クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-12 No.16-2

2010年12月14日 14時48分50秒 | Weblog
<COVIELLO Classics>
COV 41006(SACD-Hybrid) \2350
ブラームス:
ドイツ・レクイエム(ピアノ4手連弾伴奏版、フィリップ・モル編曲)
フィリップ・メイヤーズ(P)フィリップ・モル(P)
マーリス・ペーターゼン(S)コンラッド・ジャーノット(Br)
ベルリン放送合唱団 サイモン・ハルジー(合唱指揮)
収録:2009年11月11-13日
ブラームスの大曲ドイツ・レクイエムをピアノ4手連弾版によるヴァージョン
で録音されたアルバム。演奏は伝統の響きに支えられた64人の合唱団、ベルリ
ン放送合唱団と人気急上昇中のソプラノ、マーリス・ペーターゼンと世界の巨
匠に認められ引っ張りだこのバリトン、コンラッド・ジャーノット、そして世
界的合唱指揮者サイモン・ハルジー。ドイツ・レクイエムのピアノ4手連弾版
は作曲家自身の編曲が存在しますが、フィリップ・モルの編曲は合唱の美しさ
を追求し、劇的な効果を狙うのではなく、すっきりと澄んだ響きを生み出して
います。声の響きを最大限に生かした優秀録音盤。

COV 51010 \2350
シューマン:詩人の恋Op.48
ベルシャザルOp.57、ぼくの美しい星Op.101-4、あの人の声 Op96-3、
牛飼いの娘op.90-4、恋の便りOp.36-6、楽師Op.40-4、古いリュートOp.35-12、
君はまるで花のようOp.25-24、私のばらOp.90-2、
魔法の角笛を持つ少年Op.30-1、小姓Op.30-2、ヒダルゴOp.30-3
ダニエル・ヨハンセン(T)エレーナ・ラーリナ(P)
録音:2009年9月7-11日
1840年、クララとの結婚が認められると、それまでピアノ曲が多かったシュー
マンが、とりつかれたように歌曲の作曲に没頭します。数多くの歌曲が生まれ
たこの1年をシューマン自身も「歌の年」と呼んでいます。特にその中でもハ
イネの詩を題材とした「詩人の恋」は最高傑作と言われています。ダニエル・
ヨハンセンの魅力的な声、豊かな声量は歌いだしから惹きつけられます。伴奏
のエレーナ・ラーリナは全体を見通した繊細な解釈は見事。

COV 21011 \2350
ハイドン:
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Hob. XV/16
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/15
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/17
アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)(Martin Wenner 2009年製/モデル:
Carl August Grenser1770年製)
ドロテア・シェーンヴィーゼ=グシュルバウアー(Vc) 
(Georg Klotz1725年製?)
リヒャルト・フラー(フォルテピアノ)
(Werner Keil 1985年製/モデル:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1788年製)
録音:2009年10月23-26日
ハイドンのピアノ三重奏曲は41曲以上あり、これらは「ピアノ、ヴァイオリン
またはフルート、チェロ」と楽器の指定がされています。通常はヴァイオリン
で演奏されることが多いのですが、ここではフルートを使用しています。また
時代楽器を用いて演奏しており、J.S.バッハ:テノールとフルート、通奏低音
のためのアリア集(COV 20909)で素晴らしい演奏聴かせてくれたアニー・ラフ
ラムがフルート・トラヴェルソを担当しています。それぞれの楽器の繊細で優
美な音色を最良のバランスで楽しむことのできるアルバム。

COV 21001 \2350
ミシェル・コレット(1707-1795:孤独の快感Op.20
(ソナタ第6番ニ長調、ソナタ第3番ハ長調、ソナタ第2番ニ短調、
ソナタ第1番ヘ長調、ソナタ第5番ト長調)
バッソルム・ヴォックス
イ・スンヨン(バロック・チェロ)キム・セヒ(バロック・チェロ)
フェルナンド・レイス・フェロン(バロック・ギター、テオルボ) 
車田 真美(Cemb)
録音:2009年2月27-3月2日
コレットはちょうどバロックから古典派への過渡期に活躍した18世紀フランス
の作曲家。1741年にコレットはチェロのための教則本を出版し、フランス・
チェロの発展に貢献しました。1739年に楽器の特性を存分に生かした6つのソ
ナタからなる曲集「孤独の快感」を発表しました。
ここで演奏するのは古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・
チェロ、ビオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器
(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成。2004年ドイツで
結成された若手のアンサンブル。
バッソルム・ヴォックス(Bassorum vox)とはラテン語でバスの声、低音の響き、
という意味。





<若林工房レーベル(日本)>
WKLC7008-09 2枚組 \2680
「ショパン・リサイタル 2010 / メジューエワ」
disc-1 2010年7月15日 クロスランドおやべ・セレナホール(富山県小矢部市)
におけるライヴ録音
ノクターン 嬰ハ短調 (遺作) / 同 変ホ長調 作品9の2
同 へ短調 作品55の1
同 変ホ長調 作品55の2 / 幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
エチュード 変イ長調 作品25の1 / 同 ヘ短調 作品25の2
同 ホ長調 作品10の3 《別れの曲》 / ハ短調 作品10の12 《革命》
ワルツ 嬰ハ短調 作品64の2 / 同 変イ長調 作品69の1 《告別》
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
disc-2  2010年7月16日 新川文化ホール・小ホール(富山県魚津市)における
ライヴ録音
ノクターン 変ロ短調 作品9の1 / 同 嬰ヘ長調 作品15の2
バラード 第1番 ト短調 作品23
プレリュード 変ニ長調 作品28の15 《雨だれ》
ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 《英雄》
ワルツ ヘ短調 作品70の2 / 同 変ニ長調 作品64の1 《小犬》
幻想曲 ヘ短調 作品49 / 3つのマズルカ 作品59
幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「ノクターン集」(WAKA-4143-44)が見事2010年度レコードアカデミー賞(器楽
曲部門)に輝いたメジューエワによるショパン生誕200年メモリアル・イヤー企
画の最終リリース。2010年7月に富山県内二箇所で行われたリサイタルのライ
ヴ録音を集めた二枚組の登場です。お馴染みの「幻想即興曲」や「小犬のワル
ツ」、「別れの曲」、「雨だれのプレリュード」、「英雄ポロネーズ」といっ
た名曲のほか、「ピアノ・ソナタ第3番」、「幻想曲」、「幻想ポロネーズ」
などの大作も収録。ライヴならではの熱気に溢れるテンションの高さに貫かれ
た聴きごたえ充分の156分。スタジオ(セッション)録音との聞き比べも興味深
いところです。ネイガウス・スクールのショパン演奏の伝統に即しながら「詩
情」と「憂愁」を情感豊かに表出する、しなやかで強靭なピアニズムをお楽し
みください。




<DUX>
DUX 0700 \1800
子供のためのショパン  ショパン(1810-1849):
ポロネーズ変ロ長調 Op.posth.(*)/エコセーズ ト長調 WN13 No.1(*)
エコセーズ変ニ長調 WN13 No.2(*)/エコセーズ ニ長調 WN13 No.3(*)
ポロネーズ変イ長調変イ長調 Op.posth.(*)/コントルダンス変ト長調 WN27(*)
カンタービレ変ロ長調 WN43(*)/アルバムの綴り 変ホ長調 Op.posth.(*)
前奏曲変ニ長調「雨だれ」Op.28 No.15(+)/前奏曲イ長調 Op.28 No.7(+)
前奏曲ヘ長調 Op.28 No.23(+)/練習曲ホ長調 Op.10 No.3(#)
マズルカ変ロ長調 Op.7 No.1(#)/マズルカ イ短調 Op.68 No.2(#)
マズルカ ヘ長調 Op.68 No.3(#)/子守歌 変ニ長調 Op.57(#)
ワルツ嬰ハ短調 Op.64 No.2(**)/ワルツ ロ短調 Op.69 No.2(**)
ワルツ変ト長調 Op.70 No.1(**)/夜想曲変ホ長調 Op.9 No 2(+)
トマシュ・パヴウォフスキ(*)、タチアナ・シェバノワ(+)、
カロル・ラジモノヴィチ(#)、マレク・ドレヴノフスキ(**)(ピアノ)

DUX 0762 \1800
アンタナス・クチンスカス(1968-):パラサイト
ループ ニ短調(ヴァイオリン、チェロとピアノのための;2004)(*)
スクラッチ・デュオ(ヴァイオリンとピアノのための;2007)(+)
リート(ソプラノのための;1997)(#)
ヤトヴィンギアン・ループ(テープのための;2002)(**)
アウト・オフ・チュルリョーニス
(弦楽四重奏曲とライヴ・エレクトロニクスのため;の2007)(++)
アルトヌ三重奏団(*)
イングリダ・アルモナイテ(ヴァイオリン) リマンタス・アルモナス(チェロ)
イレナ・ウス(ピアノ)
デュオ・ストリマイティス(+)
アイダス・ストリマイティス(ヴァイオリン) 
エグレ・ストリマイティエネ(ピアノ)
スカイドラ・ヤンチャイテ(ソプラノ(#))
アルーナス・ズユス(最終的な録音修正(**))
コルドス弦楽四重奏団(++)
ロベルタス・ブリシュケヴィチウス、イエヴァ・シパイティテ(ヴァイオリン)
ダイニウス・プオジウカス(ヴィオラ) ルータ・タムティテ(チェロ)
アンタナス・クチンスカス、アンタナス・ヤセンカ(コンピューター(++))
録音:
2004年、ヴィリニュス、リトアニア放送、録音スタジオ(*)
2007年、クライペーダ・コンサートホール(+)
2008年、リトアニア国立ドラマ劇場(#)
2009年(++)、ヴィリニュス、スタジオMA(**/++)
アンタナス・クチンスカスはヴィタウタス・バルカウスカスに師事したリトア
ニアの作曲家。

DUX 0763 \1800
アンタナス・ヤセンカ(1965-):エンシェント・ソングズ
エレクトロニック・スタリティネス
(5人の民謡歌手とコンピューターのための;2004)(*)
9つの関節(声による即興とコンピューターのための;2006)(+)
信頼(弦楽合奏のための)(#)
聞け、聞け(ソプラノとチェロのための(**))
アーリアス(ソプラノとボンゴのための(++))
トリス・ケトゥリオセ(ヴォーカル・マテリアル(*))
アンタナス・ヤセンカ(コンピューター(*/+))
スカイドラ・ヤンチャイテ(ソプラノ(+/**/++))
聖クリストフォラス室内管弦楽団(#)
ドナタス・カトクス(指揮(#))
ルータ・タムティテ(チェロ(**))
サウリウス・アストラウスカス(ボンゴ(++))
録音:
2004年(*)、2006年(+)、ヴィリニュス、作曲者の私的録音スタジオ(*/+)
1995年(#)、2009年(**/++)、ヴィリニュス、リトアニア・レコーディング・
スタジオ(#/**/++)
アンタナス・ヤセンカは電子音楽の分野で活躍するリトアニアの作曲家。

DUX 0768 \1800
ボフスラフ・マルチヌー(1890-1959):室内楽作品集
フルート、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
フルート・ソナタ H.306(1945)
フルート、ヴァイオリンとピアノのためのマドリガル・ソナタ H.291(1942)
フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 H.300(1944)
アガタ・イグラス・サヴィツカ(フルート)
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン)
マルチン・ズドゥニク(チェロ)
マリウシュ・ルトコフスキ(ピアノ)

DUX 0772 \1800
スワヴォミル・クプチャク(1979-):小説
アクアフィオルタ
(声、オカリナ、リコーダーとコンピューターのための;2002)(*)
チェティリツィニ・ディヒドロクロリドゥム
(コンピューターのための;2004)(+)
小説(コンピューターのための;2007-2009)(+)
アガタ・ズベル(声、オカリナ、リコーダー(*))
ツェザリ・ドゥフノフスキ(コンピューター、レコーディング(*))
スワヴォミル・クプチャク(コンピューター、レコーディング(+))
エヴァ・グジョウェク=トゥベレヴィチ(マスタリング)
スワヴォミル・クプチャクはポーランドのヴロツワフに生まれ、ヴロツワフ
市立音楽アカデミーでヤン・ヴィフロフスキに作曲を、ツェザリ・ドゥフノ

DUX 0789 \1800
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
ヘ長調 L.120/イ短調 L.241/ニ長調 L.463/イ長調 L.132
ト長調 L.349/ホ長調 L.375/ニ長調 L.14/変ロ長調 L.539
ニ短調 L.413/ニ短調 L.422/ハ短調 L.35/ホ長調 L.23
ロ短調 L.33/ヘ短調 L.383/ヘ長調 L.188
マレク・ドレヴノフスキ(ピアノ)

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10-12 No.15

2010年12月12日 17時13分46秒 | Weblog
<SONY CLASSICAL>
8869781742-2 \1500
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
1.コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」
BWV639[フェルッチョ・ブゾーニ編]
2.クラヴィーア協奏曲第5番ヘ短調BWV1056
3.コラール「たしかにその時は来れり」BWV307[ヴィルヘルム・ケンプ編]
4.イギリス組曲第3番ト短調BWV808
5.クラヴィーア協奏曲第1番ニ短調BWV1052
6.コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147[マイラ・ヘス編]
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
2,5. ベルリン国立歌劇場室内管弦楽団
[録音]2010年6月12日-14日、ベルリン、ルンドフンクツェントゥルム、
第1ホール(1-6)
2007年、デビュー盤「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」でいきなりビルボード・
クラシカル・チャートNo.1となった美貌女流ピアニスト、シモーヌ・ディナー
スタイン。その濃密で個性的な演奏は欧米で静かな感動を呼び、熱心なフォロ
ワーを生んでいる。
ソニー・クラシカル移籍第1弾となる当オリジナル・アルバムのタイトルは
『Bach: A Strange Beauty』。哲学者フランシス・ベーコンが「美」について
記した「究極の美しさには、どこかに奇妙なところがあるものだ」に由来する
このタイトルは、まさにディナースタインにとってのバッハ像「バッハは表面
的にみると厳格な様式で書かれているように思えるのですが、実のところバッ
ハは常にその形式から逸脱しようとしているのです」と一致する。バレンボイ
ムのもとで充実の極みにあるベルリン国立歌劇場の精鋭メンバーとともに奏で
る協奏曲2曲に、イギリス組曲第3番とコラール前奏曲3曲が絶妙に組み合わさ
れたカップリングはディナースタインならではの個性的なもの。
ライナーノーツにはディナースタインのインタビューを掲載。

8869777758-2 \1500
GEORGE DAUGHERTYBugs Bunny At The Symphony
Dance Of The Comedians from "The Bartered Bride" / Baton Bunny
The Warner Bros. Fanfare / Merrie Melodies Theme / Rhapsody Rabbit
I Love To Singa Medley Looney Tunes Sings! / Zoom And Bored
The Rabbit Of Seville / Overture to "The Beautiful Galatea"
Tom And Jerry In The Hollywood Bowl /Scooby-Doo's Hall Of The Mountain
King /Bedrock Ballet/A Corney Concerto / Long-haired Hare
What's Opera, Doc? / Merrie Melodies Theme・That's All Folks
オーケストラ後方のスクリーンに映し出されたアニメーションに合わせて、
バッグスバニーやルーニートゥーンズの音楽を聴かせるコンサート「Bugs
Bunny at The Symphony」。指揮は、GEORGE DAUGHERTY(ジョージ・ドハーティ)、
オーケストラは、シドニー交響楽団。GEORGE DAUGHERTYが1990年にこのコンサ
ートを企画し、世界各地のオーケストラと共演を重ね、今年で20周年を迎えた。
2011年も世界各地での公演が予定されており、盛り上がることマチガイナシ。


●メトロポリタン・オペラ・ライヴ・シリーズ
世界最高峰のオペラハウス、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場。芸術監督
ジェームズ・レヴァインのもと、世界的な名歌手が集い、豪華絢爛な舞台が繰
り広げられている夢の殿堂です。2011年6月には久々の大規模な引っ越し公演
も予定されています。ジェームズ・レヴァインがメトロポリタン歌劇場にデ
ビューして40年を迎えるという記念のシーズンに、ソニー・クラシカルとメト
ロポリタン歌劇場が新たなパートナーシップを組んでリリースするのは、2008
年-2010年に上演されて大きな話題を呼び、かつ高く評価されたオペラ上演の
DVDと、1940年代-1970年代の歴史的な公演を収録したCDの2本立てです。いわ
ばメトロポリタン歌劇場の活気あふれる現在の姿と、これまで積み重ねてきた
歴史の蓄積を両輪で提示する画期的なシリーズです。
メトロポリタン歌劇場が土曜日の午後のマチネ公演をラジオで生放送し始めた
のは1931年のこと。それ以来、METライブビューイングやインターネット・ラジ
オでの中継が行なわれている現在でも、シーズン中に行なわれる毎週土曜日の
ラジオ中継はアメリカの風物詩として定着しています。今回のソニー・クラシ
カルとメトロポリタン歌劇場とのプロジェクトでは、1940年代から1970年代に
かけての歴史的な上演のライヴ録音が20タイトルリリースされる予定です。
当時のレコード会社によるオペラ全曲盤では実現することが出来なかった、メ
トロポリタン歌劇場が誇るオールスター・キャストを擁したこれらの録音の多
くは、昔からオペラ・ファンの間では有名な存在で、LP-CD時代を通じて海賊盤
として流通してきたものが含まれています。しかし今回の発売に当たっては、
メトロポリタン歌劇場やその他のアーカイヴに保管されている正規オリジナル
・マスターを初めて使用し、丁寧な修復や調整を経てリマスターされ、最上の
状態で歴史的な名演の感動がよみがえります。
復刻およびリマスターを担当するのは、元ソニー・クラシカルのプロデューサ
ーでもあった、グレース・ロウです。

8869780463-2 2枚組 \1600
プッチーニ:歌劇『ボエーム』(全曲)
トーマス・シッパース(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
カルロ・ベルゴンツィ(ロドルフォ)
リチア・アルバネーゼ(ミミ)
マリオ・セレーニ(マルチエロ)
ローレル・ハーレイ(ムゼッタ)
クリフォード・ハーヴォウト(ショナール)
ノーマン・スコット(コルリーネ)
【録音】1958年2月15日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ・レコーディング
[モノラル]
芸術家を目指すボヘミアンたちと、お針子ミミ。メトロポリタンの舞台で繰り
広げられる「屋根裏部屋での切ない青春の物語」を、当時最高の歌手陣の歌唱
で。ベルゴンツィの若々しいロドルフォも素晴らしいのですが、注目はこの録
音でミミを歌うリチア・アルバネーゼ。彼女はイタリアに生まれミラノでデ
ビューするも、本格的に活動したのはアメリカでした。1946年のトスカニーニ
による、ラ・ボエーム初演50周年記念録音でミミを歌い、大絶賛を浴びたこと
でも知られています。声は強靭なリリコ・スピントと、たおやかな表情がたま
りません。マリア・カラスも嫉妬したという彼女の歌声をぜひお聴きください。

8869780468-2 2枚組 \1600
プッチーニ:歌劇『トスカ』(全曲)
レオンタイン・プライス(トスカ)
フランコ・コレッリ(カヴァラドッシ)
コーネル・マクニール(スカルピア)他
クルト・アドラー(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
【録音】1962年4月7日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ・レコーディング
[モノラル]
1962年といえば、カラヤン&ウィーン・フィルをバックで歌うレオンタイン・
プライスのトスカが良く知られています。しかし、こちらの演奏は、彼女のよ
り自由な表現が楽しめるでしょう。美声テノール、コレッリ。そしてメトの看
板バリトン、マクニール(彼はスカルピアを当たり役としていました)。各々の
声の競演は、当時の聴衆を熱狂させたに違いありません。

8869780465-2 2枚組 \1600
グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』(全曲)
ユッシ・ビョルリンク(ロメオ)
ビドゥ・サヤオ(ジュリエット)
ニコラ・モスコーナ(ローラン神父)
ジョン・ブラウンリー(メルキューシオ)
エミール・クーパー(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
【録音】1947年2月1日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ・レコーディング
[モノラル]
シェークスピアの有名な戯曲をもとに書かれた5幕のオペラ。美しいアリアが
随所にあり、初演時から人気が高い作品です。この演奏は、主要キャストがフ
ランス人でないにも拘わらず、非常に質の高い演奏として知られているもので
す。指揮者クーパーは、ロシアでオペラ指揮者として名を挙げ、リムスキー=
コルサコフの歌劇「金鶏」を初演したことで有名で、この頃はメトを中心に幅
広い活動を行って高い評価を受けていました。絶頂期のビョルリンク、ブラジ
ル出身のソプラノ、サヤオ。溶け合う名唱に心を奪われます。この歴史的な
「ロメオとジュリエット」は、以前メトロポリタン歌劇場の自主制作盤として
LP化され限定配布されたことがありますが、正規音源を使用してのCDとしての
一般発売は今回が初めてです。スウェーデン出身の名テノール、ユッシ・ビョ
ルリンク(1911-1960)の没後50年を記念しての発売でもあります。

8869780462-2 2枚組 \1600
ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』(全曲)
リリー・ポンス(ロジーナ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(伯爵)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(フィガロ)
サルヴァトーレ・バッカローニ(ドン・バルトロ)
アルベルト・エレーデ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
【録音】1950年12月16日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ・レコーディング
[モノラル]
ルチア役として名高い、コロラトゥーラ・ソプラノのポンスがひそかに得意と
していたのが、このロジーナでした。メゾ・ソプラノが歌うと世渡り上手な女
という印象を与える役ですが、彼女が歌うと清楚で世間知らずのかわいいお嬢
さんになるところが魅力的です。性格的な表現に優れたヴァルデンコのフィガ
ロも聴き所が多く、エレーデの指揮は手馴れたもので、ロッシーニらしい流麗
な音楽が楽しめます。

●メトロポリタン・オペラ・ライヴDVD-4タイトル
「より多くの人に素晴らしいオペラの舞台を届けたい」というメトロポリタン
歌劇場が総力をあげて取り組んでいるMETライブビューイングは、2006年の開
始以来、世界中で大反響!昨年は北アメリカ、日本、ヨーロッパを含む世界44
カ国1200ヶ所以上の映画館で上映され、動員数も240万人を突破!アメリカで
権威あるエミー賞など多くの賞を受賞し、この新しいオペラの楽しみ方が、
今、世界中の観客の心をとらえています。
緻密なカメラワークと最新の映像収録技術によって、メトロポリタン歌劇場の
華麗なステージの興奮と感動が鮮明に記録されています。今回は、2008年-2001
0年に上演された中で、最も反響を呼んだ4つの公演をリリースします。

8869780664-9(DVD-Video) 2枚組 \3300
ヴェルディ:歌劇『シモン・ボッカネグラ』
演出:ジャンカルロ・デル・モナコ
出演:プラシド・ドミンゴ(シモン・ボッカネグラ)
エイドリアン・ピエチョンカ(アメーリア)
マルチェッロ・ジョルダーニ(ガブリエーレ)
ジェイムズ・モリス(フィエスコ)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
2010年2月6日収録
あのプラシド・ドミンゴがヴェルディ・オペラきってのバリトン役のタイトル
ロールに初挑戦なのが話題の公演です。他の名歌手たちとともに、重層的なド
ラマをスリリングに歌い上げます。歌唱面でも立派なのは当然として、声域も
見事にあっており貫禄の成果。もともとバリトンからスタートしたドミンゴ。
得意な役もオテロなどのテノールといってもある種バリトンに近い表現力が要
求される役柄が多く、声域、声質の落差はあまりないのでしょう。瞬間瞬間の
感情に入り込む技は超一級で、彼のまれな歌役者ぶりを堪能することができま
す。

8869780663-9(DVD-Video) 2枚組 \2680
R・シュトラウス:歌劇「サロメ」
演出:ユルゲン・フリム
出演:カリタ・マッティラ(サロメ)、ユーハ・ウーシタロ(ヨカナーン)
イルディコ・コムロージ(ヘロディアス)、キム・べグリー(ヘロデ)、
ジョゼフ・カイザー(ナラボート)
パトリック・サマーズ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
2008年10月11日収録
2004年にカリタ・マッティラが初めてMETでサロメを歌った時に大センセーショ
ンを巻き起こした作品。彼女の忘れがたい『七つのヴェールの踊り』を含む歌
と演技が見物。また、ウーシタロの地獄のような怒りの歌唱も息をのみます。
オペラは音楽であると同時にドラマでもあることを証明する迫真の舞台です。

8869780662-9(DVD-Video) 2枚組 \3300
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(全曲)
演出:アンソニー・ミンゲラ
出演:パトリシア・ラセット(蝶々さん)、
マルチェッロ・ジョルダーニ(ピンカートン)
ドゥウェイン・クロフト(シャープレス)、マリア・ジフチャック(スズキ)
パトリック・サマーズ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
2009年3月7日収録
映画「イングリッシュ・ペイシェント」の監督として名を馳せた巨匠・故アン
ソニー・ミンゲラによる、シンプルかつ限りなく美しい選出はすでにMETの定
番演目ともいえるもので、幻想的かつ豪華なものです。ミンゲラの演出は、
視覚的にも感覚的にも映画的に自然主義的なリアリティよりも、劇場的なリア
リティを追求しているもので、エモーショナル的にも非常に振幅の大きいもの
となっています。明治時代の長崎を舞台にアメリカの海軍士官と芸者の悲恋を
描いた物語。このオペラの中で最も有名なアリアといえば蝶々夫人の「ある晴
れた日に」。プッチーニ特有の華やかで美しいメロディがソプラノに集中して
書かれることによって魅力さがましているわけですが、蝶々さん役のパトリシ
ア・ラセットは、よく練られたリリックな声を駆使して、自らの意思を貫く
一人の女性としての共感に満ちた演唱は、何度接しても心を動かされます。
今おそらく一番優れたバタフライ歌いの一人ではないでしょうか。

8869780665-9(DVD-Video) 2枚組 \3300
ジョン・アダムス:歌劇「ドクター・アトミック」(全曲)
演出:ペニー・ウールコック
出演:ジェラルド・フィンリー(オッペアンハイマー)、
サーシャ・クック(キティー)、メレディス・アーワディ(パスクァリータ)、
リチャード・ポール・フィンク(テラー)、
エリック・オーエンズ(グローブス将軍)
アラン・ギルバート(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
2008年11月8日収録
世界初の原爆実験を行なったマンハッタン・プロジェクトに関係したオッペン
ハイマー博士や科学者たちの実験のなりゆきを画いた現代オペラです。アメリ
カの作曲家のジョン・アダムスが作曲し、民族音楽やポピュラー音楽との接点
を模索し、折衷的な作風は、ミニマリズム(昨シーズンの「サティアグラハ」
の作曲者フィリップ・グラスが代表的な作風)と結びつき、新ロマン主義的な
傾向を帯びています。72年のニクソン大統領の中国訪問を題材とした、最初の
オペラ「中国のニクソン」、第2作は、85年にパレスチナ・ゲリラによってシ
ー・ジャックされた遊覧船アキレ・ラウロ号の事件で犠牲となったユダヤ人を
題材にした「クリングホファーの死」など、現代社会における出来事や事件を
オペラ化してきています。「ドクター・アトミック」は原爆を発明したロバー
ト・オッペンハイマーの実話によっています。2005年にサンフランシスコで初
演され、原子爆弾の発明という世界現代史の中で、重要な意味を持つ出来事を
取り上げた話題作です。




<JIMMY CLASSIC>
1990年代に活動していたと思われるジミー・クラシックから発売されたレナー
ド・バーンスタインのCD((C)&(P)1997)が特別価格にて代理店に少量入荷いた
しました。先着順にて確保いたします。完売の際は再発注いたしますが、再入
荷の保証はございません。

OM 03-131 \800
レナード・バーンスタイン・イン・ロシア
ベートーヴェン(1770-1827):序曲「エグモント」Op.84 No.1(*)
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調 Op.68(*)
ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(+)
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1959年8月28日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、ライヴ(*)
1959年8月24日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ(+)




<CLASSOUND>
1990年代から2003年頃まで活動していたクラサウンド・レーベルから発売され
たウラディーミル・ソフロニツキー(1901-1961)のCD4タイトル((C)&(P)2001,
2002)が特別価格にて代理店に少量入荷いたしました。先着順にて確保いたし
ます。完売の際は再発注いたしますが、再入荷の保証はございません。

CLASSOUND 001-022 \880
リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調
シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
シューベルト/リスト:リタニー/住処
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:1960年10月14日

CLASSOUND 001-023 \880
ラフマニノフ(1873-1943):
前奏曲
嬰ハ短調 Op.3 No.2 〔1949年6月19日〕
嬰ヘ短調 Op.23 No.1/ニ長調 Op.23 No.4/変ホ長調 Op.23 No.6
ホ長調 Op.32 No.3/ト長調 Op.32 No.5/ニ長調 Op.32 No.12 〔以上 1946年〕
楽興の時 変ロ短調 Op.16 No.3〔1946年〕
楽興の時 変ニ長調 Op.16 No.5 〔1952年2月11日〕
練習曲
ハ長調 Op.33 No.2 〔1951年〕/ト短調 Op.33 No.8 〔1946年〕
ロ短調 Op.39 No.4 〔1953年4月11日〕/ハ長調 Op.39 No.5 〔1951年〕
ハ長調 Op.39 No.6 〔1946年〕
リャードフ(1855-1914):
前奏曲
変ロ短調 Op.32 No.2/ト長調 Op.36 No.3/ニ短調 Op.40 No.3
ロ短調 Op.11 No.1 〔以上 1949年〕
音楽の玉手箱 イ短調 Op.32 〔1949年6月14日〕
3つの小品 Op.47 〔1949年7月15日〕
前奏曲変ニ長調,ワルツ ホ長調,マズルカ ヘ短調
ノヴェレッテ ハ長調 Op.20 〔1949年7月15日〕
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:〔年月日〕

CLASSOUND 001-024 \880
ショパン(1810-1849):
24の前奏曲 Op.28
ワルツ変イ長調 Op.69 No.1/同ヘ短調 Op.70 No.2/同変ニ長調 Op.70 No.3
即興曲変ト長調 Op.51/夜想曲嬰ハ短調 Op.27 No.1/同変ニ長調 Op.27 No.2
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:データ記載なし
Chopin: Preludes, Waltzes, Nocturnes / Vladimir Sofronitsky

CLASSOUND 001-025 \880
スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ集
第1番ヘ短調 Op.6(*)/第3番嬰ヘ長調 Op.23(+)
第4番嬰ヘ長調 Op.30 〔1952〕(+)/第5番嬰ヘ長調 Op.53(+)
第8番 Op.66(+)/第9番 Op.68 〔1958年6月8日〕(+)
第10番 Op.70 〔1961年1月7日〕
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:〔年月日〕、アーカイヴより(*)、ライヴ(+)

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10-12 No.14

2010年12月10日 15時07分09秒 | Weblog
<PeantaTone>
PTC 5186 360(SACD-Hybrid) 特価\2580
コダーイ:ガランタ舞曲
バルトーク:2つの肖像Op.5,Sz.37
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》
バルトーク:ラプソディ第1番Sz.87
リゲティ:ルーマニア協奏曲
ローレンス・フォスター(指揮)
グルベンキアン管弦楽団
2002年からローレンス・フォスターが音楽監督を務めているポルトガル、リス
ボンのオーケストラ、グルベンキアン管弦楽団のハンガリー・プログラムは、
この「ルーマニア協奏曲」はリゲティの一般的なイメージでもある実験音楽的
な作風とは180°異なり、民謡を採り入れたコダーイやバルトークの音楽と同
じスタイルで書かれた珍しい秀作である。ルーマニア系の両親を持つローレン
ス・フォスターのタクト捌きも気合十分!
録音:2009年11月、グルベンキアン財団大講堂(リスボン/ライヴ)

PTC 5186 371(SACD-Hybrid) 特価\2580
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年版)
マレク・ヤノフスキ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
ポーランド生まれの名匠マレク・ヤノフスと名門スイス・ロマンド管弦楽団の
ブルックナー・サイクル第4弾は「交響曲第8番」!
アンセルメ時代の栄光と常に比べられてしまうスイス・ロマンド管だが、2005
年にヤノフスキ体制がスタートしてからは、ペンタトーン(PentaTone)へのレ
コーディングがスタートするなどその充実振りは目覚ましい。
前3作の第5番、第6番、第9番でも小細工なしの正攻法でブルックナーの音楽を
解放したヤノフスキ&スイス・ロマンド管。ブルックナーの最高傑作とも呼ば
れる「第8番」、特に第4楽章で繰り広げられる壮大なスケールの展開に期待し
たい。
録音:2010年4月&6月-7月、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)




<Hortus>
HORTUS 075 \2300
シャイン:オペラ・ノヴァ(第1巻)/イスラエルの泉
サジタリウス、ミシェル・ラプレニー(指揮)
ライプツィヒ聖トーマス教会のカントール、ライプツィヒ市の音楽総監督を務
めるなど、ドイツ・バロックの発展に尽力したヨハン・ヘルマン・シャイン。
シャインはドイツでイタリア・バロックの手法を取り入れた先駆者的存在であ
り、「オペラ・ノヴァ」と「イスラエルの泉」は、このドイツ初期バロックの
大家の代表作である。
サギタリウスは、レザール・フロリサン、クレマン・ジャヌカン・アンサンブ
ルの創設メンバー、ミシェル・ラプレニーが中心となり1986年に結成された声
楽と器楽によるフランスのピリオド・アンサンブル。
サジタリウスの伸びやかで透明感あふれる歌声、声楽と絶妙に調和する器楽の
響きは間違いなくワールドクラス。2009年10月21日-23日の録音。




<Phaedra>
DDD 92062 \2300
In Flanders' Fields Vol.62 - タルキニア ――
ウェルフェンス:エヴァとの歩み/ヨンゲン:ラプソディ/セリス:タルキニア
クラエンス:3つの夏の小品
エマーノン・アンサンブル
歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘するイン・フランダース・フィー
ルズ(In Flanders' Fields)の第62集は、木管楽器や弦楽器、ピアノのための
室内楽作品集。
エマーノン・アンサンブルは、フランドルの作曲家たちの新作初演を数多く担
当するなど、ベルギーの近現代作品の演奏は実績十分。ベルギー音楽ファンな
らば、ヨンゲンの木管五重奏とピアノのための「ラプソディ」は外せないで
しょう。




<Syrius>
SYR 141432 \2300
シベリウス:ピアノ作品集Vol.2 ――
あいびきから戻った娘(デュベ編)/葦よそよげ/黒いばら/夏の夜(デュベ編)
夜想曲/田園的情景/カンツォネッタ/騎士のワルツ/コモド/性格的組曲
舞曲/悲歌的な旋律/情景/エピソード(デュベ編)/エレジー
クリスマスの歌/我が心の歌/思い出(デュベ編)/愛の情景
ロマンティックな小品/ガヴォット風に(デュベ編)
交響曲第1番より フィナーレ(デュベ編)
交響曲第5番より フィナーレ(デュベ編)
ジャン・デュベ(ピアノ)
ジャン・デュベは、2002年にオランダのユトレヒトで開催された第6回フラン
ツ・リスト国際ピアノ・コンクールで第1位に輝くなど、ヨーロッパ各国のコ
ンクールで受賞を重ねるフランスのピアニスト。
交響曲第1番と第5番の終楽章のピアノ・トランスクリプションでは、アレン
ジ、演奏共にジャン・デュベが大健闘。ピアノで聴くシベリウスの交響曲も
雄大な響きが印象に残る。2009年9月の録音。

SYR 141433 \2300
ルレ:クロッキー・シャンペトレ/夢の旅
ジャン・マルタン(ピアノ/ファツィオーリF278)
エルヴェ・ルレ(1947-)は、ダンディとセヴラックの孫弟子にあたるフランス
の作曲家。難解なコンテンポラリーの道ではなく、ロマン派の伝統を継承する
道を選らんだルレの作品には、フランス音楽らしい色彩感と抒情性が存在する。
2008年9月の録音。

SYR 141431 2枚組 \4600
フランク:オルガン作品集 ――
3つのコラール/祈り/幻想曲イ長調/英雄的小品/交響的大曲
前奏曲、フーガと変奏曲/カンタービレ/パストラール/幻想曲ハ長調
フィナーレ
ドメニコ・セヴェリン(オルガン)
フランスのモー(Meaux)でサン=エティエンヌ大聖堂のオルガニストを務める
ドメニコ・セヴェリンによるフランクのオルガン主要作品集。使用楽器は、
ルクセンブルク大公国のデュドランジュ・セント・マルティン教会のグラン
ド・オルガン。2009年10月の録音。




<Musiques Suisses>
MGBCD 6268 \2300
マイヤー:室内楽&管弦楽作品集 ――
大管弦楽のための小品/ピアノ、電子オルガンとチェンバロのための小品
ピアノ連弾のための小品/2台のピアノと管弦楽のための小品
イェルク・ヘンネベルガー(指揮)、
バーゼル・シンフォニエッタ、アンサンブル・ノイエ・ホリゾンテ・ベルン
ヘルマン・マイヤー(1906-2002)は、ルネ・レイボヴィッツと共に学び、シェ
ーンベルク、12音技法の支持者でもあった20世紀スイスの現代作曲家。
1960年作曲の「大管弦楽のための小品」では、ブラス・セクションが荒れ狂う。

MGBCTS-M 127 \2300
ツィンマーリン:
チェロとCDのための《向こうの国》
チェロ、ピアノと打楽器のための《白い楽章》
マルティナ・シューカン(チェロ)、ペトラ・ロンナー(ピアノ)、
マルティン・ローレンツ(打楽器)
即興、現代音楽を専門とするスイスの現代作曲家、アルフレート・ツィンマー
リン(1955-)の室内楽作品集。チェロとノイズのミックスなど、実験音楽的な
手法が特徴。





<FABIAN RECORDS>
FABIAN-CD 6112 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):クリスマス・オラトリオ BWV248
ガブリエーレ・ダニエル(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
カントーリア・プラゲンシス(合唱)
アンサンブル[シュレーグル・バロック]
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2003年1月5日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6113 3枚組 5400
J・S・バッハ(1685-1750):マタイ受難曲 BWV244
ノルベルト・エルンスト(テノール:福音史家)
アンドレアス・レベダ(バス:イエス)
エマ・カークビー、ガブリエーレ・ダニエル(ソプラノ)
マルクス・フォルスター、ユルゲン・バンホルツァー(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
マンフレート・ミッターバウアー(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2005年3月16日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6114 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲 BWV245
ダニエル・ヨハンセン(テノール:福音史家)
アンドレアス・レベダ(バス:イエス)
エマ・カークビー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
マンフレート・ミッターバウアー(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2007年4月1日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6115 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):ミサ ロ短調 BWV232
エマ・カークビー、マリア・エアラッハー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2009年5月31日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 5114 \2080
ブルックナー(1824-1896):交響曲ヘ短調(習作;1863)
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(1951-):A.B.へのオマージュ
シュレーゲル国際音楽セミナー管弦楽団
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)

FABIAN-CD 5115 \2080
ブルックナー(1824-1896):教会音楽作品集
ヴィントハークのミサ/クローンシュトルフのミサ
パンジェ・リングァ[歌え、舌よ](1869)
この場所は神が創られた/正しい者の口は知恵を語り
アヴェ・マリア/キリストは己を低くして
バルバラ・シュライナー(アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
カントーリア・プラゲンシス(合唱&器楽)
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(オルガン、指揮)

FABIAN-CD 5116 \2080
ブルックナー(1824-1896):
ミサ第1番ニ短調
モテット集/オルガン曲集/オルガン即興演奏
ローゼマリー・ショーベスベルガー(ソプラノ)
クリスティーナ・ラッツェンベック(アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
リンツ・ハルト合唱団
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2008年、リンツ、国際ブルックナー音楽祭、ライヴ




<WALHALL>
WLCD0297 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
ドロシー・カースティン(蝶々夫人)
エウジェニオ・フェルナンディ(B.F.ピンカートン)
マルガレータ・ロッジェロ(スズキ)
マリオ・セレーニ(シャープレス)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年4月16日メトロポリタンでのライヴ
メトロポリタン歌劇場で長年歌い続けたドロシー・カースティン(1910-1992)
の得意とした役のひとつ「蝶々夫人」。ミトロプーロスの力強く激しい演奏も
魅力的です。音質は、とても良いです。

WLCD0298 2枚組 \1750
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
チェーザレ・シエピ(フィガロ)
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(スザンナ)
キム・ボルイ(アルマヴィーヴァ伯爵)
リサ・デラ・カーザ(伯爵夫人)
ミルドレッド・ミラー(ケルビーノ)
エツィオ・フラジェッロ(バルトロ)
レジーナ・レズニク(マルチェリーナ)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年1月23日メトロポリタンでのライヴ
ラインスドルフのフィガロは1958年のDECCAのスタジオ盤が知られていますが
このライヴでは溌剌とした演奏を芸達者な歌手たちと繰り広げています。
音質は、とても良いです。お勧めです。

WLCD0299 2枚組 \1750
ビゼー:歌劇「真珠採り」(イタリア語)
ピナ・マルガリーニ(レイラ)
アルフレード・クラウス(ナディール)
ジュゼッペ・タデイ(ズルガ)
カルロ・カーヴァ(ヌーバラット)
アルマンド・ラ・ローザ・パローディ指揮
ミラノRAI交響楽団、合唱団
1960年10月12日ミラノ - ステレオ録音
スペイン生まれの大御所、リリック・テノールでベルカント・オペラを得意と
し今なお、日本でも多くのファンを持つ、アルフレード・クラウスの名唱。
音質は、とても良いです。

WLCD300 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
マグダ・オリヴェーロ(トスカ)
アルヴィニオ・ミシアーノ(カヴァラドッシ)
ジュリオ・フィオラヴァンティ(スカルピア男爵)
フルヴィオ・ヴェルニッツィ指揮
トリノRAI交響楽団、合唱団
1960年3月7日トリノでのライヴ - ステレオ録音
以前 RICORDIレーベルから発売あり
今年100歳を迎えたマグダ・オリヴェーロの良く知られた名盤「トスカ」。
名演奏の復刻です。 音質は、とても良いです。

WLCD0301 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「運命の力」
レナータ・テバルディ(ドンナ・レオノーラ)
リチャード・タッカー(ドン・アルヴァーロ)
マリオ・セレーニ(ドン・カルロ)
ジェローム・ハインズ(グァルディアーノ神父)
トーマス・シッパーズ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年3月12日メトロポリタンでのライヴ
シッパーズの「運命の力」は1964年のRCA盤が有名ですが、4年前にメトで演奏
されたこのライヴ盤もダイナミックな音作りで素晴らしい演奏です。タッカー
の輝かしいヴェルヴェットの歌声も魅力的です。音質はとても良いです。

WLCD0302 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
ガブリエッラ・トゥッチ(アイーダ)
ガストーネ・リマリッリ(ラダメス)
アドリアーナ・ラッツァリーニ(アムネリス)
ジャン・ジャコモ・グェルフィ(アモナスロ)
アルトゥーロ・バジーレ指揮
ローマRAI交響楽団
1960年9月30日ローマ
ガブリエッラ・トゥッチは、1959年からNHKのイタリア・オペラで度々来日し
1961年の「アイーダ」の名演奏は、記憶に新しいところです。絶頂期のトゥッ
チによる名演奏です。ラッツァリーニも素晴らしいです。音質は良いです。

WLCD0304 2枚組 \1750
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
レオニー・リザネク(ゼンタ)
ジョージ・ロンドン(オランダ人)
カール・リーブル(エリック)
ジョルジョ・トッツィ(ダーランド)
トーマス・シッパーズ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年3月5日メトロポリタンでのライヴ
以前 GOLDEN MELODRAMレーベルから発売あり。音質はとても良いです。

WLCD0308 2枚組 \1750
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
ビルギット・ニルソン(レオノーレ)
ジョン・ヴィッカーズ(フロレンスタン)
ヘルマン・ウーデ(ドン・ピツァロ)
ジョルジョ・トッツィ(ドン・フェルナンド)
カール・ベーム指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年2月13日メトロポリタンでのライヴ
以前 MELODRAM レーベルから発売あり
熱く激しいベームと素晴らしい歌手陣による名演奏の復刻です。音質はとても
良いです。「レコード芸術」紙の海外盤試聴記でも取り上げられ話題でした。

WLCD0309 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」
フランク・グァレーラ(シモン・ボッカネグラ)
ジョルジョ・トッツィ(ヤコボ・フィエスコ)
エツィオ・フラジェッロ(パオロ・アルビアーニ)
カルロ・ベルゴンツィ(ガブリエレ・アドルノ)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年4月2日メトロポリタンでのライヴ
メトを中心に活躍したフランク・グァレーラ含め、素晴らしい歌手陣と、ミト
ロプーロスによる名演奏。名盤の復刻です。音質はとても良いです。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 241 \1050
ドニゼッティ:歌劇「ピグマリオン」
ドロ・アントニオーリ(ピグマリオン)
オリアンナ・サントゥニオーネ(ガラテア)
アルマンド・ガット指揮
ベルガモ・ドニゼッティ劇場管弦楽団
1960年10月13日ベルガモでのライヴ
ドニゼッティがボローニャ留学中の1816年、夏の終わりの休暇中に作曲した
最初のオペラ作品(習作)です。登場人物は2人で1幕のとても小さな規模のオペ
ラです。当時は初演されず、1960年10月13日 本アルバムに収録された演奏が
この作品の初演となりました。 とても良い音質です。

MYTO 252 2枚組 \1750
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」
リチャード・タッカー(アンドレア・シェニエ)
エットレ・バスティアニーニ(カルロ・ジェラール)
レナータ・テバルディ(マッダレーナ・ディ・コワニー)
ファウスト・クレヴァ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 
1960年3月26日メトロポリタンでのライヴ
フランス革命を舞台に政府批判を行った詩人「アンドレア・シェニエ」が死刑
になるまでの、恋人マッダレーナや密かに慕うジェラールの恋の物語と葛藤を
描いた物語です。バスティアニーニの名唱。よい音質です。

MYTO 254 2枚組 \1750
グノー:歌劇「フィレモンとボーシス」(イタリア語)
アルヴィニオ・ミシアーノ(フィレモン)
レナータ・スコット(ボーシス)
ニーノ・サンツォーニョ指揮
ミラノRAI交響楽団、合唱団
1960年10月4日ミラノ
以前、旧MYTOレーベルから発売あり。
旅人に姿を変えて、家を訪れた神に心を込めて歓待した老夫婦のフィレモンと
ボーシス。神の言葉によって洪水から命をすくわれ且つ、死ぬ時も死後も一緒
に..という神への希望も聞き入れられ神への感謝を口にしつつ、2人で寄り添
いながら大木へと姿を変え天に召されます。 とても良い音質です。

MYTO 257 2枚組 \1750
ドニゼッティ:歌劇「ファヴォリータ」
フィオレンツァ・コソット(レオノーラ・ディ・グスマン)
ルイジ・オットリーニ(フェルナンド)
ピエロ・グェルフィ(アルフォンソ11世)
イヴォ・ヴィンコ(バルダッサーレ)
ニーノ・サンツォーニョ指揮
トリノRAI交響楽団、合唱団
1960年6月17日トリノでのライヴ
イタリア・オペラを代表する歌手の1人フィオレンツァ・コソットの名演。
コソットは「ファヴォリータ」で、数多くの名盤を生み出しています。
良い音質です。

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10-12 No.13-1

2010年12月10日 15時06分51秒 | Weblog
<MEMORIES>
MR2150/2154 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順)
全てアルトウーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団、ライヴモノラル録音
CD1
交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」 1939年10月23日NBC8Hスタジオ
CD2
交響曲第2番、交響曲第4番、「レオノーレ」序曲第3番 
1939年11月4日NBC8Hスタジオ
CD3
交響曲第6番「田園」、交響曲第5番「運命」 1939年11月11日NBC8Hスタジオ
CD4
「エグモント」序曲、交響曲第7番 1939年11月18日NBC8Hスタジオ、
「レオノーレ」序曲第1番、交響曲第8番 1939年11月25日NBC8Hスタジオ
CD5
交響曲第9番 
ジャルミラ・ノヴォトナ(S)、ケルステン・トルボルイ(MS),
ジャン・ピアース(T),ニコラ・モスコナ(Bs)
ウェストミンスター合唱団(ジョン・フィンリー指揮) 
1939年12月2日NBC8Hスタジオ
トスカニーニのベートーヴェン・ツィクルスの中でも最も評価の高いものが当
1939年の連続演奏会ライヴです。ほぼ毎週のペースで繰り広げられた名演集で
す。この時代トスカニーニは体力的に充実していた様子で、NBC響を完璧に掌
握。自由自在なテンポ変化を見せるかと思えば、インテンポの部分では厳格さ
強烈さも際立っております。巨匠も歌ったり、怒鳴ったりとかなり高揚してお
ります。特に戦後の演奏に見られる老け込んだ感じが全くありません。M&Aレ
ーベルの音質も優れておりましたが、当盤の音質はそれを上回ります。具体的
に申しますと、あのレーベルらしい合成した拍手やデータ不完備もなく、ノイ
ズの取りすぎもありません。それ故に生々しい息遣いが感じ取れるのです。正
にMEMORIES入魂のリマスタリングです。




<Solo Musica>
SM139 \2080
インテンソ
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95a
5-8.ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」a9.
アマーン(1962-):弦楽四重奏曲第1番「Geborstener Satz」
カザル弦楽四重奏団
録音2008年10月・・・1-8, 2010年5月・・・9
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカ
ザル弦楽四重奏団ですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的
な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベー
トーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語
「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「Geborstener
Satz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを
持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。

SM141 \2080
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
1-4.ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
5-6.ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調 Op.78
7-10.ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ)
録音 2009年10月
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もち
ろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では
室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動を
しています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間
の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、
ここに収録された3曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付
いたためだということで、とりわけ Op.106の「ハンマークラヴィーア」での
恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。

●旧譜タイトルのご案内
SM101 \2080
オペラ・ファンタジー
1.フロロフ(1937-):
ガーシュインの歌劇「ポーギーとベス」の主題による演奏会用幻想曲 Op.19
2.ヴュータン(1820-1881):
ヴェルディの歌劇「エルナーニ」の主題による華麗な幻想曲
3.カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より )
4.ドルドラ(1868-1944):
オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」による幻想曲 Op.73
5.バッツィーニ(1818-1897):
ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲 Op.50
6-10.歌劇「ポーギーとベス」組曲(編曲:J. ハイフェッツ)
ナターシャ・コルサコヴァ(ヴァイオリン)
キラ・ラトナー(ピアノ)
録音 2005年7月
ロシアとギリシャの血を弾く女性ヴァイオリニスト、コルサコワ。1973年の生
まれということだから、録音当時32歳くらい。何とも妖艶で美しい音色を奏で
る人です。祖父はモスクワ放送交響楽団の元コンサートマスターで、5歳の彼
女はその祖父から最初のヴァイオリンのレッスンを受けました。ちなみに彼女
の父アンドレイもロシアの有名なヴァイオリニストです。様々なレーベルに録
音がありますが、この1枚は近代の作曲家がオペラの名メロディをヴァイオリ
ン用にアレンジしたもので、溢れ出るような歌心に目を見張るばかりです。

SM102 \2080
ベアトリス・ベルトールド&ルイス・オルランディーニ :グラン・デュオ・
コンチェルタンテ
1-2.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲 Op.145
3.ハウ(1900-1967):幻想曲
4-7.モシュレス(1794-1870)&マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
協奏的大二重奏曲 Op.20
ルイス・オルランディーニ(ギター)
ベアトリス・ベルトールド(ピアノ)
録音 2005年7月
ルネサンス時代から作品は書かれていたものの、どうしても主役とはなり得な
かったギターという楽器。18世紀から 19世紀前半にはボッケリーニ、パガニ
ーニやジュリアーニらがギターのための音楽を精力的に書きましたが、やはり
衰退の一途を辿ってしまいます。しかし20世紀に名ギタリスト、セゴビアが出
現し、ようやくこの分野も見直され、今では多くの作曲家による名曲が数多く
存在しているのです。このアルバムは、ピアノとギターのデュオ作品集で、
2台の楽器の親密な対話をお聴きいただけます。ここで演奏しているピアニス
ト、ベルトールドは弱冠17歳でアンネリーゼ・ローテンベルガーに見出された
という人。ギターのオルランディーニは、サンティアゴで生まれ、 1989年の
ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手です。

SM105 \2080
ラストレッリ・チェロ四重奏団 Vol.1
1.ストロック:ラプソディ・タンゴ(ドラプキネ編)
2.ソコロフ(1859-1922):メロディ(ドラプキネ編)
3.アンダーソン (1908-1975):シンコペーテッド・クロック(ドラプキネ編)
4.ピアソラ(1921-1992):忘却(ドラプキネ編)/5.ドラプキネ:007
6.ドラプキネ:ロシア風の合奏協奏曲/7.ドラプキネ:パガニッシモ
8.チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌(ドラプキネ編)
9.バーンスタイン(1918-1990):
「ウェストサイド・ストーリー」より(ドラプキネ編)
10.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ポルカ (ドラプキネ編)
11.ボーマン(1887-1949):12番街のラグ(ドラプキネ編)
12.ヴォロヴェス:"ムー・ムー"(ドラプキネ編)
演奏:ラストレッリ・チェロ四重奏団
チェロ4台のみのアンサンブル、ラストレッリ・チェロ四重奏団。彼らが紡ぎ
出す音楽は、時代考証やスタイルを重視するのではなく、とにかく楽しさを追
求したものばかり。それはタンゴであったり、映画音楽であったりと、いつで
も自由自在です。編曲は主にメンバーのドラプキンが担当し、チェロ・アンサ
ンブルにぴったりの音色を作り出しているのです。団体の名前は18世紀にイタ
リアで活躍した建築家、バルトロメオ・ラストレッリから取られています。

SM106 \2080
ピアソラ(1921-1992):タンゴ・センセーションズ
1.ブッチャーの死/2.セ・ラムール/ 3.ミケランジェロ/4.天使のミロンガ
5.フーガ/6.グレーラ/7.忘却/8.エスクアロ/9.来るべきもの
10.両親の小さな家/11.ロカ・ボヘミア/12-16.5つのタンゴ・センセーション
17.ロコへのバラード
演奏:カザル弦楽四重奏団/ミヒャエル・ツィスマン(バンドネオン)
ニナ・ヤンセン(クラリネット)
録音 2003年10,11月
1995年に結成されたカザル弦楽四重奏団のピアソラです。カルミナ弦楽四重奏
団、アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事し、2001年にはスイスの音楽祭「ボ
スウィルの夏」で大成功を収めています。 2009年に初来日して話題となった
ことも記憶に新しいのですが、彼らはすでに世界で1000回以上も演奏会をこな
し、世界中で高く評価されている実力派の団体です。レパートリーは幅広く、
古典派の作品から、このピアソラのような編曲までなんでも弾きこなしてしま
うのがさすがです。

SM112 \2080
バース・オブ・ザ・チェロ
1-12.デリ・アントーニ( 1660-1696頃):リチェルカータ Op.1 No.1-12
13-20.ガブリエリ(1651-1690):リチェルカータ No.1-7
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
録音 2007年7月
チェロ独奏のための最古の音楽とされる、デリ・アントーニとD.ガブリエリの
「リチェルカータ集」です。 17世紀以前のチェロは、主に通奏低音や伴奏に
使われることが多く、演奏上もあまり目立つことはありませんでした。しかし、
時代とともに習慣も変わり、少しずつ「チェロの名手」が現れ始めます。そん
な最初期のチェロの超絶技巧が見て取れる2人の作曲家の作品を、1566年制作
のアマティの名器でお楽しみください。フランスのカルロ 9世に献呈されるた
めに制作されたこの楽器は、背面にカルロ家の紋章が描かれた瀟洒なものです。

SM113 \2080
ソング&ダンス・オヴ・ライフ
バルトーク(1881-1945):44の二重奏曲 Sz.98より
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.56より
バルトーク:ルーマニアのクリスマスの子供の歌 Sz.57
リスト(1811-1886):4つの小品 S.192
リゲティ(1923-2006):バラードと舞曲
マルティヌー (1890-1959):おとぎ話 他全 56曲
ダイアナ・ケトラー(ピアノ)/ラツヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)
クリスティアン・ナズ(ヴィオラ)
このアルバムに収録された全56曲は、まさに東独の風が吹き抜けるようです。
ルーマニアのシヴィウが2007年の欧州文化首都に指定された事を記念し、ルー
マニア、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、ウクライナの民族色豊かな小品
を集め制作されたもので、小さな曲と言えど、「いかにも」という雰囲気が漂
った粋な1枚です。ピアノはロンドン・ロイヤル・アカデミーのピアノ教授で
あるダイアナ・ケトラーが担当、世界中でソロ活動をするポポヴィチ(この2人
はアンサンブル・ラロを結成 )、そして、シュトゥットガルト放送so.のメン
バー、ナズが加わり、味わい深いアンサンブルを創り上げています。

SM114 \2080
イン・メモリアム-ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
1-4.チェロ・ソナタ第2番(1976/77)/5-8.ピアノ・ソナタハ長調(1948)
9-12.ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ペーター・ザードロ(パーカッション)
100歳を目前に2007年、惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ゲ
ンツマーの追悼盤として制作。チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品
を収録しています。チェロはレーベルの看板チェリスト、ベルガー、ピアノは
1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したヘーエンリーダー、
打楽器はミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏者を務めた名手ザードロとい
うスゴいメンバー。音楽もかなり刺激的。特にピアノと打楽器のための協奏曲
は聴き物です。

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10-12 No.13-2

2010年12月10日 15時06分33秒 | Weblog
SM115 \2080
ローマ・アモール-ハンガリーの伝統音楽(全18曲)
演奏:カランドス・アンサンブル
ヴァイオリニストのベーショテンを中心に活躍するカランドル・アンサンブル。
ヴァイオリン、ツィンバロン、ヴィオラ、クラリネット、コントラバスという
編成で、どんな曲も完璧に仕上げています。彼らは世界中で、ハンガリーとル
ーマニアの民俗音楽を演奏。聴衆を熱狂させ続けています。このアルバム、ど
の曲もため息ものですが、ツィンバロン好きには特にオススメ。チャールダッ
シュ特有の「ゆっくり-速く」の形式を遵守した2曲目「赤いりんごの木に繋が
れた私の馬」での素晴らしすぎるソロ、第1曲目の「ソリよ急げ」でのヴァイ
オリンとの二重奏などなど、激しくも悩ましい演奏が続出。まさに鳥肌立ちっ
ぱなしの1枚です。

SM119 \2080
劇的な歌
1-6.ヴァスクス(1946-):ピアノ四重奏曲
1-4.ブラームス(1833-1897):ピアノ四重奏曲ハ短調 Op.60
演奏:アンサンブル・ラロ
革新的なヴァスクス、ヨーロッパの伝統を守るブラームス。あまりない取り合
わせが気持ちをそそる1枚です。冒頭から熱く熱く訴えかける歌心がなんとも
素晴らしく、ついつい耳を傾けてしまいます。暗さの中に息づく情熱、深い水
の中に煌めく鈍い光。そんなことを考えさせるような演奏です。このアンサン
ブル・ラロは 2008年7月に神戸国際芸術祭にも出演。アンサンブルの名前はロ
ベルト・シューマンが生みだしたダヴィド同盟のラロ博士に着想を得ていて、
ふたつの相対する創造精神に均衡をもたらす力として描かれている人物です。
そんなエピソードにふさわしい1枚をぜひお聴きください。

SM120 \2080
イン・クローチェ
1.ニューステット(1915-):
合唱とチェロのための「スターバト・マーテル」 Op.111
2.ベルトルド・フンメル:(1925-2002):無伴奏チェロのための「別れ」
3.ペルト(1935-):合唱のための「今こそ主よ、我を去らせたまわん」
4.グバイドゥーリナ(1931-):前奏曲第5番
5.バーバー(1910-1981):アニュス・デイ Op.11
6.カンチェリ(1935-):無伴奏チェロのための「涙のあとに」
7.タヴナー(1944-):合唱とチェロのための「聖なるもの」
ユリウス・ベルガー(チェロ)/カメル合唱団
マリス・シルマイス(指揮)
録音 2007年エッケルスハウゼン音楽祭
20世紀から21世紀の作品は、不安と癒しに満ちているかのようです。ここに収
録されたチェロと合唱のための作品は、どれも“全ての命が有限であること。
人間の存在の中に「死」が内包されていること”を想起させ、聴き手を深い精
神世界へと誘導していきます。力強いニューステッドの「スターバト・マーテ
ル」、バーバーの有名な「アニュス・デイ」などでの美しくも荘厳な合唱、
ペルト、グバイドゥーリナ、タヴナー、そしてカンチェリの無伴奏での荒涼た
る世界まで。祈り、怒り、哀しみ、希望、全てが詰まったアルバムです。
チェロのベルガーと、ラトヴィアの若き声が集う合唱団「KAMER...」の迫真の
演奏で。

SM123 \2080
シューマン&メンデルスゾーン:室内楽作品集
1-4.シューマン(1810-1856):ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
5-8.メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ六重奏曲ニ長調 Op.110
9.メンデルスゾーン :
ピアノ協奏曲第2番ニ短調 Op.40より第2楽章(編曲: I. ホフマン )
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
フランク=ミヒャエル・エルベン(第1ヴァイオリン )/コンラート・ズスケ
(第2ヴァイオリン )・・・5-8はヴィオラ /オラフ・ハルマン(ヴィオラ)/
ユルンヤーコブ・ティム(チェロ)/クリスチャン・オッケルト(コントラバス)
ドイツのピアニスト、ヘーエンリーダーとゲヴァントハウス弦楽四重奏団の華
麗なる競演です。ヘーエンリーダーは1981年のブゾーニ国際ピアノ・コンクー
ルで優勝し、世界中の指揮者、オーケストラと共演を重ねるドイツ屈指のピア
ニストです。このアルバムでは、シューマンとメンデルスゾーンにふさわしく、
200年の歴史を持つゲヴァントハウス四重奏団を起用、実に瑞々しく、また堅
固なハーモニーを聴かせます。シューマンのピアノ四重奏での流麗さ、あまり
録音のない、メンデルスゾーンが16歳の時に書いた瑞々しいピアノ六重奏。
言葉に尽くせないほどの究極の美演です。最後に置かれたメンデルスゾーン
は、この盤が世界初録音となります。

SM125 \2080
ロマンティック・ヴィルトゥオージティ
1-3.ペスキン(1906-1988):トランペット協奏曲第1番ハ短調
4.ブラント(1869-1923):2つの演奏会用小品第1番ヘ短調 Op.11
5.同:2つの演奏会用小品第2番変ホ長調 Op.12
6.コーズ(1870-1951):演奏会用幻想曲変ホ短調
7.ヘーネ(1860-1927):スラヴ幻想曲
8.ベーメ(1870-1938):ロシア舞曲 Op.32
9-11.ベーメ:トランペット協奏曲ホ短調 Op.18
12.ベーメ:タランテラ「ラ・ナポリテーヌ」Op.25
演奏:ジュリアーノ・ゾンマーハルダー(トランペット )
ヴェストファーレン・ノイエ・フィルハーモニー
ヘイコ・マティアス・フェルスター(指揮)
1997年にチャイコフスキー音楽院が主催した国際トランペット・コンクールに
参加した12歳のゾンマーハルダー。ロシアの伝説的奏者たち・・・ドクチツェ
ルやマルゴーリン、ユソフらがその才能に着目、以降、着々と研鑽を重ね、
2006年には19歳の若さで、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の
ソロ・トランペット奏者に就任してしまったという天才です。彼が選んだこの
プログラム、どれもトランペット奏者にはなくてはならないものであり、また、
完璧に演奏することがどれほど難しいか、も広く知れ渡っている曲ばかりで構
成されています。トラック 9-11を除いては、管弦楽伴奏版は世界初録音です。

SM126 \2080
弦楽四重奏曲の誕生-カザル弦楽四重奏団

SM128 \2080
メンデルスゾーン(1809-1847):モテット集
1.詩篇第100番 Op.69-2「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
2.詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」 Op.78-1
3.詩篇第43番「神よ、われを審き」 Op.78-2
4.詩篇第22番「わが神、わが神、なぜ私を見捨てたのか」 Op.78-3
5.深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶ Op.23-1
6.アヴェ・マリア Op.23-2/7.われら人生の半ばにありて Op.23-3
8.死んだ人たちは幸いである Op.115-1/9.けれども巧みな Op.115-2
10.レスポンソリウムと讃歌「主よ、御身の聖なる座より顧みたまえ」Op.121
11.詩篇第91番「それ、主汝のためにみ使いたちに命じ」
ミュンヘン・ホーフカントライ
ウォルフガング・アンテルベルガー(指揮)
録音 2009年2月 21-22日
メンデルスゾーンは、ご存知の通り、当時忘れられていたバッハの作品を蘇ら
せ、聴衆に再認識させた作曲家でもあります。そんな彼の宗教作品はバッハ、
ヘンデル、パレストリーナなどの偉大な精神を受け継ぎながらも、新しいスタ
イルを確立した輝かしいものばかりです。晩年の大作「エリア」に至るまで、
彼の書いた合唱作品は数多く、親しみやすさにおいても、美しさにおいても、
もっともっと聴かれてもよいのではないでしょうか。ここで見事なハーモニー
を披露しているのは、バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバーたちによって
2009年に結成された室内合唱団ミュンヘン・ホーフカントライ。あのケント・
ナガノも最大級の賛辞を送る、様々な国籍の歌い手からなるアンサンブルです。

SM131 \2080
ドガディン
1.チャイコフスキー(1840-1893):憂鬱なセレナード変ロ短調 Op.26
2.チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34
3.メロディ変ホ長調 Op.42-3
4.ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ Op.34-4
5-8.プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80(*)
9.ローゼンブラット(1956-):カルメン幻想曲
セルゲイ・ドガディン(ヴァイオリン)
アレクサンダー・マースロフ(ピアノ)・・・1-8
アレクサンダー・ローゼンブラット(ピアノ)・・・9
録音 2008年3月 22-24日
セルゲイ・ドガディンは1988年、ロシアのサンクトペテルブルグで音楽一家に
生まれました。この録音当時はサンクトペテルブルグ音楽院の学生でしたが、
すでに2005年のパガニーニ国際コンクール第1位、2002年のアンドレア・ポス
タッチーニ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、特別賞&グランプリなど様々
な賞を獲得、大きな期待を担う若手演奏家の一人です。ここではチャイコフス
キー、ラフマニノフ、プロコフィエフと、1956年生まれの作曲家ローゼンブラ
ットの作品を演奏しています。ローゼンブラットの「カルメン幻想曲」では作
曲家自身が伴奏を担当、揺るぎなき解釈と目の覚めるような技巧でこの難曲を
制圧しています。使用楽器はジャン・バプティスト・ヴィヨームです。

SM134 \1750
ベルリン交響楽団・ライヴ・イン・コンサート

SM135 \2080
クール・リズム
1-10.マトゥス(1934-):幻想曲「魔法の夢」
11-14.ミンツァー(1953-):リズム・オブ・ザ・アメリカ
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団
ウェストファリア・ニュー・フィルハーモニー管弦楽団
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
録音 2008年8月
クレア・オブスキュール(光と影)と言う名を持つサックス四重奏団のパワー漲
る1枚です。彼らは定期的にベルリンで演奏会を開き、また多くの音楽コンク
ールでも賞を取るなど、その活動は広く注目されています。このアルバムに収
録された2曲の極めて独創的な作品でも、その傑出した音楽性ははっきりわか
ることでしょう。噴出するエネルギーを感じさせる「魔法の夢」、ジャズの要
素を孕みつつも、もっと原始的で根源的なオフビートの饗宴「リズム・オブ・
ザ・アメリカ」。クールでイカした世界に翻弄されちゃってください。

SM137 \2080
トカレフ・プレイズ・ローゼンブラットローゼンブラット(1953-):作品集
1.:ジプシー・ファンタジー(原曲: V.モンティ)
2.2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ
3.ニコロ・パガニーニの主題による変奏曲
4.チェロ・ソナタ/5.ピアノ・ソナタ第3番/6.不思議の国のアリス(抜粋)
7.ワルツィング・ウィズ・ハルトマン(原曲:ムソルグスキー)
ニコライ・トカレフ(ピアノ)・・・2.5
アレクサンドル・ローゼンブラット(ピアノ)・・・2.3.4.6
モスフィルム・スタジオ・オーケストラ・・・1.7
グラフ・モーリャ(ヴァイオリン)・・・1
アレクサンダー・ザゴリンスキー(チェロ)・・・4
オレグ・シンキン(ピアノ)・・・6 他
日本でもおなじみ、若手実力派ピアニスト、トカレフが参加したローゼンブラ
ット作品集です。1983年生まれのトカレフは、14歳(1997年)にして初来日。東
京・紀尾井ホールでのコンサートで大絶賛され、その翌年にも再来日して日本
の主要都市でコンサートを開いているという経歴の持ち主です。その後、更に
研鑽を重ね、世界中で活躍、もちろん日本にも何度も来ていますし、昨年はメ
ジャー・デビューも果たし、ますます目が離せない若手ピアニストの筆頭格で
す。昨年リリースされたアルバムでは、ドビュッシーやラヴェルを中心とした、
案外繊細な曲目を披露していましたが、やはり彼の神髄は超絶技巧物。その上、
このローゼンブラット作品は、彼が10代の頃から取り組んでいた、まさにライ
フワーク?とも言えるべきものです。このアルバムは、他にローゼンブラット
本人の演奏や、ヴァイオリン作品なども収録。

SM138 \2080
デュオ・ダコール:輝いていた世界
1.シューベルトの詩「私の祈り」の朗読
2-5.4手のためのピアノ・ソナタハ長調 Op.140 D812
6.ロンドイ長調「大ロンド」 Op.107 D.951
演奏:デュオ・ダコール(ピアノ・デュオ)
ドイツと台湾のピアニスト2人のよるピアノ・デュオ「デュオ・ダコール」の
シューベルト作品集です。彼らは以前シューマンのピアノ五重奏の連弾版を
OEHMSからリリース、そのリリシズム溢れる演奏で、多くの聴き手を魅了して
いますが、今回のシューベルトもまた格別の美しさで、タイトルの「輝かしい
世界」そのままに、シューベルトの音楽の持つ深淵さと深い美しさ、そして底
に秘めた暗黒の部分までをも見事に映し出した素晴らしい演奏を披露していま
す。冒頭の詩の朗読も味わい深いものです。

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10-12 No.12-1

2010年12月10日 15時06分13秒 | Weblog
<BelAir>
BAC 462(Blu-ray) \5670
BAC 062(DVD-Video) \4950
字幕(ボーナス部分):英仏独
アサフィエフ:バレエ音楽「パリの炎」(全曲)
[+リハーサル、オシポワ、ワシリエフ、ラトマンスキーのインタビュー映像]
ナターリヤ・オシポワ(ジャンヌ)、
デニス・サーヴィン(ジェローム)、
イワン・ワシリエフ(フィリップ)、
ユーリー・クレフツォフ(ド・ボールガール侯)、
ニーナ・カプツォーワ(アデリーヌ)他、
ボリショイ・バレエ団、
振付:アレクセイ・ラトマンスキー(ワイノネン版に基づく)、
舞台美術:イリヤ・ウトキン、エフゲニー・モナホフ、
衣装:エレーナ・マルコフスカヤ、
指揮:パヴェル・ソローキン(指)ボリショイ劇場管弦楽団
[2010年3月/ボリショイ劇場での高解像度録音]
ソヴィエト・バレエを代表する傑作ながら、日本では一部のナンバーを除いて
録音にも上演にも接するのが難しかったアサフィエフの「パリの炎」が、つい
にブルーレイとDVDで登場。ボリス・アサフィエフ(1884-1949)はリムスキー=
コルサコフとリャードフの門下の作曲家。非常に多作で、バレエ曲を27篇、歌
劇を10篇も残していたり、ロシア人としては唯一セゴビアのためにギター曲を
作曲もしていますが、むしろ音楽学者として高名で、大著「ロシアの音楽」は
邦訳もあります。「ショスタコーヴィチの証言」には卑劣漢として描かれてい
ますが、プロコフィエフの大親友で、かの「古典交響曲」を献呈されています。
「パリの炎」は1932年の作で、フランス革命を題材とし、虐げられた人民が腐
敗した貴族社会を倒す姿が描かれています。そのプロパガンダ色の強さと時代
を逆行したような音楽にとまどいつつも、健康的な前向きさに感激させられま
す。
アサフィエフの音楽はモダニズムのかけらもない古典的作風で、澄み切った管
弦楽法と輝かしい金管の扱いが光ります。また、フランス古典舞曲調の美しい
作品が多いのも注目です。
舞台も特筆。ことにフランス宮廷の舞踏会は衣装、踊りともに息をのむ美しさ。
主役のサーヴィン、オシポワ、ワシリエフのアクロバティックな演技も流石で
すが、貴族たちの優雅な舞はバレエの基礎ができている人たちならではの身の
こなしで、まるで美術品のよう。ボリショイのメンバーの実力を実感できます。



<SUPRAPHON>
SU 4035 \1780
アントニーン・ライヒェナウアー:
2つのオーボエ、ファゴットと弦楽のための組曲 変ロ長調
ファゴット協奏曲ハ長調
ファゴット協奏曲ト長調
オーボエ協奏曲ト長調
ヴァイオリン協奏曲ハ短調
オーボエ、ファゴットと弦楽のための協奏曲 変ロ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
クセニエ・レフラー(バロック・オーボエ)
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)
コレギウム1704(ピリオド楽器使用)
ヴァーツラフ・ルクス(芸術監督)
おびただしい数が残された宗教作品とは違い、1701年から1730年代ころまでに
チェコの作曲家たちによって書かれた器楽作品はきわめて稀で、とりわけ重要
なものがライヒェナウアーの手になる20ほどの器楽作品。
ライヒェナウアーは、モルツィン伯(後にヨーゼフ・ハイドンが仕えたことでも
知られる)のチャペルの音楽家であり、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後
任としてお抱え作曲家の役割を引き受けました。
モルツィン伯はまたヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」として雇い入れ
ていますが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、
ヴィヴァルディが称賛して自作を献呈していることなどからも明らかで、同様
にライヒェナウアーの協奏曲も高度なテクニックを要するものばかり。
ここでは、現代最高のファゴット奏者との誉れ高いセルジオ・アッツォリーニ
がバロック・ファゴットを担当しているほか、バロック・オーボエにクセニエ
・レフラーと精鋭たちが顔を揃えているのがおおきな魅力。当代屈指のピリオ
ド楽器によるアンサンブルで技巧的な作品の数々が現代によみがえります。

SU 4039 \1780
フランティシェク・イラーネク:協奏曲とシンフォニア集
シンフォニア ニ長調
ファゴット協奏曲ト短調
ファゴット協奏曲ヘ長調
フルート協奏曲ト長調
ヴァイオリン協奏曲ニ短調
シンフォニア ヘ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
マリーナ・カタルジノワ(バロック・ヴァイオリン)
ヤナ・セメラードヴァー(フルート・トラヴェルソ)
コレギウム・マリアヌム(ピリオド楽器使用)
ヤナ・ヤナ・セメラードヴァー(芸術監督)
フランティシェク・イラーネクは、プラハに居を構えていたモルツィン伯の
チャペルの作曲家でヴァイオリニスト。モルツィン伯の命によりヴェニスに遣
わされて、ヴィヴァルディに学んだため、その作風は師の影響を直接的に受け
継いだものとなっているのが大きな特徴。このアルバムでの演奏は、復活初演
をおこなった同じメンバーによるもので万全の仕上がりとなっています。
セルジオ・アッツォリーニは、ヴィヴァルディのアルバムなどでおなじみの世
界的ファゴット奏者。マリーナ・カタルジノワはロシアの古楽ヴァイオリニス
ト。モスクワ音楽院で学び、レオンハルト、ノリントンのマスタークラスを受
講、ソリスト、室内楽両面で活躍し、バロックから現代まで幅広いレパートリ
ーを誇ります。また、カタルジノワは2007年よりモスクワ音楽院のピリオド・
ヴァイオリン科で教鞭を取っています。

SU 4034 2枚組 \2080
[CD 1]
ドヴォルザーク:
チェロ協奏曲第2番ロ短調Op.104(B. 191, 1895)
森の静けさOp. 68/5(B. 182, 1893)
[CD 2]
ロンド ト短調Op. 94(B. 181, 1893)
チェロ協奏曲第1番イ長調(B. 10, 1865)
[ヤルミル・ブルクハウザー管弦楽補完]
トマーシュ・ヤムニーク(Vc)
プラハ放送交響楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)
録音:2010年6月28-30日 & 9月13日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
(デジタル・セッション)
1985年生まれ、2006年(第58回)プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最
高位に輝いたトマーシュ・ヤムニーク。SUPRAPHONより、チェコの作曲家たち
のソナタを集めたふたつのアルバム(SU.3928、SU.3947)をすでに発表している
ヤムニークが、ドヴォルザークによるオーケストラつきのチェロ作品全曲をレ
コーディングしました。
このジャンル屈指の傑作「チェロ協奏曲ロ短調」はもちろん、ドヴォルザーク
の専門家ブルクハウザーがオーケストレーションを施した初期のチェロ協奏曲
にいたるまで、ヤムニークのチェロはあふれる表現意欲とまばゆい感性が印象
的。さらに、1926年設立の名門プラハ放送響を率いて、ヤムニークを強力にサ
ポートするのは、やはりチェコ期待の若手指揮者として高い関心を集めるトマ
ーシュ・ネトピル。ネトピルは、2010年秋に、急逝したマッケラスの代役とし
てベルリン・フィルにデビューを果たしましたが、着実にヨーロッパを中心に
活動の場を拡げており、その指揮ぶりもおおいに注目される内容といえるで
しょう。



<MIRARE>
MIR 084 \2500
リスト:詩的で宗教的な調べ
第1曲:祈り/第2曲:アヴェ・マリア/第3曲:孤独のなかの神の祝福
第4曲:死者の追憶/第5曲:パーテル・ノステル
第6曲:眠りから覚めた御子への賛歌/第7曲:葬送
第8曲:パレストリーナによるミゼレーレ/第9曲:アンダンデ・ラクリモーソ
第10曲:愛の賛歌
ブリジット・エンゲラー(P)
録音:2010年4月
ブリジット・エンゲラーのMIRAREレーベル最新録音は、2011年生誕200年を迎え
るフランツ・リスト。「詩的で宗教的な調べ」は全10曲からなる作品群で、フ
ランス・ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの同名の詩集に深
い感銘を受け、タイトルを借りています。
全曲録音したピアニストは数少なく、単独で取り上げられることの多い作品。
特にラマルティーヌの詩が冒頭にかかげられ、宗教的で瞑想的な内容の第3曲
「孤独のなかの神の祝福」と超絶技巧で力強い重厚な第7曲「葬送」は有名。
またリスト自身が好んで演奏したという第10曲「愛の賛歌」は華麗で神秘的な
美しい作品。エンゲラーの磨き抜かれた音とエレガントな表現で全曲聴くこと
ができるのは嬉しいかぎり。

MIR 112 \2500
フランスのチェリストたち-メディテイションズ
ブロッホ:祈り
カザルス:鳥の歌
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ドヴォルザーク:交響曲第9番Op.95「新世界」より第2楽章ラルゴ
オフェンバック:ジャクリーヌの涙 Op.76-2
フォーレ:夢のあとに Op.7-1
シューマン:
古いリュートOp.35-12、異郷にてOp.39-1、月の夜Op.39-5、古城にてOp.39-7
ワーグナー:タンホイザーより「おお、おまえ、いとしい夕星よ」
ヴェルディ:ドン・カルロより「彼女は私を愛したことが無い」
チャイコフスキー:
弦楽四重奏曲第3番 変ホ短調 Op. 30 より 第3楽章 葬送とアンダンテ
レ・ヴィオロンチェレス・フランセ
(エマニュエル・ベルトラン、エリク-マリア・クトゥリエ、エマニュエル・
ゴーゲ、ハヴィエル・ピドゥ、ラファエル・ピドゥ、ローラン・ピドゥ、
ナディヌ・ピエール、フランソワ・サルク)
録音:2009年12月7-9日
フランスを代表するチェリストが集結したチェロ八重奏団という珍しい編成の
アンサンブル、レ・ヴィオロンチェレス・フランセ。ルネ・マルタンのプロ
デュースにより2006年のラ・フォル・ジュルネ(ナント)で初コンサートを行い、
聴衆を沸かせました。彼らのMIRAREデビュー・アルバムは「メディテイション
ズ」と題され、チェロの豊かな響きにぴったりの楽曲をこのアンサンブルにも
参加しているローラン・ピドゥが八重奏用に編曲。ブロッホ:祈り、カザルス:
鳥の歌、ラフマニノフ:ヴォカリーズ、オフェンバック:ジャクリーヌの涙、
フォーレ:夢のあとになどいずれも珠玉の名曲ばかり。それぞれの楽曲でソリ
ストが美しいメロディーを奏で、7人のチェリストで支える深みのある演奏は
心を揺さぶります。





<APARTE>
AP 007 \2300
デュティユー(b.1916):
(1)同じ和音の上に(ヴァイオリンと管弦楽のためのノクターン)
(2)夢の樹(ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲)
ラファエル・ダエーヌ(b.1943):ヴァイオリン協奏曲
大野和士(指揮)
ヨッシフ・イヴァノフ
(ヴァイオリン/1699年製ストラディヴァリウス’Lady Tennant’)
リヨン国立歌劇場管弦楽団
録音:2009年7月
大野和士が指揮するデュティユーの登場。デュティユー独特の、空間に点描を
描くような音世界、静寂と嵐のよう暴力的な部分の対比、すべてを見事に明晰
にまとめあげている大野の棒は見事。エネルギーが爆発する部分でも、大野の
熱い音楽性がオーケストラ全体を興奮の渦へと巻き込みます。イヴァノフは18
歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝した実力派で、知性と技巧を絶妙
なバランスで併せ持つ逸材です。デュティユーの世界を息もつかせぬ技巧と抒
情で聴かせます。1943年生まれ、ブリュッセルで学んだ作曲家ダエーヌの作品
もオケが底鳴りするような迫力に満ちた作品です。




<haenssler>
93 263 \2250
ヴォルフガング・リーム(b.1952):
(1)変容=オーケストラのための音楽(2002)
(2)変容2=オーケストラのための音楽(2005)
(3)変容3=オーケストラのための音楽(2007/ 2008)
(4)変容4=オーケストラのための音楽(2008)
(1)(2)クリスティアン・アルミンク(指揮)
(3)(4)マティアス・ピンチャー(指揮)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)2006年12月4-7日 (2)2007年10月18-19日
(3)(4)2008年11月29日
ヘンスラーのひそかな人気シリーズ、ヴォルフガング・リーム作品集最新盤。
今回は注目のアルミンクの登場です。暗闇に一筋の光が差すような、一音から
始まる「変容」、牧歌的な三度の和音から始まる「変容2」では、緊張の糸が
気持よく張り詰めたアルミンクの指揮が光ります。続く「変容3」は音量が大
きくなり、「変容4」では冒頭から激しい描写やリズムが顕著にあらわれるよ
うになります。作曲家でもあるピンチャーの構築力が光ります。暗闇から始ま
ったこの世がカオスから激しい爆発や衝突を経ながらも、最後は徐々に秩序だ
っていく変容の様子がオーケストラによって見事に再現されています。

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10-12 No.12-2

2010年12月10日 15時05分43秒 | Weblog
<haenssler>=SWR MUSIC=
93 262 \2250
「ユリアーネ・バンゼ / ペル・アモーレ-オペラ・アリア集」
・モーツァルト:
「コジ・ファン・トゥッテ」-向こう見ずな人たちね…岩のように動かず
・モーツァルト:
「フィガロの結婚」-スザンナはまだ来ない…幸せな日々はどこへ行ってしま
ったの
・ウェーバー:
「魔弾の射手」-あの人を知らぬうちは、眠りもたやすく訪れたのに…聖き歌
よ、静かに静かに!
・チャイコフスキー:
「エフゲニー・オネーギン」-たとえ死んでもいいの(手紙の場)
・スメタナ:
「売られた花嫁」-とうとうひとり…まわりのものが何とみんな気ぶせく
・プッチーニ:「ラ・ボエーム」-ええ、私の名はミミ
・プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
・マスネ:
「マノン」-さあ!彼のためにそうしなくては…さようなら,私たちの小さな
テーブルよ
・ビゼー:「カルメン」-何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
・グノー:「ファウスト」-なんと美しいこの姿(宝石の歌)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
録音:2010年3月22日-3月25日、2010年7月12日ザールブリュッケン、
コングレスハレ(デジタル・セッション)
清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、
ユリアーネ・バンゼがhaensslerに登場。それも、まるごと一枚、オペラの名
アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。
「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、
グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで
万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハ
ーモニー。まさに「婦唱夫随」という趣きの仕上がりとなっております。




<Coviello>
COV 31015(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:
交響曲第2番ハ短調(1872年第1稿 / 2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指)
録音:2010年5月22 & 24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・
シリーズ第8弾。
これまでに第3番、第4番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、
この第2番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第2交響曲の初稿によ
るレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはり
おおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルック
ナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿に
よるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではな
いでしょうか。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響は
まさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。




<CAvi>
4260085532179 \2450
シューマン:
暁の歌 Op.133、フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126、
クライスレリアーナOp.16、
主題と変奏 変ホ長調(最後の楽想による幻覚の変奏曲)Anh. F 39
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
録音:2010年4月
ディーナ・ウゴルスカヤのCAviレーベル2作目のアルバムは、シューマンの後
期の作品(Op.133、Op.126、Anh. F 39)と若き日のシューマンの情熱がたぎる
作品クライスレリアーナを収録。
「暁の歌」は5曲からなる曲集。ウゴルスカヤは奥深い陰影に満ちた演奏を聴
かせます。また「フゲッタ形式の7つのピアノ小品」は内省的な美しさに満ち、
「クライスレリアーナ」ではシューマンの内的な感情を音楽との対話によって、
想像力豊かに自由奔放に作品を表現しています。最後に収録されているのは、
病床にあったシューマンが夢の中でシューベルトとメンデルスゾーンの亡霊が
歌ったという旋律に基づいて作曲された「主題と変奏(最後の楽想による幻覚
の変奏曲)」。これは1854年2月に作曲され、そのすぐ10日後にライン河に投身
自殺を図り、当時シューマンの精神状態は混乱期にありました。美しい旋律が
絡み合い次第に陰影が濃くなり、物哀しさを漂わせた作品です。

4260085532155 \2450
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲集Op.9
シューマン:子供の情景Op.15
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.2*
シェイラ・アーノルド(P)
録音:2008年10月*、2010年5月
このアルバムに収録されている3つの作品はすべてクララ・シューマンに捧げ
られています。ブラームスの2作品は変奏曲を得意としたブラームスらしい高
度な技術と、心憎いインスピレーションが盛り込まれた曲。子供の情景はシュ
ーマンの巧みな表現力と描写力が注入された名作。前作ブラームス&クララ・
シューマン(4260085530489)同様シューマン、クララ、ブラームス3人のそれぞ
れに素晴らしい才能と芸術的三角関係を絶妙に封じ込めた1枚。
シェイラ・アーノルドはインドのティルッチラーッパッリで生まれ、ドイツで
育ちのピアニスト。シェイラ・アーノルド。モーツァルトコンクールやクララ
・ハスキルコンクールのような国際コンクールでの高い成績をおさめ、ヴィー
スバーデンのモーツァルト協会からの「モーツァルト賞」などによって、演奏
会をアメリカやアジア、ヨーロッパなど多くの国際的に著名な音楽祭から招待
され、また著名なオーケストラと共演しています。またフォルテピアノ演奏も
行い、幅広い音楽性に注目が集まっています。2006年からケルン音楽大学の教
授に就任。

4260085532162 \2450
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(フランツ・バイヤー補筆完成)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(ロバート・D・レヴィン補筆完成)
アーサー・ブリス:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.50
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
アイスラー弦楽四重奏団
録音:2010年3月
クラリネットの名手ヴォルフガング・マイヤーと若手カルテット、アイスラー
弦楽四重奏団によるクラリネット五重奏曲集。モーツァルトはクラリネット五
重奏曲イ長調K581が名高い名作として残っていますが、このCDでは断片として
残されたクラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)をフランツ・バイ
ヤーとロバート・D・レヴィンの2人がそれぞれに補筆完成させたアレグロを収
録しています。クラリネットの特色生かし、穏やかな旋律がモーツァルト特有
の気品と優美さに包まれます。ウェーバーではマイヤーの軽やかで機知に富ん
だ奏法で心惹かれる演奏となっています。イギリスの作曲家アーサー・ブリス
の作曲したクラリネット五重奏もカップリングされています。技巧的というよ
りも、感情表現が胸を打つ作品で、1916年のソンムの戦いで、戦火に敗れた実
弟のオマージュとして作曲されました。
アイスラー弦楽四重奏団はハンス・アイスラー音楽大学で共に学んだ4人で
2006年に結成されました。またカルテットの名前は20世紀前半に活躍した作曲
家ハンス・アイスラーからとったもの。今最も注目を集めている四重奏団のア
ルカント・カルテットやアルテミス・カルテットから大きな影響を受け、2007
年には小澤征爾からスイス国際音楽アカデミーへ直々に招待されました。将来
有望な若手カルテットの登場です。

4260085532025 \2450
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7
テツラフ・カルテット
(クリスティアン・テツラフ(Vn)エリーザベト・クッフェラート(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)ターニャ・テツラフ(Vc))
録音:2009年11&12月
クリスティアン・テツラフ率いるテツラフ・カルテット。クリスティアンと妹
のターニャが1994年スイス、サンクトガレンで行われた室内楽音楽祭でヴィオ
ラのヴァインマイスターとヴァイオリンのクッフェラートと出会い結成されま
した。1996年のコンサート・デビュー後、世界的な音楽祭に招かれ活躍し、そ
の実力の高さは実証済み。
今回リリースされるCAviデビュー・アルバムは、シベリウスとシェーンベルク。
シベリウスは弦楽四重奏曲としては珍しく「親愛なる声」と標題が付いた作品。
「親愛なる声」を表現するヴァイオリンとチェロの対話など文字通り親密で優
しく美しく歌い上げるアンサンブルは絶妙です。シベリウスの音楽の美しさと
力強さをバランスよく表現した演奏。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番は、
まだ調性に基づき作曲され、単一楽章で書かれています。テツラフ・カルテッ
トの技巧的な冴えと凝縮されたアンサンブルは必聴です。



<ALTUS>
ALT 201/2 2枚組(1枚価格) \2450
マーラー:交響曲第9番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:1983年6月11日 東京文化会館(ライヴ)
WDRの音源提供の東京ライヴのマーラー9番。若杉ケルン放響2度目の来日のも
の。WDR(ケルン放送協会)提供の音源でCD化。さすがファンの間で語り草とな
ったものだけあって心のこもった丁寧な音楽運びに心うたれます。海外オーケ
ストラとの共演で多くとりあげていた若杉得意のマーラーの9番。実際海外で
も大変評判がよく、WDRの推薦演奏でございます。

ALT 203 \2450
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)ハイドン:交響曲第99番
若杉弘(指)ケルン放送交響楽団
録音:(1)1982年10月29日(ライヴ)、(2)1979年9月15日(ライヴ)、ザール1
ユニークなのはチャイ5で金管を最後の最後の瞬間までおさえて弦主体の濃厚
な味わいで聴かせます。そのため終楽章コーダの凱歌がこの上なく格調高く
奏でられる形となり、一寸この品格無類です。ハイドンは一転古典の均整美!
見事!若杉とハイドンは相性抜群のようです。

ALT 204 \2450
(1)ブラームス:悲劇的序曲
(2)ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:(1)1983年3月18日(スタジオ録音)、(2)1978年3月17日(ライヴ)、
ザール1
かつてコッホシュワンレーベルで発売され名盤の誉れ高かった名演奏で、復活
が望まれていたそのブラームス四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲版)が明ら
かに向上した音質でよみがえりました。ブラームス、シェーンベルクと若杉得
意の両作曲家だけあり、亡き巨匠の独壇場でございます。うれしい復活です。

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10-12 No.11

2010年12月09日 15時33分01秒 | Weblog
<Simax>
PSC 1316 \2280
マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
録音:2010年3月10日-12日 オスロ・コンサートホール(ライヴ)
制作:クシシュトフ・ドラーブ、エンジニア:マーリト・アスケラン、
エリサベト・ソンメルネス(NRK)、
マスタリング:アルネ・アクセルベルグ
マリス・ヤンソンス指揮で始まったオスロ・フィルハーモニックのマーラー交
響曲シリーズ。第2番、第1番・第9番(PSC1270)、第7番(PSC1271)につづく5曲目
は、音楽監督のユッカ=ペッカ・サラステ(1956-)が指揮した第6番「悲劇的」。
オスロ・フィルのマーラー・プロジェクトは、サラステによって継続される予
定です。
2010年3月オスロ・コンサートホールで行われたコンサートのライヴ録音。
第2楽章スケルツォ、第3楽章アンダンテの順に演奏、フィナーレでは改訂稿で
は取り除かれた第3のハンマーを復活させています。
Simax の先の2作と同じくクシシュトフ・ドラーブが制作を担当。NRK(ノルウェ
ー放送)のエンジニアが録音した音源がアルネ・アクセルベルグの手でマスタリ
ングされました。レファレンスクオリティの録音。オスロのホールの響きがみ
ごとに再現されます。
サラステは1956年、フィンランドのヘイノラ生まれ。ラハティ音楽院でピアノ
とヴァイオリンを学んだ後、指揮に転向。1981年、スカンジナヴィア指揮者コ
ンクールで優勝し、ヘルシンキ・フィルでデビュー。1987年からフィンランド
放送交響楽団と、スコットランド室内管弦楽団(1991年まで)の首席指揮者、ま
たトロント交響楽団の音楽監督を1995年から2001年にかけて務めていました。
2006年8月からオスロ・フィルの音楽監督に就任しています。
サラステのマーラーは、フィンランド放送交響楽団を指揮した第5番(1990年
録音)のほか、近日、ケルンWDR交響楽団との2009年ライヴを収録した第9番
(Profil PH10035)もリリースされます。2008年から2009年のヨーロッパツアー
を成功させたオスロ・フィルハーモニックも最高のコンディションで演奏。
フィルハーモニックとサラステは今年のヨーロッパツアーでもマーラーをとり
あげ、今シーズンから来シーズンにかけて第9番、第4番、第8番のコンサート
もオスロで予定されています。




<BIS>
BIS SA 1758(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
(2)同第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
エフゲニー・スドビン(Pf)、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
[録音:2009年1月(1)、2010年6月(2)/ミネアポリス・オーケストラホール]
ベートーヴェンの交響曲シリーズを完成させたヴァンスカとミネソタ管がピア
ノ協奏曲全集のプロジェクトを開始しました。ソリストとして白羽の矢が立っ
たのはBISが現在最も力を入れているロシア出身の天才エフゲニー・スドビン。
ヨーロッパではすでに非常な人気を勝ち得ており、来年(2011年)1月の初来日
も見逃せません。当録音はヴァンスカともども生気にあふれ新鮮の極み。いか
なる巨匠にも勝るとも劣らず凄演で、単なる音階を弾いても感動させてしまう
ような魔術を秘めています。

BIS SA 1805(SACD-Hybrid) \2500
スメタナ:わが祖国(全曲)
クラウス・ペーター・フロール(指)
マレーシア・フィル
[録音:2009年8月/デワン・フィルハーモニック・ペトロナス(クアラルンプ
ール)]
2008年以来マレーシア・フィルの音楽監督を務めるフロールは東独出身、クー
ベリックとザンデルリンクの薫陶を受け、かつてBMGから多くのCDをリリース
していました。久々の新譜は何とスメタナの「わが祖国」。かつてコシュラー
に鍛えられたオーケストラだけにツボをおさえた自然な演奏がさすが。水準の
異常な高さに驚かされます。

BIS 1725 \2380
イングランドのオルフェウス
ダウランド:
いつまでも蔑んでおくれ/僕の悲しみに耳をかしてくれ/来たれ、深き眠り
プレルーディオ/エセックス伯爵のガリアード/羊飼いが木陰で
泉のそばに僕は横たわっていた/去れ、自己愛の若者たちよ/ラクリメ
タールトンの復活/もし僕の溜息が/ファンタジー/僕の魂を弄ぶな
暗闇に住まわせておくれ
パーセル:
彼女は恋し、愛をうちあける/彼らはあなたの偉大な力を語った
シベル風トランペット・チューン/復讐の三女神のエコー・ダンス
リトルネロ「木立」/速やかに飛び去れ/ああ、私を穏やかな薄闇へ
何と悲しきわが運命/リリバーレロ/新しいスコットランドの調べ
ホーンパイプ/新グラウンド/静寂の闇より/束の間の音楽
エマ・カークビー(Sop)、ヤコブ・リンドベルイ(Lute)
[録音:2008年11月/レンナ教会(スウェーデン)]
イングランドが生んだ作曲家ダウランドとパーセルは約百歳の違いながら、
オルフェウス物語でつながっています。「イングランドのオルフェウス」と
呼ばれたダウランドと、歌曲集「オルフェウス・ブリタニクス」のパーセル。
ここではイギリスの歌女王カークビーとスウェーデンの名人リンドベルイが世
にも美しいデュエットで両者の作品を披露。ダウランドの静かな世界、パーセ
ルの輝かしくかつ楽しい作品、いずれも絶品と申せましょう。

BIS 1781 \2380
HK. グルーバー:
(1)大道芸-トランペット、アコーディオン、バンジョーと弦楽のための
(2)ネーベルシュタインの音楽(ヴァイオリン協奏曲第2番)
(3)ヴァイオリン協奏曲第1番
ホーカン・ハーデンベルガー(Trp)、マッツ・ベルイストレム(バンジョー)、
クラウディア・ブデル(Acc)、カタリナ・アンドレアソン(Vn)、
HK.グルーバー(指)スウェーデン室内管
[録音:2008年5月(3)、2009年5、6月(1)(2)/エレブロ・コンサートホール
(スウェーデン)]
現代オーストリアの作曲家ハインツ・カール・グルーバー(1943-)はスウェー
デンの名トランペット奏者ハーデンベルガーと親しく、彼と生み出したトラン
ペット協奏曲「エアリアル」は非常な成功をおさめました。ここでは2007年作
の両者の新たなコラボ「大道芸」が収録されています。また自作のラブソング
に基づくヴァイオリン協奏曲の叙情も魅力的です。

BIS 1897/8 6枚組 \4760
チャイコフスキー:交響曲・管弦楽曲集
(1)交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」Op.13
(2)第2番ハ短調「小ロシア」Op.17
(3)第3番ニ長調「ポーランド」Op.29
(4)第4番ヘ短調Op.36
(5)第5番ホ短調Op.64
(6)第6番ロ短調「悲愴」Op.74
(7)付随音楽「雪娘」Op.12抜粋
(8)幻想序曲「ロミオとジュリエット」
(9)序曲ヘ長調/(10)デンマーク国歌による祝典序曲Op.15
(11)序曲「嵐」Op.76/(12)「地方長官」Op.3より間奏曲と侍女の踊り
(13)付随音楽「偽ドミートリーとワシリー・シュイスキー」
(14)ニコライ・ルビンシテインの命名日のためのセレナード
(15)歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24より間奏曲、ワルツ、ポロネーズ
(16)弦楽セレナード Op.48/(17)サマーリン追悼のエレジー
(18)交響的バラード「ヴォエヴォーダ」Op.78/(19)イタリア奇想曲 Op.45
(20)幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エーテボリ響
[録音:2002年6月-2005年3月/エーテボリ・コンサートホール]
ヤルヴィとエーテボリ響によるチャイコフスキー作品集が通常CDでセット化。
それも6枚組2枚価格という嬉しさ。交響曲全曲を始め、イタリア奇想曲、ロミ
オとジュリエット、弦楽セレナードなどの人気作から珍品まで非常な高水準の
演奏で楽しめます。7時間半たっぷりチャイコフスキーの世界にひたれます。




<Alba>
ABCD 310(SACD-Hybrid) \1980
ニーノ・ロータ(1911-1979):
ピアノ協奏曲 ホ短調「去りし日の小世界」(1978)、
ピアノ協奏曲 ハ長調(1959-60)
ヤンネ・メルタネン(P)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団 ハンヌ・リントゥ(指)
フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネンの新録音はニーノ・ロータの
2曲のピアノ協奏曲です。ロータはイタリアのミラノ生まれ。オレフィーチェ、
ピツェッティ、アルフレード・カセッラに作曲を学び、作曲家と指揮者として
活躍しました。とりわけ映画音楽の作曲者としての知名度が高く、『道』『カ
ビリアの夜』をはじめとする一連のフェッリーニ作品、ルネ・クレマンの『太
陽がいっぱい』、ヴィスコンティの『山猫』、ゼッフィレッリの『ロミオと
ジュリエット』、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』、
アガサ・クリスティー原作による『ナイル殺人事件』などのスコアにより映画
史にその名が刻まれました。オペラ、バレエ、管弦楽曲、室内楽曲とジャンル
は幅広く、ロータが第二次世界大戦の前後に書いた管弦楽作品は今も各国のオ
ーケストラにより演奏されています。ミケランジェリに献呈されたハ長調の
協奏曲。フェッリーニの映画の音楽、あるいはアルレッキーノやプルチネッラ
の登場するコンメディア・デッラルテのイメージを連想させる、きらきらと輝
く万華鏡にも似たショーピースと言われます。ラフマニノフ、シューマン、グ
リーグ、ラヴェルの音楽を垣間見せ、チャーミングで洗練されたピアノパート
に魅力があるとされる、《去りし日の小世界》の副題をもつホ短調はロータの
最後の作品です。
メルタネン(1967-)はショパンの音楽を社交のサロンから解き放った4枚のショ
パン・アルバム【ショパン・ピアノ作品集(ABCD138)、夜想曲集(ABCD160,
ABCD190)、ピアノ協奏曲第1番・第2番(ABCD247)】と、彼の弾くショパンに共
感した作曲者が演奏を許可したという初期作品を含むコッコネン・ピアノ作品
集(ABCD127)、サティ・ピアノ曲集(ABCD115)には静かな人気があります。

ABCD 297 \1980
シベリウス: ピアノのための内的風景
5つの特徴ある印象 作品103【村の教会、フィドル弾き、漕ぎ手、嵐、
悲しみに沈んで】
5つの小品 「花の組曲」作品85【ひな菊、カーネーション、アイリス、
金魚草、つりがね草】
5つのロマンティックな小品 作品101【ロマンス、夕べの歌、抒情的情景、
ユモレスク、ロマンティックな情景】
劇付随音楽「テンペスト」作品109【情景、子守歌*、エピソード、間奏曲*、
ニンフの踊り(*トゥイヤ・ハッキラ編)
5つのピアノの小品「樹の組曲」作品75【ナナカマドの花が咲くころ、
孤独な松の木、ヤマナラシ、白樺、トウヒ(もみの木)】
5つのスケッチ 作品114【風景、冬景色、森の湖、森の歌、春の幻影】
2つのロンディーノ 作品68【嬰ト短調、嬰ハ短調】
アダージョ「わが愛するアイノに」(4手のピアノのための)**
トゥイヤ・ハッキラ(P) ヘイニ・カルッカイネン(P)**
トゥイヤ・ハッキラの新しいアルバム『ピアノのための内的風景』はシベリウ
スのピアノ作品集。ヤルヴェンパーの森とトゥースラ湖畔を散策した作曲者の
"内的風景" を映し出した作品群、《樹の組曲》《花の組曲》《5つのロマン
ティックな小品》《5つの特徴ある印象》。想像力と響きへの鋭い感覚が演奏
者に求められる曲集です。シベリウスの数多い劇付随音楽の最後の作品、1925
年の《テンペスト》の音楽は、作曲者自身の編曲による3曲に加え、ハッキラ
の編曲した〈子守歌〉と〈間奏曲〉が録音されました。1926年、シベリウスの
"交響的思考の結論" と言うべき交響曲第7番と交響詩の "究極"、《タピオラ》
の3年後の《5つのスケッチ》に描かれているのも作曲者の "内なる" 自然の
風景です。《わが愛するアイノに》は4手のピアノのための小品。1931年8月、
60歳を迎える妻アイノへの誕生日プレゼントとして作曲した、シベリウスの最
後のピアノ曲です。リーサ・ポホヨラとラルフ・ゴトーニに学んだヘイニ・カ
ルッカイネンが共演しています。



<KII>
KKC 8002 6枚組 \7450
日本語解説付き
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ作品集 1
Vol.1
ピアノ・ソナタ ト長調 D894 作品78 「幻想ソナタ」
3つのピアノ曲 D946
Vol.2
ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
ピアノ・ソナタ ホ長調 D157
Vol.3
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
楽興の時 D780作品94
Vol.4
2つのスケルツォ D593
ピアノ・ソナタ ホ短調 D566
4つの即興曲 D935 作品142
Vol.5
ピアノ・ソナタ ロ長調 D575 作品147
ピアノ・ソナタ イ短調 D845 作品42
Vol.6
ピアノ・ソナタ ハ長調 D840「レリーク」
アレグレット ハ短調 D915 
4つの即興曲 D899作品90
12のドイツ舞曲(レントラー集) D790 作品171
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2007年-2009年ノイマルクト

KKC 8003 6枚組 \7450
日本語解説付き
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ作品集 2
Vol.7
ピアノ・ソナタ第2番 ハ長調 D279
アンダンテ ハ長調 D29
アダージョ ト長調 D178
ピアノの小品 イ長調 D604
アダージョ ホ長調 D612
ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D537 作品164
Vol.8
ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D568 作品122
幻想曲 ハ短調 D2E
メヌエット イ短調 D277A
メヌエット イ長調 D334
スケルツォ ニ長調 D570
ピアノ・ソナタ第11(13)番 イ長調 D664
Vol.9
ピアノ・ソナタ第5番 変イ長調 D557
6つのドイツ舞曲 D820
メヌエット 嬰ハ短調 D600
行進曲 ハ短調 アレグロ・アッサイ 
行進曲 ホ長調 D606
ピアノ・ソナタ 第3番 ホ長調 D459
3つのピアノ曲 D459A
Vol.10
幻想曲 ハ長調 D760 作品15 「さすらい人幻想曲」
ディアベリのワルツの主題による変奏曲 ハ短調 D718
ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D576
ピアノ・ソナタ イ短調 D784
Vol.11
ピアノ・ソナタ ハ短調 D958
アダージョ 変ニ長調 D505
ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
ギャロップと8つのエコセーズ D735 作品49
10の変奏曲 ヘ長調 D156
Vol.12
ピアノ・ソナタ ニ長調 D850
ロンド ホ長調 D506
12のワルツ集「高雅なワルツ」 D969 作品77
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2008年-2009年ノイマルクト
巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させ、新たなプ
ロジェクトをスタート。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる信
頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれます。ソナタは
全曲録音していますが、小品に関しては作品を熟知しているオピッツが厳選し
て収録し全部で12枚となる力作。「シューベルトの音楽は人の一生のよう。ベ
ートーヴェンのように劇的な何かが起こるわけではありませんが、一つ一つの
音楽が宝石のように輝き大きな流れとなって作品が完成しています。自分は作
品を聴き手に手引きする案内人のようなもの」と語るオピッツ。傑作ソナタか
ら知られざる名曲までシューベルトの新たな魅力を発見することができます。
40代から取り組んでいるというシューベルト・チクルス。2010年12月から日本
でもいよいよシューベルト連続演奏会がはじまります。




<naive>
V 5256 \2280
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op.63
ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン/プロコフィエフ)
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
トゥガン・ソヒエフ(指揮)
録音:2010年7月
1977年生まれの世界が注目する指揮者、ソヒエフの新譜はプロコフィエフ&ラ
フマニノフ。テミルカーノフ、ゲルギエフのもとで研鑽を積み、オペラと管弦
楽の両方をみっちりと勉強しています。2009年にはトゥールーズ管を率いて来
日し、その迷いのない、一切の無駄のない確かな指揮ぶりとカリスマ性をご記
憶の方も多いのでは。オケの明るい音色と、ソヒエフの濃厚な音楽性のベスト
マッチぶりを実感できる魅力の1枚です。
プロコフィエフでソロをつとめるジュヌヴィエーヴ・ロランソーは、ソヒエフ
と同じ1977年生まれ、カントロフらのもとで研鑽を積んでおり、トゥールーズ
管の首席ヴァイオリン奏者でもあります。ここでも繊細な音色と芳しい音楽性
を存分に発揮、第1楽章冒頭のソロから聴き手の心をわしづかみにしています。
続くラフマニノフはとにかくカッコいい!ラテン系の明るく華やかな管楽器の
音色の魅力を存分に生かしつつ、ソヒエフは甘美な旋律をたっぷりと歌わせ、
うねるような情熱を漂わせます。終楽章での盛り上げ方など思わず聴く側の
ヴォルテージも上がります。




<VIRGIN CLASSICS>
VCW-6419940 \1650
モンテヴェルディ:祝福されし聖母マリアのための晩課-1610
1.主よ、来たりてわれをたすけたまえ
2.主は言われた
3.私は色黒いけれど美しい
4.子らよ、主をたたえよ
5.美しきかな、わが友よ
6.われ、喜べリ
7.二人のセラフィムが叫んだ
8.主が家を建てられるのでなければ
9.天よ、聞き入れたまえ
10.エルサレムよ、主をたたえよ
11.「聖母マリアよ、われらのために祈りたまえ」によるソナタ
12.アヴェ・マリア・ステラ
13.マニフィカト
ラルペッジャータ、クリスティナ・プルハール指揮
ジュエル・ボックス 40Pブックレット
10年前にプルハールによって創設されたラルペッジャータは、ヴァージン・ク
ラシックスのデビュー盤でエコー・クラシック賞を獲得したモンテヴェルディ
作品の即興的なアプローチによる「愛の劇場」(VC-2361402)で広く知られるこ
とになりました。彼らのアニヴァーサリー年にとり上げたのは、作品の500周年
となるモンテヴェルディの「晩課」でした。「30名の歌手、演奏者は、長年こ
の作品に情熱を持って関わってきました」と語るプルハール。ラルペッジャー
タは、バルセロナ、ゲント、彼らがレジデンスであって、この録音も行われた
フランス東部のメッツにあるアーセナル・コンサート・ホールでのフェスでこ
の「晩課」を披露、大好評を得ています。
「過去25年間にわたって、「晩課」演奏のアプローチは大きく変化しており、
ラルペッジャータのヴァージョンがその記憶されるものとなれば・・・」とプ
ルハールが語る彼らのアプローチはより馴染みやすさを感じさせる、形式にこ
だわらない彼らの特徴が強く反映されているきわめてユニークなものとなって
おり、いわゆる古楽の範疇を超えて現代の聴衆にアピールする演奏が完成しま
した。新春早々の話題盤です。

VCSW-6419942(1CD+1DVD) \1950
モンテヴェルディ:祝福されし聖母マリアのための晩課-1610
(初回生産限定盤)
CD:VCW-6419940と同内容です。
DVD:録音セッションの映像を収録

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10-12 No.10

2010年12月08日 17時02分23秒 | Weblog
<Decca>
4782601 2枚組 \2280
ウェルザー=メスト/ニューイヤーコンサート2011
シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツ、ポルカ等、
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《美しく青きドナウ》、
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲、他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
録音:2011年1月1日 ウィーン ムジークフェライン (ライヴ)
今年9月よりウィーン国立歌劇場の音楽監督を小澤征爾から引き継いだウェル
ザー=メストがニューイヤー・コンサートの指揮台に初登場! 今年10月には
サロネンの代役としてウィーン・フィルの来日公演でも指揮をとり、さらに
その後はクリーヴランド管弦楽団を率いての来日公演と話題の続くウェルザー
=メストが新たな本拠地ウィーンでの新年の幕開けにどんなワルツを聴かせて
くれることやら?海外では2枚組CDが1/7に発売され、DVDとブルーレイもそれ
に続いて発売される予定です。CDが日本に入荷するのは1月中旬の予定。
ご期待下さい!

●ORIGINALS
4782662 \1350
ワーグナー:序曲&前奏曲集、他
1.ワーグナー:《さまよえるオランダ人》-序曲
2.ワーグナー:《タンホイザー》-序曲
3.ワーグナー:《ニュルンベルクのマイスタージンガー》-第1幕前奏曲
4.ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》-前奏曲と愛の死(演奏会版)
5.ベルリオーズ:序曲《宗教裁判官》
6.ベートーヴェン:《レオノーレ》序曲第3番 Op.72b
シカゴ交響楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1972年-1977年 シカゴ
ショルティの名は、このアルバムに収録されたワーグナーの音楽と密接な関
わりがあり、ここに収録された録音はいずれも彼がシカゴ交響楽団の音楽監
督を務めていた時期に録音されたものです。オーケストラを十二分に鳴らし
つくした重厚かつ壮大なワーグナーの世界を堪能できる一枚がOriginalsで
登場しました。ベルリオーズとベートーヴェンの2曲のボーナス・トラック
も聴き逃せません。




<Deutsche Grammophon>
4778908 2枚組 \2800
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
モーツァルト管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
録音:2007年4月21日 レッジョ・エミリア(ライヴ)
スーパースターが集う、アバド&モーツァルト管弦楽団による超絶のブランデ
ンブルク協奏曲全曲。 アバドのもとに、人気実力トップクラスのソリストが
集い行ったコンサートのライヴ収録。

4779299 \1850
時の谺(こだま)
(1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調作品99
(2)ショスタコーヴィチ:《7つの人形の踊り》から抒情的なワルツ
(編:タマーシュ・バティアシュヴィリ)
(3)カンチェリ:ヴァイオリン、弦楽合奏とテープのための《V&V》
(4)ペルト:鏡の中の鏡
(5)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
リサ・バティアシュヴィリ(Vn)
エレーヌ・グリモー(p)(4,5)
バイエルン放送交響楽団
指揮:エサ=ペッカ・サロネン(1-3)
録音:2010年5月6日-9日(1-3)、2010年11月27日 パリ(4,5)
才色兼備のヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリ移籍第1弾。ソビエ
ト連邦で政治的事件や抑圧によって大きな影響を受けた作曲家たちに焦点を当
てた選曲。彼女自身も1991年のグルジアの動乱から家族とともにドイツに亡命
していることからも興味深いアルバム。現代音楽の古典ともいえるショスタコ
ーヴィチの傑作とラフマニノフの美しいヴォカリーズ。リサと同国であるグル
ジアのギヤ・カンチェリのムード溢れる「V&V」、エストニアのアルヴォ・ペ
ルトによる崇高な「鏡の中の鏡」と20世紀全体を広範に扱ったアルバム。作曲
家でもあり、現代作品の指揮に特に定評のあるサロネン指揮のバイエルン放送
響、そして、ピアノはグリモーという豪華共演者も魅力的なアルバムです。

4763610 \1850
ポップ・ソングス
1.ビトゥイン・ザ・バーズ(エリオット・スミス)
2.アンド・ユー・テル・ミー(A-HA)
3.ゲイトキーパー(フェイスト)
4.ワンダフル・プレース(N.E.R.D.)
5.ヒア・カムズ・ザ・フラッド(ピーター・ガブリエル)
6.ドリーミング・オブ・ザ・クィーン(ペット・ショップ・ボーイズ)
7.リヴァー・ラヴス・ジ・オーシャン
(Polarkreis 18 ポーラークライス・アハツェン)
8.チャーリー・フリーク(スティーリー・ダン)
9.アワ・プレイヤー(ビーチ・ボーイズ)
10.チャプスイ(システム・オブ・ア・ダウン)
11.アンドロメダ・ハイツ(プリファブ・スプラウト)
12 ドント・チェンジ・プランズ(ベン・フォールズ・ファイヴ)
13.エイミー(ライアン・アダムス)
14.アワ・ミューチュアル・フレンド(ザ・ディヴァイン・コメディ)
15.サティスファイド(ジョン・ケール)
フォーレ・カルテット
昨年12月の来日公演でも圧倒的な演奏で聴衆を魅了し、「フォーレ・カルテッ
トを聞いたら、誰でも、もう一度聴きたくなる」とマルタ・アルゲリッチに言
わしめたフォーレ・カルテットによる最新録音は、ジャンルの垣根を軽々と超
えたポップ・ソング集。「室内楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性の
もっとも真正な表現なのです」と語った、敬愛するガブリエル・フォーレを団
体名に冠し、世界各地で精力的な活動を繰り広げるフォーレ・カルテットから
は目が離せません。当アルバムは2010年エコー賞(クロスオーヴァー部門)を
受賞しました。

734631(DVD-Video) \3350
ドゥダメル&ベルリン・フィル/ジルベスター・コンサート2010
<収録予定曲>
ビゼー:《カルメン》からのアリア
ベルリオーズ:《ファウストの劫罰》からのアリア
ベルリオーズ:《ローマの謝肉祭》序曲
ファリャ:《三角帽子》
エリーナ・ガランチャ(メッゾ・ソプラノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:グスターヴォ・ドゥダメル
録音: 2010年12月31日
2004年にグスタフ・マーラー指揮者コンクールで優勝して以来飛ぶ鳥を落とす
勢いで世界の檜舞台に躍り出し、クラシック界の新星として世界中から熱烈な
期待をかけられる指揮者ドゥダメルが遂にベルリン・フィルのニューイヤー・
イヴに登場。ドゥダメルの指揮に加え、迫真の演技と歌唱で世界の歌劇場から
ひっぱりだこのガランチャをゲストに迎えて尋常ならざる盛り上がりを見せる
ベルリンの風物詩、ジルベスター・コンサートの模様がドイツグラモフォンか
らいち早くDVDでリリースされることになりました。ウィーンのニューイヤー
・コンサートと並んで高い人気を誇る名物コンサートのDVDが、本番の興奮冷
めやらぬうちにCDショップの店頭に並ぶこととなります。ご期待下さい!


●ORIGINALS \1350
モーツァルト:
1.ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
2.ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム"録音:1976年4月 ウィーン ムジークフェライン
先日の来日公演で、テクニックではなく圧倒的な音楽性で聴衆をノックダウン
したポリーニの若き日の名盤がオリジナルスで蘇りました。1971年録音のペト
ルーシュカで華々しいDGデビューを飾り、1973年のショパン:エチュード録音
でクラシック界を震撼させたポリーニが巨匠ベームのサポートの元で録音した
モーツァルトの協奏曲。

4779377 \1350
スピリチュアルズ・イン・コンサート
大いなる旅立ちの朝に/罪人よ、この収穫を枯らさないで/天上から音楽が
幼きダビデ/なんて美しい都/主よ、わたしはなぜここに/故郷に帰ろう
主よ、助けたまえ/お通り下さい、主イエスよ/馬車よ、やさしく
二頭立て戦車に乗って/世界中の人々に知らせて/悪口を言われたの
最後の審判日/神の栄光/カルバリー/わが主は十字架に/イエスを愛する子供
ゴスペル・トレイン/神は高みに/ギレアデには慰めの薬がある
全世界はあの方の御手に
キャスリーン・バトル(ソプラノ)、ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
1990年3月18日 ニューヨーク、カーネギーホール
キャスリーン・バトルとジェシー・ノーマンが心で歌う黒人霊歌集。1990年 
カーネギーホールでのコンサート・ライヴ録音です。

4779374 \1350
リスト:
巡礼の年第2年《イタリア》 S.161(全7曲)
巡礼の年第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』 S.162-ゴンドラをこぐ女
2つの伝説 S.175
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
録音:1974年9月2日-4日 ハノーファー、ベートーヴェンザール
ドイツを代表するピアニスト、ケンプによる滋味溢れるしなやかなリスト録音。

4779375 \1350
マーラー:歌曲集
さすらう若人の歌(全4曲)
亡き子をしのぶ歌(全5曲)
リュッケルトの歌曲集-真夜中に/私は仄かな香りを吸い込んだ/
私の歌を覗き見しないで/私はこの世に捨てられて
若き日の歌-ドン・ファンの幻想/夏に小鳥は
子供の不思議な角笛-うぬぼれ/シュトラスブルクの砦に/
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム
カール・エンゲル(ピアノ)
1963年&1959年 ベルリン
深い洞察に支えられた比類無いマーラー録音。活力溢れる壮年期のディースカ
ウのつややかな歌唱が心に響きます。




<CAB>
CAB 11 \2080
ゴシックの響き 1300年頃の音楽
不詳(14世紀、フランス):王の舞曲[Danse Real]
不詳(1300頃、ノートルダム楽派):Flos filius eius(オルガヌム)
ギヨーム・デュファイ(1397-1474):
私はすべての恋する者たちに求める[Je requier a tous amoureux](*)
不詳(1300頃、フランス):ドゥクツィア[Ductia]
不詳(1300頃;モンペリエ写本から):
もし誰かが私を見ていたら[S'on me regarde](*)
不詳(13世紀、フランス):王のエスタンピー第5番[Quinte Estanpie Royal]
不詳(14世紀、イタリア):ガエッタ[Ghaetta]
ノラ・ティーレ:オリエントのエスタンピー[Estampie Oriental](2008)
不詳(1400頃):Tancok
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098頃-1179):
愛情はすべてに富む[Caritas abundat](*)
おお、全能の父よ[O Pater omnipotens](*)
ノラ・ティーレ:David Turki(2009)
不詳(14世紀、イタリア):トリスターノの嘆き[Lamento di Tristano]
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377頃-1445):
目覚めよ、私の愛する人よ[Wach auf, mein Hort]
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
聖母マリア、昼間の星[Santa Maria, strela do dia](*)
不詳(14世紀):「モンセラトの朱い本」から 輝く星[Stella splendens](*)
不詳(1350頃;ロバーツブリッジ写本から):
エスタンピーI[Estampie I]/エスタンピー[EstampieI]
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:
めでたし、御母、おお、マリア[Ave Mater O Maria]
不詳(1350頃;ロバーツブリッジ写本から):エスタンピーII[Estampie II]
不詳:麗しき乙女(1300頃)[E Dame Jolie](*)
クリスティーネ・マリア・レンベック(歌(*))
ノラ・ティーレ(エッカーマン・ドラムス、
ロマネスク・グロッケンシュピール)
エーファ=マリア・ルッシェ(ポジティヴ・オルガン)
カペラ・アンティクァ・バンベルゲンシス
ヴォルフガング・シュピンドラー(ポルタティヴ・オルガン、スピネット)
アンドレアス・シュピンドラー(シャルマイ、リコーダー、シャリュモー、
ポマー、バグパイプ、ヒュンメルヒェン、コラショーネ、プサルテリウム)
アンケ・シュピンドラー(フィデルン、シュリュッセルフィーデル、
リコーダー、シャルマイ、プラーターシュピール、プサルテリム)
トーマス・シュピンドラー、シュテファン・ヘニシュ
(フランキッシェ・ヘールトロンメルン、タル)
トーマス・ツァプフ(クラルサッハ・ハープ、ダブルハープ、リコーダー、
ドレーライアー、クィンテルン、リク)
録音:2009年、ヴェルンスドルフ城館
カペラ・アンティクァ・バンベルゲンシス(バンベルジェンシスより表記を改
めます)、久々の新録音。女性ゲスト・アーティストたちが華を添えます。

CAB 12 \2080
シュタウファー朝の響き
不詳(13世紀):ニーベルングの歌I[Niebelungenlied I](C-av.I/1)(#)
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
「聖母マリアのカンティガ集」から 第77番(1250頃)
不詳(13世紀):ニーベルングの歌II[Niebelungenlied II](C-av.X/671, 673)(#)
不詳(1300頃):ドゥクツィア[Ductia]
不詳(13世紀):ニーベルングの歌III[Niebelungenlied III](C-av.X/679, 684)(#)
不詳(14世紀):王の舞曲[Danse Real]
不詳(13世紀):
ニーベルングの歌IV[Niebelungenlied IV](C-av.X/685, 686, 687)(#)
不詳(14世紀):ドイツのカンツォネッタ[Chanzoneta Tedesca]
不詳(13世紀):ニーベルングの歌V[Niebelungenlied IV](C-av.X/690, 691)(#)
不詳(13世紀):おお、聖なる処女、花[O Divina Virgo Fiore](*/#)
アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から 第10番(1250頃)(*)
不詳(14世紀):サルタレッロ[Saltarello]
アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から 第282番(1250頃)(*)
不詳(13世紀):王のエスタンピー第3番[La Tierce Estampie Real]
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン:
オスムン・フレグデイェヴァ[Asmund Fraegdegjeva](2010)(#)
不詳(13世紀):王のエスタンピー第4番[La Quarte Estampie Real]
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン:ローランの歌[Rolandskvadet](2010)(#)
不詳(14世紀):
「モンセラトの朱い本」から 処女である御母をたたえよう[Mariam Matrem](+)
不詳(13世紀):おお、聖なる処女、花[O Divina Virgo Fiore](+)
不詳(1140頃):「カリクスト写本」から 一族の父[Dum Pater Familias]
ヴィポ・フォン・ブルグント(995頃-1046):
過越のいけにえに賛美を[Victimae paschali laudes](+)
ミラノのアンブロジウス(340-397):
来たれ、異邦人の贖い主[Veni Redemptor Gentium](#)
不詳(14世紀、セファルディム):モレラと呼ばれ[Morera me llaman](*)
アダン・ド・ラル(1230-1287):生きているかぎり[Tant con je vivrai](+)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098頃-1179):De Confessoribus(+)
不詳(14世紀、セファルディム):眠れ、眠れ[Durme, Durme](*)
アリアンナ・サヴァール(歌(*))
クリスティーネ・マリア・レンベック(歌(+))
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン(歌(#))
ノラ・ティーレ(打楽器)
ヴォルフガング・シュピンドラー、アンドレアス・シュピンドラー、
アンケ・シュピンドラー、トーマス・シュピンドラー
録音:2010年、ヴェルンスドルフ城館
カペラ・アンティクァ・バンベルゲンシスの最新録音。アリアンナ・サヴァー
ルとペッテル・ウドラン・ヨハンセンも参加した豪華盤です。ペッテル・ウド
ラン・ヨハンセンはオスロに生まれ、イングリッド・ビョーナーおよびスヴェ
イン・ビョルコイ(ノルウェー音楽高等学校)、リチャード・レヴィット(バー
ゼル・スコラ・カントールム)、ハンス・ペーター・ブロホヴィツに師事した
テノール。中世音楽から「ジーザス・クライスト・スーパースター」、「ウエ
ストサイド・ストーリー」といったミュージカルに至るあらゆる時代の作品を
歌い演じ、古楽器も演奏、さらに作曲もするという驚くべき才能の持ち主。
ジョルディ・サヴァールからの信頼厚く、娘のアリアンナとのデュオでも活
動しています。各奏者の担当楽器の記載はございませんが、ヨハンセンはフィ
ドル系の弦楽器を、アリアンナはハープを演奏しているようです。
シュタウファー朝はドイツのシュヴァーベン地方の貴族シュタウファー家が興
したドイツの王朝(1138-1254)。「ニーベルンゲンの歌」の成立(1200-1205年
頃と推定)の時期に相当します。

CAB 116 \2080
NORA ノラ・ティーレ・ソロ モダーン・オリエンタル・フレーム・ドラムズ
Skinwalker / Riq Beauty(Solo for egyptian Tambourine)
Mü Ye(red, in a shape of a heart, wooden and printed with gold
fishes)
GamelAnders
Annunziata Ballata Tarantella(non sai mai quando la taranta ti
pizzica!)
Two Misses
Elfengnomen(behind craggy rocks the Waldfolk is dancing during the
night)
Kansheka / Dancing Elephant
Fantadie Oriental(Rhythmical Journey through The Middle East)
11, Gnom N.
ノラ・ティーレ
(デフ、ミザル、カンジーラ、ベンディール、シンバル、
リク、中国のウッドブロック、中国のシンバル、ゴング、
アイアン・ファクトリー・ポット、タンブレッロ、ジューズ・ハープ、
ヴィブラフォン、声、シェーカー、タンバク、タル、ザルブ、拍手)
録音:2008年2月14-16日、ファルケンハーゲン(ドイツ)、アンサンブル
"Quillo" ホール
上記の2点のCDにゲスト参加しているドイツ、ライプツィヒ出身のワールド・
パーカッション・プレーヤー、ノラ・ティーレのソロ・アルバム。

CAB 118 \2080
TRISKIRIAN Birkenhain
キリアン:Waldgeist / Tanzmadchen(*)/ Spielmannsliebe(*)/ Absinth(*)
シルヴィア・ケーニヒ作曲:Zwergenlied(*)
キリアン:Schaferstundchen / Bienlein(*)/ Birkenhain / Die Reise(*)
トリスキリアン
ユーレ(歌、バスニッケルハルパ、ニッケルハルパ、フルート)
キリアン(作詞(*)、歌、ハープ、ニッケルハルパ、ブズーキ、フィデル、
ドレーライアー、バグパイプ、錫製ホイッスル、ドゥドゥク、マンドーラ、
Seljefloet)
シルヴィア(歌、ハープ、ニッケルハルパ、ドムラ)
ウアリー(ダルブカ、ラーメントロンメルン、ダヴル、カホン、
ウッドブロック、トライアングル、ザルブ、シェーカー)
ゲスト:カタリーナ・ドゥストマン(ザルブ)、
マルコ・アンブロジーニ(マウルトロンメル)
「中世ワールド・フォーク」を標榜するトリスキリアンのオリジナル作品集。

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10-12 No.9

2010年12月08日 17時02分01秒 | Weblog
<NIFC>
NIFCCD 202 \2300
ショパン:夜想曲集 ――
夜想曲第21番ハ短調WN.62/夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2
夜想曲第12番ト長調Op.37-2/夜想曲第11番ト短調Op.37-1
夜想曲第10番変イ長調Op.32-2/夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1
夜想曲第15番嬰ヘ長調Op.15-2/夜想曲第3番ロ長調Op.9-3
夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1/夜想曲第9番ロ長調Op.32-1
夜想曲第19番ホ短調Op.72-1(WN.23)/夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
夜想曲第15番ヘ短調Op.55-1
夜想曲第20番嬰ハ短調《レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ》(WN.37)
ダン・タイ・ソン(ピアノ/スタインウェイD 578221)
ダン・タイ・ソンがモダン・ピアノで弾く「夜想曲集」のプログラムは、1849
年製エラールで弾いた「夜想曲」(NIFCCD 020)と同じ曲目、曲順で組まれてお
り、レコーディングもエラールを弾いた翌日に行われ、演奏時間もその差は約
12秒とほぼ同じ。"ヒストリカル"の1849年製エラールと"モダン"のスタイン
ウェイ。それぞれの楽器から生まれるショパンの「夜想曲」の表情、内から湧
き上がる感情、響きの違いをダン・タイ・ソンの演奏で確かめることの出来る
またと無い機会なのである。
録音:2009年11月26日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサ
ート・スタジオ(ワルシャワ)




<Chandos>
CHAN 10633 \2180
ピエルネ:
ピアノ協奏曲ハ短調Op.12/鉛の兵隊の行進
牧歌風の主題によるディヴェルティスマンOp.49/ラムンチョ組曲第1番
ラムンチョ組曲第2番
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ファンホ・メナ(指揮)、BBCフィルハーモニック
ドビュッシーのピアノ独奏作品全集の大成功により、フレンチ・レパートリー
の世界的名手としての名声を揺るぎないものとしたバヴゼ。フランス印象派の
大家ラヴェルやドビュッシーといった王道路線から、印象主義とロマン派両方
の作風を兼ね備えたピエルネの音楽へと舵を切ったバヴゼの演奏が、ピエルネ
の音楽の再評価に与える影響は大きいに違いない。
ジャナンドレア・ノセダの後任として、2011-12シーズンからBBCフィルの首席
指揮者に就任するスペイン人指揮者ファンホ・メナがシャンドス初登場!
メナは、1999年から2008年までバスク地方の雄、ビルバオ交響楽団の芸術監督
兼首指揮者を務め、同オーケストラをスペイン・トップレベルまで引き上げた
手腕を持つラテン語圏が輩出した次代の巨匠候補の1人。
録音;2009年12月19日&2010年1月8日-9日、マンチェスター新放送センター・
スタジオ7(イギリス)

CHAN 0776 \2180
1700年頃のロンドンの音楽 - パーセルからヘンデルへ ――
ドラーギ:汝らは何処ぞ、トリオ・ソナタ ト短調
パーセル:情け深き天使よ、教えたまえZ.196
コートヴィル:Creep softly, purling streams
マッテイス:組曲ニ短調/クロフト:田園と正直な喜びのために
ウェルドン:組曲ニ短調
ヘンデル(ホルマン校訂):カンタータ《ヴィーナスとアドニス》HWV.85
ペープシュ:ソナタ ニ長調
ハイム:おお神よ、われを憐れみ(シャンドス・アンセム)
フィリッパ・ハイド(ソプラノ)、ピーター・ホルマン(ディレクター)、
パーリー・オヴ・インストゥルメンツ
ハイペリオン(Hyperion)に60を超えるレコーディングを残してきたピーター・
ホルマン率いる英国の老舗ピリオド・アンサンブル、パーリー・オブ・インス
トゥルメンツがシャンドスに移籍!
17-18世紀音楽のスペシャリストとして国際的な評価を得てきた名アンサンブ
ルの定めたテーマは"1700年頃のロンドンの音楽"。ドラーギやハイム、マッテ
イスたちのイタリア勢、ヘンデル、ペープシュらドイツ勢たちが新たなスタイ
ルを持ち込み、大きな転換期を迎えていたイギリス。
イタリア、ドイツの音楽家たちと、英国代表としてパーセルを共演させること
により、1700年頃のロンドンで起きた革命的な音楽の変遷、歴史を、パーリー
・オヴ・インストゥルメンツが克明に描きます。
2010年2月17日-19日、ポットン・ホール(サフォーク)での録音。

CHAN 10635 \2180
モーツァルト:
アダージョとフーガ第5番変ホ長調K.404a-5
ディヴェルティメント変ホ長調K.563
アダージョとフーガ第4番ヘ長調K.404a-4
エルミタージュ弦楽三重奏団〔ボリス・ガルリツキー(ヴァイオリン)、
アレクサンドル・ゼムツォフ(ヴィオラ)、レオニード・ゴロホフ(チェロ)〕
キャスリン・ストットとのフォーレ(CHAN 10582)でシャンドスに加わったロシ
アの伝統を受け継ぐ者たち、エルミタージュ弦楽三重奏団。
LPOの元コンマスで現在もゲスト・リーダーのポジションにあるボリス・ガル
リツキー、LPOの首席ヴィオラ奏者アレクサンドル・ゼムツォフ、1986年ジュ
ネーヴ国際コンクール・チェロ部門の覇者レオニード・ゴロホフの屈強なロシ
ア人トリオが、フリーメーソンに捧げられたモーツァルト晩年の傑作と大バッ
ハの音楽を題材とした「アダージョとフーガ」でシャンドス・アーティスト
として始動します!
2010年6月28日-30日、ポットン・ホール(サフォーク)での録音。

●Chandos Opera In English
CHAN 3174 2枚組 \3560
R・シュトラウス:歌劇《インテルメッツォ》Op.72(英語歌唱全曲)
エリサベト・セーデルストレム(ソプラノ)、マルコ・バッカー(バリトン)、
エリザベス・ゲイル(ソプラノ)、アレクサンダー・オリヴァー(テノール)、
トーマス・ロウラー(バリトン)
ジョン・プリッチャード(指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、他
シャンドスとピーター・ムーア財団の共同制作による「シャンドス・オペラ・
イン・イングリッシュ」の"アーカイヴ・エディション"から、スウェーデンの
名ソプラノ、エリサベト・セーデルストレムがクリスティーネを歌うR・シュ
トラウスの「インテルメッツォ」1974年ライヴが復刻。
セーデルストレムの歌声、英語の歌詞、R・シュトラウスの音楽の相性、相乗
効果が興味深いところ。音源の希少価値も高い。
1974年7月13日、グラインドボーンでのライヴ録音。BBC放送音源からの復刻。





<Raumklang>
RK 2809 \2300
カント・ノヴェロ:マリア! - 中世後期イタリアのラウダ
アルス・コラリス・ケルン、アンサンブル・オニ・ウィタルス
厳粛な教会音楽としてではなく、声楽と古楽器が世俗的、民族的な響きを醸し
出す聖母マリアへの賛歌集。中世のイタリアで、人々の生活と密接に結び付い
た聖母マリアへの信仰心が伝わってくる演奏である。

RK 2902 \2300
ヴォケイション ――
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ヒンリクス編):
O Frondens Virga、Caritas abundat in omnia、Spiritui Sancto honor sit、
O successores fortissimi leonis、O virga ac diadema、Quia ergo femina
mortem instruxit、O Quam Mirabilis、Alleluia, O Virga mediatrix、O
rubor sanguinis、Laus Trinitati、Ave generosa、O Frondens Virga
グルジエフ:
Bayaty、Sayyidischer Gesang und Tanz No.10&29&42、Armenisches Lied
マリー=ルイーズ・ヒンリクス(ピアノ)
中世ドイツの賢女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽と、現代ドイツの才
女ヒンリクスのインプロヴィゼーションの融合が生み出す神秘なる音の世界。
アルメニアの神秘主義者グルジエフの音楽が、中世と現代を繋ぐ役割を果たす。




<Raumklang(cmn)>
cmn 009 \2300
インベンショーネス・タンゲーラス ――
ギュービッチ:カンセロラゾ協奏曲
ヘレス・レ・カム:インベンショーネス・タンゲーラス
モサリーニ:ファンタジアス・カンペラス、ファンタジアス・ウルバナス
デュオ・ベゲホルツ・モサリーニ、ダネル弦楽四重奏団、
ティトゥス・オプマン
バンドネオン&ギターのデュオがソリストとして弦楽四重奏と共演するバンド
ネオン・アルバム。ギターとの共演、弦楽四重奏が伴奏という斬新なスタイル
が、アルゼンチン・タンゴ、バンドネオンの世界やレパートリーを広げてくれ
る。




<Hyperion>
CDA 67810 2枚組(1枚価格) \2180
新発見のリストVol.3 ――
リスト:スペイン歌曲集S.695c
オラトリオ《キリスト》からの2つの小品S.498c/マニフィカトS.182a
3つのシャンソンS.510a
アルバムリーフ《アンダンティーノ変イ長調》S.166p
アリバムリーフ ト長調S.166q
ティサ川の向こうの美しい乙女による変奏曲S.384a
ウィルホルスキーの《君を愛す》-ロマンスS.577i/bis/子守歌S.186/7a
即興ワルツS.213bis/ウィルホルスキーの《君を愛す》-ロマンスS.577i/ter
ベルリオーズ:《イタリアのハロルド》より 巡礼の行進S.473i
ワーグナー:《タンホイザー》より 来賓のヴァルトブルク入城S.445/1a
アダージョ・ノン・トロッポS.151a
アルバムリーフ《アンダンティーノ変ホ長調》S.163a/2
アルバムリーフ《アンダンテ変ホ長調》S.167r
アルバムリーフ ハ長調《リヨン》S.167s
アルバムリーフ《マズルカのように ハ長調》S.163e
アルバムリーフ《アダージョ-レリジオーソ ハ長調》S.164l
アルバムリーフ《アジタート ト長調》S.167l
アルバムリーフ《アンダンテ・レリジョサメンテ ト長調》S.166j
アルバムリーフ《行進曲の速さで 変ホ長調》S.167o
アルバムリーフ《半音階的フーガ》-アレグロ ト短調S.167j
アルバムリーフ変ホ長調S.167k
アルバムリーフ ト短調S.166l/2
アルバムリーフ《ラングザム嬰ハ短調》S.166o
アルバムリーフ《モデラート変ニ長調》S.164k
アルバムリーフ《ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ変ニ長調》S.167g
アルバムリーフ《ラルゲット変ニ長調》S.167p
アルバムリーフ《解き放たれたプロメテウスのための合唱》
-アンダンテ・ソレンネ変ニ長調S.167q
アルバムリーフ《ハンガリー変ニ長調》S.164e/3
ピアノのためのプロジンスキー・フラグメントS.701v
アルバムリーフ《アレグレット イ長調》S.167n
アルバムリーフ イ長調S.166a/アルバムリーフ ホ長調S.167t
アルバムリーフ《アンダンティーノ ホ長調》S.163d/ii
アルバムリーフ《煉獄》-アンダンテ ロ短調S.166r/1
アルバムリーフ《ダンテ交響曲の煉獄》-ラメントーソ ロ短調S.166r/2
アルバムリーフ《パガニーニによる大練習曲第6番への前奏曲》S.141/6bis
カデンツァS.695f
アルバムリーフ《メフィスト・ワルツ、ファウストからのエピソード》
-村の居酒屋での踊りS.167m/狩り-スケルツォS.176a
レスリー・ハワード(ピアノ)
全57巻に及ぶフランツ・リストの「ピアノ作品全集」の完成という音楽史に
残る快挙を達成した後も、未出版や異稿を追い求め続け2巻の「新発見のリス
ト」を発表してきたリストの世界的権威レスリー・ハワード。
未収録の作品が残されていたということも驚きだが、これだけの数の作品を
集め、校訂を行い、レコーディングを実現させてしまったレスリー・ハワー
ドの熱意とプライドにただただ感服するしかない。
収録作品はもちろん全曲が世界初録音。イギリス・リスト協会の会長を務める
など、リストのピアノ音楽の演奏、研究の先頭に立ってきた名ピアニストが、
その両手でアニヴァーサリー・イヤーを祝います!
録音:2009年4月20日-22日、オール・セインツ教会(ロンドン)

CDA 67774 \2180
ヒンデミット:ヴィオラ作品全集Vol.3 ――
ヴィオラと大室内管弦楽のための演奏会用音楽Op.48
デア・シュヴァーネンドレーア/葬送音楽
ヴィオラと大室内管弦楽のための室内音楽第5番Op.36-4
ローレンス・パワー(ヴィオラ)
デイヴィッド・アサートン(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
イギリスのスーパー・アンサンブル、ナッシュ・アンサンブルのメンバーで
あり、ソリストとしても世界トップレベルの実力を誇る時代のスター候補、
ローレンス・パワーのヒンデミット第3集!
数多くの楽器のためのソナタを作曲するなど、20世紀ドイツを代表する作曲
家であると同時に、腕利きのヴィオラ奏者でもあったヒンデミット。
現代の天才と20世紀の天才の"演奏"と"作品"の共演が、ヒンデミットのヴィオ
ラ作品の価値を高めると同時に、ローレンス・パワーをさらに上のステージ
へと導くことだろう!
2010年3月30日-31日&4月1日、シティ・ホール(グラスゴー)での録音。

CDA 67848 \2180
クレメンス・ノン・パパ:
死者のためのミサ曲(レクイエム)/悲しみと不安が/バビロンとシリア
羊のごとくさまよい(5声)/深き淵より/ラーマの声/日々罪を犯し
主よ、いざわれらに
ブラバント・アンサンブル、スティーヴン・ライス(指揮)
ルネサンス音楽のスペシャリストであり、音楽学者としても高名なスティー
ヴン・ライスと、フランドル楽派の音楽の申し子たち、ブラバント・アンサ
ンブルが歌うクレメンス・ノン・パパの宗教作品集。
生没年やその生涯は謎に包まれたままとなっている部分が多いものの、神聖
ローマ皇帝カール5世の宮廷楽長を務めていたと伝わるなど、隆盛を誇ったフ
ランドル楽派の中でも特別な存在だったクレメンス・ノン・パパ。
イタリアなど他国からの影響を採り入れず、フランドル一筋を貫いたクレメ
ンス・ノン・パパの音楽は、当時のフランドル楽派の主流を知るためには欠
かせない。ブラバント・アンサンブルという最良の伝承者を得て、クレメン
ス・ノン・パパの音楽が理想的な姿で蘇ります。
2010年3月16日-18日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード)で
の録音。

CDA 67825 \2180
ペーテルス:オルガン作品集 ――
演奏会小品Op.52a/アリアOp.51/モーダル組曲Op.43
フランドル地方の古い歌による変奏曲とフィナーレOp.20
オルガン・コラールOp.39より/エレジーOp.38
トッカータ、フーガとアヴェ・マリス・ステラOp.28/花の歌Op.66-3
太陽の歌Op.66-5
ダルシー・トリンクウォン(オルガン)
Pフロール・ペーテルス(1903-1986)は、メヘレンのサント・ロンボウツ大聖堂
のオルガニストを務め、教会音楽、グレゴリオ聖歌、中世の音楽に精通するコ
ンポーザー・オルガニストとして活躍した20世紀ベルギーの作曲家。
20世紀ベルギーのオルガン音楽のシンボル的存在であると同時に、日本では
「トロンボーン四重奏のための組曲」の作曲者としても知られている。ケン
トのトンブリッジ・スクール・チャペルのオルガンを使用。
2009年10月29日-30日の録音。





<APR>
APR 5574 \1880
アルフレッド・コルトー - 後期録音集Vol.4 ――
シューベルト:
楽興の時第3番ヘ短調D.780-3(1954年6月30日or7月1日)、
12のドイツ舞曲D.790(1951年10月17日)、連祷(コルトー編/1953年5月9日)
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番イ短調S.244-11(1953年5月9日)
シューマン:謝肉祭Op.9(1953年5月7日-8日)
ショパン:
夜想曲第5番嬰ヘ長調Op.15-2(1954年6月30日or7月1日)、
練習曲第5番変ト長調Op.10-5《黒鍵》(1954年6月29日)、
練習曲第14番ヘ短調Op.25-2(1954年6月29日)、
練習曲第21番変ト長調Op.25-9《蝶々》(1954年6月29日)、
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35《葬送》より 葬送行進曲(1953年5月8日)、
タランテラ変イ長調Op.43(1954年6月30日or7月1日)、
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58より ラルゴ(1954年6月28日)、
ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2(1954年6月30日or7月1日)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
フランスの大ピアニスト、アルフレッド・コルトーの後期録音集第4集では、
1951年、1953年-54年に収録された演奏を復刻!
第2次世界大戦後のコルトーの演奏は、戦前の演奏と比べて接する機会に恵ま
れてこなかっただけに、APRからの新しい復刻はファン、コレクターにとって
朗報となることだろう。




<Helios>
CDH 55354 \1280
スカルラッティ親子&ハッセ - サルヴェ・レジナ、カンタータとモテット集
スカルラッティ:サルヴェ・レジナ イ長調
A・スカルラッティ:テブロ川のほとりで
ハッセ:サルヴェ・レジナ
A・スカルラッティ:傷つけられて、おお貧しき者はいかに幸いか
ジェームズ・ボウマン(カウンターテナー)、デボラ・ヨーク(ソプラノ)、
クリスピアン・スティール=パーキンス(トランペット)、
ロバート・キング(指揮)、キングズ・コンソート
18世紀当時の作曲家たちにとって自身の実力を世に示す挑戦でもあった"カン
タータ"。
ジェームズ・ボウマンとデボラ・ヨークのソロ、スティール=パーキンスのト
ランペットによるオブリガートが、ドメニコとスカルラッティ親子、ハッセの
カンタータを美しく荘厳に奏でる。1996年2月7日-9日の録音。
CDA 66875からの移行再発売。

CDH 55285 \1280
イギリスとフランスの精神Vol.5 ――
作曲者不詳:イエス・フィリ・ヴァ―ジニス/汝を思い我は悲しむ
喜べ、処女マリアよ/神は万物を創造し給い/ミサ・ウェテレム・ホミネム
イエス、この世の救い主よ/太陽が昇るところより/世の救い主よ
光なり日なるキリスト/トゥ・メニー・ア・ウェル/聖なる処女マリア
み子のみ母よ、祈りたまえ/めでたし海の星/ダンスタブル:祝福されしみ母
作曲者不詳:パンジェ・リングァ
ゴシック・ヴォイセズ、クリストファー・ペイジ(指揮)
ゴシック・ヴォイセズの"イギリスとフランスの精神"第5巻は、1440年頃に作
曲された作者不明のイギリスのミサ曲とセイラム聖歌集。
「ミサ・ウェテレム・ホミネム」は、現在の"4声合唱"の源流と称される格調
高きミサ曲である。ちなみにカウンターテナーは現在のゴシック・ヴォイセズ
の中心メンバー、ジュリアン・ポッジャー!
1996年7月13日-17日の録音。
CDA 66919からの移行再発売。

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10-12 No.8

2010年12月06日 18時28分50秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約280タイトルを発売
する事ができましたが、2009年3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

===================================

●2010年12月現在での店頭取り扱い店

富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

ラ・ヴォーチェ京都
600-8092
京都府京都市下京区綾小路通東洞院東入神明町247 吉村ビル2F
TEL.075-341-3330 FAX.075-341-3287

===================================

★ダイレクト・トランスファー CD-R 2010年12月新譜 5点発売★
発売予定:2010年12月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3289
ヴィヴァルディ(モリナーリ編):協奏曲「四季」作品8-1-4
ベルナルディーノ・モリナーリ指揮
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団
米 Cetra-Soria BB2043/8(Set No.107)
(伊 Parlophone BB 25067/72と同一録音)
(1941年11月-12月録音)
ヴィヴァルディの「四季」の世界初レコード。ベルナルディーノ・モリナーリ
はローマ生まれのイタリアの指揮者。サンタ・チェチーリア音楽院で指揮を学
び1912年にローマ・アウグステオ管弦楽団(後にサンタ・チェチーリア音楽院
管弦楽団と改名)の音楽監督に就任し、第2次世界大戦終了時までその地位にあ
った。モリナーリはヨーロッパやアメリカの主要オーケストラに多く客演した。
彼は他のイタリアの指揮者とは異なり管弦楽曲の指揮を好み、オペラの指揮は
めったにしなかったという。レスピーギの交響詩「ローマの松」の初演(1924)
の指揮をした。この「四季」の編曲は1927年に出版された。1928年1月にモリ
ナーリの指揮でアメリカ初演がセントルイス交響楽団で行われた。同年2月に
はアルトゥーロ・トスカニーニがニューヨーク・フルハーモニーで「春」を
指揮した。これは第2次世界大戦中の録音でイタリア以外では知られていなっ
かたため、「四季」の初録音はルイス・カウフマン(1905-94)のヴァイオリン
によるコンサートホール盤(1948年録音)とされていたが、こちらが7年も早く
録音されていた。

78CDR-3290
モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
(カデンツァ:タファネル)
モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
(カデンツァ: ド・ドンジョン)
マルセル・モイーズ(フルート)
ウジェーヌ・ビゴー指揮(第1番)
ピエロ・コッポラ指揮(第2番)
管弦楽団
米 Victor 12853/5 (第1番)& 12477/8 (第2番)
(仏Gramophone L1021/3 & L.835/6と同一録音)
(1936年2月17日=第1番 & 1930年3月28日=第2番パリ録音)
フルートのマルセル・モイーズ(1889-1984)はパリ音楽院でポール・タファネル
(1844-1908)、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)に師事し1905年に一等賞を
得た。1932年から49年まで母校パリ音楽院の教授をつとめた。指揮者のウジェ
ーヌ・ビゴー(1888-1965)はパリ音楽院出身。シャンゼリゼ劇場の指揮者を経
てパリ音楽院管弦楽団、フランス放送管弦楽団、ラムルー管弦楽団、オペラ・
コミックの指揮者を歴任。母校の指揮科の教授もつとめた。ピエロ・コッポラ
(188-1977)はミラノ生まれ、フランスで活躍した。SPレコードの録音も多い。

78CDR-3291
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
デニス・ブレイン(ホルン)
サー・マルコム・サージェント指揮(第4番第1楽章)
ローレンス・ターナー指揮(第4番第2 & 3楽章)
ワルター・ジュスキンド指揮(第2番)
ハレ管弦楽団(第4番)
フィルハーモニア管弦楽団(第2番)
英 Columbia DX1123/4(第4番)& DX1365/6( 第2番)
(1943年6月21日録音=第4番、1947年5月21日=第2番)
デニス・ブレイン(1921-1957)は夭折した伝説的なイギリスのホルン奏者。父
親のオーブリー・ブレイン(1893-1955)の指導を受けた。デニス・ブレインは
1957年9月1日、エディンバラからロンドンに戻る途中、自身の運転するスポー
ツカー(トライアンフTR2)の事故で命を落とした。享年36歳。この録音は1953
年にカラヤン指揮で録音したモーツァルト:ホルン協奏曲集(4曲)以前の、若い
ブレインが聴ける貴重な遺産。第2番が26歳、第4番が22歳の時の録音である。
ワルター・ジュスキンド(1913-80)はプラハ生まれのイギリスの指揮者。マル
コム・サージェント(1895-1967)はイギリスの名指揮者。二人ともレコード録
音が多い。

78CDR-3292
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番ニ長調作品102-2
ピエール・フルニエ(チェロ)
アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)
英HIS MASTER'S VOICE DB9438/40
(1948年6月21日ロンドン、アビー・ロードEMI 第3スタジオ録音))
ピエール・フルニエ(1906-1986)はパリ生まれのチェリスト。最初ピアノを学ん
だが9歳のとき小児麻痺による右足障害のためチェロに転向した。1923年パリ
音楽院で一等賞を得て楽壇にデビュー、ヴァイオリンのガブリエル・ブイヨン、
ピアノのヴラド・ペルルミュテールとのトリオで注目された。1937年エコール
・ノルマル教授、1941年から1949年までパリ音楽院教授をつとめた。1942年に
ヴァイオリンのシゲティ、ピアノのシュナーベルとのピアノ・トリオ、ヴィオ
ラのプリムローズを加えて四重奏で活動、さらに1945年にはカザルスの抜けた
カザルス・トリオに加わりヴァイオリンのティボー、ピアノのコルトーと演奏
活動をした。1954年に初来日。その後何度も日本を訪れた。ピアノのシュナー
ベル(1882-1951)はオーストリアの大ピアニスト。ウィーンで高名なレシェティ
ツキーに師事した。この顔合わせによるベートーヴェン: チェロ・ソナタ第3番
(78CDR-3171)第4番(78CDR-3232)がこのシリーズで出ている。

78CDR-3293
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エヴィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミーユ・ドローベル(チェロ)
英COLUMBIA D15057/60
(1928年6月15&19日パリ録音)
「人類の遺産」の一つに数えられるカペー弦楽四重奏団が1928年にフランス・
コロンビアに録音した一曲である。リーダーのリュシアン・カペー(1873-1928)
は医師の誤診による腹膜炎で1928年12月18日に急逝した。享年55歳。カペーは
1893年パリ音楽院で一等賞を得て, その年に弦楽四重奏団を組織した。1920年
頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をパリで開催していた。
カペーは1928年6月10日から10月15日にかけてフランス・コロンビアに51枚の
録音をした。まるで自らの死を予期したようなハイペースの録音だった。この
シリーズでカペーはフランク:ピアノ五重奏曲(ピアノ=シャンピ)(78CDR-3034)、
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番(78CDR-3042)、シューマン:弦楽四重奏曲
第1番(78CDR-3056)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー
第1番」(78CDR-3277)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番(78CDR-3082)、
ドビュッシー:弦楽四重奏曲(78CDR-3168)、ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」
(78CDR-3194、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(78CDR-3270)が
出ている。

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10-12 No.7

2010年12月06日 18時28分21秒 | Weblog
<AYVA MUSICA>
AYVA 048 \2080
ウアパンゴ
サムエル・マイネス(1962-):ラテン・チェロ二重奏曲集
2つのチェロのためのウアパンゴ/タンゴ/マルチャタ/追憶のエレジー
ダンソン/ウアパンゴ/ちょっぴりタンゴとサルサの入ったダンソン
メヌエット/主題と変奏曲/ハラベ/夜想曲/ファンダンゴ
[ボーナス・トラック:DVD Video]【※】
サムエル・マイネスの自筆楽譜集/ウアパンゴ(ビデオ・クリップ)
イニャキ・エチェパレ、マルタ・ロマ
録音:2009年、メキシコ、プラネット・レッド・スタジオ
スペインのチェリスト、イニャキ・エチェパレとマルタ・ロマがメキシコでの
講習会で入手したサムエル・マイネスの自筆楽譜を気に入り、帰国後も楽譜を
送り続けることを依頼、そうして出来上がったのがこのアルバムです。
【※】は日本製の再生機器では動作しない可能性が高く、再生の保証をいたし
ません。なにとぞご了承ください。




<IP ESTUDIOS>
CD-19110-IPP \2650
クラリネット・フォー・ユー 無伴奏クラリネットのための音楽
ベーラ・コヴァーチ(1937-):マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ
ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):12の練習曲 から 第3番
ヴァレンティーノ・ブッキ (1916-1976):クラリネット独奏のための協奏曲
アラミーロ・ジャンピエーリ(1893-1963):12のモダーン練習曲 から 第3番
ジュゼッペ・ルッジェーロ:6つのモダーン練習曲 から 第2番
J・M・モラレス:光の変化
ウィルソン・オズボーン(1906-1979):クラリネットのための狂詩曲
ストラヴィンスキー(1882-1971):クラリネット独奏のための3つの小品
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):クラリネット独奏のためのセクエンツァ第9番
ホセ・マリア・サンタンドレウ(クラリネット)
録音:2010年2月22-24日、アラクアス(スペイン、バレンシア)、
ニュー・オーディトリアム
バレンシア県アルダイアに生まれウィーンで学んだスペインのクラリネット
奏者ホセ・マリア・サンタンドレウが幼い娘アドリアンナに捧げたアルバム。





<L'INDI CLASSICS>
CDA 003010 \2700
ジュアン・マルティネス・クラス(1972-):
オペラ・コラージュ「傘を持つ男」(抜粋)
タティアナ・ボグダンチコワ、ロゼ・フェレ=ムラト(ソプラノ)
ジュゼプ・プイ、エミリ・ジスペルト(テノール)
カール・スヴェンソン(バリトン)
ジュゼプ・リュイス・ペレス(エレクトリック・ギター)
ペプ・サラ(シンセサイザー)
エドゥアルド・サエス(ピアノ)
バルセロナ・クラシック・アカデミー合唱団
コラル・ノヴァ・エガラ・レジデント合唱団
バルセロナ室内合唱団
センテナリ・フィルハーモニー管弦楽団
ジュアン・マルティネス・クラス(テノール、指揮)




<PICAP>
PICAP 910947 \2080
カダケスのオルガン
ジュゼプ・エリアス(1690-1771):テ・デウムへの序奏
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
いったいどうしたんだい/ティエント第2旋法
「騎士の歌」によるディフェレンシア
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):スペインのパヴァーヌ
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1854-1654):
ティエント・デ・メディオ・レヒストロ・デ・ティプレ第10旋法
アントニオ・ブロカルテ(1629-1696):
作品第5旋法/レヒストロ・アルト第2旋法
ジュゼプ・バウセイス(1958-):歴史的オルガンのための3声のティエント
ガブリエル・マナルト(1657-1687):2手のティエント第1旋法
ジュアン・バプティスタ・カバニリェス(1644-1712):
聖体奉挙のためのリガドゥラ第3旋法
ティエント第7番(「Ge sol re ut」による右手の)
ジュゼプ・エリアス:4つの小品第4旋法
モデスト・モレノ・イ・モレラ(オルガン)
録音:2010年(?)7月21日、カダケス(スペイン、カタルーニャ)、
聖マリア教区教会
使用楽器:1689-1691年、ジュゼプ・ボスカ・イ・セリニェナ(?-1733)製
(ゲルハルト・クレンツィング復元)





<UNIVERSAL MUSIC SPAIN>
0028947659549 \2850
【未案内旧譜】
プッチーニ(1858-1924):菊(弦楽のための;1890)
ボッケリーニ(1743-1805):
スターバト・マーテル Op.61 G.532(ソプラノと弦楽合奏のための)
ロッシーニ(1792-1868)/サルヴァトーレ・シャッリーノ(1947-)編曲:
カンタータ「ジョヴァンナ・ダルコ」[ジャンヌ・ダルク]
(メゾソプラノと管弦楽のための)
イザベル・レイ(ソプラノ)
ダニエラ・バルチェッローナ(メゾソプラノ)
スペイン国立青年管弦楽団
リッカルド・フリッツァ(指揮)
録音:2005年3月23-24日、クエンカ(スペイン)、テアトロ・アウディトリオ、
第44回クエンカ宗教音楽週間、ライヴ
スペインとイタリアの歌姫対決といった趣のライヴ録音盤。マドリード貯蓄銀
行のスポンサーシップにより2007年にスペイン・ローカル発売されたものです。

0028947663744(1CD/1DVD) \2850
【未案内旧譜】
ブリテン(1913-1976):オペラ「ノアの洪水」Op.59(1958;スペイン語版)
マリサ・マルティンス(メゾソプラノ:ノアの妻)
ホセ・アントニオ・ロペス(バリトン:ノア)
マリオ・ガス、フェリペ・ニエト、ヘラルド・ロペス、
ハビエル・マルティネス、
アナ・マリア・フェルナンデス、ノエリア・ブニュエル、他(出演)
クエンカ職業音楽院ペドロ・アラナス青年合唱団&児童合唱団
ディプタシオン・デ・クエンカExcma音楽院合唱団
クエンカ職業音楽院フルート・アンサンブル
スペイン国立青年管弦楽団員
マドリード自治州立管弦楽団
エミリオ・アラゴン(指揮)
録音:2005年3月30-31日、クエンカ(スペイン)、テアトロ・アウディトリオ、
第46回クエンカ宗教音楽週間、ライヴ
マドリード貯蓄銀行のスポンサーシップにより2007年にスペイン・ローカル
発売。制作ドキュメンタリーを収録したDVDとのセットですが、DVDは日本製の
再生機器では動作しない可能性が高く、再生の保証をいたしません。なにとぞ
ご了承ください。





<WARNER MUSIC SPAIN>
5249807622 \2700
アントニオ・ソレル(1729-1783):ソナタ集
第15番ドリア旋法(ニ短調)/第84番ニ長調/第18番ドリア旋法(ハ短調)
第88番変ニ長調/第102番ドリア旋法(ニ短調)/第118番イ短調
第117番ドリア旋法(ニ短調)/第45番ト長調/第115番ドリア旋法(ニ短調)
第94a番ト長調/第48番ドリア旋法(ニ短調)/第105番変ホ長調
イバン・マルティン(ピアノ)
録音:2008年10月28日、12月4日、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア
(スペイン)、
アルフレド・クラウス・ホール
1978年スペイン、カナリア諸島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリア生ま
れのピアニスト、イバン・マルティンのCDデビュー盤。




<COLUMNA MUSICA>
1CM 0222 \2080
ジュアン・ギンジュアン(1931-):ピアノ作品全集 Vol.1
ガルシア・ラモスの家(1962)/3つの小品(1965)
細胞1(1966)/細胞3(1968/改訂:1992)
二重字(1976)/脱線(1978)/ホンド(1979)
ジョゼ・メノル(ピアノ)
録音:2007年12月、ジャフレ(スペイン、ジロナ県)、アナクルジ社ホール

1CM 0224 \2080
ピアノの影に
ハイドン(1732-1809):ピアノ協奏曲ヘ長調 Hob.XVIII:3
モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
シューベルト(1879-1828):
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと任意のコントラバスのための
アダージョとロンド ヘ長調 D.487
イザベル・フェリクス(ピアノ)
メノルカ島室内管弦楽団
アンドルー・ワトキンソン(指揮)
録音:2009年10月16-18日、エス・メルカデル(スペイン、メノルカ)、
フォルネイス劇場

1CM 0260 \2080
中国之舟 スペインの極東への交易路の音楽
不詳:ウプサラの歌集(ヴェネツィア、1556)から
Primus tonus duo / Septimo tono duo / Tambourins Quinto tono duo
アントニオ・デ・カベソン(1510-1556):
「鍵盤楽器、ハープまたはビウエラのための曲集」から
Himno. Ave maris stella [2] / Himno. Ave maris stella [3]
不詳(18世紀):「Sonatas... / Siguen Minues i Marcha」
(メキシコ、1759;メキシコ国立歴史人類学博物館所蔵手写本 M-T53)から
Marcha [No.84] / Otra de Napoles [No.38] / Amable [No.1]
Seguidillas [No.27] / Minuet [No.2] / Minuet [No.2] / Otro [No.40]
Otro [No.41] / Marcha a duo [No.59] / Otro [Minuet] a duao [No.92]
Otro [Minuet] a duo [No.91]
不詳(18世紀):Sonata del motete Caima, Iyai Jesus
(ボリビア、チキトス音楽古文書保管庫所蔵手写本)
不詳(18世紀):Negrilla; Esa noche yo baila
(ボリビア、モホス音楽古文書保管庫所蔵手写本)
バルタサル・マルティネス・コンパニョン(1735-1797):
Tonada Las Lanchas para bayla
(1779-1789;マドリード王立図書館所蔵手写本 II/344)
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):
ジャン=フィリップ・ラモーのアリアによる2つのフルートへのアダプテーション
「小品、小アリア、恋歌…第2集」(パリ、1750)から
Les Sauvages(ラモー:新組曲集(1728)より)
「小品、小アリア、恋歌…第1集」(パリ、1750)から
Air [des Amours](ラモー:「優雅なインドの人々」(1735)より)
Tambourine I-II-I(ラモー:「優雅なインドの人々」より)
テオドリコ・ペドリーニ(1671-1746):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ「ネプリーディ」Op.3
(北京国立図書館所蔵写本)から 第5番ヘ長調
ジャン=バティスト・デュピュイ(18世紀):
2つのヴィエールのためのソナタまたは組曲集 Op.4(パリ、1741)から
Entree chinoise en Rondeau
ダビド・デル・プエルト(1964-):La encina de Jade(マドリード、2009)
ラ・フォリア
ペドロ・ボネト、ベレン・ゴンザレス・カスタニョ(リコーダー)
録音:2010年5月16-17日、マドリード、
サンティアゴ・エル・マヨル王立修道院、騎士団の聖具室

1CM 0264 2枚組 \3100
アンドレス・ガオス(1874-1959):管弦楽作品全集
交響曲第1番(1896-1903)
交響曲第2番「ガリシアの山々にて」(1919)
交響詩「グラナダ、アルハンブラの黄昏」(1916)
ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 Op.24(1903)(*)
弦楽合奏のための交響詩「夜の印象」(1937)
古風な組曲(弦楽合奏のための;1898)
マッシモ・スパダーノ(ヴァイオリン(*))
ガリシア交響楽団
ビクトル・パブロ・ペレス(指揮)
録音:1994年7月、2009年12月、ア・コルニャ(スペイン)、
パラシオ・デ・ラ・オペラ
アンドレス・ガオスはコルニャに生まれ、ヴァイオリンの神童として鳴らした
後、1895年より中南米に活躍の場を移しました。彼が残した60ほどの作品の多
くはガリシアや中南米の民俗音楽に基づいています。

1CM 0265 \2080
6本の弦でヴィヴァルディ
ヴィヴァルディ(1678-1741):ギターのためのトリオ&協奏曲集
リュート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ハ長調 RV82(*/+)
リュート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ト短調 RV85(*/+)
リュート、ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲ニ長調 RV 93(*/**)
マンドリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調 RV425(**)
ヴィオラ・ダモーレ、リュート、
弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV540(#/**)
2つのマンドリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調 RV532(++/**)
ジュリアーノ・ベロッティ(ギター)
コスタディン・ボグダノフスキ(ヴァイオリン(*))
パブロ・ガスタミンサ(ヴィオラ・ダモーレ)
カルレス・エライス(ギター(++))
カタルーニャ君主国室内管弦楽団(**)
クリストフォロ・ペスタロッツィ(チェロ(+)、指揮(**))
録音:2010年7月2-4日、ラ・ガリガ(スペイン、バルセロナ県)、
アルベルト・ムラレダ・スタジオ

1CM 0267 \2080
アヴェ・マリア
シューベルト(17979-1828):アヴェ・マリア
トスティ(1846-1916):アヴェ・マリア
フェルミン・マリア・アルバレス(1833-1898):アヴェ・マリア
J・R・ゴミス:アヴェ・マリア(*)
ヘスス・グリディ(1886-1961):アヴェ・マリア
F・アンティク:アヴェ・マリア(*)
A・ファルコ:アヴェ・マリア(+)(*)
B・C・ピュチ:アヴェ・マリア
フェルミン・マリア・アルバレス:アヴェ・マリア
P・クレスポ:アヴェ・マリア(*)
マスカーニ(1963-1945):アヴェ・マリア
グノー(1818-1893):アヴェ・マリア
ホアキン・ピシャン(テノール)
フアン・ロドリゲス・コロマ(バリトン(+))
アレハンドロ・サバラ(ピアノ)
ディートリヒ・ベートゲ(チェロ)
イギリス室内管弦楽団
デイヴィッド・ヒル(指揮)
録音:1996年、ロンドン、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
(*)世界初録音。ジャケットのデザインと異なるスリップケースに収められて
います。スリップケース仕様は数量限定の可能性がございますので、ご了承
ください。




<VERSO>
VRS 2091 \2080
マドリードの作曲家たち Vol.2
コンスエロ・ディアス(1958-):虜にされた情熱(*)
カルロス・クルス・デ・カストロ(1941-):異端審問官の影(組曲)(+)
アランチャ・アルメンティア(ソプラノ(+))
マリサ・マルティンス(メゾソプラノ(+))
アルフォンソ・エチェベリア(バリトン(+))
マドリード自治州立合唱団(+)
マドリード自治州立管弦楽団
ホセ・ラモン・エンシナル(指揮(*))
マヒミアノ・バルデス(指揮(+))
録音:2001年6月11日(*)、2004年11月23日(+)、マドリード、国立音楽堂(*/+)

VRS 2093 \2080
反抗的な女 テオルボのための小品集
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/
ロベール・ド・ヴィゼ(1660頃-1732)編曲:
「ヴェルサイユの洞窟」(1668)より 序曲
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1556-1638):
ラ・フォリア・アリア・ロマネスカによる変奏パルティータ
ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):スペインのコッレンテ
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651):トッカータ第2番
ジャン=バティスト・リュリ/ロベール・ド・ヴィゼ編曲:
「愛の勝利」(1681)より アポロンの入場
「アティス」(1676)より Que devant Vous tout s'abbaisse et tout trembles
「焦燥」(1661)より 王のグラン・バレのエア
「ベレロフォン」(1679)より たくさんの涙
「イシス」(1677)より この場所には心惹かれる
ベッレロフォンテ・カスタルディ:アプレスカ・ガリアルダ
フロレンシオ・クルス・フェルナンデス(1958-):写本(2008)
アレッサンドロ・ピッチニーニ:
トッカータ第5番/ガリアルダ第3番/コッレンテ第4番
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:カンツォーネ第2番
ベッレロフォンテ・カスタルディ:一片のファンタジア
ロベール・ド・ヴィゼ:Futfa(ヘ長調)の小品集
前奏曲/クラント/反抗的な女(アルマンド)/ガヴォット
ロドリゴ・ハラボ(テオルボ)
録音:2008年3月、レオン(スペイン)、エウテルペ・ホール
17世紀フランスとイタリアの音楽。ロドリゴ・ハラボは1973年スペインのバ
リャドリドに生まれ、ハビエル・ディアス=ラトレ、フアン・カルロス・デ・
ムルデル、ルーカ・ピアンカらに師事した撥弦楽器奏者。

VRS 2094 2枚組 \3100
エバリスト・フェルナンデス・ブランコ(1902-1993):管弦楽作品全集
悲しいワルツ(1920)/山の印象(1921)/交響的序曲(1925)
小組曲(1929)/3つの小品(1930)/2つのレオン舞曲(1932)
劇的序曲(1940)/古舞踊組曲(1982)
[ボーナス・トラック]
エバリスト・フェルナンデス・ブランコ(インタビューからの抜粋;1990)
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
録音:2008年6、7月、マラガ・フィルハーモニー管弦楽団本部(スペイン)
全曲世界初録音。

VRS 2095
アルフレド・アラシル(1954-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第3番(2004)/室内音楽(弦楽四重奏曲第1番;1975)
弦楽四重奏曲第2番(1991)/弦楽四重奏曲第4番「鏡に映った姿」(2010)
ブレトン弦楽四重奏団
アン・マリー・ノース、アントニオ・カルデナス(ヴァイオリン)
イバン・マルティン(ヴィオラ) ジョン・ストークス(チェロ)
録音:2010年5月6-8日、マドリード、ヘタフェ専門音楽院

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10-12 No.6

2010年12月04日 23時07分29秒 | Weblog
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI CLASSICS>
CZS-9078782 21枚組 \6000
フルトヴェングラー/グレートEMIレコーディングス
(生誕125年企画)(初回生産限定盤)
生誕125年を期して巨匠フルトヴェングラーの遺産をまとめたボックス盤
CD1(新リマスター)
1.ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2.ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD2(新リマスター)
1.ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
2.ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD3(新リマスター)
1.ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
2.ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92  
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD4(新リマスター)
1.ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2.ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
w/ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
CD5(新リマスター)
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」
w/エリーザベト・シュヴァルツコップ、エリーザベト・ヘンゲン、
ハンス・ホップ、オットー・エーデルマン、
バイロイト祝祭合唱団、管弦楽団
CD6
1.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
w/エトヴィン・フィッシャー、
フィルハーモニア管弦楽団
2.バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番
w/ユーディ・メニューイン
フィルハーモニア管弦楽団
CD7
1.ベートーヴェン:協奏曲(ヴァイオリンと管弦楽のための) ニ長調 作品61
w/ユーディ・メニューイン
ルツェルン祝祭管弦楽団
2.メンデルスゾーン:協奏曲(ヴァイオリンと管弦楽のための) ホ短調 作品64
w/ユーディ・メニューイン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD8&9
ベートーヴェン:フィデリオ 作品72(全曲)
w/マルタ・メードル、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、
ゴットロープ・フリック、オットー・エーデルマン、アルフレート・ポエル、
セーナ・ユリナッチ、ルドルフ・ショック、アルヴィン・ヘンドリクス、
フランツ・ビアバッハ
ウィーン国立歌劇場合唱団、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD10(新リマスター)
1.ブラームス:ハンガリア舞曲集
2.ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56a「聖アントニ・コラール」
3.ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD11(新リマスター)
1.ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
2.ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD12(新リマスター)
1.ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
2.ベートーヴェン:「コリオラン」 序曲 作品62
以上 w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
3.ベートーヴェン:「レオノーレ」 序曲 第2番 作品72a
w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD13
1.ブラームス:ヴィオリン協奏曲 ニ長調 作品77
w/ユーディ・メニューイン
ルツェルン祝祭管弦楽団
2.ブラームス:
協奏曲(ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための) イ短調 作品102
w/ヴィリー・ボスコフスキー、エマヌエル・ブラベッツ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD14
1.モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2.チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD15
1.R.シュトラウス:ドン・ファン 作品20
2.R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 作品28
3.R.シュトラウス:死と変容 作品24
4.フルトヴェングラー:交響的協奏曲 ロ短調-アダージョーとてもゆっくりと
w/エトヴィン・フィッシャー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD16、17,18&19
ヴァーグナー:トリスタンとイゾルデ(全曲)
w/キルステン・フラグスタート、ルトヴィヒ・ズートハウス、
ブランシュ・テーボム、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、
ヨゼフ・グラインドル、エドガー・エヴァンス、
ルドルフ・ショック、ロデリク・デイヴィース、
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団、
フィルハーモニア管弦楽団
CD20
1.ハイドン:交響曲 第94番 ト長調「驚愕」
2.ケルビーニ:「アナクレオン」 序曲
3.シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D.759「未完成」
4.リスト:前奏曲 S.97
w/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
以上 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
CD21 フルトヴェングラーの思い出
フルトヴェングラーと共演した音楽家たち、彼と出会った人々がフルトヴェン
グラーがEMIへの録音のリハーサルや演奏で、彼らや聴衆にいかに、なぜ強烈
な印象を残したかの思い出を語ります。登場者は・・・
アルド・チッコリーニ(ピアノ)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
(バリトン)、ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、ペーター・ゲルホーン
(指揮者)、ベルトルト・ゴルトシュミット(指揮者)、フィルハーモニア管弦楽
団のメンバーとしてフルトヴェングラーと演奏したプレイヤーたち(ヒュー・
ビーン、ジョン・ミーク、ヒュー・マクグァイア、ハロロド・ナッシュ、
ジェルヴァーズ・ド・ペイエ)さらに フルトヴェングラー未亡人、エリーザ
ベト、熱狂的なコンサート・ゴウアーのバーナード・デニス・ブラウン
脚本、ナレーター&プロデューサー:ジョン・トランスキー
各CD紙製ケース入り、32Pブックレット クラムシェル・ボックス

CZS-9081192 3枚組 \980
フルトヴェングラー/ザ・レジェンド(生誕125年企画)
(初回生産限定盤)
巨匠とウィーン・フィルによるポピュラーなクラシックの名曲の3CD
CD1
1.モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 
2.ハイドン:交響曲 第94番 ト長調「驚愕」
3.シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D.759「未完成」
CD2
1.シューマン:「マンフレート」 序曲 作品115
2.メンデルスゾーン:「ヘブリデス」 序曲ーフィンガルの洞窟 作品26
3.スメタナ:モルダウ
4.ヴェーバ-:「オベロン」 序曲 J.306
5.シューベルト:「ロザムンデ」 序曲 D.644
6.シューベルト:「ロザムンデ」 劇付随音楽 D.797
7.ケルビーニ:「アナクレオン」 序曲
CD3
1.グルック:「アルチェステ」 序曲
2.グルック:「オーリードのイフィジェニー」 序曲
3.ヴェーバー:「魔弾の射手」 序曲 J.277
4.ヴェーバ-:「オイリアンテ」 序曲 J.291
5.R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 作品28
6.リスト:前奏曲 S.97
以上 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
各CD紙製ケース入り、 16Pブックレット クラムシェル・ボックス

CZS-9081612 14枚組 \4800
ワーグナー:ニーベルンクの指輪(全曲)
(生誕125年企画)(初回生産限定盤)
巨匠、畢生のワーグナー、世紀の遺産
w/フェルディナント・フランツ、マルタ・メードル、
ルトヴィヒ・ズートハウス、リタ・シュトライヒ、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ゴットロープ・フリック、
エリーザベト・グリュンマー、グスタフ・ナイトリンガー、
ユリウス・パツァーク、セーナ・ユリナッチ、
マルガレーテ・クローゼ、ヒルデ・コネツキ、
ローマ放送交響楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
各CD紙製ケース入り、 32Pブックレット クラムシェル・ボックス




<harmonia mundi>
HMC 902077(1CD+ボーナスDVD) \2450
ヘンデル:オペラ・アリア集
「ゴールのアマディージ」、「アグリッピーナ」、「リッカルド・プリーモ」、
「エジプト王トロメーオ」、「オルランド」、「ロドリーゴ」、
「ラダミスト」、「ロデリンダ」*、「ソザルメ」*
からのアリア集
★ボーナスDVD:メイキング映像付(約15分)
ベジュン・メータ(カウンターテナー)、
*はローズマリー・ジョシュア(S)とのデュエット
ルネ・ヤーコプス(指揮) フライブルク・バロック・オーケストラ
録音:2010年3月
1968年生まれのアメリカのカウンターテナー、ベジュン・メータのハルモニア
ムンディ・デビュー盤。シュタルケルの5回目のバッハ:無伴奏チェロ組曲録音
のプロデューサーも務めたという異才。ジョージ・ベンジャミンが彼を主役に
したオペラを書いているなど、世界が注目する才能です。カウンターテナーと
いうと、どこか声の奥に硬さがある歌い手などなかなかむずかしい面も有りま
すが、メータの歌唱は男性ならではの力強さと透明感を完璧にあわせもった天
性のカウンターテナー。高い音域ではますますやわらかく、低い声でも自然さ
を失わない歌唱は驚異的です。ヤーコプス率いるフライブルク・バロック・オ
ーケストラの伴奏もメータの劇的な歌唱をこれでもかと煽り盛り上げます。メ
ータが楽しげに歌う姿が魅力的なメイキング映像つき。優れた歌手を見出す
天才ヤーコプスがメータを絶賛して語る姿も印象的です。

HMU 907498 \2450
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.2
(1)ソナタ ハ長調 K.330
(2)ロンド イ短調 K.511
(3)ロンド ニ長調 K.485
(4)アダージョ ロ短調 K.540
(5)ソナタ ハ短調 K.457
クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)
使用楽器:Paul McNulty, Divisoc, Czech Republic, 2008; after Anton
Walter’ Sohn, Vienna, c.1802)
録音:2010年1月
モーツァルトの再来とも賞される天才フォルテピアノ奏者ベズイデンホウト、
待望のソロ第2弾の登場。これしかありえないような自然なテンポ設定、気持
ちよいくらいにはまっているデュナーミクの付け方、聴き手にとっても必然的
かつ絶妙な間の取り方など、何度も聴いたことのある作品たちの音符ひとつひ
とつが鮮やかに香りたちます。イ短調のロンドの語り口の巧さは絶品です。
ハ短調ソナタの有名な冒頭では一変、現代ピアノで聴くよりも表情がダイレク
トに伝わってきます。ロ短調のアダージョでの慟哭と、音と音の間に流れる空
気に、このベズイデンホウトという演奏者の底知れぬ魅力をみます。演奏者の
息遣いまでをも巧みにとらえた録音も秀逸。フォルテピアノという楽器がもつ
無限の表情と可能性を感じる1枚でもあります。




<Profil>
PH 11019 4枚組 \3500
[CD 1]
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
[CD 2]
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
ブラームス:アルト・ラプソディOp.53 *
アンネッテ・マルケルト(A)* ベルリン放送合唱団 *
[CD 3]
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
[CD 4]
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
クルト・ザンデルリング(指)ベルリン交響楽団
録音:1990年ベルリン、イエス・キリスト教会(セッション)
プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー
エンジニア:エーベルハルト・リヒター
巨匠ザンデルリングが晩年に手兵ベルリン交響楽団を指揮して、ブラームスの
交響曲全曲を演奏したセッション録音がカタログに復活いたします。
オリジナルはドイツのレーベルCapriccioが1990年にセッションを組んでレコ
ーディングしたものですが、レーベルの解散によりしばらく入手難が続いてい
ました。このたびProfilが正規ライセンスを得てカタログ復活の運びとなりま
した。さらに、初出時にはフルプライス4枚組でしたが、収録内容はそのまま
に大幅にプライスダウンを実現しているのもうれしいところです。

PH 10035 \2080
マーラー:交響曲第9番ニ長調
ケルンWDR交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
録音:2009年12月6 & 7日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)
プロデューサー:シュテファン・ハーン
エンジニア:マルク・ホーン
Profilより、2010年のマーラー・アニヴァーサリーを盛り上げる注目のライヴ
録音が登場します。1956年フィンランドに生まれ、着実にキャリアを積み上げ
ているサラステが、2008年より首席指揮者を務める手兵ケルンWDR響を振った
第9交響曲は、生誕150年のアニヴァーサリーを目前に控えた2009年12月6日と
7日に本拠地フィルハーモニーで行われたものです。
ケルン放送響は、マーラー指揮者として名高いベルティーニが薫陶を授けたこ
とで知られる名門で、全集録音などでもその高い実力は広く知られるところで
す。名指揮者で名教師であったヨルマ・パヌラに指揮法を学び、堅実な指揮が
持ち味のサラステと、マーラー演奏に定評あるオーケストラとの顔合わせとい
うことで、たいへん楽しみな内容といえるでしょう。



<KII>
KKC-5119(SACD-Hybrid) \3000
[PREISER] PRCD 90773
輸入盤・日本語解説書・訳詞付
ベートーヴェン(マーラー編):交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付き」
ガブリエーレ・フォンターナ(ソプラノ)、バルバラ・ヘルツル(アルト)、
アルノルト・ベズイエン(テノール)、ラインハルト・マイヤー(バリトン)
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
(現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)、
指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
録音:206年9月29日、10月1日/ウィーン・ムジークフェライン(ライヴ)
マーラーは指揮者として生涯に第九を10回指揮したとされます。自ら改変を加
え、オクターヴの上や下をヴァイオリンやフルートで増強したり、弦楽器や管
楽器には自身の交響曲で多用した特殊奏法が指示されているのも興味津々。ま
た第2楽章(スケルツォ)では、ベートーヴェンの時代の楽器では演奏不可能な
トランペットの派手な楽句が挿入されたり、フィナーレのテノール独唱部分に
副次的な楽句も加えられています。マーラーの編曲は、評論家はすげなく拒否
の姿勢を見せたといいますが、マーラー・イヤーの暮れならばこそ、この第9
を楽しむのも一興と思われます。

KKC-5120 \3000
[harmonia mundi France]
HMC 902073
輸入盤・日本語解説書付
ショパン:
マズルカ イ短調Op.68の2/同ホ長調Op.6の3/同変ロ長調Op.7の1
同ホ短調Op.17の2/同イ短調Op.17の4/同ハ長調Op.24の2
同変ロ短調Op.24の4/同ロ長調OP.56の1/同イ短調Op.59の1
同変イ長調Op.59の2/同嬰ヘ短調Op.59の3/同嬰ハ短調Op.63の3
同ヘ短調Op.68の4/スケルツォ第1番ロ短調Op.20
ノクターン ハ短調Op.48の1/幻想ポロネーズ Op.61
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
ラ・フォル・ジュルネでも演奏し、聴衆の心をつかんだティベルギアンのマズ
ルカ、待望のCD登場です。ポーランド語に由来する独特のリズムを持つマズル
カは、ショパンの作品中でも最も解釈の難しいものとされていますが、ティベ
ルギアンは過去の伝統と一線を画した現代的解釈で、驚くほど新鮮な音楽を再
現。初めて聴く音楽のようにショッキングで魅せられます。




<Chandos>
CHAN 10634 \2180
イタリアの間奏曲 - 無言歌集 ――
チレア:歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》より 第2幕間奏曲
プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》より 第3幕間奏曲
カタラーニ:歌劇《ローレライ》より 水の精の踊り
プッチーニ:歌劇《修道女アンジェリカ》より 間奏曲
ジョルダーノ:歌劇《シベリア》より 第2幕への前奏曲
ポンキエルリ:歌劇《ジョコンダ》より 時の踊り
マスカーニ:歌劇《友人フリッツ》より 間奏曲
ヴェルディ:歌劇《椿姫》より 第3幕への前奏曲
プッチーニ:歌劇《エドガール》より 第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲
カタラーニ:歌劇《ワリー》より 第3幕間奏曲、第4幕間奏曲
ヴォルフ=フェラーリ:
歌劇《4人の田舎者》より 間奏曲、歌劇《マドンナの宝石》より 間奏曲
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》より 間奏曲
ジョルダーノ:歌劇《フェードラ》より 第2幕間奏曲
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、BBCフィルハーモニック
19世紀-20世紀初期のイタリア・オペラからノセダ&BBCフィルが選りすぐった
"間奏曲集"は、とにかく多彩でユニーク。
ディズニーの映画「ファンタジア」でも知られるジョコンダの「時の踊り」や
ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニの音楽にカタラーニの珍しい間奏曲を組
み合わせるなど、イタリアの埋もれし音楽を救ってきたノセダの鋭い選曲眼は、
この"間奏曲集"でも全くブレが無い。
歌い手たちが輝き喝采を浴びるイタリア・オペラの中で、オーケストラが歌う
言葉なき歌。オペラでの活躍も目覚ましいノセダがBBCフィルと共に"無言歌"
="間奏曲"を美しく、そして情感豊かに響かせます ――。
録音:2008年8月5日-6日&2009年11月12日&2010年3月22日-23日、
マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)




<スリーシェルズ・レーベル>
3SCD-0009 \2800
「奏楽堂の響き 3」
(1)佐藤 勝
日本万国博覧会ファンファーレ-大阪万博EXPO‘70 ※世界初CD化
(2)古関裕而
モーターボート行進曲-モーターボート競走法制定20周年記念曲 ※世界初CD化
(3)深井史郎
英魂を送る-故山本五十六元帥へ捧ぐ ※世界初CD化
(4)團 伊玖磨
皇太子殿下入場ファンファーレ ※世界初CD化
(5)團 伊玖磨
吹奏楽のための「ぞうさん」 ※世界初CD化
(6)團 伊玖磨
行進曲「希望のあしおと」-警視庁機動隊創隊50周年記念作品
(7)芥川也寸志
JALマーチ ※世界初CD化
(8)-(11)黛 敏郎/堀井友徳
交響組曲「東京オリンピック」(編曲初演)
(12)川島素晴
ファンファーレ’88 ※世界初CD化
(13)川島素晴
吹奏楽のための協奏曲(委嘱初演) ※世界初CD化
(14)江原大介
「フレイム」-吹奏楽とクラリネットのための協奏曲(委嘱初演) ※世界初CD化
(15)佐藤勝/堀井友徳
「ゴジラ対メカゴジラ」より(編曲初演)
(16)伊福部昭/福田滋
SF交響ファンタジー第3番(編曲初演)
【演奏】福田滋(指揮)リベラ・ウインド・シンフォニー
【録音】2010年5月1日,奏楽堂にてライヴ録音
2006年5月から始まった日本の作曲家の魅力を吹奏楽に乗せて伝える「奏楽堂
の響き」。今年5月にその第3回演奏会が上野の森の旧奏楽堂で開催されました。
本CDはそのライヴ録音です。今回もレアで、かつ盛り沢山の内容です。これを
聴かずして日本の作曲家は語れません!収録曲は、昭和の戦前から平成の現役
バリバリの新曲まで幅広く、どれもエネルギッシュで明日を生きる力が湧き上
がるような名曲たちです。
古関裕而の爽快なサウンドが心地よい幻のマーチ《モーターボート行進曲》、
演奏会当日の聴衆の心に大きな衝撃を与えた深井史郎の重厚なる葬送曲《英魂
を送る》、荘厳な黛オーケストレーションを堪能できる《交響組曲「東京オリ
ンピック」》、メロディスト團の洒落たセンスが横溢する《ぞうさん》、そし
て晩年の埋もれた傑作マーチ《希望のあしおと》、芥川は快活な《JALマーチ》、
ビッグバンドのエネルギーが炸裂する佐藤勝《ゴジラ対メカゴジラ》、待望の
吹奏楽版初演となる《SF交響ファンタジー第3番》、課題曲で知られる新世代
の江原大介の新作《フレイム》、芥川作曲賞だけでなく海外でも高い評価を受
ける現代音楽川島素晴の新作《吹奏楽のための協奏曲》。
「戦前・戦中世代の機会音楽」、「3人の会の音楽」、「新世代と新編曲」の
3つのテーマにより集められた日本現代音楽の饗宴です!何故これほどの名曲
がCDにもならず、再演機会もなく埋れていたのでしょうか?演奏会当日の熱気
をお届けします!

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10-12 no.5-1

2010年12月04日 23時07分10秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570995
ドヴォルザーク:交響曲第6番他
1-4.交響曲第6番ニ長調 Op.60/5.夜想曲ロ長調 Op.40
6.スケルツォ・カプリチオーソ Op.66
ボルティモア交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)
交響曲第9番(8.570714)、第7.8番(8.572112)に続くマリン・オールソップのド
ヴォルザーク・シリーズ第3弾です。今回もライブ録音による、彼女の入念で
精緻な解釈を楽しむことができるでしょう。

8.572461
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 Op.93
1.モデラート/2.アレグロ/3.アレグレット/4.アンダンテーアレグロ
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ワシリー・ペトレンコ (指揮)
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管によるショスタコ
ーヴィチ(1906-1975)交響曲全集の第4集です。今作は、最高傑作と言われる
第10番になります。1953年にムラヴィンスキーが初演して以来、多くの指揮者
たちがこの曲の本質を描きだすべく願っていますが、ペトレンコの演奏は、ま
た新たな一石を投じることになるでしょう。

8.572444
オッテ:響きの書
1-12.第1部-第12部
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
ハンス・オッテ(1926-2007)をご存知ですか?彼は若い頃からピアノとオルガ
ン演奏に格別の才能を示し、ヒンデミットから作曲を学んでいます。その後、
印象派作品に特に造詣が深いピアニスト、ワルター・ギーゼキングと親交を結
び、強く影響を受けました。1959年にラジオ・ブレーメンの音楽監修担当とな
り、すぐに歴史的な2つの現代音楽祭を開催。自らも作曲家として活動しなが
ら、同世代の作曲家たち…シュトックハウゼンやメシアン、ナンカロウ、ライ
リー、ライヒ…を積極的に紹介したことで知られます。彼の作品は、どちらか
と言うと電子音楽や、もっと難解な曲が多いのですが、この「響きの書」だけ
は、なぜか静かで美しい音に満たされているのです。演奏は、現代作品の解釈
において高く評価されているラルフ・ファン・ラートです。ドビュッシーでも
なく、メシアンでもなく、ナイマンでもない、永遠に続くかのような不可思議
なピアノの響き。ひたすらそんな音と向き合う 67分。これは素晴らしい体験
です。

8.572037
サン=サーンス :ヴァイオリン協奏曲集
1-3.ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61
4.ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 Op.20
5-7.ヴァイオリン協奏曲第2番ハ長調 Op.58
:ファニー・クラマジラン(ヴァイオリン)
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ
パトリック・ガロワ(指揮)
当時としては独創的な作品を作ったにも拘わらず、その穏健な作風のせいか、
イマイチ評価されにくい、フランスの作曲家、サン=サーンス (1835-1921)で
す。彼の書いた曲はどれも精巧で、才能に溢れていて、すごく心に残るメロ
ディも多くあるのですが、あまりにも良い曲過ぎるのでしょうか。気持ち良さ
とともに、耳をすり抜けてしまうことがしばしばです。有名なヴァイオリン協
奏曲第3番の第2楽章も、切なく歌うヴァイオリンが心に深くしみ入ります。
演奏者は、 2005年のフリッツ・クライスラー・コンクールで優勝したフランス
生まれのクラマジラン。繊細な音色と強靭な表現で、曲の真実の姿をあますこ
となく伝えます。

8.572373
マルティヌー :ピアノ協奏曲集第2集
1-2.ピアノ協奏曲第4番「呪文」 H.358
3-5.ピアノ協奏曲第1番ニ長調 H.349
6-8.ピアノ協奏曲第2番 H.237
ジョルジオ・コウクル (ピアノ)
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団
アルトゥール・ファーゲン (指揮)
あまり聞いたことのない曲の CDを再生する時に、何だかわくわくする人も多
いでしょう。このマルティヌー (1890-1959)の曲は、タイトルからして胸がド
キドキしませんか?もちろん最初の音が飛び出してきた途端、魅惑されてしま
うことは間違いありません。まるで鐘の音のように光り輝く音の粒、溢れる躍
動感。そして未知への不安感。それら全てがきちんとおさまっています。この
曲は 1956年に完成、マルティヌーではおなじみのピアニスト、フィルクシュ
ニーと、ストコフスキーに拠って初演されています。第1番の協奏曲は 1925年
に書かれたもので、とても聞きやすい作品。難解さはほとんどありません。バ
ロック風の味わいを持つ終楽章がチャーミングです。1934年に書かれた第2番の
曲は第1楽章の堂々とした開始部も見事ですが、終楽章での超絶技巧は息がと
まるほどの驚きを与えてくれることでしょう。

8.559670
レシュノフ :忘れられた聖歌、そしてリフレイン
1-4.二重協奏曲(2007)
5-9.交響曲第1番「忘れられた聖歌、そしてリフレイン」
10.ラッシュ
演奏:チャールズ・ウェザビー (ヴァイオリン)・・・1-4
ロベルト・ディアス (ヴィオラ)・・・1-4
IRIS管弦楽団/マイケル・スターン(指揮)
ニュージャージー生まれの作曲家若きレシュノフ(1973-)は、早くからその才
能を嘱望され国際的な活躍をしています。オーケストラ作品を始め、室内楽作
曲家としても名高く、多くの団体や演奏家が彼に作品を委嘱し、新作が次々と
演奏されているのです。このアルバムに収められた 3つの作品は、彼の資質を
よく表しており、現代的な感覚の中にどこか懐かしさを秘めた聴きやすいもの
です。指揮者スターンの依頼で書かれた 5つの楽章からなる「交響曲第1番」
は、ベートーヴェンの「第9」に込められたメッセージと同じく、全ての人間
を賛美するために書かれています。グレゴリオ聖歌や、ギョーム・デュファイ
のミサ曲、17世紀のユダヤ教の典礼、など様々なモティーフを用いながら、新
しく構築された音楽は、得も言われぬ感動をもたらすことでしょう。現代アメ
リカの名手2人がソロをつとめる「二重協奏曲」は、神秘的な音の中にも躍動
感が溢れています。タイトル通りのせわしなさが楽しい「ラッシュ」もオスス
メです。

8.572451
カロミリス :狂詩曲、交響詩集
1.狂詩曲第1番(G.ピエルネによる管弦楽版 )
2.狂詩曲第2番「夜の歌」 (B.フィデツィスによる管弦楽版)
3-5.抒情詩(アフロディーテの出現/スパルタの聖処女/初めての雨)
6.聖ルークス修道院にて/7.ミナスの反乱、エーゲ海の海賊
8.勇敢な女性の死
ジュリア・ソーグラクー (ソプラノ)・・・3-5
エヴァ・コタマニドウ(ナレーター)・・・6
ロシア国立シンフォニック・カペラ・・・1-2.6-8
カルロヴィ・ヴァリ交響楽団・・・3-5
バイロン・フィデツィス (指揮)
「ギリシア音楽の父」として称賛される作曲家カロミリス(1883-1962)。もと
もとはオスマン帝国スミルナ出身、イスタンブールで音楽を学びましたが、
ウィーンに留学後はアテネに在住。アテネに国民音楽院を創設し、ギリシア音
楽の発展を目指しました。民謡に基づくオペラや交響曲が有名です。ワーグナ
ーとリムスキー=コルサコフを賛美していたといい、自身の作風もドラマティ
ックで重厚なものとなっています。このアルバムには、ピエルネが管弦楽用に
編曲した狂詩曲や、朗読を伴う「聖ルークス修道院にて」など6つの作品が収
録されています。作品はギリシアの民族音楽のリズムと複雑な対位法を多用し
た、独特の息の長い旋律線を持つ特異なものばかり。どことなく東洋的な雰囲
気も漂わせるという、まさに百花繚乱の世界です。

8.572118
フランツ・シュミット:
1-4.交響曲第4番ハ長調
5-7.「軽騎兵の歌」による変奏曲
マルメ交響楽団
ヴァシリー・シナイスキー(指揮)
NAXOSのフランツ・シュミット・シリーズもこれで第4集。今作は、 1932-33年
に書かれた交響曲第4番がメインです。この頃のシュミット(1874-1939)は、私
生活でも悲しい事件続きで、もともと不安定だった健康状態まで悪化してしま
いました。中でも最初の結婚でもうけた一人娘エマ(1899年生まれ)が、初めて
の出産で命を落としてしまったことが、かなりの打撃だったようです。そのた
め、この交響曲第4番は、娘エマへのレクイエムであり、曲全体にも胸が張り
裂けるような悲しみが漂っています。1楽章形式ですが、全体は 4つの部分に
分けることができ、第1部の終わりで聴こえてくる波打つようなハープは、天使
の羽ばたきとも思える美しさです。第2部では葬送行進曲風の楽想、第3部では
壮大なフーガ、そして第4部で最初の主題が帰ってきて、この充実した全曲を
しめくくります。かたや、1930年にクレメンス・クラウスの指揮によりウィー
ン・フィルで初演された「軽騎兵の歌」による変奏曲は軽快な主題と重厚なハ
ーモニーが楽しめる、後期ロマン派特有のまったり感と聞きごたえに満ちた
作品です。

8.559663
ウォロソフ:無言歌集-弦楽四重奏のための 18のディヴェルティメント
1.川/2.輪舞/3.ストラヴィンスキーへのブルース/4.緊張する!
5.私の墓の前で踊る/6.尊崇/7.歩道の支柱/8.手紙/9.スカンク
10.若き愛/11.Creepalicious/12.時間の後/ 13.猫が狂ったようにひっかく
14.楽しもうぜ/15.炎と氷/16.厳しい決断/17.遺族の真実/18.最後のキス
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
チャールズ・ウェザビー(ヴァイオリン)/ジョン・ユーイング(ヴァイオリン)/
コリーン・フジワラ(ヴィオラ)/ディエゴ・ファイングレッシュ(チェロ)
ピアニストとしても幅広い活動をしているウォロソフ(1955-)は、10代の頃から
クラシックの勉強をしながら、ロックやジャズの演奏を行ってきています。そ
んな彼の作品は、「私の友だちが楽しみのために聴きたい音楽を作曲すること
に喜びを見出す」と彼自身が語るように、どれも聴きやすく、親しみやすい楽
想に溢れています。このアルバムに収録された「無言歌」と名付けられた18曲
の小品たちも、ポピュラーとクラシックの境目を外した楽しいものばかりです。
各々の曲に付けられたタイトルも意味深でおしゃれ。演奏は、こちらもアメリ
カの最先端を行くカルペ・ディエム弦楽四重奏団。これらの曲は、メンバーの
ヴァイオリニスト、ウェザビーのために書かれているのです。とびきりの楽し
い一時をお届けいたします。

8.572474
バックス&ブリッジ:ピアノ五重奏曲
1-3.バックス:ピアノ五重奏曲ト短調
4-6.ブリッジ:ピアノ五重奏曲ニ短調 H49a
アシュリー・ウェイス(ピアノ)/ティペット弦楽四重奏団
2曲の対照的なイギリスのピアノ五重奏曲を、アシュリー・ウェイスとティペッ
ト弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお楽しみください。バックス(1883-1953)の
作品は、1914年から15年にかけての彼の円熟期に書かれたもの。批評家エド
ウィン・エヴァンスに捧げられています。初演時にピアノを演奏したのは、お
なじみハリエット・コーエン(彼のパートナー)。彼女がバックスに与えたモ
ティベーションは測りしれないほどの大きさであったことを実感せざるを得な
い作品です。一方、ブリッジ(1879-1940)の五重奏は、 1904年から05年に書か
れた最も初期の曲です。彼自身は出来上がりに不満があり、 1912年に大幅な
改訂を加えています。有名な「コベット賞」(イギリスの金満家が設立した若
き作曲家のための賞)に応募するための試行錯誤が窺われますが、それはそれ
で若き情熱の発露と言えるのではないでしょうか。

8.572066
ヘルマン:「3つの狂詩曲」「組曲ニ短調」他
《ヘルマン》
1.3つのヴァイオリンのためのブルレスケト長調 Op.9
2.3つのヴァイオリンのための狂詩曲第1番ニ短調 Op.2
3.3つのヴァイオリンのための狂詩曲第2番ト長調 Op.5
4.3つのヴァイオリンのための狂詩曲第3番イ長調 Op.13
5-7.ヴァイオリンとチェロのための華麗なる大二重奏曲ト短調 Op.12
8-12.3つのヴァイオリンのための組曲ニ短調 Op.17
《アイヒホルン》
13.パガニーニの「ヴェニスの謝肉祭」の主題による変奏曲・・・世界初録音
14.ロッシーニの「モーゼ」の主題による華麗なる変奏曲・・・世界初録音
レート・クッペル(ヴァイオリン)
アレクシア・アイヒホルン(ヴァイオリン&ヴィオラ)
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)・・・5-7
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)の作品は、現代ではヴァイオリンとヴィ
オラを学ぶ人たちの必須アイテムです。彼はメンデルスゾーンが設立したライ
プツィヒのコンセルヴァトワールで学び、1848年にはここの教授に任命されま
した。多くの作品を書いていますが、曲よりもヴァイオリン奏法について書い
た著作の方が知られているのは何とももったいない話です。冒頭の民謡「かわ
いいアウグスティン」のメロディを使った 3台のヴァイオリンによるブルレス
ケでの魔法のような音は、一度聴いたら忘れられない感動です。一方、ヨハン
・ポール・アイヒホルン(1787-1861)の作品は、全て世界初録音。ここで素晴
らしいヴァイオリンを演奏しているアレクシアとフリーデマンの係累にあたる
とか・・・。

8.557345
ヘンツェ :ギター作品集第2集
1-6.ギター・ソナタ第1番「王宮の冬の音楽」
(グロスター/ロメオとジュリエット/アリエル/オフェーリア/試金石、オード
リーとウィリアム/オベロン)
7-9.カリヨン、レチタティーフ、仮面(R.エヴァーによるギター編)
10-12.「ポルチーノ」によるつのおとぎ噺の情景
13-16.エオリアン・ハープに寄せる頌歌
フランツ・ハラース (ギター)/アンナ・トルゲ (マンドリン)・・・7-9
クリスティーナ・ビアンキ(ハープ)・・・7-9
アンサンブル・オクトパス・・・13-16
コンスタンティア・グルズリ(指揮)・・・13-16
ヘンツェ(1926-)とギター。一見ミスマッチな組み合わせですが、その奥深い
味わいは第1集(8.557344)でも実証ずみ。まさにギター音楽に新たな地平を拓
いたと言っても過言ではありません。このアルバムも、ファンならずとも一聴
の価値あるものとなっています。シェークスピアの戯曲の登場人物に触発され
た「王宮の冬の音楽」を始め、幼年期に触れたおとぎ話や、メリケの詩による
「エオリアン・ハープ」など感覚的で抒情性溢れた作品を聴くことができます。
マンドリン、ハープなど典雅な音を用いているところもポイント高しです。
「ネオロマン」という言葉がぴったりの音楽です。

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10-12 No.5-2

2010年12月04日 23時06分44秒 | Weblog
8.559643
バーンスタイン:
1-2.クラリネット・ソナタ(1941)
(W.ターウィリガーによるヴァイオリンとピアノ編)
3-4.ヴァイオリン・ソナタ(1939)/5-7.ピアノ三重奏曲(1937)
8-9.2つの家の歌<ピーター・パンより「我が家」(1950)
(E.スターン編によるソプラノ、ヴァイオリンとピアノ編)/ペンシルヴァニア
・アヴェニュー1600番地より「家の手入れ」(1976)(E.スターン編によるソプ
ラノ、ヴァイオリンとピアノ編)
10-13.「キャンディード」からの 4つの楽章
(E. スターンによるヴァイオリンとピアノ編)(私は影響されやすいの/
人は死ぬ、確かにな/きらびやかに華やかに/僕らの畑を耕そう)
オーパス 2
メンバーウィリアム・テルウィリンガー(ヴァイオリン)/アンドリュー・クー
パーストック (ピアノ)/チャールズ・バーナード(チェロ)/マリン・マッジー
(ソプラノ)
作曲家としてのバーンスタイン(1918-1990)の功績の一つに「ジャズとクラシッ
クの融合」が挙げられますが、ここに収録された初期の3曲の室内楽作品を聴
くと、さすがの彼も、学生時代から20代の初めの頃には、印象派と新古典派の
中庸を行く作品を書いていたんだな。と思わざるを得ません。とはいえ、1937
年に書かれたピアノ三重奏曲の第2楽章は、やはりバーンスタインならではの
もの。今にもはじけそうなエネルギーを秘めています。歌を伴う「家の歌」、
ヴァイオリンが伸びやかに歌う「キャンディードからの4つの楽章」は全てミュ
ージカル作品からの編曲版で、こちらは彼ならではのノリの良さと、泣かせる
メロディを併せ持つナンバーです。

8.572329
ゲディーニ :ピアノ曲全集第1集
1.マズルカ(1908)/2-30.29のカノン/31.「信仰」の言葉による主題と変奏
32.踊りながら綱渡りをするサーカスの踊り子/33.小さい料理人のメヌエット
34.ガヴォット/35-43.9つの小品(悲歌/ほとんどふざけるように/リトネッロ風
/夜曲/家族のアルバム/アラベスク/ワルツのテンポで/ユモレスク/幻想風前奏
曲)/44.メヌエット=カリカチュア
演奏:マッシモ・ジュゼッペ・ビアンキ(ピアノ)
イタリアの近現代作曲家、ゲディーニ(1892-1965)のピアノ曲をお聴きくださ
い。彼が50年に渡って書いた全作品を2枚のアルバムに収録、こちらが第1集と
なります。彼はトリノでオルガン、ピアノ、チェロを学んだ後、1911年にエン
リコ・ボッシに師事、作曲家、指揮者として活動する傍ら、音楽院で多くの弟
子を育てています。ここに収録されたのは、1908年から1916年頃の初期の作品
で、新鮮で自発的な作風を備えています。どの曲も工夫が凝らされており、例
えば「信仰」の言葉による主題と変奏は、イタリア語で信仰を表す、 Fede-F
(ヘ)E(ホ)D(ニ)E(ホ)が音として組み込まれているというもの。リストやシュ
ーマンが良く使った手法ですが、彼は更に現代的な音として、素晴らしい変奏
曲を創り上げました。今回の録音は、彼の娘であるマリア・グラツィア・ゲ
ディーニがこの演奏のために楽譜を用意したもので、全て世界初録音となり
ます。

8.572178
ジョンソン:王子のアルメイン
1.王子のアルメイン,マスク-コラント/2.パヴァン第1番ハ短調
3.ガリアルド「私のマイルドメイズ嬢の喜び」/4.パヴァン第2番ヘ短調
5.2つのアルメイン/6.高貴な男/7.魔女の踊り/8.パヴァン第3番ハ短調
9.3つのアルメイン/10.妖精の踊り/11.幻想曲/12.ガリアルド
13.ストレンジ嬢のアルメイン/14.パヴァン第4番(N.ノースによる改編)
15.王子の仮面、第1、第2、第3の踊り/16.3つのアルメイン
17.サテュロスの踊り(N.ノースによる改編)
演奏:ナイジェル・ノース (リュート)
ジェイムズ1世王朝の宮廷リュート奏者として知られるジョンソンの作品集で
す。彼の父ジョン・ジョンソン(1583?-1633)も音楽家として有名でした。ダウ
ランドとほとんど同時期に活躍し、パヴァン、アルメイン、ガリアルドなど古
い形式を踏襲しながらも、9コースリュート(ルネサンスの調弦法に基づく分類)
の可能性を極限まで生かした精緻で感傷的な肌触りのよい音楽を残しています。
演奏するのは、おなじみナイジェル・ノース。オリジナル曲の中に、彼が改編
した曲も組み込み、すばらしい演奏効果をあげています。なおジャケットに描
かれた絵は、彼が仕えたジェイムズ1世の息子、ヘンリーで、第1曲の「王子
のアルメイン」などは彼のために書かれた作品です。

8.570549
ジェズアルド:マドリガル集第2巻
1.親愛なる愛しいほくろ様/ 2.そして彼女は持っている
3.あなたが壊して緩めた/4.傷は浅い/ 5.私の胸は感傷的になる
6.最も優雅なベールで/7.悲しみが甘い時/ 8.私はすぐに死んでしまう
9.痛みが激しい時、私は無口になる/ 10.おお、これほどまでに大きな罰
11.おお、甘き情熱/ 12.私が感じるがままに/13.この手ではない
14.たいまつか矢のどちらかで/15.雪のような白い手/16.あなたの残り香が
17.そして、幸せの竪琴を/18.私は変わらない/19.輝く瞳に出会ったとき
20.私の光を消さないで/21.フランスの歌/22.ガリアルダ
デリティエ・ムジケ
マルコ・ロンギーニ(指揮)
数奇な運命を辿った作曲家、ジェズアルド(1566-1613)のマドリガル第2集です。
これらは彼の2回目の結婚準備期間に発表されたもので、いつものように簡潔
な書法の中に驚くほどの内容が込められています。テキストの原作者はよくわ
かりませんが、少なくとも3人の名前タッソー、グァリーニ、ダヴァロス(最初
の妻の父)は確定することができるようです。どれも素晴らしい詩が用いられて
いますが、中でもトラック12の「私が感じるがままに」は当時とても有名で、
当時の作曲家たちが競って、パロディ・ミサの中で用いています。演奏するの
は、第1集(8.570548)と同じく、デリティエ・ムジケで、歌を担当するのは男性
のみ。倒錯の音色がここにあります。

8.669031
サレルニ:トニー・カルーソーの最後の放送(2004)
ダナ・ジョイアの脚本による 10の短い情景からなるオペラ
1.スタジオにて/2.新しいマネジメント/3.第2のカルーソー
4.教区学校のフラッシュバック/5.トニーの母/6.過去は終わった
7.マリア・カラス/8.11時/9.スピリチュアル/ 10.最後の二重唱
トニー・カルーソー・・・エリック・フェンネル(テノール)
研修生・・・ジャクリーン・ファミラント(ソプラノ)
エンジニア・・・ヤン・オパラッハ(バス・バリトン)
アナウンサー・・・ヘンリー・フォーゲル(ナレーター)
マーケター1・・・ヴィッキー・ドニー(ソプラノ)
マーケター2・・・ヴァル・ホーク(ソプラノ)
マーケター3・・・ナンシー・リード(ソプラノ)
教区学校の生徒たち/修道女・・・ディゼラ・ラルスドティエ(ソプラノ)
司祭・・・キース・ファレス(バリトン)
若きトニー・・・ロリー・リプキス(ボーイソプラノ)
トニーの母・・・アリソン・トゥペイ(メゾ・ソプラノ )
マリア・カラス・・・フェーベ・フェンネル(ソプラノ)
黒髪の女性・・・パトリシア・リズリー(メゾ・ソプラノ)
モノカシー室内管弦楽団/パク・ジュンホ(指揮)
アメリカの人気作家、デイナ・ジョイアの台本による、サレルニ(1951-)の「オ
ペラ愛好家」のためのオペラです。次の日からは、イージー・リスニング専門
のスタジオになることが予定されているクラシック音楽専門のラジオ放送局が
舞台。27年間に渡って、番組を切り盛りしてきたアントニオ・カルーソーは落
胆し、他のスタッフは彼を慰めています。彼はテノール歌手でもあり、昔「第2
のカルーソー」として嘱望されたほど、オペラを愛していました。そんな彼が
泣く泣く最後の放送をしていた時に現れたのは3人の亡霊。一人は彼の母、も
う一人は何とマリア・カラス。そして謎の女。さあ、トニー・カルーソーの
最後の番組をお楽しみください。

8.572270
ビゼー:カンタータ「クロヴィスとクロティルド」他
1-13.カンタータ「クロヴィスとクロティルド」(序奏/情景 1-崇高なクロヴィ
ス /情景 1-あなたは美しい /情景 2-私は何を見ているの/情景 2-女王様、
あなたのために /情景 3-祈りたまえ、祈りたまえ /情景 4-クロティルド、
最愛の人 /情景 4-平和、勝利、希望! /情景 4-しかし、どのように /情景
4-甘い夜明け /情景 5-この美しき日に、私の父は /情景 5-こんにちは、
あなた /最後のアンサンブル-もう終わりね)/14-17.テ・デウム
カタリーナ・ヨヴァノヴィチ(ソプラノ)・・・1-17
フィリップ・ドー(テノール)・・・1-17
マーク・シュネイブル(バス)・・・ 1-14
パ・ド・カレー合唱団・・・ 14-17
リール国立管弦楽団
ジャン=クロード・カザドシュ(指揮)
この魅力的な作品は、1857年に若きビゼー(1838-1875)が、かの有名な「ロー
マ賞」を受賞した作品です。ローマ賞(フランス語:Prix de Rome)は、芸術を
専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度で、1663年、
ルイ14世によって創設され、1968年廃止されるまで継続しましたが(音楽賞は
1803年に追加 )、これを受賞するために多くの芸術家が苦難の涙を流したこと
はいうまでもありません。そんな激戦をくぐり抜けたこのカンタータ。なかな
かの名作ですが、残念なことに楽譜が失われてしまい、1988年に再発見される
まで演奏されることはありませんでした。フランク族のクローヴィス王と彼の
妻クロティルデがキリスト教へ改宗するまでを描いた物語です。そして、その
受賞の翌年、1857年に書かれた「テ・デウム」では驚くほどの円熟をみせてい
るあたりが、天才作曲家たる所以でしょうか。

8.572510
クリスマスの子守歌とキャロル
1.伝承曲:イエスの庭/2.ダーク(1888-1976):わびしき真冬に
3.ティーフェンバッハ(1960-):子守歌
4.ホルスト(1874-1934):おねむりなさい、いとしい子よ
5.伝承曲:コヴェントリー・キャロル
6.ブリテン(1913-1976):キャロルの祭典より間奏曲
7.伝承曲:新しいクリスマス/8.作曲家不詳:天国の熾天使
9.伝承曲:うまやのなかに/10.伝承曲:このすてきな香りはなんだろう?
11.伝承曲:神の子がお生まれになった
12.トゥルニエ(1879-1951):6つのノエル
13.ヘッド(1900-1976):ベツレヘムへの小道/14.伝承曲:不思議の森
15.ウィッチャー(1931-):ピープル、ルック・イースト!
16.ヌルミ(1948-):今宵、ベツレヘムにて
17.サルツェード(1885-1961):
「アデステ・フィデレス」による演奏会用変奏曲
18.伝承曲:甘き喜びのうちに/19.伝承曲:まぶねのなかで
20.伝承曲:幼児キリストの子守歌
21.伝承曲:ウェックスフォードのキャロル
12.17・・・オリジナル曲他はすべてジュディ・ローマンによる編曲
モニカ・ウィッチャー(ソプラノ)/ジュディ・ローマン(ハープ)
ハープの響きは、なぜにこんなにも心を落ち着かせるのでしょう?まるで柔ら
かな羽のように、幼児を眠らせ、子を抱く母親までもを安らかな眠りに導くか
のようです。ここに収録されているのは、12世紀から現代まで、およそ9世紀
に渡るクリスマスの音楽を集めています。オリジナル曲以外は、ハーピストで
あるジュディ・ローマンの編曲によるものです。何と美しい、そして微笑まし
い音楽。

8.559658
ウィーラー:歌曲集「夜の荒廃」他
1-5.歌曲集「セレナータ」(1993)/6-7.歌曲集「日曜日の歌」(1999)
8-11.歌曲集「天上と地上」(2007)/12-13.歌曲集「眠りながら歌う」抜粋
(1984)/14.連祷(2006)/15-19.歌曲集「夜の荒廃」(1990)
20.モーツァルト、1935(1997)/21-24.歌曲集「後戻り」
ウィリアム・シャープ(バリトン)・・・1-5.14.20
スザンナ・フィリップ(ソプラノ)・・・6-7.15-19
ヨーゼフ・カイザー(テノール)・・・8-11
クリスタ・リヴァー(メゾ・ソプラノ)・・・12-13.21-24
ドナルド・ベルマン(ピアノ)
ボストンへの深い愛情が込められたオペラ「The Construction of Boston」
(8.669018)が大評判となった作曲家ウィーラー(1952-)の歌曲集です。「言葉
と音楽のコンビネーションから生まれる歌曲は最も感覚的で楽しいものです。」
と作曲家自身が語るように、このアルバムには憂鬱な気分からユーモアに溢れ
た明るさまで、様々な世界が溢れています。名ソプラノ、ルネ・フレミングの
ために書かれた「日曜日の歌」、もともとはギターとテノールのために書かれ
た「セレナータ」のあけっぴろげな愛の表現、「モーツァルト、1935」では、
断片的に現れるモーツァルトのおなじみの旋律が微笑を誘います。エミリー・
ディキンソン、ブレーク、リルケなど普遍性のあるテキストにつけられた変幻
自在なメロディは、聴き手のイマジネーションを刺激することでしょう。

8.572595
スウェイン:「スターバト・マーテル」「沈黙の地」
1.作曲者不詳:セネガルの歌「おお、ラルム」(1982年に録音された音 )
2.マニフィカト I(1982)/3.沈黙の地(1997)・・・世界初録音
4.アヴェ・ヴェルム・コルプス(2003)・・・世界初録音
5-17.スターバト・マーテル(2004)・・・世界初録音
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ドミートリー・アンサンブル(5-17での団内独唱者)
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)/ケイト・サイモンズ=ジョイ(メゾ・ソプラノ)
/ベン・オールデン(テノール)/ジョナサン・セールズ(バス)
グラハム・ロス(指揮)
このアルバムから最初に流れてくるのは、何とも不思議なセネガルの民謡です。
「なぜ?」と思う間もなく、作曲家による「マニフィカト」が始まります。こ
の新鮮な驚きと言ったら! 1946年イギリス生まれのスウェイン(1946-)は、ロ
ンドンで学んだ後、パリでメシアンとともに研鑽を積みました。彼は多くの合
唱作品を書いていて、ここでは30年に及ぶ作曲生活の中から生まれた4つの曲を
聴くことができます。このマニフィカトは 1982年に彼がセネガルを訪れた際、
聞いたジョラの民謡「おお、ラルム」を元に書かれています。湧き上がるよう
なパワーが写し取られた興味深い作品です。その後、イギリスに戻った彼が書
いたのが、40部の合唱とチェロ独奏からなる「沈黙の地」です。あまりにも切
ない挽歌に胸が痛みます。イスラエルとパレスチナでわが子を失い悲しむ母親
に捧げられた「スターバト・マーテル」はラテン語のテキストにアラム語、ヘ
ブライ語、アラビア語などのテキストを織り交ぜながら進みます。最後のモテ
ットでは、全ての言葉が溶け合うことで平和への祈りを表すというもの。決し
て聞きやすい音楽とは言えませんが、じっくり耳を傾けていただきたい1枚です。

8.111358
バーバー・コンダクツ・バーバー
1-3.バーバー(1910-1981):
交響曲第2番 Op.19(1944/1947改作)
(録音 1950年 12月 13日、ロンドンキングスウェイ・ホール)
4-6.チェロ協奏曲(1945)
(録音 1950年 12月 11日、ロンドンキングスウェイ・ホール )
7-13.バレエ音楽「メディア-心の洞窟」 Op.23管弦楽組曲(1946)
(録音 1950年 12月 12日、ロンドンキングスウェイ・ホール )
マーク・オーバート=ソーン復刻
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)…4-6
ニュー・シンフォニー・オーケストラ・ロンドン
サミュエル・バーバー(指揮)
弦楽のためのアダージョでその名が知られるバーバーは、優れたバリトン歌手
であり、また人前に立つことはなかったものの、ピアノの腕前も素晴らしいも
のでした。しかし、実は指揮者としても素晴らしい能力を持っていたようです。
彼の交響曲第2番は、バーバー自身もスコアを破棄しようとしたほどの難解な
曲。どうしても主題の展開などがわかりにくい面もあり、曲の姿を捉えること
が難しい作品とされています。この自演盤が全てを解決するわけではありませ
んが、作曲家自身が言いたかったことについては全て表されていると言ってよ
いでしょう。そして、チェロ協奏曲は悠然とした音楽で、メディアは表現的な
音楽。ファンが待ち望んでいた復刻盤です。

8.111359
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ /ハイフェッツ
チャイコフスキー・コニュス・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲
1-3.チャイコフスキー(1840-1893):
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(録音 1950年 7月 19-20日ロンドン EMI アビー・ロード・第1スタジオ )
4-6.コニュス(1869-1942):
ヴァイオリン協奏曲ホ短調
(録音 1952年 12月 3日ハリウッドユナイテッド・アーティスツ・スタジオ )
7.サラサーテ(1844-1908):
ツィゴイネルワイゼン Op.20-1
(録音 1951年 6月 16日ハリウッドサウンド・ステージ 9)
8-10.コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(録音 1953年 1月 10日ハリウッドサウンド・ステージ 9)
マーク・オーバート=ソーン復刻
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団/ワルター・ジュスキント(指揮)…1-3
RCAビクター交響楽団/イズラー・ソロモン(指揮)…4-6
RCAビクター交響楽団/ウィリアム・スタインバーグ(指揮)…7
ロスアンジェルス・・フィルハーモニー管弦楽団
アルフレード・ワレンシュタイン(指揮)…8-10
最近、随分手掛ける人が多くなってきた「忘れられたロマン派」コルンゴルト
のヴァイオリン協奏曲ですが、この曲を熱心に演奏していたのがハイフェッツ
であることをご存知の方も多いことでしょう。ハリウッドの雰囲気を漂わせた
重厚な音楽ですが、初演当時は大変評判が悪く、評論家からは「時代錯誤」と
さんざんにこき下ろされたにも拘わらず、ハイフェッツは演奏をやめませんで
した。一時期は忘れられそうになったものの、ハイフェッツ生誕 100年記念の
時に復刻音源が見直され、人気が再燃したのです。知的で高貴な演奏を今一度。

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