の船-年寄り雌鶏の鳴き声-南方の響き:なんと素晴らしい愛
6.アイルランド民謡:乳を搾るかわいい小間使い
7.スウェーデン民謡:ポロネーズ
8.スー・リチャード:私のために悲しむことはない
9.リャン・マッカソン:クッロデン
10.ニコラ・マッテイス(1650-1709):Ground upon a Scotch Humour
11.伝承曲:ジェシー・スミス-アソーレ・ブローゼ-Ms.ラッタレー
-Brumlay Brae-門の上の鳩
12.アイルランド民謡:川をのぼる鮭
13.スーリック:ダスト・ボウル
14.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):O lux beate trinitas
15.スーリック:さすらい人の夢
16.カロラン(1670-1738):スクワイアウッドの嘆き
アンサンブル・ガリレイ
アイルランド民謡やアメリカ民謡を、現代的な音楽と組み合わせることで、イ
ンスピレーションが無限に広がります。ここで演奏しているアンサンブル・ガ
リレイはクラシックの奏法を学びつつもトラディショナルな味付けを施し、即
興性に満ちた楽しい音楽を奏でることで知られています。このアルバムはメト
ロポリタン美術館の学術的なプロジェクトの一環として企画されたもので、音
楽だけでなく、写真、詩などの様々な文献からアメリカを知ることが目的で、
このCDに含まれた曲は2010年に初演され2015年まで各地で演奏されることにな
っています。超絶技巧と弾けるエネルギーに満ちた力強い音楽です。

DSL-92154 2枚組 ¥2450
ラモー:ハープシコード作品全集
(CD1)
1-9.クラヴサン曲集第1集イ短調(第1組曲)
10. LesPetitsMarteaux
11-19.クラヴサン曲集組曲ホ短調(第2組曲)
20.Menuet de Rondeau
21-30.クラヴサン組曲ニ長調(第3組曲)
(CD2)
1-7.新クラヴサン組曲イ短調(第4組曲)
8-15.新クラヴサン組曲ト長調/ト短調(第5組曲)
16-19.「コンセール用クラヴサン曲集」から抜粋された作品集
(リヴリ/軽はずみ/内気/おしゃべり)
20. La Dauphine
21.ピグマリオン序曲(バルバトル編)
ジョリー・ヴィニクール(ハープシコード)
ラモーはフランス語のオペラ作曲家として知られていますが、鍵盤独奏作品は
全部で65曲あり、それらのほとんどは、彼が劇音楽作曲家として活動する以前
に書かれました。彼の父親はディジョン大聖堂のオルガニストであったため、
恐らく幼少期からクラヴサンの演奏には親しんでいたはずで、青年時代にはク
レルモン大聖堂を始めいくつかの教会でオルガニストを務めるほど鍵盤音楽に
精通していました。機能和声と調性を体系的に最初に理論化した人としても知
られています。フランス18世紀の鍵盤音楽の重要なレパートリーである彼の作
品ですが、現代では「めんどり」や「タンブーラン」などの一部の曲が良く演
奏されるばかり。この全曲盤は彼のユニークな作曲技法を知るための恰好の素
材となるでしょう。1963年シカゴ生まれでパリ在住のヴィニクールはミンコフ
スキー、メゾ・ソプラノのフォン・オッターやリュートのリンドベルイとの共
演など様々な活動をしており、最近は指揮者としても活動を始めています。

DSL-92155 ¥2080
2台のリュートイギリス黄金時代のリュート二重奏曲集
1.作者不詳:グリーンスリーヴス/2.作者不詳:うぐいす
3.作者不詳:Drewriesaccordes/4.ジョンソン(1540-1594):Trenchmore
5.ジョンソン:喜びのパヴァン/6.ジョンソン:ダンプI
7.マーチャント/ピルキントン:エコーもしくはアルマン
8.作者不詳:こまどりは緑の森に/9.ジョンソン:ロゲロ
10.作者不詳:Callinoe/11.ジョンソン:フラットのパヴァン
12.ジョンソン:フラットのガリアルド/13.ジョンソン:ナッツ・ブラウン
14.ジョンソン:女王のトレブル/15.ダニエル:ファンシー
16.ダニエル:パッセメゾのガリアルド
17.ダウランド(1563-1626):侍従長のガリアード
18.ダウランド:我が主人ウィロビー卿のご帰館
19.ジョンソン:この道を行くもの/20.ジョンソン:緑のウェイクフィールド
21.ロビンソン:ファンタジー/22.ロビンソン:女王の良き夜
23.ロビンソン:パッセメゾのガリアルド/24.ロビンソン:プレーン・ソング
25.ロビンソン:鐘を鳴らす20の方法/26.ロビンソン:A Toye
27.作者不詳:アルマイン
ロン・マクファーレン&ウィリアム・シムス(リュート)
イギリスの「黄金時代」とは、16世紀後半のエリザベス1世の頃を指します。こ
の時代は宗教音楽だけでなく、世俗歌曲も目覚ましい発展を遂げました。同じ
頃にイタリアではマドリガレが全盛期を迎え、これらの曲がイギリスにもたら
され、多くの曲が筆写されました。イギリスの作曲家たちも、これに倣い、数
多くのマドリガルが生まれました。しかし、17世紀に入ると衰退を始め、その
代わりに台頭してきたのが、リュート付きの歌曲、もしくはリュート曲だった
のです。とりわけ2台のリュートによるアンサンブルは音楽的にも素晴らしい
ものでした。一人が即興的にメロディを奏で、もう一人がそれを伴奏するので
すが、お互いが醸し出すハーモニーは、それはそれは自発的で流麗なものだっ
たことでしょう。名手2人によるこの演奏で、400年前の世界の音の世界に遊ん
でください。

DSL-92156 ¥2080
しかし、忘れられない
1-2.ドロシー・ラド・ムーア(1940-):夜の幻想
3.アルヴィン・バティステ(1932-2007):エピソード
4.クラランス・キャメロン・ホワイト(1880-1960):バスクの民謡
5.ウンディーネ・スミス・ムーア(1904-1989):序奏とアレグロ
6.サクエル・アクパボット(1932-2000):ナイジェリアの情景から「田園曲」
7-9.クインシー・ヒリアード(1954-):コティ
10.ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):ロマンス
11.スコット・ジョプリン(1868-1917):しだれ柳
12.トッド・コクラン(1951-):ソウル・バード
13.アメイジング・グレイス(スティーブンソン編)
マーカス・エリー(クラリネット)/ルーセンス・セ・ダ(ピアノ)
クラリネットとピアノのための「アフリカ系アメリカ人作曲家」による音楽集
です。クラシック音楽の世界において、比較的忘れられがちになってしまって
いる彼らの音楽。若干の歌曲や管弦楽作品は聞かれることがあっても、これら
の独奏楽器のための作品はほとんど知られていません。しかし、これらの作品
のユニークさや、リズム感は本当に捨てがたいものです。現代の作品から「ア
メイジング・グレイス」まで、興味深い曲が並びます。クラリネットのマーカ
ス・エリーはインディアナ大学を卒業した後、ウィーン国立音楽大学で学んだ
俊英。ベルリン交響楽団、インディアナ交響楽団などと共演し、アメリカの主
要都市で数多くのリサイタルを開いています。

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