<MEMORIES>
MR2150/2154 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順)
全てアルトウーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団、ライヴモノラル録音
CD1
交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」 1939年10月23日NBC8Hスタジオ
CD2
交響曲第2番、交響曲第4番、「レオノーレ」序曲第3番
1939年11月4日NBC8Hスタジオ
CD3
交響曲第6番「田園」、交響曲第5番「運命」 1939年11月11日NBC8Hスタジオ
CD4
「エグモント」序曲、交響曲第7番 1939年11月18日NBC8Hスタジオ、
「レオノーレ」序曲第1番、交響曲第8番 1939年11月25日NBC8Hスタジオ
CD5
交響曲第9番
ジャルミラ・ノヴォトナ(S)、ケルステン・トルボルイ(MS),
ジャン・ピアース(T),ニコラ・モスコナ(Bs)
ウェストミンスター合唱団(ジョン・フィンリー指揮)
1939年12月2日NBC8Hスタジオ
トスカニーニのベートーヴェン・ツィクルスの中でも最も評価の高いものが当
1939年の連続演奏会ライヴです。ほぼ毎週のペースで繰り広げられた名演集で
す。この時代トスカニーニは体力的に充実していた様子で、NBC響を完璧に掌
握。自由自在なテンポ変化を見せるかと思えば、インテンポの部分では厳格さ
強烈さも際立っております。巨匠も歌ったり、怒鳴ったりとかなり高揚してお
ります。特に戦後の演奏に見られる老け込んだ感じが全くありません。M&Aレ
ーベルの音質も優れておりましたが、当盤の音質はそれを上回ります。具体的
に申しますと、あのレーベルらしい合成した拍手やデータ不完備もなく、ノイ
ズの取りすぎもありません。それ故に生々しい息遣いが感じ取れるのです。正
にMEMORIES入魂のリマスタリングです。
<Solo Musica>
SM139 \2080
インテンソ
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95a
5-8.ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」a9.
アマーン(1962-):弦楽四重奏曲第1番「Geborstener Satz」
カザル弦楽四重奏団
録音2008年10月・・・1-8, 2010年5月・・・9
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカ
ザル弦楽四重奏団ですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的
な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベー
トーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語
「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「Geborstener
Satz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを
持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。
SM141 \2080
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
1-4.ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
5-6.ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調 Op.78
7-10.ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ)
録音 2009年10月
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もち
ろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では
室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動を
しています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間
の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、
ここに収録された3曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付
いたためだということで、とりわけ Op.106の「ハンマークラヴィーア」での
恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。
●旧譜タイトルのご案内
SM101 \2080
オペラ・ファンタジー
1.フロロフ(1937-):
ガーシュインの歌劇「ポーギーとベス」の主題による演奏会用幻想曲 Op.19
2.ヴュータン(1820-1881):
ヴェルディの歌劇「エルナーニ」の主題による華麗な幻想曲
3.カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より )
4.ドルドラ(1868-1944):
オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」による幻想曲 Op.73
5.バッツィーニ(1818-1897):
ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲 Op.50
6-10.歌劇「ポーギーとベス」組曲(編曲:J. ハイフェッツ)
ナターシャ・コルサコヴァ(ヴァイオリン)
キラ・ラトナー(ピアノ)
録音 2005年7月
ロシアとギリシャの血を弾く女性ヴァイオリニスト、コルサコワ。1973年の生
まれということだから、録音当時32歳くらい。何とも妖艶で美しい音色を奏で
る人です。祖父はモスクワ放送交響楽団の元コンサートマスターで、5歳の彼
女はその祖父から最初のヴァイオリンのレッスンを受けました。ちなみに彼女
の父アンドレイもロシアの有名なヴァイオリニストです。様々なレーベルに録
音がありますが、この1枚は近代の作曲家がオペラの名メロディをヴァイオリ
ン用にアレンジしたもので、溢れ出るような歌心に目を見張るばかりです。
SM102 \2080
ベアトリス・ベルトールド&ルイス・オルランディーニ :グラン・デュオ・
コンチェルタンテ
1-2.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲 Op.145
3.ハウ(1900-1967):幻想曲
4-7.モシュレス(1794-1870)&マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
協奏的大二重奏曲 Op.20
ルイス・オルランディーニ(ギター)
ベアトリス・ベルトールド(ピアノ)
録音 2005年7月
ルネサンス時代から作品は書かれていたものの、どうしても主役とはなり得な
かったギターという楽器。18世紀から 19世紀前半にはボッケリーニ、パガニ
ーニやジュリアーニらがギターのための音楽を精力的に書きましたが、やはり
衰退の一途を辿ってしまいます。しかし20世紀に名ギタリスト、セゴビアが出
現し、ようやくこの分野も見直され、今では多くの作曲家による名曲が数多く
存在しているのです。このアルバムは、ピアノとギターのデュオ作品集で、
2台の楽器の親密な対話をお聴きいただけます。ここで演奏しているピアニス
ト、ベルトールドは弱冠17歳でアンネリーゼ・ローテンベルガーに見出された
という人。ギターのオルランディーニは、サンティアゴで生まれ、 1989年の
ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手です。
SM105 \2080
ラストレッリ・チェロ四重奏団 Vol.1
1.ストロック:ラプソディ・タンゴ(ドラプキネ編)
2.ソコロフ(1859-1922):メロディ(ドラプキネ編)
3.アンダーソン (1908-1975):シンコペーテッド・クロック(ドラプキネ編)
4.ピアソラ(1921-1992):忘却(ドラプキネ編)/5.ドラプキネ:007
6.ドラプキネ:ロシア風の合奏協奏曲/7.ドラプキネ:パガニッシモ
8.チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌(ドラプキネ編)
9.バーンスタイン(1918-1990):
「ウェストサイド・ストーリー」より(ドラプキネ編)
10.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ポルカ (ドラプキネ編)
11.ボーマン(1887-1949):12番街のラグ(ドラプキネ編)
12.ヴォロヴェス:"ムー・ムー"(ドラプキネ編)
演奏:ラストレッリ・チェロ四重奏団
チェロ4台のみのアンサンブル、ラストレッリ・チェロ四重奏団。彼らが紡ぎ
出す音楽は、時代考証やスタイルを重視するのではなく、とにかく楽しさを追
求したものばかり。それはタンゴであったり、映画音楽であったりと、いつで
も自由自在です。編曲は主にメンバーのドラプキンが担当し、チェロ・アンサ
ンブルにぴったりの音色を作り出しているのです。団体の名前は18世紀にイタ
リアで活躍した建築家、バルトロメオ・ラストレッリから取られています。
SM106 \2080
ピアソラ(1921-1992):タンゴ・センセーションズ
1.ブッチャーの死/2.セ・ラムール/ 3.ミケランジェロ/4.天使のミロンガ
5.フーガ/6.グレーラ/7.忘却/8.エスクアロ/9.来るべきもの
10.両親の小さな家/11.ロカ・ボヘミア/12-16.5つのタンゴ・センセーション
17.ロコへのバラード
演奏:カザル弦楽四重奏団/ミヒャエル・ツィスマン(バンドネオン)
ニナ・ヤンセン(クラリネット)
録音 2003年10,11月
1995年に結成されたカザル弦楽四重奏団のピアソラです。カルミナ弦楽四重奏
団、アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事し、2001年にはスイスの音楽祭「ボ
スウィルの夏」で大成功を収めています。 2009年に初来日して話題となった
ことも記憶に新しいのですが、彼らはすでに世界で1000回以上も演奏会をこな
し、世界中で高く評価されている実力派の団体です。レパートリーは幅広く、
古典派の作品から、このピアソラのような編曲までなんでも弾きこなしてしま
うのがさすがです。
SM112 \2080
バース・オブ・ザ・チェロ
1-12.デリ・アントーニ( 1660-1696頃):リチェルカータ Op.1 No.1-12
13-20.ガブリエリ(1651-1690):リチェルカータ No.1-7
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
録音 2007年7月
チェロ独奏のための最古の音楽とされる、デリ・アントーニとD.ガブリエリの
「リチェルカータ集」です。 17世紀以前のチェロは、主に通奏低音や伴奏に
使われることが多く、演奏上もあまり目立つことはありませんでした。しかし、
時代とともに習慣も変わり、少しずつ「チェロの名手」が現れ始めます。そん
な最初期のチェロの超絶技巧が見て取れる2人の作曲家の作品を、1566年制作
のアマティの名器でお楽しみください。フランスのカルロ 9世に献呈されるた
めに制作されたこの楽器は、背面にカルロ家の紋章が描かれた瀟洒なものです。
SM113 \2080
ソング&ダンス・オヴ・ライフ
バルトーク(1881-1945):44の二重奏曲 Sz.98より
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.56より
バルトーク:ルーマニアのクリスマスの子供の歌 Sz.57
リスト(1811-1886):4つの小品 S.192
リゲティ(1923-2006):バラードと舞曲
マルティヌー (1890-1959):おとぎ話 他全 56曲
ダイアナ・ケトラー(ピアノ)/ラツヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)
クリスティアン・ナズ(ヴィオラ)
このアルバムに収録された全56曲は、まさに東独の風が吹き抜けるようです。
ルーマニアのシヴィウが2007年の欧州文化首都に指定された事を記念し、ルー
マニア、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、ウクライナの民族色豊かな小品
を集め制作されたもので、小さな曲と言えど、「いかにも」という雰囲気が漂
った粋な1枚です。ピアノはロンドン・ロイヤル・アカデミーのピアノ教授で
あるダイアナ・ケトラーが担当、世界中でソロ活動をするポポヴィチ(この2人
はアンサンブル・ラロを結成 )、そして、シュトゥットガルト放送so.のメン
バー、ナズが加わり、味わい深いアンサンブルを創り上げています。
SM114 \2080
イン・メモリアム-ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
1-4.チェロ・ソナタ第2番(1976/77)/5-8.ピアノ・ソナタハ長調(1948)
9-12.ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ペーター・ザードロ(パーカッション)
100歳を目前に2007年、惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ゲ
ンツマーの追悼盤として制作。チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品
を収録しています。チェロはレーベルの看板チェリスト、ベルガー、ピアノは
1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したヘーエンリーダー、
打楽器はミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏者を務めた名手ザードロとい
うスゴいメンバー。音楽もかなり刺激的。特にピアノと打楽器のための協奏曲
は聴き物です。
MR2150/2154 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順)
全てアルトウーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団、ライヴモノラル録音
CD1
交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」 1939年10月23日NBC8Hスタジオ
CD2
交響曲第2番、交響曲第4番、「レオノーレ」序曲第3番
1939年11月4日NBC8Hスタジオ
CD3
交響曲第6番「田園」、交響曲第5番「運命」 1939年11月11日NBC8Hスタジオ
CD4
「エグモント」序曲、交響曲第7番 1939年11月18日NBC8Hスタジオ、
「レオノーレ」序曲第1番、交響曲第8番 1939年11月25日NBC8Hスタジオ
CD5
交響曲第9番
ジャルミラ・ノヴォトナ(S)、ケルステン・トルボルイ(MS),
ジャン・ピアース(T),ニコラ・モスコナ(Bs)
ウェストミンスター合唱団(ジョン・フィンリー指揮)
1939年12月2日NBC8Hスタジオ
トスカニーニのベートーヴェン・ツィクルスの中でも最も評価の高いものが当
1939年の連続演奏会ライヴです。ほぼ毎週のペースで繰り広げられた名演集で
す。この時代トスカニーニは体力的に充実していた様子で、NBC響を完璧に掌
握。自由自在なテンポ変化を見せるかと思えば、インテンポの部分では厳格さ
強烈さも際立っております。巨匠も歌ったり、怒鳴ったりとかなり高揚してお
ります。特に戦後の演奏に見られる老け込んだ感じが全くありません。M&Aレ
ーベルの音質も優れておりましたが、当盤の音質はそれを上回ります。具体的
に申しますと、あのレーベルらしい合成した拍手やデータ不完備もなく、ノイ
ズの取りすぎもありません。それ故に生々しい息遣いが感じ取れるのです。正
にMEMORIES入魂のリマスタリングです。
<Solo Musica>
SM139 \2080
インテンソ
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95a
5-8.ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」a9.
アマーン(1962-):弦楽四重奏曲第1番「Geborstener Satz」
カザル弦楽四重奏団
録音2008年10月・・・1-8, 2010年5月・・・9
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカ
ザル弦楽四重奏団ですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的
な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベー
トーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語
「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「Geborstener
Satz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを
持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。
SM141 \2080
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
1-4.ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
5-6.ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調 Op.78
7-10.ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ)
録音 2009年10月
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もち
ろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では
室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動を
しています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間
の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、
ここに収録された3曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付
いたためだということで、とりわけ Op.106の「ハンマークラヴィーア」での
恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。
●旧譜タイトルのご案内
SM101 \2080
オペラ・ファンタジー
1.フロロフ(1937-):
ガーシュインの歌劇「ポーギーとベス」の主題による演奏会用幻想曲 Op.19
2.ヴュータン(1820-1881):
ヴェルディの歌劇「エルナーニ」の主題による華麗な幻想曲
3.カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より )
4.ドルドラ(1868-1944):
オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」による幻想曲 Op.73
5.バッツィーニ(1818-1897):
ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲 Op.50
6-10.歌劇「ポーギーとベス」組曲(編曲:J. ハイフェッツ)
ナターシャ・コルサコヴァ(ヴァイオリン)
キラ・ラトナー(ピアノ)
録音 2005年7月
ロシアとギリシャの血を弾く女性ヴァイオリニスト、コルサコワ。1973年の生
まれということだから、録音当時32歳くらい。何とも妖艶で美しい音色を奏で
る人です。祖父はモスクワ放送交響楽団の元コンサートマスターで、5歳の彼
女はその祖父から最初のヴァイオリンのレッスンを受けました。ちなみに彼女
の父アンドレイもロシアの有名なヴァイオリニストです。様々なレーベルに録
音がありますが、この1枚は近代の作曲家がオペラの名メロディをヴァイオリ
ン用にアレンジしたもので、溢れ出るような歌心に目を見張るばかりです。
SM102 \2080
ベアトリス・ベルトールド&ルイス・オルランディーニ :グラン・デュオ・
コンチェルタンテ
1-2.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲 Op.145
3.ハウ(1900-1967):幻想曲
4-7.モシュレス(1794-1870)&マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
協奏的大二重奏曲 Op.20
ルイス・オルランディーニ(ギター)
ベアトリス・ベルトールド(ピアノ)
録音 2005年7月
ルネサンス時代から作品は書かれていたものの、どうしても主役とはなり得な
かったギターという楽器。18世紀から 19世紀前半にはボッケリーニ、パガニ
ーニやジュリアーニらがギターのための音楽を精力的に書きましたが、やはり
衰退の一途を辿ってしまいます。しかし20世紀に名ギタリスト、セゴビアが出
現し、ようやくこの分野も見直され、今では多くの作曲家による名曲が数多く
存在しているのです。このアルバムは、ピアノとギターのデュオ作品集で、
2台の楽器の親密な対話をお聴きいただけます。ここで演奏しているピアニス
ト、ベルトールドは弱冠17歳でアンネリーゼ・ローテンベルガーに見出された
という人。ギターのオルランディーニは、サンティアゴで生まれ、 1989年の
ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手です。
SM105 \2080
ラストレッリ・チェロ四重奏団 Vol.1
1.ストロック:ラプソディ・タンゴ(ドラプキネ編)
2.ソコロフ(1859-1922):メロディ(ドラプキネ編)
3.アンダーソン (1908-1975):シンコペーテッド・クロック(ドラプキネ編)
4.ピアソラ(1921-1992):忘却(ドラプキネ編)/5.ドラプキネ:007
6.ドラプキネ:ロシア風の合奏協奏曲/7.ドラプキネ:パガニッシモ
8.チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌(ドラプキネ編)
9.バーンスタイン(1918-1990):
「ウェストサイド・ストーリー」より(ドラプキネ編)
10.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ポルカ (ドラプキネ編)
11.ボーマン(1887-1949):12番街のラグ(ドラプキネ編)
12.ヴォロヴェス:"ムー・ムー"(ドラプキネ編)
演奏:ラストレッリ・チェロ四重奏団
チェロ4台のみのアンサンブル、ラストレッリ・チェロ四重奏団。彼らが紡ぎ
出す音楽は、時代考証やスタイルを重視するのではなく、とにかく楽しさを追
求したものばかり。それはタンゴであったり、映画音楽であったりと、いつで
も自由自在です。編曲は主にメンバーのドラプキンが担当し、チェロ・アンサ
ンブルにぴったりの音色を作り出しているのです。団体の名前は18世紀にイタ
リアで活躍した建築家、バルトロメオ・ラストレッリから取られています。
SM106 \2080
ピアソラ(1921-1992):タンゴ・センセーションズ
1.ブッチャーの死/2.セ・ラムール/ 3.ミケランジェロ/4.天使のミロンガ
5.フーガ/6.グレーラ/7.忘却/8.エスクアロ/9.来るべきもの
10.両親の小さな家/11.ロカ・ボヘミア/12-16.5つのタンゴ・センセーション
17.ロコへのバラード
演奏:カザル弦楽四重奏団/ミヒャエル・ツィスマン(バンドネオン)
ニナ・ヤンセン(クラリネット)
録音 2003年10,11月
1995年に結成されたカザル弦楽四重奏団のピアソラです。カルミナ弦楽四重奏
団、アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事し、2001年にはスイスの音楽祭「ボ
スウィルの夏」で大成功を収めています。 2009年に初来日して話題となった
ことも記憶に新しいのですが、彼らはすでに世界で1000回以上も演奏会をこな
し、世界中で高く評価されている実力派の団体です。レパートリーは幅広く、
古典派の作品から、このピアソラのような編曲までなんでも弾きこなしてしま
うのがさすがです。
SM112 \2080
バース・オブ・ザ・チェロ
1-12.デリ・アントーニ( 1660-1696頃):リチェルカータ Op.1 No.1-12
13-20.ガブリエリ(1651-1690):リチェルカータ No.1-7
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
録音 2007年7月
チェロ独奏のための最古の音楽とされる、デリ・アントーニとD.ガブリエリの
「リチェルカータ集」です。 17世紀以前のチェロは、主に通奏低音や伴奏に
使われることが多く、演奏上もあまり目立つことはありませんでした。しかし、
時代とともに習慣も変わり、少しずつ「チェロの名手」が現れ始めます。そん
な最初期のチェロの超絶技巧が見て取れる2人の作曲家の作品を、1566年制作
のアマティの名器でお楽しみください。フランスのカルロ 9世に献呈されるた
めに制作されたこの楽器は、背面にカルロ家の紋章が描かれた瀟洒なものです。
SM113 \2080
ソング&ダンス・オヴ・ライフ
バルトーク(1881-1945):44の二重奏曲 Sz.98より
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.56より
バルトーク:ルーマニアのクリスマスの子供の歌 Sz.57
リスト(1811-1886):4つの小品 S.192
リゲティ(1923-2006):バラードと舞曲
マルティヌー (1890-1959):おとぎ話 他全 56曲
ダイアナ・ケトラー(ピアノ)/ラツヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)
クリスティアン・ナズ(ヴィオラ)
このアルバムに収録された全56曲は、まさに東独の風が吹き抜けるようです。
ルーマニアのシヴィウが2007年の欧州文化首都に指定された事を記念し、ルー
マニア、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、ウクライナの民族色豊かな小品
を集め制作されたもので、小さな曲と言えど、「いかにも」という雰囲気が漂
った粋な1枚です。ピアノはロンドン・ロイヤル・アカデミーのピアノ教授で
あるダイアナ・ケトラーが担当、世界中でソロ活動をするポポヴィチ(この2人
はアンサンブル・ラロを結成 )、そして、シュトゥットガルト放送so.のメン
バー、ナズが加わり、味わい深いアンサンブルを創り上げています。
SM114 \2080
イン・メモリアム-ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
1-4.チェロ・ソナタ第2番(1976/77)/5-8.ピアノ・ソナタハ長調(1948)
9-12.ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)
演奏:ユリウス・ベルガー(チェロ)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ペーター・ザードロ(パーカッション)
100歳を目前に2007年、惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ゲ
ンツマーの追悼盤として制作。チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品
を収録しています。チェロはレーベルの看板チェリスト、ベルガー、ピアノは
1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したヘーエンリーダー、
打楽器はミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏者を務めた名手ザードロとい
うスゴいメンバー。音楽もかなり刺激的。特にピアノと打楽器のための協奏曲
は聴き物です。