クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-12 No.18-1

2010年12月17日 21時13分15秒 | Weblog
<Glossa>
GCD 922210 2枚組 \3450
ローマ賞のための音楽 - サン=サーンス ――
サン=サーンス:
カンタータ《アイヴァンホー》/カンタータ《ヴィルジニの帰郷》/頌歌
精霊たちの合唱/ミサ曲Op.4/聖体秘蹟のモテット
エルヴェ・ニケ(指揮)、ブ
リュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団
ジュリー・フックス(ソプラノ)、マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)
ソレン・ラヴァナント=リンケ(メゾ・ソプラノ)
ベルナール・リヒター(テノール)、ピエール=イヴ・プリュヴォ(バリトン)
ニコラ・クルジャル(バス)、バート・シペルス(ホルン)
フランソワ・サン=イヴ(オルガン)
1852年に16歳で挑んだ1回目に続き、12年後の1864年に28歳で挑んだ2回目も落
選してしまうなど、1884年に2度目の挑戦で受賞を果たしたドビュッシーとは異
なりローマ賞受賞とは縁が無かったサン=サーンス。
しかしながら19世紀フランスの神童、若き日のサン=サーンスがローマ賞受賞
を目指した期間(1852-1864)に作曲した作品は、ローマ賞の審査員には認めら
れなくとも、同世代の音楽家や聴衆たちから認められるなど、後の"大作曲家
サン=サーンス"の礎となった重要な作品ばかりである。
鬼才エルヴェ・ニケが音楽で描くローマ賞にまつわる作曲家たちのストーリー。
伝統的なスタイルを守り続けたサン=サーンスの若き日の音楽が今、輝きます。
録音:2010年2月&3月&10月、アントワープ&ヘフェルレー&ブリュッセル
(ベルギー)




<ICA CLASSICS>
ICA -インターナショナル・クラシカル・アーティスツは、イギリス・ロンド
ンのウォータールーに本拠を置き、世界的な著名アーティストを多く抱え、数
多くの演奏会を成功させている業界最大手のマネージメントカンパニーです。
2010年だけでも、スカラ座のアジアツアーや、ゲルギエフとマリリンスキーに
よるチャイコフスキー・チクルスツアー、ビシュコフ&WDRのツアーなど、非
常に精力的な活動を見せています。そのICAがこの 2011年1月、業界初となる
アーティストマネージメントグループ自ら運営するCD/DVDレーベル「ICA
CLASSICS」を設立します。音源はBBC放送やケルンWDR、ボストン交響楽団の
過去アーカイブから抽出したもので、一部の音源を除き、そのほとんどが商業
リリース初出となります。

ICAC-5000 \1750
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15/ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
エミール・ギレリス
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1967年7月10日…1, 1967年7月13日…2
ギレリスのベートーヴェンと言えば、マズアやセルとの共演が知られています
が、この録音は1967年のライブで、その翌年のセルとの第5番(これは稀代の名
演とされる)に匹敵するほどの素晴らしい演奏の記録です。タイム誌の批評家、
ウィリアム・マンは第3番の演奏会の後に「第1楽章から生気に満ち溢れ、堅固
で明瞭な音、そして尊厳に満ち溢れたラルゴ、的確なテンポによる活発なロン
ド」と大絶賛の記事を書き、他の全ての批評家たちも、このボールトとの演奏
に惜しみない称賛を贈ったという名演です。エンジニア、ポール・ベイリーに
よる、素晴らしいリマスターによるステレオ・サウンドをお楽しみください。

ICAC-5001 \1750
マーラー(1860-1911):交響曲第2番「復活」
ステファニア・ヴォイトヴィチ(ソプラノ)/アニー・デロリー(アルト)
ケルン放送交響楽団&合唱団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
録音1965年9月10日ケルン放送第1ホール
1933年にケルンで生まれた指揮者、ウィリアム・スタインバーグの「復活」で
す。ユダヤ系であったため、1933年にフランクフルト歌劇場からの引退を余議
なくされ、1936年にパレスチナへ移住し、そこでパレスチナ交響楽団を結成、
指揮者を務めます。その後、第二次世界大戦後に欧米の楽団に復帰、さまざま
な活動を行いますが、トスカニーニの招きにより、アメリカへ行き、 1945年
から 1954年までバッファロー・フィル、1952年から1976年まではピッツバー
ク交響楽団の指揮者として活躍、並行してボストン交響楽団とロンドン・フィ
ルハーモニー管弦楽団を指揮するなど、まさに八面六臂の活躍をしました。
アメリカでは、マーラーの作品を頻繁に演奏したのですが、録音としては1952
年のキャピトル・レコードのための第1番交響曲だけしか知られていませんで
した。この「復活」のスタジオ録音は彼の「偉大なるマーラー指揮者」として
の足跡を辿る貴重なものです。独唱者には1954年「プラハの春国際音楽コンク
ール」のソプラノ部門で第1位を獲得したポーランドのソプラノ、ヴォイトヴィ
チと、オランダの名アルト、デロリーを起用。感動的な歌唱です。

ICAC-5002 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクイエム Op.45
2.モーツァルト(1756-1791):
セレナードニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K239
3.1956年2月20日ドイツ・レクイエムのリハーサル
エリザベス・グリュンマー(ソプラノ)…1/ヘルマン・プライ(バリトン)…1
ケルン放送合唱団…1
ケルン放送交響楽団
オットー・クレンペラー
録音ケルン放送第1ホール(モノラル録音)1956年2月20日…1.3、
1954年10月25日…2
20世紀の偉大なる指揮者の一人、クレンペラーの指揮による「ドイツ・レクイ
エム」です。クレンペラーのドイツ・レクイエムは、1961年録音のフィルハー
モニア管との演奏が超名演として知られていますが、こちらはケルン放送交響
楽団との演奏。ソリストには容姿淡麗、高貴なる歌唱が知られるソプラノ、グ
リュンマーと、稀代の名バリトン、プライを起用。悠然たる合唱も魅力です。
ボーナス・トラックとして収録された緊迫感溢れるリハーサルの模様も興味深
いところです。もう1曲収録されたモーツァルトのセレナードも生気漲る演奏で
す。良好な保存状態を保ったオリジナル・テープからのCD化も嬉しいところ
です。

ICAC-5003 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
2.ブラームス:狂詩曲 Op.79-1
3.ブラームス:カプリッチョ Op.76-2
4.ショパン(1810-1849):夜想曲 Op.27-2
5.ショパン:ワルツ Op.64-2
6.ファリャ(1876-1946):火祭の踊り
ケルン放送交響楽団
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)…1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音チューリッヒ 1966年5月23日(ステレオ )…1、
オランダ、ナイメーヘン 1963年4月20日(モノラル)…2-6
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。
彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そん
な彼にとってこの 1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のた
め、 1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタ
インですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。も
ちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日
のプログラムの前半はメディチ・マスターズ (MM029)として既出、この盤で一
夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームス
の協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を
聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの
復刻です。

ICAC-5005 \1750
ブルックナー(1824-1896):
1.交響曲第3番(1888/1889 第3稿)
2.ザンデルリングへのインタヴュー
(インタヴュアー:ピエール・バートン=ページ)
BBCノーザン・オーケストラ(現 BBCフィルハーモニック )
クルト・ザンデルリング
録音ニューキャッスルシビック・センター 1978年4月21日…1,
BBCスタジオ 1982年7月21日…2
☆ルックナーの交響曲の中でも、ザンデルリンクがとりわけ愛したのが、この
第3番です。少なくとも8種類の録音が知られており、この78年のものも名演と
して語り継がれることでしょう。彼特有の美しい弦の響き、悠然としたテンポ
設定、緊密、かつ作為のない自然な音楽の流れに身を浸していると、なぜ彼が、
ブルックナーの最高の解釈者の一人として称賛されているのかがわかるような
気がします。1982年に行われた約10分間のインタヴューでは、彼自身の経歴か
ら、敬愛するクレンペラーへの惜しみない称賛までが語られます。ポール・ベ
イリーによる光り輝くようなリマスタリングで。

ICAC-5006 2枚組 \2450
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」全曲
ヴィオレッタ…マリア・カラス(ソプラノ)
アルフレード…チェーザレ・ヴァレッティ(テノール)
ジョルジョ・ジェルモン…マリオ・ザナッシ(バリトン)他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
録音ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス
1958年6月20日(モノラル)ICA・アンビエント・マスタリング・プロセス
カラス・ファンの間ではおなじみのコヴェント・ガーデンの1958年、カラスの
「椿姫」です。彼女における最高のヴィオレッタ歌唱として知られ、幾度もリ
マスタリングされて様々なレーベルから出されていますが、なかなか納得の行
く音では聴くことができなかったというもの。今回、個人蔵の音源を ICAの最
新リマスタリング技術を用いて、ポール・ベイリーが素晴らしい音質に仕上げ
ました。不必要な残響などを付け加えることなく、リアルな音像を追求しまし
た。彼女の素晴らしい歌声だけでなく全ての共演者、指揮者ともども彼女の迫
力に飲まれ、舞台が少しずつ熱を帯びていく様をじっくりとお楽しみいただけ
ることでしょう。

ICAC-5007 \1750
チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第1番「冬の日の幻想」
ストラヴィンスキー(1882-1971):火の鳥(1945年版)
BBC交響楽団…1/フィルハーモニア管弦楽団…2
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音ロンドンバービカン・ホール(デジタル・ステレオ)
2002年4月19日…1,1996年6月5日…2
スヴェトラーノフの圧倒的名演がここにもあります。この2002年4月のチャイ
コフスキーの交響曲第1番は彼の死の2カ月前の録音で、ロンドンで開いた最後
のコンサートの中の1曲です。以前から非正規盤として流通し、ファンを落涙
させていた伝説の名演です。かたや「火の鳥」は今まで公式サイトのみにその
存在が記されていた幻のフィルハーモニア管との演奏!ついにここでヴェール
を脱ぎます。

ICAC-5008 \1750
1.C.P.E.バッハ(1714-1788):アンダンティーノロ短調
2.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタヘ長調
3.D.スカルラッティ:ソナタハ長調
4.D.スカルラッティ:ソナタイ長調
5.D.スカルラッティ:ソナタト長調
6.クープラン(1668-1733):クラヴサン組曲第6組曲第1番「収穫をする人々」
7.リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲
8.リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
《ボーナス》
1.J.S.バッハ=リスト:幻想曲とフーガ S463/2.リスト:葬送曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音プラハ 1955年(MONO)…1-8, トゥリン
1959年1月22日(モノラル )…ボーナス
こちらもシフラの知られざる録音です。以前 LPとしてリリースされ、その後
CDとしての再発はありませんでした。彼のレパートリーとしては珍しいスカル
ラッティのソナタの何と斬新なこと!彼の最良のテクニックが誇示されていま
す。リストに関しては、何も申し上げることがないでしょう。ボーナス・トラ
ックに収録されたバッハ=リストの「幻想曲とフーガ」も初CD化です。ポール
・ベイリーの細心のリマスタリングで、リアルな音がよみがえりました。

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10-12 No.18-2

2010年12月17日 21時12分39秒 | Weblog
ICAD-5009(DVD-Video) \2450
R・シュトラウス(1864-1949):交響詩「英雄の生涯」
ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲第9番「新世界より」
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/BBC交響楽団
1975年8月29日ロイヤル・アルバート・ホール
ドヴォルザークの「新世界より」は音のみが BBC Legendsよりリリースされて
いますが、映像として見ることができる日が来ようとは、誰しも夢にも思わな
かったに違いありません。彼の精悍なる指揮姿の何と感動的なこと。全てのプ
レーヤーに詳細なるガイダンスを与え、曲の全貌を見通し、スコアの全てに潜
む美しい旋律に光を当てます。「英雄の生涯」では R・シュトラウスのオーソ
リティとして知られる彼らしく、スコアを用いることなく、素晴らしい音楽を
紡ぎだしています。「ケンペは現代における危険な誘惑…誇張、捏造を成功裡
に回避し、原型を忠実に再現した。」とフィッシャー=ディースカウが絶賛し、
またイギリスのプレーヤーたちは、そんな彼のスタイルに大いなる信頼を寄せ、
彼と演奏することに絶大なる喜びを見出したのです。


ICAD-5010(DVD-Video) \2450
シューベルト(1797-1828):
1.ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D898
2.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 D929
ボザール・トリオ
メナヘム・プレスラー(ピアノ)/イシドア・コーエン(ヴァイオリン)
バーナード・グリーンハウス(チェロ)
収録 1978年11月21日&1987年12月13日
エディンバラシグネット・ライブラリー
世界的に著名な米国のピアノ三重奏団として知られるボザール・トリオのシュ
ーベルトです。1955年に結成時、彼らの最初のコンサートを聴いた指揮者ミュ
ンシュが、「こんなに素晴らしいトリオはコルトー、ティボー、カザルスの演
奏以来聴いたことがない」と大絶賛したことで知られています。メンバーは、
ヴァイオリンのみ2代目にあたるイシドア・コーエンが担当しています。彼ら
のレパートリーはとても幅広く、古典から近代曲まで、どれも定評があります
が、とりわけシューベルトの甘やかな解釈は聴き物で、同曲のPHILIPSへの録
音でも知られる通り、これらの曲に潜む真実を描き出した演奏は、他の追従
を許しません。

ICAD-5011(DVD-Video) \2450
エルガー(1857-1934):
交響曲第2番変ホ長調 Op.63/創作主題による変奏曲「エニグマ」
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 1973年2月13日…1, 1979年9月25日…2
ショルティのエルガーです。この交響曲第2番は、同夜の演奏曲「コケイン序
曲」とともに、聴衆から称賛を浴びました(彼はこの第2交響曲と大変得意とし
ていて、後にロンドン交響楽団の首席指揮者として招聘されるきっかけとなっ
た 1975年のコンサートでも、この曲を演奏していました )。ショルティとエル
ガーは大変相性が良いのか、彼のレコード・プロデューサーの一人であるジェ
ームズ・マリンソンも「ショルティによるエルガーの交響曲は、その新鮮なア
プローチと、素晴らしい音響で、彼の最も素晴らしい録音のうちの2つである」
とコメントしています。もちろんエニグマも感動的な名演。ショルティ自身も、
「私はエルガーを愛していて、中でも「エニグマ」は傑作です」と語っていま
す。快速テンポ、恐るべき集中力、そして輝かしいフィナーレ。まさに最高
傑作です。

ICAD-5012(DVD-Video) \2450
1.J.S.バッハ(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
2.モーツァルト (1756-1791):協奏交響曲 K364
3.ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
ダヴィド・オイストラフ(Vn&Va…2)/イーゴリ・オイストラフ(Vn)…1.2
イギリス室内管弦楽団
コリン・デイヴィス(指揮)…1
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
イェフディ・メニューイン(指揮)… 2
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)…3
ロイヤル・フェルティヴァル・ホール 1961年2月18日…1, 1963年2月28日…2,
1963年2月19日…3
この DVDは勿論オイストラフが主役ですが、他にも見所はたくさんあります。
息子イーゴリとの共演であるバッハとモーツァルトでは、彼の父親としての素
顔を垣間見ることができるでしょう。モーツァルトでは彼がヴィオラを弾いて
います。また、そこで指揮をするメニューインはオイストラフの友人で、また
とないコンビネーションを聴かせてくれます(このコンサートの後半プログラ
ムでは、オイストラフの指揮でメニューインがベートーヴェンの協奏曲を奏で
たのでした)。ブラームスで指揮棒を執るのはコンドラシン。彼の創り出す巨
大で雄大なバックを従え、オイストラフが悠然たるブラームスを奏でます。
2人の巨匠の息詰まる戦い、そして紡ぎ出された至福のアダージョ。言葉に尽
くせない素晴らしさです。

ICAD-5013(DVD-Video) \2450
1.ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
2.ショパン(1810-1849):スケルツォ第1番ロ短調 Op.20
3.ショパン :ポロネーズ変イ長調
4.リスト(1811-1886):葬送曲
BBC交響楽団
ジェームズ・ローラン(指揮)…1
ギャリック・オールソン(ピアノ)
ロイヤル・アルバート・ホール 1978年7月31日…1, 1974年4月12日…2-4
この映像は、1970年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を飾ったアメリ
カのピアニスト、ギャリック・オールソンの演奏です。彼はショパン作品全集
も録音していましたが、長らく入手困難で、最近ようやく別レーベルから再リ
リースされたため、人気が再燃の兆しを見せています。この映像の中のショパ
ンとリストは、コンクールの4年後のコンサートを収録したもので、まだ26歳
の瑞々しい感性に溢れた力強い演奏を聴くことができます。特にリストの「葬
送曲」はあまりの素晴らしさに、リスト嫌いの人もその考えを改めるのではな
いでしょうか。ブラームスはそのまた 4年後の演奏で、これを見れば彼の音楽
性が更に円熟を極めたことを確認できるはずです。

ICAD-5014(DVD-Video) \2450
1.ラヴェル(1875-1937):バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
2.ドビュッシー(1862-1918):管弦楽のための映像より「イベリア」
《ボーナス》ドビュッシー:海
ボストン交響楽団
シャルル・ミュンシュ(指揮)
収録ハーヴァード大学サンダース・シアター 1958年2月4日…1,
1961年10月31日…2, 1958年10月28日…ボーナス
このミュンシュの時代のボストン交響楽団のコンサートは、なかなか公にされ
ることなく、研究者の間でも「幻」とされてきました。ミュンシュは1955年に
ボストン交響楽団との公演をテレビで放送、これらは彼の人気を高めるととも
に、その後のコンサートの映像収録について、大きな可能性を見出したのです。
今回発売の映像は、そんなテレビ放送用のアーカイブを、最先端の技術で復元。
歴史上価値あるものとして、お茶の間に届けることに成功したのです。こちら
はミュンシュのフランス音楽集です。彼のドビュッシーとラヴェル演奏は、元
より高い評価を受けていますが、ここでも、そんな彼の自発性に富み、刺激的
な演奏を見ることができるのです。

ICAD-5015(DVD-Video) \2450
1.ワーグナー(1813-1883):
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第3幕の抜粋
2.フランク (1822-1890):交響曲ニ短調
3.フォーレ(1845-1924):「ペレアスとメリザンド」管弦楽組曲
ボストン交響楽団
シャルル・ミュンシュ(指揮)
収録ハーヴァード大学サンダース・シアター 1960年3月8日…1,
1961年3月14日…2, 1959年4月7日…3
こちらは同じシリーズのワーグナー、フランク、フォーレという演目です。ワ
ーグナーでの人間味溢れる幅広い音楽性、定評あるフランクでの堅固な解釈、
礼儀正しく、まことに響きの美しいフォーレ、などミュンシュの多彩な魅力を
とことん味わえる映像です。

ICAD-5016(DVD-Video) \2450
1.ベートーヴェン(1770-1827):「プロメテウスの創造物」より抜粋
2.ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60
3.ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67
ボストン交響楽団
シャルル・ミュンシュ(指揮)
収録ハーヴァート大学サンダース・シアター 1960年3月8日…1,
1961年4月18日…2, 1959年11月3日…3
こちらはミュンシュのベートーヴェンです。バレエ「プロメテウスの創造物」
は彼としては珍しいバレエ音楽の一夜からのプログラムです。第4番の交響曲
は明るく楽しく、また炎のように燃えるベートーヴェンを見ることができるで
しょう。5番での各楽器が織り成すアンサンブルの見事さと、快速テンポは、
まさにミュンシュの真骨頂。当時の評論家たちが大絶賛したわけがよくわかり
ます。

ICAD-5017(DVD-Video) \2450
シマノフスキ(1882-1937):
交響曲第3番「夜の歌」/交響曲第4番「協奏交響曲」
ラファウ・バルトミンスキ(テノール)…1
エヴァ・マルツキ(ヴァイオリン)…1
ポーランド合唱団…1/ヤン・クシシュトフ・ブロヤ(ピアノ)…2
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィット(指揮)
ライヴ収録ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール 2009年11月19日
こちらは ICAレーベルの最新映像です。09年の収録で勿論 5.1チャンネル対応
のスペキュタクラーな音も楽しめます。NAXOSレーベルでのシマノフスキ、ペ
ンデレツキなど一連のポーランドの作品を始めとする膨大なレパートリーを見
てもわかるように指揮者アントニ・ヴィトは現代屈指の指揮者の一人として疑
うことなき地位を確立していると言えるでしょう。この映像はヴィトが得意
とするシマノフスキの交響曲2曲を収録したものです。色彩感溢れる2つの交響
曲は神秘的であり、ポーランドの民族性を豊かに反映した作品で第3番はテノ
ール独唱とヴァイオリン独奏を伴い、また第4番ではピアノ独奏を伴うという
特異な楽器編成を取っているところも魅力です。ヴィトの入念な演奏は作品に
秘められた様々なメッセージが直接届くような真摯なもの。まさにシマノフス
キのオーソリティと申せましょう。

ICAD-5018(DVD-Video) \2450
マーラー(1860-1911):交響曲第6番イ短調
モネ交響楽団
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
ライヴ収録ブリュッセルパレ・デ・ボザール 2009年9月6日
この公演は、モネ交響楽団とヘンヒェンとのマーラー・チクルスの中の1曲で
す。彼はマーラーとワーグナーの解釈者としてつと有名であり、様々なオーケ
ストラと120以上もの録音を重ね、また研究者として、多くの本を著してもい
ます。そんな彼の演奏はドラマティックな表現と、斬新な解釈に彩られており、
聴き手における既存の「マーラーの6番の概念」を覆してしまうほど強烈な印
象を残すものです。

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