クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-03 No.1

2012年03月01日 15時28分06秒 | Weblog
<NEOS>
NEOS10936(SACD-Hybrid) ¥2080
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):管弦楽曲全集Vol.4
(1)クァドリヴィウム(1969)-4人の打楽器奏者と4群の管弦楽のための
(2)アウラ(1972)-管弦楽のための
(3)アマンダ(1966)-室内管弦楽団のための
(4)宗教的な庭(1972)-小管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ指揮
hr交響楽団(フランクフルト放送響)
(1)コンラート・グラーフ,アンドレアス・ヘップ,
ブルクハルト・ロッゲンブルック,アンドレアス・ベートガー(以上Perc)
(3)アレヤンドロ・ルトカウスカス(Vn)
録音:(1)2007年1月、(2)(4)2007年8月、(3)2006年12月
53歳の若さで急逝したイタリアの作曲家マデルナの偉業を管弦楽作品でたどる
このシリーズも第4弾。そのきらきらと輝く星々のように鮮やかな色彩感と意表
をつく展開、圧倒的なダイナミズムは現代音楽ファンならずとも思わず耳を傾
けてしまうサウンドそのものの魅力にあふれており、オーディオ・マニアをも
唸らせてしまう大迫力です。「4人の打楽器奏者と4群のオーケストラのための
クァドリヴィウム」は4人の打楽器ソロの対話が徐々にオーケストラにまで波及
し最後は両者とも音の渦に巻き込まれてしまう神話的神々しささえ感じさせる
マデルナ畢生の大作。シュトックハウゼンの「3群のオーケストラのためのグ
ルッペン」よりも更に巨大な編成と構成により、その美しさに言葉を失います。
そして「アウラ」の切れ味の鋭いナイフを思わせるクールで冷たいエロス(?)、
また「宗教的な庭」のクリスタルのように輝いては超新星のように爆発しまた
再生成する音群など、鮮烈で時に凄惨なまでの美しさを持った音楽、それが
ブルーノ・マデルナの真骨頂でしょう。ぜひこの機会にお求め下さい。SACDに
より音質も超優秀。複雑なスコアが細部まで手に取るようにわかります。

NEOS20903 ¥2080
「トランスクリプションズ」
J.S.バッハ:《主よ人の望みの喜びよ》(マイラ・ヘス編)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(作曲者編)
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(ドビュッシー編)
モーツァルト:《魔笛》序曲(ブゾーニ編)
ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲(レーガー編)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ(ヴィクトル・バビン編)
チャイコフスキー:ワルツ-白鳥の湖より(ヴィクトル・バビン編)
ラヴェル:ボレロ(作曲者編)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ
録音:2008年12月
これまでも「春の祭典」、「ショスタコーヴィチの交響曲第5番」の編曲ものや
クラム、シュットックハウゼンなど異色の作品を録音してきたグラウシューマッ
ハー・ピアノ・デュオは今回、とことんリラックスできるアルバムを作りまし
た。オーケストラをピアノでやって何が面白いの?という方、これを聴いたら
意見が変わります。編曲は作曲者自身やそれぞれ由緒正しいヴァージョンを採
用、なによりこのデュオの透き通った音色が聴き手の心を鎮め、まるで波ひと
つない湖面のような心境へと導いてくれます。おやすみ前にはバッハ、ドビュ
ッシー、お目覚めにはサン=サーンス、モーツァルトなどがお薦め。最高級の
BGMとしてお楽しみ頂けます。

NEOS10921 ¥2080
フリードリヒ・チェルハ(b.1926)/クラリネットを伴った室内楽作品集
(1)5つの小品(2000)-クラリネット、チェロ、ピアノのための
(2)8つのバガテル(2009)
(3)クラリネット五重奏曲(2004)
※全作品世界初録音
(1)アルクス・アンサンブル・ウィーン
(2)アンドレアス・シャブラス(Cl)、ヤンナ・ポリツォイデス(Pf)
(3)アンドレアス・シャブラス(Cl)、フーゴー・ヴォルフ四重奏団(弦楽四重奏)
録音:2011年5月
2000年以降に書かれたチェルハのクラリネットをメインとする作品を集成。ク
ラリネットのアンドレアス・シャブラスはウィーン国立音楽大学、グラーツ国
立音楽大学に学び、現在バイエルン国立管弦楽団の副ソリストを務め、クラシ
ックのみならず20、21世紀の作品の演奏に力を入れている。彼はチェルハのク
ラリネット協奏曲の世界初演を行い、チェルハから多大な信頼を寄せられてい
る。作品はいずれもベルクを始めとする新ウィーン楽派への深い共感と影響に
基づくドラマティックで手堅い手法で書かれている。

NEOS11120 ¥2080
「ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(b.1975):管弦楽&室内楽作品集」
(1)チェロ協奏曲「鳴り響くものに対して」(2010)
(2)「上り坂」-フェリックス・フィリップ・インゴルトの詩によるソプラノ、
フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノのための3つの集約(2010)
(3)弦楽四重奏曲第2番「グッギスベルク変奏曲」(2008)
(4)月の詩(ポエム・リュネール)(2008)
(5)音の弓(2009)
※全作品世界初録音
(1)トーマス・グロッセンバッハー(Vc)、
デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
(2)アンサンブル・アマルテア
(3)アマール四重奏団
(4)ミシェル・ルイリー(Va)、ベッティナ・ズッター(Pf)
(5)ミハエル・ザンデルリンク指揮ルツェルン交響楽団
録音:(2)(3)(4)2010年11月、(1)(5)2011年3月ライヴ録音、
スイス生まれの作曲家ヘフティはヴォルフガング・リーム、クリストバル・ハ
ルフテル、ルドルフ・ケルターボーンらに師事しグスタフ・マーラー作曲コン
ペティション、パブロ・カザルス賞、ジョルジュ・エネスコ賞などに入賞して
いる。リームらの影響を受けた緊張度の高いドラマティックな音楽が特徴で
チェロの引き裂くような叫び声にオーケストラは時に咆哮しまた時に微細な変
化を見せるチェロ協奏曲《鳴り響くものに対して》は圧巻。

NEOS11130 ¥2080
「オズヴァルド・コルッチーノ(b.1963)作品集」
(1)アッティモ(2007)-弦楽四重奏のための
(2)アイオン(2002)-弦楽四重奏のための
(3)固定した反復(2002)-ピアノ四重奏のための
(4)切断(2008)完全版-ヴァイオリンとチェロのための
※全作品世界初録音
フェニーチェ劇場弦楽四重奏団:
【ロベルト・バラルディ(Vn)、ジャナルド・タトーネ(Vn)、
ダニエル・フォルメンテッリ(Va)、エマヌエーレ・シルヴェストリ(Vc)】
(3)アキーレ・ガッロ(Pf)
録音:2010年10月
コルッチーノはイタリアの中堅作曲家で作品はRAI交響楽団、アンサンブル・ル
シェルシェによって盛んに紹介されている。このCDには弦楽四重奏を中心とし
た作品が収められているが、作風はウェーベルンか、はたまたフェルドマンを
思わせる切り詰められた音の中での静謐の美学を追求する。《固定された反復》
では長く引き伸ばされた弦楽の響きの中で爪弾かれるピアノの音塊、また逆に
ピアノの余韻から浮かび上がる弦の断片的なモティーフに独自のリリシズムを
感じさせる。

NEOS11201 ¥2080
アーロン・キャシディ(b.1976):作品集
(1)記憶の支え(2004)-不確定の弦楽器独奏のための
(2)-(4)貼り付けられた基盤における計数のための3つのスタディ
(2)《What then renders these forces visible is a strange smile》(2008)
-トランペット独奏のための
(3)《Because they mark the zone where the force is in the process of
striking》(2008)-トロンボーン独奏のための
(4)《Being itself a catastrophe, the diagram must not create a
catastrophe》(2009)-オーボエ/ミュゼット/コール・アングレ/バス・クラリ
ネットのための
(5)《私、紫、小競り合いの血、美しい唇の微笑み》(2006)
-声とライヴ・エレクトロニクスのための
(6)メタリック・ダスト(1999)-電気増幅されたバス・クラリネットのための
(7)仮死状態(2000)-ソプラノ・サックスのための
(8)彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌(2006)
-トロンボーン独奏のための
エリシオン・アンサンブル 録音:2008年/2010年
キャシディはISCM World Music Daysでも作品が演奏されたアメリカの若手作曲
家。編成は異なってもほとんどその音楽は変わらず、特殊奏法、つねにせわし
なく動く断片的なパッセージの連続。わかりやすく言うとカセット・テープを
再生しながら早回しをした時に生じる音のような「ピュルピュル・チュルッ・
ピーブヒ・ヒヒヒ・パラピョラッ・フビヴォホピ-」といった音楽がひたすら
続く。それでいて即興の余地は全くなく、ブックレットに一部掲載されている
楽譜を見る限りではリズムに関しては厳格に記譜されているのは驚き。最後に
収録された《彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌》はそれまでとは
一転、たった1音が微妙にピッチを変えながら最弱音で続くという誠に変わっ
た作品。




<スリーシェルズ・レーベル>
3SCD-0010 ¥2800
長崎街道-團伊玖磨:合唱作品集
(1)海を探しに行こう(1969)
(2)「長崎街道」-独唱・混声合唱・フルート・ピアノのための(1986)
(長崎街道のための序の唄/太宰府の春/磨崖佛/長崎街道のための中の唄
/雨の唐津/九十九島/長崎街道のための終りの唄/おやすみ長崎)
(3)2つの女声二部合唱曲(1999,遺稿より)
(夏帽子/秋の思い)
(4)花の街(1947)
永井宏(指揮)
国立音楽大学合唱団
(1)(3)遊間郁子(ピアノ)
(2)小林一男(朗読)、澤畑恵美(ソプラノ)、大和田葉子(フルート)、
腰塚賢二(ピアノ)
(4)出演者全員によるアンコール
録音:2008年6月團伊玖磨メモリアルコンサートのライブ録音
“旅立ちの哀しさは 新鮮なよろこび・・・” 團伊玖磨の埋もれている美し
い歌を紹介いたします。
長崎街道は、詩人 辻井喬と作曲家 團伊玖磨の出会いにより生まれた正に珠玉
のような合唱作品で、合唱曲としては異例の朗読、ソロソプラノ、ソロフルー
トを加えた斬新な編成になっております。
太宰府の春、磨崖佛、雨の唐津、九十九島、おやすみ長崎・・・様々な詩人の
感慨がナレーションとインテルメッツォに導かれて歌われてゆきます。特に、
“太宰府の春”における桜の花ぐもりの中の永遠のような駘蕩感、“磨崖仏”
の口笛を吹くような軽快感、“おやすみ長崎”の深い鎮魂の底からの希望の光
は、必聴でしょう!
朗読にはオペラ「夕鶴」等で高い評価を受けた名テノール 小林一男、ソロソプ
ラノには澤畑恵美、フルートには團作品初演に多く関わった大和田葉子。いず
れも團伊玖磨に縁の深い奏者ばかりです。合唱はN響の第九演奏会の常連、永井
宏率いる国立音楽大学合唱団。
更に、團が旅立った時に自宅の愛用のピアノの譜面台に乗っていたという遺作
の2つの女声合唱曲“夏帽子”と“秋の思い”も収録しています。




<CARUS>
83.007 ¥2250
子供の歌集 Vol.2
SWR2(南西ドイツ放送局2)との共同企画により、ドイツ・グラモフォン、デッカ
等 多くのレーベル及び、マネージメント会社の協力のもと、このアルバムは
製作されました。
「かっこうとロバ」「ぶんぶんぶん」「ねんねんころり(ズーゼ、かわいいズ
ーゼ)」「一羽の鳥が飛んできて」「こぎつねこんこん」
「私たちは増え続ける」「かっこう、かっこう、森から呼んでいる」
「Bruderlein私と踊って」「がんばって カトライネルレ」「おはよう」
「私の三角帽子」「冬よさらば」他 ドイツに古くから伝わる子供のための歌
全33曲を収録。
美しい挿絵を含む丁寧な作りのブックレット(104ページ)で、すべての歌手
演奏家、及び歌の紹介が行われています。
演奏家:クルト・モル, ドロテー・ミールズ, ディートリヒ・ヘンシェル

83.371 ¥2250
ヘンリー・パーセル(Henry Purcell 1659-1695):
劇音楽「愚か者の出世(A Fool's preferment)」から、
「ボンドゥカ(Bonduca)」から
劇音楽「ソフォニスバ(Sophonisba)」から
歌劇「ディドとエネアス(Dido and Aeneas)」から
歌劇「ダイオrクリージャンの歴史(The histry of Dioclesian)」から
歌劇「テンペスト(The Tempest)」からアリエルのアリア 他
作曲家:ロバート・ジョンソン、ヨハン・クリストフ・ペープシュ、トーマス・
レヴンズクロフト達の作品とイギリスのトラディショナル・ソング(古い民謡)
全31曲
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
ヴォルフガング・カチュナー指揮
ベルリン・ラウテン・カンパニー
2011年7月16-19日 ベルリンでの録音
鈴木雅明、レオンハルト、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ等との共演も多いピュ
アで美しい声質が特徴的なミールズのパーセル:「愛の歌」集に続く第2弾です。
優れた表現力で”愛”の嫉妬、狂乱などを怒りに満ちて力強く、そして切なく
パーセルの作品を中心に歌曲31曲を歌い上げます。




<ARCHIPEL>
ARPCD0480 ¥880
ヴェルディ:レクイエム
ステファニア・ヴォイトヴィチ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ボリス・カルメリ(バス)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
NDR交響楽団
WDR放送合唱団、NDR放送合唱団
1961年ハンブルクでのライヴ録音
音質はとても良いです。
ソリスト陣も大変立派で、彫の深い名演奏の復刻です。

ARPCD0482 ¥880
マーラー:大地の歌
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
リチャード・ルイス(テノール)
フリッツ・ライナー指揮
シカゴ交響楽団
1958年2月20日シカゴでのライヴ録音 初出
音質はとても良いですが、多少の傷が聴かれます事ご了承ください。
RCA盤(1959年11月9日)フォレスター&ルイスの名盤が有名ですが、ルートヴィ
ヒを迎えてのこのアルバムはライブ特有の緊張感もありきわめて鋭い演奏と
なっています。

ARPCD0483 ¥880
モーツァルト:
(1)ミサ・ブレヴィス:「雀のミサ」 K.220
ジュリアナ・ライモンヂィ(ソプラノ)
ミティ・トルッカート・パーチェ(メゾ・ソプラノ)
ペトレ・ムンテアヌー(テノール)
ジェイムズ・ルーミス(バス)
RAI”アレッサンドロ・スカルラッティ”交響楽団
1961年10月10日 ナポリでのライヴ録音
(2)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」ニ長調 K.504
RAI”アレッサンドロ・スカルラッティ”交響楽団
1960年1月5日 ナポリでのライヴ録音
ボーナス・トラックとして:
(3)ハイドン:12のドイツ舞曲から第1-7、11、12番
RAIトリノ交響楽団
1961年1月24日トリノでのライヴ録音 初出
指揮:ロブロ・フォン・マタチッチ
音質はとても良いですが、多少の傷が聴かれます事ご了承ください。
個性的ながらも立派な演奏です。特筆すべきは交響曲「プラハ」で、荒れ狂う
ばかりのテンションの高い演奏です。曲が終わると同時に鳴り響く怒号のよう
な拍手に観客の興奮が感じられます。

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