<Glossa>
GCD 922210 2枚組 \3450
ローマ賞のための音楽 - サン=サーンス ――
サン=サーンス:
カンタータ《アイヴァンホー》/カンタータ《ヴィルジニの帰郷》/頌歌
精霊たちの合唱/ミサ曲Op.4/聖体秘蹟のモテット
エルヴェ・ニケ(指揮)、ブ
リュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団
ジュリー・フックス(ソプラノ)、マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)
ソレン・ラヴァナント=リンケ(メゾ・ソプラノ)
ベルナール・リヒター(テノール)、ピエール=イヴ・プリュヴォ(バリトン)
ニコラ・クルジャル(バス)、バート・シペルス(ホルン)
フランソワ・サン=イヴ(オルガン)
1852年に16歳で挑んだ1回目に続き、12年後の1864年に28歳で挑んだ2回目も落
選してしまうなど、1884年に2度目の挑戦で受賞を果たしたドビュッシーとは異
なりローマ賞受賞とは縁が無かったサン=サーンス。
しかしながら19世紀フランスの神童、若き日のサン=サーンスがローマ賞受賞
を目指した期間(1852-1864)に作曲した作品は、ローマ賞の審査員には認めら
れなくとも、同世代の音楽家や聴衆たちから認められるなど、後の"大作曲家
サン=サーンス"の礎となった重要な作品ばかりである。
鬼才エルヴェ・ニケが音楽で描くローマ賞にまつわる作曲家たちのストーリー。
伝統的なスタイルを守り続けたサン=サーンスの若き日の音楽が今、輝きます。
録音:2010年2月&3月&10月、アントワープ&ヘフェルレー&ブリュッセル
(ベルギー)
<ICA CLASSICS>
ICA -インターナショナル・クラシカル・アーティスツは、イギリス・ロンド
ンのウォータールーに本拠を置き、世界的な著名アーティストを多く抱え、数
多くの演奏会を成功させている業界最大手のマネージメントカンパニーです。
2010年だけでも、スカラ座のアジアツアーや、ゲルギエフとマリリンスキーに
よるチャイコフスキー・チクルスツアー、ビシュコフ&WDRのツアーなど、非
常に精力的な活動を見せています。そのICAがこの 2011年1月、業界初となる
アーティストマネージメントグループ自ら運営するCD/DVDレーベル「ICA
CLASSICS」を設立します。音源はBBC放送やケルンWDR、ボストン交響楽団の
過去アーカイブから抽出したもので、一部の音源を除き、そのほとんどが商業
リリース初出となります。
ICAC-5000 \1750
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15/ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
エミール・ギレリス
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1967年7月10日…1, 1967年7月13日…2
ギレリスのベートーヴェンと言えば、マズアやセルとの共演が知られています
が、この録音は1967年のライブで、その翌年のセルとの第5番(これは稀代の名
演とされる)に匹敵するほどの素晴らしい演奏の記録です。タイム誌の批評家、
ウィリアム・マンは第3番の演奏会の後に「第1楽章から生気に満ち溢れ、堅固
で明瞭な音、そして尊厳に満ち溢れたラルゴ、的確なテンポによる活発なロン
ド」と大絶賛の記事を書き、他の全ての批評家たちも、このボールトとの演奏
に惜しみない称賛を贈ったという名演です。エンジニア、ポール・ベイリーに
よる、素晴らしいリマスターによるステレオ・サウンドをお楽しみください。
ICAC-5001 \1750
マーラー(1860-1911):交響曲第2番「復活」
ステファニア・ヴォイトヴィチ(ソプラノ)/アニー・デロリー(アルト)
ケルン放送交響楽団&合唱団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
録音1965年9月10日ケルン放送第1ホール
1933年にケルンで生まれた指揮者、ウィリアム・スタインバーグの「復活」で
す。ユダヤ系であったため、1933年にフランクフルト歌劇場からの引退を余議
なくされ、1936年にパレスチナへ移住し、そこでパレスチナ交響楽団を結成、
指揮者を務めます。その後、第二次世界大戦後に欧米の楽団に復帰、さまざま
な活動を行いますが、トスカニーニの招きにより、アメリカへ行き、 1945年
から 1954年までバッファロー・フィル、1952年から1976年まではピッツバー
ク交響楽団の指揮者として活躍、並行してボストン交響楽団とロンドン・フィ
ルハーモニー管弦楽団を指揮するなど、まさに八面六臂の活躍をしました。
アメリカでは、マーラーの作品を頻繁に演奏したのですが、録音としては1952
年のキャピトル・レコードのための第1番交響曲だけしか知られていませんで
した。この「復活」のスタジオ録音は彼の「偉大なるマーラー指揮者」として
の足跡を辿る貴重なものです。独唱者には1954年「プラハの春国際音楽コンク
ール」のソプラノ部門で第1位を獲得したポーランドのソプラノ、ヴォイトヴィ
チと、オランダの名アルト、デロリーを起用。感動的な歌唱です。
ICAC-5002 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクイエム Op.45
2.モーツァルト(1756-1791):
セレナードニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K239
3.1956年2月20日ドイツ・レクイエムのリハーサル
エリザベス・グリュンマー(ソプラノ)…1/ヘルマン・プライ(バリトン)…1
ケルン放送合唱団…1
ケルン放送交響楽団
オットー・クレンペラー
録音ケルン放送第1ホール(モノラル録音)1956年2月20日…1.3、
1954年10月25日…2
20世紀の偉大なる指揮者の一人、クレンペラーの指揮による「ドイツ・レクイ
エム」です。クレンペラーのドイツ・レクイエムは、1961年録音のフィルハー
モニア管との演奏が超名演として知られていますが、こちらはケルン放送交響
楽団との演奏。ソリストには容姿淡麗、高貴なる歌唱が知られるソプラノ、グ
リュンマーと、稀代の名バリトン、プライを起用。悠然たる合唱も魅力です。
ボーナス・トラックとして収録された緊迫感溢れるリハーサルの模様も興味深
いところです。もう1曲収録されたモーツァルトのセレナードも生気漲る演奏で
す。良好な保存状態を保ったオリジナル・テープからのCD化も嬉しいところ
です。
ICAC-5003 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
2.ブラームス:狂詩曲 Op.79-1
3.ブラームス:カプリッチョ Op.76-2
4.ショパン(1810-1849):夜想曲 Op.27-2
5.ショパン:ワルツ Op.64-2
6.ファリャ(1876-1946):火祭の踊り
ケルン放送交響楽団
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)…1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音チューリッヒ 1966年5月23日(ステレオ )…1、
オランダ、ナイメーヘン 1963年4月20日(モノラル)…2-6
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。
彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そん
な彼にとってこの 1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のた
め、 1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタ
インですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。も
ちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日
のプログラムの前半はメディチ・マスターズ (MM029)として既出、この盤で一
夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームス
の協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を
聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの
復刻です。
ICAC-5005 \1750
ブルックナー(1824-1896):
1.交響曲第3番(1888/1889 第3稿)
2.ザンデルリングへのインタヴュー
(インタヴュアー:ピエール・バートン=ページ)
BBCノーザン・オーケストラ(現 BBCフィルハーモニック )
クルト・ザンデルリング
録音ニューキャッスルシビック・センター 1978年4月21日…1,
BBCスタジオ 1982年7月21日…2
☆ルックナーの交響曲の中でも、ザンデルリンクがとりわけ愛したのが、この
第3番です。少なくとも8種類の録音が知られており、この78年のものも名演と
して語り継がれることでしょう。彼特有の美しい弦の響き、悠然としたテンポ
設定、緊密、かつ作為のない自然な音楽の流れに身を浸していると、なぜ彼が、
ブルックナーの最高の解釈者の一人として称賛されているのかがわかるような
気がします。1982年に行われた約10分間のインタヴューでは、彼自身の経歴か
ら、敬愛するクレンペラーへの惜しみない称賛までが語られます。ポール・ベ
イリーによる光り輝くようなリマスタリングで。
ICAC-5006 2枚組 \2450
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」全曲
ヴィオレッタ…マリア・カラス(ソプラノ)
アルフレード…チェーザレ・ヴァレッティ(テノール)
ジョルジョ・ジェルモン…マリオ・ザナッシ(バリトン)他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
録音ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス
1958年6月20日(モノラル)ICA・アンビエント・マスタリング・プロセス
カラス・ファンの間ではおなじみのコヴェント・ガーデンの1958年、カラスの
「椿姫」です。彼女における最高のヴィオレッタ歌唱として知られ、幾度もリ
マスタリングされて様々なレーベルから出されていますが、なかなか納得の行
く音では聴くことができなかったというもの。今回、個人蔵の音源を ICAの最
新リマスタリング技術を用いて、ポール・ベイリーが素晴らしい音質に仕上げ
ました。不必要な残響などを付け加えることなく、リアルな音像を追求しまし
た。彼女の素晴らしい歌声だけでなく全ての共演者、指揮者ともども彼女の迫
力に飲まれ、舞台が少しずつ熱を帯びていく様をじっくりとお楽しみいただけ
ることでしょう。
ICAC-5007 \1750
チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第1番「冬の日の幻想」
ストラヴィンスキー(1882-1971):火の鳥(1945年版)
BBC交響楽団…1/フィルハーモニア管弦楽団…2
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音ロンドンバービカン・ホール(デジタル・ステレオ)
2002年4月19日…1,1996年6月5日…2
スヴェトラーノフの圧倒的名演がここにもあります。この2002年4月のチャイ
コフスキーの交響曲第1番は彼の死の2カ月前の録音で、ロンドンで開いた最後
のコンサートの中の1曲です。以前から非正規盤として流通し、ファンを落涙
させていた伝説の名演です。かたや「火の鳥」は今まで公式サイトのみにその
存在が記されていた幻のフィルハーモニア管との演奏!ついにここでヴェール
を脱ぎます。
ICAC-5008 \1750
1.C.P.E.バッハ(1714-1788):アンダンティーノロ短調
2.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタヘ長調
3.D.スカルラッティ:ソナタハ長調
4.D.スカルラッティ:ソナタイ長調
5.D.スカルラッティ:ソナタト長調
6.クープラン(1668-1733):クラヴサン組曲第6組曲第1番「収穫をする人々」
7.リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲
8.リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
《ボーナス》
1.J.S.バッハ=リスト:幻想曲とフーガ S463/2.リスト:葬送曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音プラハ 1955年(MONO)…1-8, トゥリン
1959年1月22日(モノラル )…ボーナス
こちらもシフラの知られざる録音です。以前 LPとしてリリースされ、その後
CDとしての再発はありませんでした。彼のレパートリーとしては珍しいスカル
ラッティのソナタの何と斬新なこと!彼の最良のテクニックが誇示されていま
す。リストに関しては、何も申し上げることがないでしょう。ボーナス・トラ
ックに収録されたバッハ=リストの「幻想曲とフーガ」も初CD化です。ポール
・ベイリーの細心のリマスタリングで、リアルな音がよみがえりました。
GCD 922210 2枚組 \3450
ローマ賞のための音楽 - サン=サーンス ――
サン=サーンス:
カンタータ《アイヴァンホー》/カンタータ《ヴィルジニの帰郷》/頌歌
精霊たちの合唱/ミサ曲Op.4/聖体秘蹟のモテット
エルヴェ・ニケ(指揮)、ブ
リュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団
ジュリー・フックス(ソプラノ)、マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)
ソレン・ラヴァナント=リンケ(メゾ・ソプラノ)
ベルナール・リヒター(テノール)、ピエール=イヴ・プリュヴォ(バリトン)
ニコラ・クルジャル(バス)、バート・シペルス(ホルン)
フランソワ・サン=イヴ(オルガン)
1852年に16歳で挑んだ1回目に続き、12年後の1864年に28歳で挑んだ2回目も落
選してしまうなど、1884年に2度目の挑戦で受賞を果たしたドビュッシーとは異
なりローマ賞受賞とは縁が無かったサン=サーンス。
しかしながら19世紀フランスの神童、若き日のサン=サーンスがローマ賞受賞
を目指した期間(1852-1864)に作曲した作品は、ローマ賞の審査員には認めら
れなくとも、同世代の音楽家や聴衆たちから認められるなど、後の"大作曲家
サン=サーンス"の礎となった重要な作品ばかりである。
鬼才エルヴェ・ニケが音楽で描くローマ賞にまつわる作曲家たちのストーリー。
伝統的なスタイルを守り続けたサン=サーンスの若き日の音楽が今、輝きます。
録音:2010年2月&3月&10月、アントワープ&ヘフェルレー&ブリュッセル
(ベルギー)
<ICA CLASSICS>
ICA -インターナショナル・クラシカル・アーティスツは、イギリス・ロンド
ンのウォータールーに本拠を置き、世界的な著名アーティストを多く抱え、数
多くの演奏会を成功させている業界最大手のマネージメントカンパニーです。
2010年だけでも、スカラ座のアジアツアーや、ゲルギエフとマリリンスキーに
よるチャイコフスキー・チクルスツアー、ビシュコフ&WDRのツアーなど、非
常に精力的な活動を見せています。そのICAがこの 2011年1月、業界初となる
アーティストマネージメントグループ自ら運営するCD/DVDレーベル「ICA
CLASSICS」を設立します。音源はBBC放送やケルンWDR、ボストン交響楽団の
過去アーカイブから抽出したもので、一部の音源を除き、そのほとんどが商業
リリース初出となります。
ICAC-5000 \1750
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15/ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
エミール・ギレリス
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1967年7月10日…1, 1967年7月13日…2
ギレリスのベートーヴェンと言えば、マズアやセルとの共演が知られています
が、この録音は1967年のライブで、その翌年のセルとの第5番(これは稀代の名
演とされる)に匹敵するほどの素晴らしい演奏の記録です。タイム誌の批評家、
ウィリアム・マンは第3番の演奏会の後に「第1楽章から生気に満ち溢れ、堅固
で明瞭な音、そして尊厳に満ち溢れたラルゴ、的確なテンポによる活発なロン
ド」と大絶賛の記事を書き、他の全ての批評家たちも、このボールトとの演奏
に惜しみない称賛を贈ったという名演です。エンジニア、ポール・ベイリーに
よる、素晴らしいリマスターによるステレオ・サウンドをお楽しみください。
ICAC-5001 \1750
マーラー(1860-1911):交響曲第2番「復活」
ステファニア・ヴォイトヴィチ(ソプラノ)/アニー・デロリー(アルト)
ケルン放送交響楽団&合唱団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
録音1965年9月10日ケルン放送第1ホール
1933年にケルンで生まれた指揮者、ウィリアム・スタインバーグの「復活」で
す。ユダヤ系であったため、1933年にフランクフルト歌劇場からの引退を余議
なくされ、1936年にパレスチナへ移住し、そこでパレスチナ交響楽団を結成、
指揮者を務めます。その後、第二次世界大戦後に欧米の楽団に復帰、さまざま
な活動を行いますが、トスカニーニの招きにより、アメリカへ行き、 1945年
から 1954年までバッファロー・フィル、1952年から1976年まではピッツバー
ク交響楽団の指揮者として活躍、並行してボストン交響楽団とロンドン・フィ
ルハーモニー管弦楽団を指揮するなど、まさに八面六臂の活躍をしました。
アメリカでは、マーラーの作品を頻繁に演奏したのですが、録音としては1952
年のキャピトル・レコードのための第1番交響曲だけしか知られていませんで
した。この「復活」のスタジオ録音は彼の「偉大なるマーラー指揮者」として
の足跡を辿る貴重なものです。独唱者には1954年「プラハの春国際音楽コンク
ール」のソプラノ部門で第1位を獲得したポーランドのソプラノ、ヴォイトヴィ
チと、オランダの名アルト、デロリーを起用。感動的な歌唱です。
ICAC-5002 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクイエム Op.45
2.モーツァルト(1756-1791):
セレナードニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K239
3.1956年2月20日ドイツ・レクイエムのリハーサル
エリザベス・グリュンマー(ソプラノ)…1/ヘルマン・プライ(バリトン)…1
ケルン放送合唱団…1
ケルン放送交響楽団
オットー・クレンペラー
録音ケルン放送第1ホール(モノラル録音)1956年2月20日…1.3、
1954年10月25日…2
20世紀の偉大なる指揮者の一人、クレンペラーの指揮による「ドイツ・レクイ
エム」です。クレンペラーのドイツ・レクイエムは、1961年録音のフィルハー
モニア管との演奏が超名演として知られていますが、こちらはケルン放送交響
楽団との演奏。ソリストには容姿淡麗、高貴なる歌唱が知られるソプラノ、グ
リュンマーと、稀代の名バリトン、プライを起用。悠然たる合唱も魅力です。
ボーナス・トラックとして収録された緊迫感溢れるリハーサルの模様も興味深
いところです。もう1曲収録されたモーツァルトのセレナードも生気漲る演奏で
す。良好な保存状態を保ったオリジナル・テープからのCD化も嬉しいところ
です。
ICAC-5003 \1750
1.ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
2.ブラームス:狂詩曲 Op.79-1
3.ブラームス:カプリッチョ Op.76-2
4.ショパン(1810-1849):夜想曲 Op.27-2
5.ショパン:ワルツ Op.64-2
6.ファリャ(1876-1946):火祭の踊り
ケルン放送交響楽団
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)…1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音チューリッヒ 1966年5月23日(ステレオ )…1、
オランダ、ナイメーヘン 1963年4月20日(モノラル)…2-6
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。
彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そん
な彼にとってこの 1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のた
め、 1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタ
インですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。も
ちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日
のプログラムの前半はメディチ・マスターズ (MM029)として既出、この盤で一
夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームス
の協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を
聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの
復刻です。
ICAC-5005 \1750
ブルックナー(1824-1896):
1.交響曲第3番(1888/1889 第3稿)
2.ザンデルリングへのインタヴュー
(インタヴュアー:ピエール・バートン=ページ)
BBCノーザン・オーケストラ(現 BBCフィルハーモニック )
クルト・ザンデルリング
録音ニューキャッスルシビック・センター 1978年4月21日…1,
BBCスタジオ 1982年7月21日…2
☆ルックナーの交響曲の中でも、ザンデルリンクがとりわけ愛したのが、この
第3番です。少なくとも8種類の録音が知られており、この78年のものも名演と
して語り継がれることでしょう。彼特有の美しい弦の響き、悠然としたテンポ
設定、緊密、かつ作為のない自然な音楽の流れに身を浸していると、なぜ彼が、
ブルックナーの最高の解釈者の一人として称賛されているのかがわかるような
気がします。1982年に行われた約10分間のインタヴューでは、彼自身の経歴か
ら、敬愛するクレンペラーへの惜しみない称賛までが語られます。ポール・ベ
イリーによる光り輝くようなリマスタリングで。
ICAC-5006 2枚組 \2450
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」全曲
ヴィオレッタ…マリア・カラス(ソプラノ)
アルフレード…チェーザレ・ヴァレッティ(テノール)
ジョルジョ・ジェルモン…マリオ・ザナッシ(バリトン)他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
録音ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス
1958年6月20日(モノラル)ICA・アンビエント・マスタリング・プロセス
カラス・ファンの間ではおなじみのコヴェント・ガーデンの1958年、カラスの
「椿姫」です。彼女における最高のヴィオレッタ歌唱として知られ、幾度もリ
マスタリングされて様々なレーベルから出されていますが、なかなか納得の行
く音では聴くことができなかったというもの。今回、個人蔵の音源を ICAの最
新リマスタリング技術を用いて、ポール・ベイリーが素晴らしい音質に仕上げ
ました。不必要な残響などを付け加えることなく、リアルな音像を追求しまし
た。彼女の素晴らしい歌声だけでなく全ての共演者、指揮者ともども彼女の迫
力に飲まれ、舞台が少しずつ熱を帯びていく様をじっくりとお楽しみいただけ
ることでしょう。
ICAC-5007 \1750
チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第1番「冬の日の幻想」
ストラヴィンスキー(1882-1971):火の鳥(1945年版)
BBC交響楽団…1/フィルハーモニア管弦楽団…2
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音ロンドンバービカン・ホール(デジタル・ステレオ)
2002年4月19日…1,1996年6月5日…2
スヴェトラーノフの圧倒的名演がここにもあります。この2002年4月のチャイ
コフスキーの交響曲第1番は彼の死の2カ月前の録音で、ロンドンで開いた最後
のコンサートの中の1曲です。以前から非正規盤として流通し、ファンを落涙
させていた伝説の名演です。かたや「火の鳥」は今まで公式サイトのみにその
存在が記されていた幻のフィルハーモニア管との演奏!ついにここでヴェール
を脱ぎます。
ICAC-5008 \1750
1.C.P.E.バッハ(1714-1788):アンダンティーノロ短調
2.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタヘ長調
3.D.スカルラッティ:ソナタハ長調
4.D.スカルラッティ:ソナタイ長調
5.D.スカルラッティ:ソナタト長調
6.クープラン(1668-1733):クラヴサン組曲第6組曲第1番「収穫をする人々」
7.リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲
8.リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
《ボーナス》
1.J.S.バッハ=リスト:幻想曲とフーガ S463/2.リスト:葬送曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音プラハ 1955年(MONO)…1-8, トゥリン
1959年1月22日(モノラル )…ボーナス
こちらもシフラの知られざる録音です。以前 LPとしてリリースされ、その後
CDとしての再発はありませんでした。彼のレパートリーとしては珍しいスカル
ラッティのソナタの何と斬新なこと!彼の最良のテクニックが誇示されていま
す。リストに関しては、何も申し上げることがないでしょう。ボーナス・トラ
ックに収録されたバッハ=リストの「幻想曲とフーガ」も初CD化です。ポール
・ベイリーの細心のリマスタリングで、リアルな音がよみがえりました。