クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-12 No.14

2010年12月10日 15時07分09秒 | Weblog
<PeantaTone>
PTC 5186 360(SACD-Hybrid) 特価\2580
コダーイ:ガランタ舞曲
バルトーク:2つの肖像Op.5,Sz.37
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》
バルトーク:ラプソディ第1番Sz.87
リゲティ:ルーマニア協奏曲
ローレンス・フォスター(指揮)
グルベンキアン管弦楽団
2002年からローレンス・フォスターが音楽監督を務めているポルトガル、リス
ボンのオーケストラ、グルベンキアン管弦楽団のハンガリー・プログラムは、
この「ルーマニア協奏曲」はリゲティの一般的なイメージでもある実験音楽的
な作風とは180°異なり、民謡を採り入れたコダーイやバルトークの音楽と同
じスタイルで書かれた珍しい秀作である。ルーマニア系の両親を持つローレン
ス・フォスターのタクト捌きも気合十分!
録音:2009年11月、グルベンキアン財団大講堂(リスボン/ライヴ)

PTC 5186 371(SACD-Hybrid) 特価\2580
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年版)
マレク・ヤノフスキ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
ポーランド生まれの名匠マレク・ヤノフスと名門スイス・ロマンド管弦楽団の
ブルックナー・サイクル第4弾は「交響曲第8番」!
アンセルメ時代の栄光と常に比べられてしまうスイス・ロマンド管だが、2005
年にヤノフスキ体制がスタートしてからは、ペンタトーン(PentaTone)へのレ
コーディングがスタートするなどその充実振りは目覚ましい。
前3作の第5番、第6番、第9番でも小細工なしの正攻法でブルックナーの音楽を
解放したヤノフスキ&スイス・ロマンド管。ブルックナーの最高傑作とも呼ば
れる「第8番」、特に第4楽章で繰り広げられる壮大なスケールの展開に期待し
たい。
録音:2010年4月&6月-7月、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)




<Hortus>
HORTUS 075 \2300
シャイン:オペラ・ノヴァ(第1巻)/イスラエルの泉
サジタリウス、ミシェル・ラプレニー(指揮)
ライプツィヒ聖トーマス教会のカントール、ライプツィヒ市の音楽総監督を務
めるなど、ドイツ・バロックの発展に尽力したヨハン・ヘルマン・シャイン。
シャインはドイツでイタリア・バロックの手法を取り入れた先駆者的存在であ
り、「オペラ・ノヴァ」と「イスラエルの泉」は、このドイツ初期バロックの
大家の代表作である。
サギタリウスは、レザール・フロリサン、クレマン・ジャヌカン・アンサンブ
ルの創設メンバー、ミシェル・ラプレニーが中心となり1986年に結成された声
楽と器楽によるフランスのピリオド・アンサンブル。
サジタリウスの伸びやかで透明感あふれる歌声、声楽と絶妙に調和する器楽の
響きは間違いなくワールドクラス。2009年10月21日-23日の録音。




<Phaedra>
DDD 92062 \2300
In Flanders' Fields Vol.62 - タルキニア ――
ウェルフェンス:エヴァとの歩み/ヨンゲン:ラプソディ/セリス:タルキニア
クラエンス:3つの夏の小品
エマーノン・アンサンブル
歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘するイン・フランダース・フィー
ルズ(In Flanders' Fields)の第62集は、木管楽器や弦楽器、ピアノのための
室内楽作品集。
エマーノン・アンサンブルは、フランドルの作曲家たちの新作初演を数多く担
当するなど、ベルギーの近現代作品の演奏は実績十分。ベルギー音楽ファンな
らば、ヨンゲンの木管五重奏とピアノのための「ラプソディ」は外せないで
しょう。




<Syrius>
SYR 141432 \2300
シベリウス:ピアノ作品集Vol.2 ――
あいびきから戻った娘(デュベ編)/葦よそよげ/黒いばら/夏の夜(デュベ編)
夜想曲/田園的情景/カンツォネッタ/騎士のワルツ/コモド/性格的組曲
舞曲/悲歌的な旋律/情景/エピソード(デュベ編)/エレジー
クリスマスの歌/我が心の歌/思い出(デュベ編)/愛の情景
ロマンティックな小品/ガヴォット風に(デュベ編)
交響曲第1番より フィナーレ(デュベ編)
交響曲第5番より フィナーレ(デュベ編)
ジャン・デュベ(ピアノ)
ジャン・デュベは、2002年にオランダのユトレヒトで開催された第6回フラン
ツ・リスト国際ピアノ・コンクールで第1位に輝くなど、ヨーロッパ各国のコ
ンクールで受賞を重ねるフランスのピアニスト。
交響曲第1番と第5番の終楽章のピアノ・トランスクリプションでは、アレン
ジ、演奏共にジャン・デュベが大健闘。ピアノで聴くシベリウスの交響曲も
雄大な響きが印象に残る。2009年9月の録音。

SYR 141433 \2300
ルレ:クロッキー・シャンペトレ/夢の旅
ジャン・マルタン(ピアノ/ファツィオーリF278)
エルヴェ・ルレ(1947-)は、ダンディとセヴラックの孫弟子にあたるフランス
の作曲家。難解なコンテンポラリーの道ではなく、ロマン派の伝統を継承する
道を選らんだルレの作品には、フランス音楽らしい色彩感と抒情性が存在する。
2008年9月の録音。

SYR 141431 2枚組 \4600
フランク:オルガン作品集 ――
3つのコラール/祈り/幻想曲イ長調/英雄的小品/交響的大曲
前奏曲、フーガと変奏曲/カンタービレ/パストラール/幻想曲ハ長調
フィナーレ
ドメニコ・セヴェリン(オルガン)
フランスのモー(Meaux)でサン=エティエンヌ大聖堂のオルガニストを務める
ドメニコ・セヴェリンによるフランクのオルガン主要作品集。使用楽器は、
ルクセンブルク大公国のデュドランジュ・セント・マルティン教会のグラン
ド・オルガン。2009年10月の録音。




<Musiques Suisses>
MGBCD 6268 \2300
マイヤー:室内楽&管弦楽作品集 ――
大管弦楽のための小品/ピアノ、電子オルガンとチェンバロのための小品
ピアノ連弾のための小品/2台のピアノと管弦楽のための小品
イェルク・ヘンネベルガー(指揮)、
バーゼル・シンフォニエッタ、アンサンブル・ノイエ・ホリゾンテ・ベルン
ヘルマン・マイヤー(1906-2002)は、ルネ・レイボヴィッツと共に学び、シェ
ーンベルク、12音技法の支持者でもあった20世紀スイスの現代作曲家。
1960年作曲の「大管弦楽のための小品」では、ブラス・セクションが荒れ狂う。

MGBCTS-M 127 \2300
ツィンマーリン:
チェロとCDのための《向こうの国》
チェロ、ピアノと打楽器のための《白い楽章》
マルティナ・シューカン(チェロ)、ペトラ・ロンナー(ピアノ)、
マルティン・ローレンツ(打楽器)
即興、現代音楽を専門とするスイスの現代作曲家、アルフレート・ツィンマー
リン(1955-)の室内楽作品集。チェロとノイズのミックスなど、実験音楽的な
手法が特徴。





<FABIAN RECORDS>
FABIAN-CD 6112 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):クリスマス・オラトリオ BWV248
ガブリエーレ・ダニエル(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
カントーリア・プラゲンシス(合唱)
アンサンブル[シュレーグル・バロック]
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2003年1月5日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6113 3枚組 5400
J・S・バッハ(1685-1750):マタイ受難曲 BWV244
ノルベルト・エルンスト(テノール:福音史家)
アンドレアス・レベダ(バス:イエス)
エマ・カークビー、ガブリエーレ・ダニエル(ソプラノ)
マルクス・フォルスター、ユルゲン・バンホルツァー(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
マンフレート・ミッターバウアー(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2005年3月16日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6114 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲 BWV245
ダニエル・ヨハンセン(テノール:福音史家)
アンドレアス・レベダ(バス:イエス)
エマ・カークビー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
マンフレート・ミッターバウアー(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2007年4月1日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 6115 2枚組 \4160
J・S・バッハ(1685-1750):ミサ ロ短調 BWV232
エマ・カークビー、マリア・エアラッハー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(男性アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
バッハ=ヴォーカルアンサンブル・シュレーグル
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2009年5月31日、シュレーグル参事会聖堂、ライヴ

FABIAN-CD 5114 \2080
ブルックナー(1824-1896):交響曲ヘ短調(習作;1863)
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(1951-):A.B.へのオマージュ
シュレーゲル国際音楽セミナー管弦楽団
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)

FABIAN-CD 5115 \2080
ブルックナー(1824-1896):教会音楽作品集
ヴィントハークのミサ/クローンシュトルフのミサ
パンジェ・リングァ[歌え、舌よ](1869)
この場所は神が創られた/正しい者の口は知恵を語り
アヴェ・マリア/キリストは己を低くして
バルバラ・シュライナー(アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
カントーリア・プラゲンシス(合唱&器楽)
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(オルガン、指揮)

FABIAN-CD 5116 \2080
ブルックナー(1824-1896):
ミサ第1番ニ短調
モテット集/オルガン曲集/オルガン即興演奏
ローゼマリー・ショーベスベルガー(ソプラノ)
クリスティーナ・ラッツェンベック(アルト)
クリスティアン・ハーフェル(テノール)
アンドレアス・レベダ(バス)
リンツ・ハルト合唱団
アルス・アンティクァ・アウストリア
ルペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指揮)
録音:2008年、リンツ、国際ブルックナー音楽祭、ライヴ




<WALHALL>
WLCD0297 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
ドロシー・カースティン(蝶々夫人)
エウジェニオ・フェルナンディ(B.F.ピンカートン)
マルガレータ・ロッジェロ(スズキ)
マリオ・セレーニ(シャープレス)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年4月16日メトロポリタンでのライヴ
メトロポリタン歌劇場で長年歌い続けたドロシー・カースティン(1910-1992)
の得意とした役のひとつ「蝶々夫人」。ミトロプーロスの力強く激しい演奏も
魅力的です。音質は、とても良いです。

WLCD0298 2枚組 \1750
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
チェーザレ・シエピ(フィガロ)
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(スザンナ)
キム・ボルイ(アルマヴィーヴァ伯爵)
リサ・デラ・カーザ(伯爵夫人)
ミルドレッド・ミラー(ケルビーノ)
エツィオ・フラジェッロ(バルトロ)
レジーナ・レズニク(マルチェリーナ)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年1月23日メトロポリタンでのライヴ
ラインスドルフのフィガロは1958年のDECCAのスタジオ盤が知られていますが
このライヴでは溌剌とした演奏を芸達者な歌手たちと繰り広げています。
音質は、とても良いです。お勧めです。

WLCD0299 2枚組 \1750
ビゼー:歌劇「真珠採り」(イタリア語)
ピナ・マルガリーニ(レイラ)
アルフレード・クラウス(ナディール)
ジュゼッペ・タデイ(ズルガ)
カルロ・カーヴァ(ヌーバラット)
アルマンド・ラ・ローザ・パローディ指揮
ミラノRAI交響楽団、合唱団
1960年10月12日ミラノ - ステレオ録音
スペイン生まれの大御所、リリック・テノールでベルカント・オペラを得意と
し今なお、日本でも多くのファンを持つ、アルフレード・クラウスの名唱。
音質は、とても良いです。

WLCD300 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
マグダ・オリヴェーロ(トスカ)
アルヴィニオ・ミシアーノ(カヴァラドッシ)
ジュリオ・フィオラヴァンティ(スカルピア男爵)
フルヴィオ・ヴェルニッツィ指揮
トリノRAI交響楽団、合唱団
1960年3月7日トリノでのライヴ - ステレオ録音
以前 RICORDIレーベルから発売あり
今年100歳を迎えたマグダ・オリヴェーロの良く知られた名盤「トスカ」。
名演奏の復刻です。 音質は、とても良いです。

WLCD0301 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「運命の力」
レナータ・テバルディ(ドンナ・レオノーラ)
リチャード・タッカー(ドン・アルヴァーロ)
マリオ・セレーニ(ドン・カルロ)
ジェローム・ハインズ(グァルディアーノ神父)
トーマス・シッパーズ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年3月12日メトロポリタンでのライヴ
シッパーズの「運命の力」は1964年のRCA盤が有名ですが、4年前にメトで演奏
されたこのライヴ盤もダイナミックな音作りで素晴らしい演奏です。タッカー
の輝かしいヴェルヴェットの歌声も魅力的です。音質はとても良いです。

WLCD0302 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
ガブリエッラ・トゥッチ(アイーダ)
ガストーネ・リマリッリ(ラダメス)
アドリアーナ・ラッツァリーニ(アムネリス)
ジャン・ジャコモ・グェルフィ(アモナスロ)
アルトゥーロ・バジーレ指揮
ローマRAI交響楽団
1960年9月30日ローマ
ガブリエッラ・トゥッチは、1959年からNHKのイタリア・オペラで度々来日し
1961年の「アイーダ」の名演奏は、記憶に新しいところです。絶頂期のトゥッ
チによる名演奏です。ラッツァリーニも素晴らしいです。音質は良いです。

WLCD0304 2枚組 \1750
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
レオニー・リザネク(ゼンタ)
ジョージ・ロンドン(オランダ人)
カール・リーブル(エリック)
ジョルジョ・トッツィ(ダーランド)
トーマス・シッパーズ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年3月5日メトロポリタンでのライヴ
以前 GOLDEN MELODRAMレーベルから発売あり。音質はとても良いです。

WLCD0308 2枚組 \1750
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
ビルギット・ニルソン(レオノーレ)
ジョン・ヴィッカーズ(フロレンスタン)
ヘルマン・ウーデ(ドン・ピツァロ)
ジョルジョ・トッツィ(ドン・フェルナンド)
カール・ベーム指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年2月13日メトロポリタンでのライヴ
以前 MELODRAM レーベルから発売あり
熱く激しいベームと素晴らしい歌手陣による名演奏の復刻です。音質はとても
良いです。「レコード芸術」紙の海外盤試聴記でも取り上げられ話題でした。

WLCD0309 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」
フランク・グァレーラ(シモン・ボッカネグラ)
ジョルジョ・トッツィ(ヤコボ・フィエスコ)
エツィオ・フラジェッロ(パオロ・アルビアーニ)
カルロ・ベルゴンツィ(ガブリエレ・アドルノ)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年4月2日メトロポリタンでのライヴ
メトを中心に活躍したフランク・グァレーラ含め、素晴らしい歌手陣と、ミト
ロプーロスによる名演奏。名盤の復刻です。音質はとても良いです。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 241 \1050
ドニゼッティ:歌劇「ピグマリオン」
ドロ・アントニオーリ(ピグマリオン)
オリアンナ・サントゥニオーネ(ガラテア)
アルマンド・ガット指揮
ベルガモ・ドニゼッティ劇場管弦楽団
1960年10月13日ベルガモでのライヴ
ドニゼッティがボローニャ留学中の1816年、夏の終わりの休暇中に作曲した
最初のオペラ作品(習作)です。登場人物は2人で1幕のとても小さな規模のオペ
ラです。当時は初演されず、1960年10月13日 本アルバムに収録された演奏が
この作品の初演となりました。 とても良い音質です。

MYTO 252 2枚組 \1750
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」
リチャード・タッカー(アンドレア・シェニエ)
エットレ・バスティアニーニ(カルロ・ジェラール)
レナータ・テバルディ(マッダレーナ・ディ・コワニー)
ファウスト・クレヴァ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 
1960年3月26日メトロポリタンでのライヴ
フランス革命を舞台に政府批判を行った詩人「アンドレア・シェニエ」が死刑
になるまでの、恋人マッダレーナや密かに慕うジェラールの恋の物語と葛藤を
描いた物語です。バスティアニーニの名唱。よい音質です。

MYTO 254 2枚組 \1750
グノー:歌劇「フィレモンとボーシス」(イタリア語)
アルヴィニオ・ミシアーノ(フィレモン)
レナータ・スコット(ボーシス)
ニーノ・サンツォーニョ指揮
ミラノRAI交響楽団、合唱団
1960年10月4日ミラノ
以前、旧MYTOレーベルから発売あり。
旅人に姿を変えて、家を訪れた神に心を込めて歓待した老夫婦のフィレモンと
ボーシス。神の言葉によって洪水から命をすくわれ且つ、死ぬ時も死後も一緒
に..という神への希望も聞き入れられ神への感謝を口にしつつ、2人で寄り添
いながら大木へと姿を変え天に召されます。 とても良い音質です。

MYTO 257 2枚組 \1750
ドニゼッティ:歌劇「ファヴォリータ」
フィオレンツァ・コソット(レオノーラ・ディ・グスマン)
ルイジ・オットリーニ(フェルナンド)
ピエロ・グェルフィ(アルフォンソ11世)
イヴォ・ヴィンコ(バルダッサーレ)
ニーノ・サンツォーニョ指揮
トリノRAI交響楽団、合唱団
1960年6月17日トリノでのライヴ
イタリア・オペラを代表する歌手の1人フィオレンツァ・コソットの名演。
コソットは「ファヴォリータ」で、数多くの名盤を生み出しています。
良い音質です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-12 No.13-1

2010年12月10日 15時06分51秒 | Weblog
<MEMORIES>
MR2150/2154 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順)
全てアルトウーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団、ライヴモノラル録音
CD1
交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」 1939年10月23日NBC8Hスタジオ
CD2
交響曲第2番、交響曲第4番、「レオノーレ」序曲第3番 
1939年11月4日NBC8Hスタジオ
CD3
交響曲第6番「田園」、交響曲第5番「運命」 1939年11月11日NBC8Hスタジオ
CD4
「エグモント」序曲、交響曲第7番 1939年11月18日NBC8Hスタジオ、
「レオノーレ」序曲第1番、交響曲第8番 1939年11月25日NBC8Hスタジオ
CD5
交響曲第9番 
ジャルミラ・ノヴォトナ(S)、ケルステン・トルボルイ(MS),
ジャン・ピアース(T),ニコラ・モスコナ(Bs)
ウェストミンスター合唱団(ジョン・フィンリー指揮) 
1939年12月2日NBC8Hスタジオ
トスカニーニのベートーヴェン・ツィクルスの中でも最も評価の高いものが当
1939年の連続演奏会ライヴです。ほぼ毎週のペースで繰り広げられた名演集で
す。この時代トスカニーニは体力的に充実していた様子で、NBC響を完璧に掌
握。自由自在なテンポ変化を見せるかと思えば、インテンポの部分では厳格さ
強烈さも際立っております。巨匠も歌ったり、怒鳴ったりとかなり高揚してお
ります。特に戦後の演奏に見られる老け込んだ感じが全くありません。M&Aレ
ーベルの音質も優れておりましたが、当盤の音質はそれを上回ります。具体的
に申しますと、あのレーベルらしい合成した拍手やデータ不完備もなく、ノイ
ズの取りすぎもありません。それ故に生々しい息遣いが感じ取れるのです。正
にMEMORIES入魂のリマスタリングです。




<Solo Musica>
SM139 \2080
インテンソ
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95a
5-8.ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」a9.
アマーン(1962-):弦楽四重奏曲第1番「Geborstener Satz」
カザル弦楽四重奏団
録音2008年10月・・・1-8, 2010年5月・・・9
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカ
ザル弦楽四重奏団ですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的
な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベー
トーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語
「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「Geborstener
Satz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを
持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。

SM141 \2080
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
1-4.ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
5-6.ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調 Op.78
7-10.ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ)
録音 2009年10月
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もち
ろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では
室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動を
しています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間
の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、
ここに収録された3曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付
いたためだということで、とりわけ Op.106の「ハンマークラヴィーア」での
恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。

●旧譜タイトルのご案内
SM101 \2080
オペラ・ファンタジー
1.フロロフ(1937-):
ガーシュインの歌劇「ポーギーとベス」の主題による演奏会用幻想曲 Op.19
2.ヴュータン(1820-1881):
ヴェルディの歌劇「エルナーニ」の主題による華麗な幻想曲
3.カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より )
4.ドルドラ(1868-1944):
オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」による幻想曲 Op.73
5.バッツィーニ(1818-1897):
ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲 Op.50
6-10.歌劇「ポーギーとベス」組曲(編曲:J. ハイフェッツ)
ナターシャ・コルサコヴァ(ヴァイオリン)
キラ・ラトナー(ピアノ)
録音 2005年7月
ロシアとギリシャの血を弾く女性ヴァイオリニスト、コルサコワ。1973年の生
まれということだから、録音当時32歳くらい。何とも妖艶で美しい音色を奏で
る人です。祖父はモスクワ放送交響楽団の元コンサートマスターで、5歳の彼
女はその祖父から最初のヴァイオリンのレッスンを受けました。ちなみに彼女
の父アンドレイもロシアの有名なヴァイオリニストです。様々なレーベルに録
音がありますが、この1枚は近代の作曲家がオペラの名メロディをヴァイオリ
ン用にアレンジしたもので、溢れ出るような歌心に目を見張るばかりです。

SM102 \2080
ベアトリス・ベルトールド&ルイス・オルランディーニ :グラン・デュオ・
コンチェルタンテ
1-2.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲 Op.145
3.ハウ(1900-1967):幻想曲
4-7.モシュレス(1794-1870)&マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
協奏的大二重奏曲 Op.20
ルイス・オルランディーニ(ギター)
ベアトリス・ベルトールド(ピアノ)
録音 2005年7月
ルネサンス時代から作品は書かれていたものの、どうしても主役とはなり得な
かったギターという楽器。18世紀から 19世紀前半にはボッケリーニ、パガニ
ーニやジュリアーニらがギターのための音楽を精力的に書きましたが、やはり
衰退の一途を辿ってしまいます。しかし20世紀に名ギタリスト、セゴビアが出
現し、ようやくこの分野も見直され、今では多くの作曲家による名曲が数多く
存在しているのです。このアルバムは、ピアノとギターのデュオ作品集で、
2台の楽器の親密な対話をお聴きいただけます。ここで演奏しているピアニス
ト、ベルトールドは弱冠17歳でアンネリーゼ・ローテンベルガーに見出された
という人。ギターのオルランディーニは、サンティアゴで生まれ、 1989年の
ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手です。

SM105 \2080
ラストレッリ・チェロ四重奏団 Vol.1
1.ストロック:ラプソディ・タンゴ(ドラプキネ編)
2.ソコロフ(1859-1922):メロディ(ドラプキネ編)
3.アンダーソン (1908-1975):シンコペーテッド・クロック(ドラプキネ編)
4.ピアソラ(1921-1992):忘却(ドラプキネ編)/5.ドラプキネ:007
6.ドラプキネ:ロシア風の合奏協奏曲/7.ドラプキネ:パガニッシモ
8.チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌(ドラプキネ編)
9.バーンスタイン(1918-1990):
「ウェストサイド・ストーリー」より(ドラプキネ編)
10.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ポルカ (ドラプキネ編)
11.ボーマン(1887-1949):12番街のラグ(ドラプキネ編)
12.ヴォロヴェス:"ムー・ムー"(ドラプキネ編)
演奏:ラストレッリ・チェロ四重奏団
チェロ4台のみのアンサンブル、ラストレッリ・チェロ四重奏団。彼らが紡ぎ
出す音楽は、時代考証やスタイルを重視するのではなく、とにかく楽しさを追
求したものばかり。それはタンゴであったり、映画音楽であったりと、いつで
も自由自在です。編曲は主にメンバーのドラプキンが担当し、チェロ・アンサ
ンブルにぴったりの音色を作り出しているのです。団体の名前は18世紀にイタ
リアで活躍した建築家、バルトロメオ・ラストレッリから取られています。

SM106 \2080
ピアソラ(1921-1992):タンゴ・センセーションズ
1.ブッチャーの死/2.セ・ラムール/ 3.ミケランジェロ/4.天使のミロンガ
5.フーガ/6.グレーラ/7.忘却/8.エスクアロ/9.来るべきもの
10.両親の小さな家/11.ロカ・ボヘミア/12-16.5つのタンゴ・センセーション
17.ロコへのバラード
演奏:カザル弦楽四重奏団/ミヒャエル・ツィスマン(バンドネオン)
ニナ・ヤンセン(クラリネット)
録音 2003年10,11月
1995年に結成されたカザル弦楽四重奏団のピアソラです。カルミナ弦楽四重奏
団、アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事し、2001年にはスイスの音楽祭「ボ
スウィルの夏」で大成功を収めています。 2009年に初来日して話題となった
ことも記憶に新しいのですが、彼らはすでに世界で1000回以上も演奏会をこな
し、世界中で高く評価されている実力派の団体です。レパートリーは幅広く、
古典派の作品から、このピアソラのような編曲までなんでも弾きこなしてしま
うのがさすがです。

SM112 \2080
バース・オブ・ザ・チェロ
1-12.デリ・アントーニ( 1660-1696頃):リチェルカータ Op.1 No.1-12
13-20.ガブリエリ(1651-1690):リチェルカータ No.1-7
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
録音 2007年7月
チェロ独奏のための最古の音楽とされる、デリ・アントーニとD.ガブリエリの
「リチェルカータ集」です。 17世紀以前のチェロは、主に通奏低音や伴奏に
使われることが多く、演奏上もあまり目立つことはありませんでした。しかし、
時代とともに習慣も変わり、少しずつ「チェロの名手」が現れ始めます。そん
な最初期のチェロの超絶技巧が見て取れる2人の作曲家の作品を、1566年制作
のアマティの名器でお楽しみください。フランスのカルロ 9世に献呈されるた
めに制作されたこの楽器は、背面にカルロ家の紋章が描かれた瀟洒なものです。

SM113 \2080
ソング&ダンス・オヴ・ライフ
バルトーク(1881-1945):44の二重奏曲 Sz.98より
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.56より
バルトーク:ルーマニアのクリスマスの子供の歌 Sz.57
リスト(1811-1886):4つの小品 S.192
リゲティ(1923-2006):バラードと舞曲
マルティヌー (1890-1959):おとぎ話 他全 56曲
ダイアナ・ケトラー(ピアノ)/ラツヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)
クリスティアン・ナズ(ヴィオラ)
このアルバムに収録された全56曲は、まさに東独の風が吹き抜けるようです。
ルーマニアのシヴィウが2007年の欧州文化首都に指定された事を記念し、ルー
マニア、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、ウクライナの民族色豊かな小品
を集め制作されたもので、小さな曲と言えど、「いかにも」という雰囲気が漂
った粋な1枚です。ピアノはロンドン・ロイヤル・アカデミーのピアノ教授で
あるダイアナ・ケトラーが担当、世界中でソロ活動をするポポヴィチ(この2人
はアンサンブル・ラロを結成 )、そして、シュトゥットガルト放送so.のメン
バー、ナズが加わり、味わい深いアンサンブルを創り上げています。

SM114 \2080
イン・メモリアム-ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
1-4.チェロ・ソナタ第2番(1976/77)/5-8.ピアノ・ソナタハ長調(1948)
9-12.ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ペーター・ザードロ(パーカッション)
100歳を目前に2007年、惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ゲ
ンツマーの追悼盤として制作。チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品
を収録しています。チェロはレーベルの看板チェリスト、ベルガー、ピアノは
1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したヘーエンリーダー、
打楽器はミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏者を務めた名手ザードロとい
うスゴいメンバー。音楽もかなり刺激的。特にピアノと打楽器のための協奏曲
は聴き物です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-12 No.13-2

2010年12月10日 15時06分33秒 | Weblog
SM115 \2080
ローマ・アモール-ハンガリーの伝統音楽(全18曲)
演奏:カランドス・アンサンブル
ヴァイオリニストのベーショテンを中心に活躍するカランドル・アンサンブル。
ヴァイオリン、ツィンバロン、ヴィオラ、クラリネット、コントラバスという
編成で、どんな曲も完璧に仕上げています。彼らは世界中で、ハンガリーとル
ーマニアの民俗音楽を演奏。聴衆を熱狂させ続けています。このアルバム、ど
の曲もため息ものですが、ツィンバロン好きには特にオススメ。チャールダッ
シュ特有の「ゆっくり-速く」の形式を遵守した2曲目「赤いりんごの木に繋が
れた私の馬」での素晴らしすぎるソロ、第1曲目の「ソリよ急げ」でのヴァイ
オリンとの二重奏などなど、激しくも悩ましい演奏が続出。まさに鳥肌立ちっ
ぱなしの1枚です。

SM119 \2080
劇的な歌
1-6.ヴァスクス(1946-):ピアノ四重奏曲
1-4.ブラームス(1833-1897):ピアノ四重奏曲ハ短調 Op.60
演奏:アンサンブル・ラロ
革新的なヴァスクス、ヨーロッパの伝統を守るブラームス。あまりない取り合
わせが気持ちをそそる1枚です。冒頭から熱く熱く訴えかける歌心がなんとも
素晴らしく、ついつい耳を傾けてしまいます。暗さの中に息づく情熱、深い水
の中に煌めく鈍い光。そんなことを考えさせるような演奏です。このアンサン
ブル・ラロは 2008年7月に神戸国際芸術祭にも出演。アンサンブルの名前はロ
ベルト・シューマンが生みだしたダヴィド同盟のラロ博士に着想を得ていて、
ふたつの相対する創造精神に均衡をもたらす力として描かれている人物です。
そんなエピソードにふさわしい1枚をぜひお聴きください。

SM120 \2080
イン・クローチェ
1.ニューステット(1915-):
合唱とチェロのための「スターバト・マーテル」 Op.111
2.ベルトルド・フンメル:(1925-2002):無伴奏チェロのための「別れ」
3.ペルト(1935-):合唱のための「今こそ主よ、我を去らせたまわん」
4.グバイドゥーリナ(1931-):前奏曲第5番
5.バーバー(1910-1981):アニュス・デイ Op.11
6.カンチェリ(1935-):無伴奏チェロのための「涙のあとに」
7.タヴナー(1944-):合唱とチェロのための「聖なるもの」
ユリウス・ベルガー(チェロ)/カメル合唱団
マリス・シルマイス(指揮)
録音 2007年エッケルスハウゼン音楽祭
20世紀から21世紀の作品は、不安と癒しに満ちているかのようです。ここに収
録されたチェロと合唱のための作品は、どれも“全ての命が有限であること。
人間の存在の中に「死」が内包されていること”を想起させ、聴き手を深い精
神世界へと誘導していきます。力強いニューステッドの「スターバト・マーテ
ル」、バーバーの有名な「アニュス・デイ」などでの美しくも荘厳な合唱、
ペルト、グバイドゥーリナ、タヴナー、そしてカンチェリの無伴奏での荒涼た
る世界まで。祈り、怒り、哀しみ、希望、全てが詰まったアルバムです。
チェロのベルガーと、ラトヴィアの若き声が集う合唱団「KAMER...」の迫真の
演奏で。

SM123 \2080
シューマン&メンデルスゾーン:室内楽作品集
1-4.シューマン(1810-1856):ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
5-8.メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ六重奏曲ニ長調 Op.110
9.メンデルスゾーン :
ピアノ協奏曲第2番ニ短調 Op.40より第2楽章(編曲: I. ホフマン )
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
フランク=ミヒャエル・エルベン(第1ヴァイオリン )/コンラート・ズスケ
(第2ヴァイオリン )・・・5-8はヴィオラ /オラフ・ハルマン(ヴィオラ)/
ユルンヤーコブ・ティム(チェロ)/クリスチャン・オッケルト(コントラバス)
ドイツのピアニスト、ヘーエンリーダーとゲヴァントハウス弦楽四重奏団の華
麗なる競演です。ヘーエンリーダーは1981年のブゾーニ国際ピアノ・コンクー
ルで優勝し、世界中の指揮者、オーケストラと共演を重ねるドイツ屈指のピア
ニストです。このアルバムでは、シューマンとメンデルスゾーンにふさわしく、
200年の歴史を持つゲヴァントハウス四重奏団を起用、実に瑞々しく、また堅
固なハーモニーを聴かせます。シューマンのピアノ四重奏での流麗さ、あまり
録音のない、メンデルスゾーンが16歳の時に書いた瑞々しいピアノ六重奏。
言葉に尽くせないほどの究極の美演です。最後に置かれたメンデルスゾーン
は、この盤が世界初録音となります。

SM125 \2080
ロマンティック・ヴィルトゥオージティ
1-3.ペスキン(1906-1988):トランペット協奏曲第1番ハ短調
4.ブラント(1869-1923):2つの演奏会用小品第1番ヘ短調 Op.11
5.同:2つの演奏会用小品第2番変ホ長調 Op.12
6.コーズ(1870-1951):演奏会用幻想曲変ホ短調
7.ヘーネ(1860-1927):スラヴ幻想曲
8.ベーメ(1870-1938):ロシア舞曲 Op.32
9-11.ベーメ:トランペット協奏曲ホ短調 Op.18
12.ベーメ:タランテラ「ラ・ナポリテーヌ」Op.25
演奏:ジュリアーノ・ゾンマーハルダー(トランペット )
ヴェストファーレン・ノイエ・フィルハーモニー
ヘイコ・マティアス・フェルスター(指揮)
1997年にチャイコフスキー音楽院が主催した国際トランペット・コンクールに
参加した12歳のゾンマーハルダー。ロシアの伝説的奏者たち・・・ドクチツェ
ルやマルゴーリン、ユソフらがその才能に着目、以降、着々と研鑽を重ね、
2006年には19歳の若さで、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の
ソロ・トランペット奏者に就任してしまったという天才です。彼が選んだこの
プログラム、どれもトランペット奏者にはなくてはならないものであり、また、
完璧に演奏することがどれほど難しいか、も広く知れ渡っている曲ばかりで構
成されています。トラック 9-11を除いては、管弦楽伴奏版は世界初録音です。

SM126 \2080
弦楽四重奏曲の誕生-カザル弦楽四重奏団

SM128 \2080
メンデルスゾーン(1809-1847):モテット集
1.詩篇第100番 Op.69-2「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
2.詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」 Op.78-1
3.詩篇第43番「神よ、われを審き」 Op.78-2
4.詩篇第22番「わが神、わが神、なぜ私を見捨てたのか」 Op.78-3
5.深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶ Op.23-1
6.アヴェ・マリア Op.23-2/7.われら人生の半ばにありて Op.23-3
8.死んだ人たちは幸いである Op.115-1/9.けれども巧みな Op.115-2
10.レスポンソリウムと讃歌「主よ、御身の聖なる座より顧みたまえ」Op.121
11.詩篇第91番「それ、主汝のためにみ使いたちに命じ」
ミュンヘン・ホーフカントライ
ウォルフガング・アンテルベルガー(指揮)
録音 2009年2月 21-22日
メンデルスゾーンは、ご存知の通り、当時忘れられていたバッハの作品を蘇ら
せ、聴衆に再認識させた作曲家でもあります。そんな彼の宗教作品はバッハ、
ヘンデル、パレストリーナなどの偉大な精神を受け継ぎながらも、新しいスタ
イルを確立した輝かしいものばかりです。晩年の大作「エリア」に至るまで、
彼の書いた合唱作品は数多く、親しみやすさにおいても、美しさにおいても、
もっともっと聴かれてもよいのではないでしょうか。ここで見事なハーモニー
を披露しているのは、バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバーたちによって
2009年に結成された室内合唱団ミュンヘン・ホーフカントライ。あのケント・
ナガノも最大級の賛辞を送る、様々な国籍の歌い手からなるアンサンブルです。

SM131 \2080
ドガディン
1.チャイコフスキー(1840-1893):憂鬱なセレナード変ロ短調 Op.26
2.チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34
3.メロディ変ホ長調 Op.42-3
4.ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ Op.34-4
5-8.プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80(*)
9.ローゼンブラット(1956-):カルメン幻想曲
セルゲイ・ドガディン(ヴァイオリン)
アレクサンダー・マースロフ(ピアノ)・・・1-8
アレクサンダー・ローゼンブラット(ピアノ)・・・9
録音 2008年3月 22-24日
セルゲイ・ドガディンは1988年、ロシアのサンクトペテルブルグで音楽一家に
生まれました。この録音当時はサンクトペテルブルグ音楽院の学生でしたが、
すでに2005年のパガニーニ国際コンクール第1位、2002年のアンドレア・ポス
タッチーニ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、特別賞&グランプリなど様々
な賞を獲得、大きな期待を担う若手演奏家の一人です。ここではチャイコフス
キー、ラフマニノフ、プロコフィエフと、1956年生まれの作曲家ローゼンブラ
ットの作品を演奏しています。ローゼンブラットの「カルメン幻想曲」では作
曲家自身が伴奏を担当、揺るぎなき解釈と目の覚めるような技巧でこの難曲を
制圧しています。使用楽器はジャン・バプティスト・ヴィヨームです。

SM134 \1750
ベルリン交響楽団・ライヴ・イン・コンサート

SM135 \2080
クール・リズム
1-10.マトゥス(1934-):幻想曲「魔法の夢」
11-14.ミンツァー(1953-):リズム・オブ・ザ・アメリカ
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団
ウェストファリア・ニュー・フィルハーモニー管弦楽団
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
録音 2008年8月
クレア・オブスキュール(光と影)と言う名を持つサックス四重奏団のパワー漲
る1枚です。彼らは定期的にベルリンで演奏会を開き、また多くの音楽コンク
ールでも賞を取るなど、その活動は広く注目されています。このアルバムに収
録された2曲の極めて独創的な作品でも、その傑出した音楽性ははっきりわか
ることでしょう。噴出するエネルギーを感じさせる「魔法の夢」、ジャズの要
素を孕みつつも、もっと原始的で根源的なオフビートの饗宴「リズム・オブ・
ザ・アメリカ」。クールでイカした世界に翻弄されちゃってください。

SM137 \2080
トカレフ・プレイズ・ローゼンブラットローゼンブラット(1953-):作品集
1.:ジプシー・ファンタジー(原曲: V.モンティ)
2.2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ
3.ニコロ・パガニーニの主題による変奏曲
4.チェロ・ソナタ/5.ピアノ・ソナタ第3番/6.不思議の国のアリス(抜粋)
7.ワルツィング・ウィズ・ハルトマン(原曲:ムソルグスキー)
ニコライ・トカレフ(ピアノ)・・・2.5
アレクサンドル・ローゼンブラット(ピアノ)・・・2.3.4.6
モスフィルム・スタジオ・オーケストラ・・・1.7
グラフ・モーリャ(ヴァイオリン)・・・1
アレクサンダー・ザゴリンスキー(チェロ)・・・4
オレグ・シンキン(ピアノ)・・・6 他
日本でもおなじみ、若手実力派ピアニスト、トカレフが参加したローゼンブラ
ット作品集です。1983年生まれのトカレフは、14歳(1997年)にして初来日。東
京・紀尾井ホールでのコンサートで大絶賛され、その翌年にも再来日して日本
の主要都市でコンサートを開いているという経歴の持ち主です。その後、更に
研鑽を重ね、世界中で活躍、もちろん日本にも何度も来ていますし、昨年はメ
ジャー・デビューも果たし、ますます目が離せない若手ピアニストの筆頭格で
す。昨年リリースされたアルバムでは、ドビュッシーやラヴェルを中心とした、
案外繊細な曲目を披露していましたが、やはり彼の神髄は超絶技巧物。その上、
このローゼンブラット作品は、彼が10代の頃から取り組んでいた、まさにライ
フワーク?とも言えるべきものです。このアルバムは、他にローゼンブラット
本人の演奏や、ヴァイオリン作品なども収録。

SM138 \2080
デュオ・ダコール:輝いていた世界
1.シューベルトの詩「私の祈り」の朗読
2-5.4手のためのピアノ・ソナタハ長調 Op.140 D812
6.ロンドイ長調「大ロンド」 Op.107 D.951
演奏:デュオ・ダコール(ピアノ・デュオ)
ドイツと台湾のピアニスト2人のよるピアノ・デュオ「デュオ・ダコール」の
シューベルト作品集です。彼らは以前シューマンのピアノ五重奏の連弾版を
OEHMSからリリース、そのリリシズム溢れる演奏で、多くの聴き手を魅了して
いますが、今回のシューベルトもまた格別の美しさで、タイトルの「輝かしい
世界」そのままに、シューベルトの音楽の持つ深淵さと深い美しさ、そして底
に秘めた暗黒の部分までをも見事に映し出した素晴らしい演奏を披露していま
す。冒頭の詩の朗読も味わい深いものです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-12 No.12-1

2010年12月10日 15時06分13秒 | Weblog
<BelAir>
BAC 462(Blu-ray) \5670
BAC 062(DVD-Video) \4950
字幕(ボーナス部分):英仏独
アサフィエフ:バレエ音楽「パリの炎」(全曲)
[+リハーサル、オシポワ、ワシリエフ、ラトマンスキーのインタビュー映像]
ナターリヤ・オシポワ(ジャンヌ)、
デニス・サーヴィン(ジェローム)、
イワン・ワシリエフ(フィリップ)、
ユーリー・クレフツォフ(ド・ボールガール侯)、
ニーナ・カプツォーワ(アデリーヌ)他、
ボリショイ・バレエ団、
振付:アレクセイ・ラトマンスキー(ワイノネン版に基づく)、
舞台美術:イリヤ・ウトキン、エフゲニー・モナホフ、
衣装:エレーナ・マルコフスカヤ、
指揮:パヴェル・ソローキン(指)ボリショイ劇場管弦楽団
[2010年3月/ボリショイ劇場での高解像度録音]
ソヴィエト・バレエを代表する傑作ながら、日本では一部のナンバーを除いて
録音にも上演にも接するのが難しかったアサフィエフの「パリの炎」が、つい
にブルーレイとDVDで登場。ボリス・アサフィエフ(1884-1949)はリムスキー=
コルサコフとリャードフの門下の作曲家。非常に多作で、バレエ曲を27篇、歌
劇を10篇も残していたり、ロシア人としては唯一セゴビアのためにギター曲を
作曲もしていますが、むしろ音楽学者として高名で、大著「ロシアの音楽」は
邦訳もあります。「ショスタコーヴィチの証言」には卑劣漢として描かれてい
ますが、プロコフィエフの大親友で、かの「古典交響曲」を献呈されています。
「パリの炎」は1932年の作で、フランス革命を題材とし、虐げられた人民が腐
敗した貴族社会を倒す姿が描かれています。そのプロパガンダ色の強さと時代
を逆行したような音楽にとまどいつつも、健康的な前向きさに感激させられま
す。
アサフィエフの音楽はモダニズムのかけらもない古典的作風で、澄み切った管
弦楽法と輝かしい金管の扱いが光ります。また、フランス古典舞曲調の美しい
作品が多いのも注目です。
舞台も特筆。ことにフランス宮廷の舞踏会は衣装、踊りともに息をのむ美しさ。
主役のサーヴィン、オシポワ、ワシリエフのアクロバティックな演技も流石で
すが、貴族たちの優雅な舞はバレエの基礎ができている人たちならではの身の
こなしで、まるで美術品のよう。ボリショイのメンバーの実力を実感できます。



<SUPRAPHON>
SU 4035 \1780
アントニーン・ライヒェナウアー:
2つのオーボエ、ファゴットと弦楽のための組曲 変ロ長調
ファゴット協奏曲ハ長調
ファゴット協奏曲ト長調
オーボエ協奏曲ト長調
ヴァイオリン協奏曲ハ短調
オーボエ、ファゴットと弦楽のための協奏曲 変ロ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
クセニエ・レフラー(バロック・オーボエ)
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)
コレギウム1704(ピリオド楽器使用)
ヴァーツラフ・ルクス(芸術監督)
おびただしい数が残された宗教作品とは違い、1701年から1730年代ころまでに
チェコの作曲家たちによって書かれた器楽作品はきわめて稀で、とりわけ重要
なものがライヒェナウアーの手になる20ほどの器楽作品。
ライヒェナウアーは、モルツィン伯(後にヨーゼフ・ハイドンが仕えたことでも
知られる)のチャペルの音楽家であり、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後
任としてお抱え作曲家の役割を引き受けました。
モルツィン伯はまたヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」として雇い入れ
ていますが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、
ヴィヴァルディが称賛して自作を献呈していることなどからも明らかで、同様
にライヒェナウアーの協奏曲も高度なテクニックを要するものばかり。
ここでは、現代最高のファゴット奏者との誉れ高いセルジオ・アッツォリーニ
がバロック・ファゴットを担当しているほか、バロック・オーボエにクセニエ
・レフラーと精鋭たちが顔を揃えているのがおおきな魅力。当代屈指のピリオ
ド楽器によるアンサンブルで技巧的な作品の数々が現代によみがえります。

SU 4039 \1780
フランティシェク・イラーネク:協奏曲とシンフォニア集
シンフォニア ニ長調
ファゴット協奏曲ト短調
ファゴット協奏曲ヘ長調
フルート協奏曲ト長調
ヴァイオリン協奏曲ニ短調
シンフォニア ヘ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
マリーナ・カタルジノワ(バロック・ヴァイオリン)
ヤナ・セメラードヴァー(フルート・トラヴェルソ)
コレギウム・マリアヌム(ピリオド楽器使用)
ヤナ・ヤナ・セメラードヴァー(芸術監督)
フランティシェク・イラーネクは、プラハに居を構えていたモルツィン伯の
チャペルの作曲家でヴァイオリニスト。モルツィン伯の命によりヴェニスに遣
わされて、ヴィヴァルディに学んだため、その作風は師の影響を直接的に受け
継いだものとなっているのが大きな特徴。このアルバムでの演奏は、復活初演
をおこなった同じメンバーによるもので万全の仕上がりとなっています。
セルジオ・アッツォリーニは、ヴィヴァルディのアルバムなどでおなじみの世
界的ファゴット奏者。マリーナ・カタルジノワはロシアの古楽ヴァイオリニス
ト。モスクワ音楽院で学び、レオンハルト、ノリントンのマスタークラスを受
講、ソリスト、室内楽両面で活躍し、バロックから現代まで幅広いレパートリ
ーを誇ります。また、カタルジノワは2007年よりモスクワ音楽院のピリオド・
ヴァイオリン科で教鞭を取っています。

SU 4034 2枚組 \2080
[CD 1]
ドヴォルザーク:
チェロ協奏曲第2番ロ短調Op.104(B. 191, 1895)
森の静けさOp. 68/5(B. 182, 1893)
[CD 2]
ロンド ト短調Op. 94(B. 181, 1893)
チェロ協奏曲第1番イ長調(B. 10, 1865)
[ヤルミル・ブルクハウザー管弦楽補完]
トマーシュ・ヤムニーク(Vc)
プラハ放送交響楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)
録音:2010年6月28-30日 & 9月13日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
(デジタル・セッション)
1985年生まれ、2006年(第58回)プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最
高位に輝いたトマーシュ・ヤムニーク。SUPRAPHONより、チェコの作曲家たち
のソナタを集めたふたつのアルバム(SU.3928、SU.3947)をすでに発表している
ヤムニークが、ドヴォルザークによるオーケストラつきのチェロ作品全曲をレ
コーディングしました。
このジャンル屈指の傑作「チェロ協奏曲ロ短調」はもちろん、ドヴォルザーク
の専門家ブルクハウザーがオーケストレーションを施した初期のチェロ協奏曲
にいたるまで、ヤムニークのチェロはあふれる表現意欲とまばゆい感性が印象
的。さらに、1926年設立の名門プラハ放送響を率いて、ヤムニークを強力にサ
ポートするのは、やはりチェコ期待の若手指揮者として高い関心を集めるトマ
ーシュ・ネトピル。ネトピルは、2010年秋に、急逝したマッケラスの代役とし
てベルリン・フィルにデビューを果たしましたが、着実にヨーロッパを中心に
活動の場を拡げており、その指揮ぶりもおおいに注目される内容といえるで
しょう。



<MIRARE>
MIR 084 \2500
リスト:詩的で宗教的な調べ
第1曲:祈り/第2曲:アヴェ・マリア/第3曲:孤独のなかの神の祝福
第4曲:死者の追憶/第5曲:パーテル・ノステル
第6曲:眠りから覚めた御子への賛歌/第7曲:葬送
第8曲:パレストリーナによるミゼレーレ/第9曲:アンダンデ・ラクリモーソ
第10曲:愛の賛歌
ブリジット・エンゲラー(P)
録音:2010年4月
ブリジット・エンゲラーのMIRAREレーベル最新録音は、2011年生誕200年を迎え
るフランツ・リスト。「詩的で宗教的な調べ」は全10曲からなる作品群で、フ
ランス・ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの同名の詩集に深
い感銘を受け、タイトルを借りています。
全曲録音したピアニストは数少なく、単独で取り上げられることの多い作品。
特にラマルティーヌの詩が冒頭にかかげられ、宗教的で瞑想的な内容の第3曲
「孤独のなかの神の祝福」と超絶技巧で力強い重厚な第7曲「葬送」は有名。
またリスト自身が好んで演奏したという第10曲「愛の賛歌」は華麗で神秘的な
美しい作品。エンゲラーの磨き抜かれた音とエレガントな表現で全曲聴くこと
ができるのは嬉しいかぎり。

MIR 112 \2500
フランスのチェリストたち-メディテイションズ
ブロッホ:祈り
カザルス:鳥の歌
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ドヴォルザーク:交響曲第9番Op.95「新世界」より第2楽章ラルゴ
オフェンバック:ジャクリーヌの涙 Op.76-2
フォーレ:夢のあとに Op.7-1
シューマン:
古いリュートOp.35-12、異郷にてOp.39-1、月の夜Op.39-5、古城にてOp.39-7
ワーグナー:タンホイザーより「おお、おまえ、いとしい夕星よ」
ヴェルディ:ドン・カルロより「彼女は私を愛したことが無い」
チャイコフスキー:
弦楽四重奏曲第3番 変ホ短調 Op. 30 より 第3楽章 葬送とアンダンテ
レ・ヴィオロンチェレス・フランセ
(エマニュエル・ベルトラン、エリク-マリア・クトゥリエ、エマニュエル・
ゴーゲ、ハヴィエル・ピドゥ、ラファエル・ピドゥ、ローラン・ピドゥ、
ナディヌ・ピエール、フランソワ・サルク)
録音:2009年12月7-9日
フランスを代表するチェリストが集結したチェロ八重奏団という珍しい編成の
アンサンブル、レ・ヴィオロンチェレス・フランセ。ルネ・マルタンのプロ
デュースにより2006年のラ・フォル・ジュルネ(ナント)で初コンサートを行い、
聴衆を沸かせました。彼らのMIRAREデビュー・アルバムは「メディテイション
ズ」と題され、チェロの豊かな響きにぴったりの楽曲をこのアンサンブルにも
参加しているローラン・ピドゥが八重奏用に編曲。ブロッホ:祈り、カザルス:
鳥の歌、ラフマニノフ:ヴォカリーズ、オフェンバック:ジャクリーヌの涙、
フォーレ:夢のあとになどいずれも珠玉の名曲ばかり。それぞれの楽曲でソリ
ストが美しいメロディーを奏で、7人のチェリストで支える深みのある演奏は
心を揺さぶります。





<APARTE>
AP 007 \2300
デュティユー(b.1916):
(1)同じ和音の上に(ヴァイオリンと管弦楽のためのノクターン)
(2)夢の樹(ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲)
ラファエル・ダエーヌ(b.1943):ヴァイオリン協奏曲
大野和士(指揮)
ヨッシフ・イヴァノフ
(ヴァイオリン/1699年製ストラディヴァリウス’Lady Tennant’)
リヨン国立歌劇場管弦楽団
録音:2009年7月
大野和士が指揮するデュティユーの登場。デュティユー独特の、空間に点描を
描くような音世界、静寂と嵐のよう暴力的な部分の対比、すべてを見事に明晰
にまとめあげている大野の棒は見事。エネルギーが爆発する部分でも、大野の
熱い音楽性がオーケストラ全体を興奮の渦へと巻き込みます。イヴァノフは18
歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝した実力派で、知性と技巧を絶妙
なバランスで併せ持つ逸材です。デュティユーの世界を息もつかせぬ技巧と抒
情で聴かせます。1943年生まれ、ブリュッセルで学んだ作曲家ダエーヌの作品
もオケが底鳴りするような迫力に満ちた作品です。




<haenssler>
93 263 \2250
ヴォルフガング・リーム(b.1952):
(1)変容=オーケストラのための音楽(2002)
(2)変容2=オーケストラのための音楽(2005)
(3)変容3=オーケストラのための音楽(2007/ 2008)
(4)変容4=オーケストラのための音楽(2008)
(1)(2)クリスティアン・アルミンク(指揮)
(3)(4)マティアス・ピンチャー(指揮)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)2006年12月4-7日 (2)2007年10月18-19日
(3)(4)2008年11月29日
ヘンスラーのひそかな人気シリーズ、ヴォルフガング・リーム作品集最新盤。
今回は注目のアルミンクの登場です。暗闇に一筋の光が差すような、一音から
始まる「変容」、牧歌的な三度の和音から始まる「変容2」では、緊張の糸が
気持よく張り詰めたアルミンクの指揮が光ります。続く「変容3」は音量が大
きくなり、「変容4」では冒頭から激しい描写やリズムが顕著にあらわれるよ
うになります。作曲家でもあるピンチャーの構築力が光ります。暗闇から始ま
ったこの世がカオスから激しい爆発や衝突を経ながらも、最後は徐々に秩序だ
っていく変容の様子がオーケストラによって見事に再現されています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-12 No.12-2

2010年12月10日 15時05分43秒 | Weblog
<haenssler>=SWR MUSIC=
93 262 \2250
「ユリアーネ・バンゼ / ペル・アモーレ-オペラ・アリア集」
・モーツァルト:
「コジ・ファン・トゥッテ」-向こう見ずな人たちね…岩のように動かず
・モーツァルト:
「フィガロの結婚」-スザンナはまだ来ない…幸せな日々はどこへ行ってしま
ったの
・ウェーバー:
「魔弾の射手」-あの人を知らぬうちは、眠りもたやすく訪れたのに…聖き歌
よ、静かに静かに!
・チャイコフスキー:
「エフゲニー・オネーギン」-たとえ死んでもいいの(手紙の場)
・スメタナ:
「売られた花嫁」-とうとうひとり…まわりのものが何とみんな気ぶせく
・プッチーニ:「ラ・ボエーム」-ええ、私の名はミミ
・プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
・マスネ:
「マノン」-さあ!彼のためにそうしなくては…さようなら,私たちの小さな
テーブルよ
・ビゼー:「カルメン」-何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
・グノー:「ファウスト」-なんと美しいこの姿(宝石の歌)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
録音:2010年3月22日-3月25日、2010年7月12日ザールブリュッケン、
コングレスハレ(デジタル・セッション)
清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、
ユリアーネ・バンゼがhaensslerに登場。それも、まるごと一枚、オペラの名
アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。
「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、
グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで
万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハ
ーモニー。まさに「婦唱夫随」という趣きの仕上がりとなっております。




<Coviello>
COV 31015(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:
交響曲第2番ハ短調(1872年第1稿 / 2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指)
録音:2010年5月22 & 24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・
シリーズ第8弾。
これまでに第3番、第4番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、
この第2番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第2交響曲の初稿によ
るレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはり
おおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルック
ナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿に
よるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではな
いでしょうか。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響は
まさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。




<CAvi>
4260085532179 \2450
シューマン:
暁の歌 Op.133、フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126、
クライスレリアーナOp.16、
主題と変奏 変ホ長調(最後の楽想による幻覚の変奏曲)Anh. F 39
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
録音:2010年4月
ディーナ・ウゴルスカヤのCAviレーベル2作目のアルバムは、シューマンの後
期の作品(Op.133、Op.126、Anh. F 39)と若き日のシューマンの情熱がたぎる
作品クライスレリアーナを収録。
「暁の歌」は5曲からなる曲集。ウゴルスカヤは奥深い陰影に満ちた演奏を聴
かせます。また「フゲッタ形式の7つのピアノ小品」は内省的な美しさに満ち、
「クライスレリアーナ」ではシューマンの内的な感情を音楽との対話によって、
想像力豊かに自由奔放に作品を表現しています。最後に収録されているのは、
病床にあったシューマンが夢の中でシューベルトとメンデルスゾーンの亡霊が
歌ったという旋律に基づいて作曲された「主題と変奏(最後の楽想による幻覚
の変奏曲)」。これは1854年2月に作曲され、そのすぐ10日後にライン河に投身
自殺を図り、当時シューマンの精神状態は混乱期にありました。美しい旋律が
絡み合い次第に陰影が濃くなり、物哀しさを漂わせた作品です。

4260085532155 \2450
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲集Op.9
シューマン:子供の情景Op.15
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.2*
シェイラ・アーノルド(P)
録音:2008年10月*、2010年5月
このアルバムに収録されている3つの作品はすべてクララ・シューマンに捧げ
られています。ブラームスの2作品は変奏曲を得意としたブラームスらしい高
度な技術と、心憎いインスピレーションが盛り込まれた曲。子供の情景はシュ
ーマンの巧みな表現力と描写力が注入された名作。前作ブラームス&クララ・
シューマン(4260085530489)同様シューマン、クララ、ブラームス3人のそれぞ
れに素晴らしい才能と芸術的三角関係を絶妙に封じ込めた1枚。
シェイラ・アーノルドはインドのティルッチラーッパッリで生まれ、ドイツで
育ちのピアニスト。シェイラ・アーノルド。モーツァルトコンクールやクララ
・ハスキルコンクールのような国際コンクールでの高い成績をおさめ、ヴィー
スバーデンのモーツァルト協会からの「モーツァルト賞」などによって、演奏
会をアメリカやアジア、ヨーロッパなど多くの国際的に著名な音楽祭から招待
され、また著名なオーケストラと共演しています。またフォルテピアノ演奏も
行い、幅広い音楽性に注目が集まっています。2006年からケルン音楽大学の教
授に就任。

4260085532162 \2450
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(フランツ・バイヤー補筆完成)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(ロバート・D・レヴィン補筆完成)
アーサー・ブリス:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.50
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
アイスラー弦楽四重奏団
録音:2010年3月
クラリネットの名手ヴォルフガング・マイヤーと若手カルテット、アイスラー
弦楽四重奏団によるクラリネット五重奏曲集。モーツァルトはクラリネット五
重奏曲イ長調K581が名高い名作として残っていますが、このCDでは断片として
残されたクラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)をフランツ・バイ
ヤーとロバート・D・レヴィンの2人がそれぞれに補筆完成させたアレグロを収
録しています。クラリネットの特色生かし、穏やかな旋律がモーツァルト特有
の気品と優美さに包まれます。ウェーバーではマイヤーの軽やかで機知に富ん
だ奏法で心惹かれる演奏となっています。イギリスの作曲家アーサー・ブリス
の作曲したクラリネット五重奏もカップリングされています。技巧的というよ
りも、感情表現が胸を打つ作品で、1916年のソンムの戦いで、戦火に敗れた実
弟のオマージュとして作曲されました。
アイスラー弦楽四重奏団はハンス・アイスラー音楽大学で共に学んだ4人で
2006年に結成されました。またカルテットの名前は20世紀前半に活躍した作曲
家ハンス・アイスラーからとったもの。今最も注目を集めている四重奏団のア
ルカント・カルテットやアルテミス・カルテットから大きな影響を受け、2007
年には小澤征爾からスイス国際音楽アカデミーへ直々に招待されました。将来
有望な若手カルテットの登場です。

4260085532025 \2450
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7
テツラフ・カルテット
(クリスティアン・テツラフ(Vn)エリーザベト・クッフェラート(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)ターニャ・テツラフ(Vc))
録音:2009年11&12月
クリスティアン・テツラフ率いるテツラフ・カルテット。クリスティアンと妹
のターニャが1994年スイス、サンクトガレンで行われた室内楽音楽祭でヴィオ
ラのヴァインマイスターとヴァイオリンのクッフェラートと出会い結成されま
した。1996年のコンサート・デビュー後、世界的な音楽祭に招かれ活躍し、そ
の実力の高さは実証済み。
今回リリースされるCAviデビュー・アルバムは、シベリウスとシェーンベルク。
シベリウスは弦楽四重奏曲としては珍しく「親愛なる声」と標題が付いた作品。
「親愛なる声」を表現するヴァイオリンとチェロの対話など文字通り親密で優
しく美しく歌い上げるアンサンブルは絶妙です。シベリウスの音楽の美しさと
力強さをバランスよく表現した演奏。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番は、
まだ調性に基づき作曲され、単一楽章で書かれています。テツラフ・カルテッ
トの技巧的な冴えと凝縮されたアンサンブルは必聴です。



<ALTUS>
ALT 201/2 2枚組(1枚価格) \2450
マーラー:交響曲第9番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:1983年6月11日 東京文化会館(ライヴ)
WDRの音源提供の東京ライヴのマーラー9番。若杉ケルン放響2度目の来日のも
の。WDR(ケルン放送協会)提供の音源でCD化。さすがファンの間で語り草とな
ったものだけあって心のこもった丁寧な音楽運びに心うたれます。海外オーケ
ストラとの共演で多くとりあげていた若杉得意のマーラーの9番。実際海外で
も大変評判がよく、WDRの推薦演奏でございます。

ALT 203 \2450
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)ハイドン:交響曲第99番
若杉弘(指)ケルン放送交響楽団
録音:(1)1982年10月29日(ライヴ)、(2)1979年9月15日(ライヴ)、ザール1
ユニークなのはチャイ5で金管を最後の最後の瞬間までおさえて弦主体の濃厚
な味わいで聴かせます。そのため終楽章コーダの凱歌がこの上なく格調高く
奏でられる形となり、一寸この品格無類です。ハイドンは一転古典の均整美!
見事!若杉とハイドンは相性抜群のようです。

ALT 204 \2450
(1)ブラームス:悲劇的序曲
(2)ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:(1)1983年3月18日(スタジオ録音)、(2)1978年3月17日(ライヴ)、
ザール1
かつてコッホシュワンレーベルで発売され名盤の誉れ高かった名演奏で、復活
が望まれていたそのブラームス四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲版)が明ら
かに向上した音質でよみがえりました。ブラームス、シェーンベルクと若杉得
意の両作曲家だけあり、亡き巨匠の独壇場でございます。うれしい復活です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする