クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-03 No.21

2012年03月19日 15時19分38秒 | Weblog
<QUERSTAND>
VKJK 1018(SACD-Hybrid) ¥2380 ※3月25日までのご注文特価 ¥1980
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調
(ノヴァーク版1878/80年稿)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2010年10月ライヴ
オーソドックスにして個性的な名演!ブロムシュテットの「ロマンティック」。
ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」は、ブロムシュテットにとって
も重要なレパートリーで、1981年にはシュターツカペレ・ドレスデンと、1993年
にはサンフランシスコ交響楽団とそれぞれセッション録音しています。ここに
3種類目となるゲヴァントハウス管との2010年10月のライヴ録音が登場です。
「ロマンティック」は、このタイトルのせいで官能的で華麗な交響曲と思われが
ちですが、実は質実剛健で硬質な音楽です。ブロムシュテットも無論そういうタ
イプの芸術家ですので今回もストイックで威厳ある音楽になっており、こけおど
し等はまるでありません。それなのに聴き終えた後には「良い話を聞けた」とい
うようなリラックス感と充実感に満たされます。この自然体こそがブロムシュ
テットの芸術の魅力なのでしょう。

VKJK 1213 ¥1680
「タールベルク生誕200年記念、歌曲と室内楽曲集」
ジーギスムント・タールベルク(1812-1781):
歌曲集(覚醒と夢、馬術の男、夢、夏の夜、旅人は痛みを愛して、別れ、
2つのロマンス、他全20曲)
ピアノ作品(主題と変奏Op.45/2つのロシア民謡による変奏曲Op.17/
2つの無言歌Op.41)
ロッシーニの《セミラーミデ》による協奏的大二重奏曲(ヴァイオリンとピアノ)
マンヤ・ラシュカ(M.Sop)、
フェリックス・プロック(Br)、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
シュテファン・ブルクハルト(Pf)
録音:2011年10-11月
タールベルクはスイスに生まれ、C.チェルニー、フンメル、モシュレスらに学び、
多くの歌曲、ピアノ曲、ピアノ協奏曲、室内楽を残している。超絶技巧ピアニス
トと名を馳せ、慈善コンサートでリストと対決したことでも有名です。メンデル
スゾーン、シューマンらと共にドイツ・ロマン派の系譜に連なる作曲家でいずれ
も豊かな旋律が華麗な和声で彩られた叙情的な音楽。

VKJK 1134 ¥1680
「ギュンター・ラファエルの音楽Vol.1」
ギュンター・ラファエル(1903-1960):
(1)ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調Op.13(1925)
(2)弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.28(1930/31)
(3)アルト・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲Op.71(1951)
(4)パルムシュトレーム・ソナタOp.69(1950)
-テノール、クラリネット、ヴァイオリン、小太鼓、コントラバス(ピチカート)、
ピアノのための
(1)パウル・ドクトール(Va)、ギュンター・ルードヴィヒ(Pf)、
(2)パルカニ四重奏団、
(3)エミール・マンツ(アルトSax)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
WDRケルン放送響、
(4)フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、ヴァルター・トリープスコルン(Cl)、
ロマン・シンマー(Vn)、カール・シャド(Perc)、
アルフレート・クレッツシュマー(Cb)、ロルフ・ラインハルト(Pf)
録音:(1)1959年ケルン、(2)2010年10月ドレスデン、(3)1957年ケルン、
(4)1957年ケルン
2010年の没後50年にチェリビダッケやS=イッセルシュテットによる交響曲集が
復刻され(CPOレーベル)話題となったギュンター・ラファエルの作品集が2タイト
ル同時発売。
ギュンター・ラファエルはベルリンに生まれ同地の音楽院で学び、後にライプ
ツィヒの音楽院で音楽理論と教会音楽の教師として生計を立てながら作曲に励
んだ。作風は激動の変革時代に生きた作曲家にしては穏健で調性と旋律を重視
した作品を残している。第二次大戦前に書かれたヴィオラ・ソナタ、弦楽四重
奏曲第2番はブラームスの影響が色濃く、時にフランス的な和声も聴かれる。戦
後に書かれたサクソフォン協奏曲はジャズと無調的部分が現れる。パルムシュ
トレーム・ソナタはテノールの歌唱と語りにアンサンブルが加わり、ジャズと
ストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせる幾分シニカルで機知に富んだ音
楽が展開する。名テノール、フリッツ・ヴンダーリヒがミュージカル風の曲調
からストラヴィンスキー、ヒンデミット、クルト・ワイルと、くるくると変わ
る様々なスタイルの音楽を楽しそうに歌っているのが聴きもの。

VKJK 1135 ¥1680
ギュンター・ラファエルの音楽Vol.2
-2つのヴァイオリンのための「対話」
ギュンター・ラファエル(1903-1960):
対話I(1951)
(歌、ポルタート、シュプリング・ボーゲンと粒だったスタッカート、他全25曲)
対話II(1957)
(ドリア調、フリギア調、リディア調、ミクソリディア調、エオリア調、
ペンタトニック、カノン、ディナーミクとクロマティック、ダンス、他全20曲)
ベルンハルト・ハルトーク(Vn)、
ナリ・ブラントナー(Vn)
ギュンター・ラファエルが1950年代に作曲した2つのヴァイオリンのための対話I
&IIは古旋法、無調、バッハの様式、バルトークを思わせる民族音楽のスタイル
など様々なスタイルが折衷、試みられた多くの小品から構成され、さながら音楽
の図鑑、見本市といった観があり大変興味深い。

VKJK 1211 ¥1680
エルマー・バーンスタイン(1922-2004):ギター協奏曲
マルコム・アーノルド(1921-2006):ギター協奏曲Op.67
マイケル・ドアティ(b.1954):
エレクトリック・ギターと管弦楽のための協奏曲《ギーズ・ベンド》
(世界初録音)
トルステン・ドリュッカー(G)、
ラスムス・バウマン指揮
WDRケルン放送交響楽団
録音:2010年
映画音楽の巨匠として知られるエルマー・バーンスタインのギター協奏曲は抒情
的なメロディと活き活きとしたリズムが特徴で吉松隆のギター協奏曲が好きな人
は必ず気に入るでしょう。イギリスの巨匠アーノルドもクラシック、映画音楽両
方でよい仕事を残していますが、彼のギター協奏曲は数少ないこの分野の名曲で
す。ど派手が売りのネアカな作曲家ドアティの新作はロック、ブルースのメロ
ディとリズムが炸裂します。いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのエレクト
リック・ギターと大管弦楽が火花を散らすゴキゲンな作品。

VKJK 1125 ¥1680
「エントラング・デア・ザールのロマンティック・オルガン」
ルートヴィヒ・ボスレト:トッカータ、序奏とフーガOp.33
ルートヴィヒ・ボスレト:ソナタ第2番Op.6
ウィルヘルム・メッツ:
6つの前奏曲、トリオと3つのフーガOp.4より前奏曲第6番とトリオ第7番
ウィルヘルム・メッツ:
《C.A.H.ゼーガーの「実用的オルガニスト」》よりフル・オルガンのフーガ
カール・ローダー:易しいコラール前奏曲Op.1より3曲
カール・ローダー:10のやさしい前奏曲Op.26より第2番
カール・ローダー:10のやさしい前奏曲Op.28より第1番-第3番
ヨハン・ヨゼフ・ヴァイト:
賛歌《アド・レジアス・ダペス》によるソナタOp.12より第1、4楽章
アウグスト・ヴィルトベルガー:基本オルガン学習Op.43-トリオ第1番、第5番
アウグスト・ヴィルトベルガー:
ジュベール社現代オルガン曲集-エレジー ホ短調
ヘルマン・キュストラー:
やさしい前奏・後奏曲集第2巻より第14番、第5番、第10番、第11番、第13番
フリードリヒ・ゲルンスハイム:キリスト教会のコラールによる前奏曲集より
ヨアヒム・フォンタイネ(Org)
録音:2009年3-6月ザールラント放送による録音
19世紀から20世紀の二つの大戦の間の頃まで活躍したドイツの作曲家によるオル
ガン作品を収録。リスト、レーガーに似た華麗な作品が多い。ヨアヒム・フォン
タイネはドイツ・ザールラント州出身でルネサンスから現代まで豊富なレパート
リーを持った中堅のオルガン奏者。




<GENUIN>
GEN 12238 ¥1980
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80(4曲)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲Op.45
プロコフィエフ:
「ロメオとジュリエット」Op.64から6曲(モンタギュー家とキャプレット家
/ジュリエット/踊り/ロメオとジュリエット/ジュリエットの墓の前のロメオ、
ティボルトの死)
ミハエル・ザンデルリング(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー
録音:2011年クルトゥア・パラスト,ドレスデン、ライヴ録音
ザンデルリング一家の末弟ミハエルは1967年生まれ。チェリストから2001年に指
揮者に転向し、GENUINレーベルへも主に弦楽オーケストラと録音を行っていた
が、いよいよフル・オーケストラを振ってのCDが登場した。ミハエル・ザンデル
リングは、その優れた音楽性から急激に人気が上昇しており、その理由は、フォ
ーレの「ペレアスとメリザンド」の前奏曲の潤いに満ちて美しく流れる音楽を聞
けばよく分かる。また名演あまたのプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」
の音楽も、いずれの曲もザンデルリングの豊かな感性が羽ばたく様を感じること
ができる。

GEN 12236 ¥1980
サバネーエフ(1881-1968):
ピアノ三重奏曲 Op.4
ピアノ、ヴァイオリン、チェロのためのソナタ Op.20
イロナ・テン=ベルク(Vn)
ウェン=シン・ヤン(Vc)
ミハエル・シェーファー(Pf)
録音:2011年4月、ミュンヘン,DDD、54'50
レオニード・サバネーエフ(1881-1968)は、ロシア生まれで後にフランスで活動
した作曲家。長命したが、戦後に活躍しなかったこともあり、作品が演奏される
機会は乏しい。このCDに収録されている二つのピアノ三重奏曲はサバネーエフの
代表作といってもよいもの。ほの暗いロマンティックな曲想は魅力的である。バ
イエルン放送交響楽団のコンサートミストレスを務めたイロナ・テン=ベルク、
同じくバイエルン放送交響楽団の主席チェロ奏者だったウェン=シン・ヤン(台
湾系、スイス生まれ)、そしてテン=ベルクとのコンビでおなじみのミハエル・
シェーファーの三人による非常に高い水準の演奏で珍しい作品が楽しめる。

GEN 12217 ¥1980
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」
ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
トリオ・エクス・エクオ:
【ゲラルト・ファウト(Pf)、マティアス・ヴォロング(Vn)、
マティアス・モースドルフ(Vc)】
録音:2011年7月1日,8月28日、ライプツィヒ
ベートーヴェンの有名な「大公」と初期のハ短調を収録。トリオ・エクス・エク
オは2005年に結成されたピアノ三重奏団。ドイツの伝統に根ざしつつ、瑞々しい
感性をもった演奏が高く評価されている。

GEN 12223 ¥1980
「残響」-ヴェッツェル(1879-1973):歌曲集
(夏の夜の提灯/青い蝶/口笛/横笛の演奏/告白/霊感/夜の挨拶/残響/
学生/最後の踊り/三月の晩/夏の晩/あの谷底で/アグネス/隠遁/告別/
問いと答え/祈り/日の出/前の一時/棄てられた娘/娘との別れ/旅の杯/
我が母に/月に寄せて/全体)
オリフィア・フェルモイレン(MS)
ペーター・シェーネ(Br)
リアナ・フラト(Pf)
エドゥアルト・スタン(Pf)
録音:2011年5月
ドイツ・リート・ファンは必聴のCD。ユストゥス・ヘルマン・ヴェッツェル
(1879-1973)は、20世紀前半のドイツの重要な歌曲作曲家だったが、妻がユダヤ
系だったためナチ時代にたいへん苦労をし、戦後も忘れられ、長命したにも関わ
らず作品が顧みられることがなかった。20世紀的な近代性のまったくない、非常
にロマンティックなヴェッツェルの歌曲は、21世紀の今になって大きな注目を浴
びている。ヴェッツェルだけのCDはおそらくこれが初めて。

GEN 12224 ¥1980
「セレナーデ」
-夜と愛にまつわる男声合唱のためのパート・ソング集
シューベルト:
森の夜の歌 D.913,夜 D.983C,小さな声で歌おう D.635,矛盾 D.865,
隠棲 D.337,墓と月D.893,墓 D.569,精霊の踊り D.494
ヴォーン・ウィリアムズ:放浪者,ローモンド湖,冬は去った
シェーベリ:調べ/アルヴェーン:気分,セレナード
ブルックナー:真夜中に,晩の空,真夜中,晩の魔法
ヤン・シューマッハー(指揮)
カメラータ・ムジカ・リンブルク
録音:2011年6月18-19日、10月29-30日
男声合唱によって、夜や愛に関わる様々な曲が歌われている。ほとんどは原曲は
歌曲である。カメラータ・ムジカ・リンブルクは1999年結成。以来ヤン・シュー
マッハーに率いられ、2010年にはドルトムントでのドイツ合唱コンクールに優勝
するほどの実力を得た。

GEN 12225 ¥1980
モーツァルト(リンケルマン編):「魔笛」序曲
ハース:木管五重奏曲 Op.10
ダンツィ:木管五重奏曲 ト短調 Op.56-2
カーター:木管五重奏曲
タファネル:木管楽器のための五重奏曲
ワイマール木管五重奏団
録音:2011年7月12-14日、ベルリン,DDD、59'35
新旧の木管五重奏曲集。ワイマール木管五重奏団は、フルートのトモ・アンドレ
アス・イェックレ、オーボエのフレデリケ・ティンマーマン、クラリネットのゼ
バスティアン・ランベルツ、ホルンのシュテファン・ショットシュタット、ファ
ゴットのヤコプ・カルヴァートによるアンサンブル。ポール・タファネル(1844-
1908)の作品が珍しい。

GEN 12226 ¥1980
「ドビュッシー:ピアノ作品集第1集」
ロマンティックなワルツ/夢/マズルカ
ベルガマスク組曲/ピアノのために
映像第1集(水の反映,ラモーを讃えて,運動)
映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音,そして月は荒寺に落ちる,金色の魚)
レントより遅く
ユリアーナ・シュタインバッハ(ピアノ)
録音:2011年3月27日-4月1日、10月3日、ライプツィヒ
ユリアーナ・シュタインバッハはブラジル生まれのピアニスト。リヨンとパリで
学んだ後、現在は世界で活躍している。とても落ち着いた冷静な配慮の届いた演
奏である。

GEN 12232 ¥1980
「コスモポリタン」-
グリンカ&シュナイダー:クラリネット、ファゴット、ピアノのための作品集
ダニエル・シュナイダー(1961-):
外の世界/クラリネット・ソナタ/バロックロッホネス
グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調/ファゴット・ソナタ/哀歌
トリオ・エレゴ:
【アントニア・ロレンツ(Cl),フィリップ・ツェラー(Fg),
イザベル・フォン・ベルンシュトルフ(Pf)】
録音:2011年10月7-9日、フランクフルト・アム・マイン
グリンカと、1961年、チューリヒ生まれのダニエル・シュナイダーの作品を集め
たCD。トリオ・エレゴは、いずれも2006年のドイツ音楽コンクールの参加者だっ
たアントニア・ロレンツ、フィリップ・ツェラー、イザベル・フォン・ベルン
シュトルフによって結成。クラリネット、ファゴット、ピアノという珍しい組み
合わせながら、高い音楽性によって評判を博している。

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