<haenssler>=SWR MUSIC=
93 262 \2250
「ユリアーネ・バンゼ / ペル・アモーレ-オペラ・アリア集」
・モーツァルト:
「コジ・ファン・トゥッテ」-向こう見ずな人たちね…岩のように動かず
・モーツァルト:
「フィガロの結婚」-スザンナはまだ来ない…幸せな日々はどこへ行ってしま
ったの
・ウェーバー:
「魔弾の射手」-あの人を知らぬうちは、眠りもたやすく訪れたのに…聖き歌
よ、静かに静かに!
・チャイコフスキー:
「エフゲニー・オネーギン」-たとえ死んでもいいの(手紙の場)
・スメタナ:
「売られた花嫁」-とうとうひとり…まわりのものが何とみんな気ぶせく
・プッチーニ:「ラ・ボエーム」-ええ、私の名はミミ
・プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
・マスネ:
「マノン」-さあ!彼のためにそうしなくては…さようなら,私たちの小さな
テーブルよ
・ビゼー:「カルメン」-何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
・グノー:「ファウスト」-なんと美しいこの姿(宝石の歌)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
録音:2010年3月22日-3月25日、2010年7月12日ザールブリュッケン、
コングレスハレ(デジタル・セッション)
清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、
ユリアーネ・バンゼがhaensslerに登場。それも、まるごと一枚、オペラの名
アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。
「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、
グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで
万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハ
ーモニー。まさに「婦唱夫随」という趣きの仕上がりとなっております。
<Coviello>
COV 31015(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:
交響曲第2番ハ短調(1872年第1稿 / 2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指)
録音:2010年5月22 & 24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・
シリーズ第8弾。
これまでに第3番、第4番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、
この第2番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第2交響曲の初稿によ
るレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはり
おおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルック
ナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿に
よるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではな
いでしょうか。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響は
まさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。
<CAvi>
4260085532179 \2450
シューマン:
暁の歌 Op.133、フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126、
クライスレリアーナOp.16、
主題と変奏 変ホ長調(最後の楽想による幻覚の変奏曲)Anh. F 39
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
録音:2010年4月
ディーナ・ウゴルスカヤのCAviレーベル2作目のアルバムは、シューマンの後
期の作品(Op.133、Op.126、Anh. F 39)と若き日のシューマンの情熱がたぎる
作品クライスレリアーナを収録。
「暁の歌」は5曲からなる曲集。ウゴルスカヤは奥深い陰影に満ちた演奏を聴
かせます。また「フゲッタ形式の7つのピアノ小品」は内省的な美しさに満ち、
「クライスレリアーナ」ではシューマンの内的な感情を音楽との対話によって、
想像力豊かに自由奔放に作品を表現しています。最後に収録されているのは、
病床にあったシューマンが夢の中でシューベルトとメンデルスゾーンの亡霊が
歌ったという旋律に基づいて作曲された「主題と変奏(最後の楽想による幻覚
の変奏曲)」。これは1854年2月に作曲され、そのすぐ10日後にライン河に投身
自殺を図り、当時シューマンの精神状態は混乱期にありました。美しい旋律が
絡み合い次第に陰影が濃くなり、物哀しさを漂わせた作品です。
4260085532155 \2450
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲集Op.9
シューマン:子供の情景Op.15
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.2*
シェイラ・アーノルド(P)
録音:2008年10月*、2010年5月
このアルバムに収録されている3つの作品はすべてクララ・シューマンに捧げ
られています。ブラームスの2作品は変奏曲を得意としたブラームスらしい高
度な技術と、心憎いインスピレーションが盛り込まれた曲。子供の情景はシュ
ーマンの巧みな表現力と描写力が注入された名作。前作ブラームス&クララ・
シューマン(4260085530489)同様シューマン、クララ、ブラームス3人のそれぞ
れに素晴らしい才能と芸術的三角関係を絶妙に封じ込めた1枚。
シェイラ・アーノルドはインドのティルッチラーッパッリで生まれ、ドイツで
育ちのピアニスト。シェイラ・アーノルド。モーツァルトコンクールやクララ
・ハスキルコンクールのような国際コンクールでの高い成績をおさめ、ヴィー
スバーデンのモーツァルト協会からの「モーツァルト賞」などによって、演奏
会をアメリカやアジア、ヨーロッパなど多くの国際的に著名な音楽祭から招待
され、また著名なオーケストラと共演しています。またフォルテピアノ演奏も
行い、幅広い音楽性に注目が集まっています。2006年からケルン音楽大学の教
授に就任。
4260085532162 \2450
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(フランツ・バイヤー補筆完成)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(ロバート・D・レヴィン補筆完成)
アーサー・ブリス:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.50
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
アイスラー弦楽四重奏団
録音:2010年3月
クラリネットの名手ヴォルフガング・マイヤーと若手カルテット、アイスラー
弦楽四重奏団によるクラリネット五重奏曲集。モーツァルトはクラリネット五
重奏曲イ長調K581が名高い名作として残っていますが、このCDでは断片として
残されたクラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)をフランツ・バイ
ヤーとロバート・D・レヴィンの2人がそれぞれに補筆完成させたアレグロを収
録しています。クラリネットの特色生かし、穏やかな旋律がモーツァルト特有
の気品と優美さに包まれます。ウェーバーではマイヤーの軽やかで機知に富ん
だ奏法で心惹かれる演奏となっています。イギリスの作曲家アーサー・ブリス
の作曲したクラリネット五重奏もカップリングされています。技巧的というよ
りも、感情表現が胸を打つ作品で、1916年のソンムの戦いで、戦火に敗れた実
弟のオマージュとして作曲されました。
アイスラー弦楽四重奏団はハンス・アイスラー音楽大学で共に学んだ4人で
2006年に結成されました。またカルテットの名前は20世紀前半に活躍した作曲
家ハンス・アイスラーからとったもの。今最も注目を集めている四重奏団のア
ルカント・カルテットやアルテミス・カルテットから大きな影響を受け、2007
年には小澤征爾からスイス国際音楽アカデミーへ直々に招待されました。将来
有望な若手カルテットの登場です。
4260085532025 \2450
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7
テツラフ・カルテット
(クリスティアン・テツラフ(Vn)エリーザベト・クッフェラート(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)ターニャ・テツラフ(Vc))
録音:2009年11&12月
クリスティアン・テツラフ率いるテツラフ・カルテット。クリスティアンと妹
のターニャが1994年スイス、サンクトガレンで行われた室内楽音楽祭でヴィオ
ラのヴァインマイスターとヴァイオリンのクッフェラートと出会い結成されま
した。1996年のコンサート・デビュー後、世界的な音楽祭に招かれ活躍し、そ
の実力の高さは実証済み。
今回リリースされるCAviデビュー・アルバムは、シベリウスとシェーンベルク。
シベリウスは弦楽四重奏曲としては珍しく「親愛なる声」と標題が付いた作品。
「親愛なる声」を表現するヴァイオリンとチェロの対話など文字通り親密で優
しく美しく歌い上げるアンサンブルは絶妙です。シベリウスの音楽の美しさと
力強さをバランスよく表現した演奏。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番は、
まだ調性に基づき作曲され、単一楽章で書かれています。テツラフ・カルテッ
トの技巧的な冴えと凝縮されたアンサンブルは必聴です。
<ALTUS>
ALT 201/2 2枚組(1枚価格) \2450
マーラー:交響曲第9番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:1983年6月11日 東京文化会館(ライヴ)
WDRの音源提供の東京ライヴのマーラー9番。若杉ケルン放響2度目の来日のも
の。WDR(ケルン放送協会)提供の音源でCD化。さすがファンの間で語り草とな
ったものだけあって心のこもった丁寧な音楽運びに心うたれます。海外オーケ
ストラとの共演で多くとりあげていた若杉得意のマーラーの9番。実際海外で
も大変評判がよく、WDRの推薦演奏でございます。
ALT 203 \2450
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)ハイドン:交響曲第99番
若杉弘(指)ケルン放送交響楽団
録音:(1)1982年10月29日(ライヴ)、(2)1979年9月15日(ライヴ)、ザール1
ユニークなのはチャイ5で金管を最後の最後の瞬間までおさえて弦主体の濃厚
な味わいで聴かせます。そのため終楽章コーダの凱歌がこの上なく格調高く
奏でられる形となり、一寸この品格無類です。ハイドンは一転古典の均整美!
見事!若杉とハイドンは相性抜群のようです。
ALT 204 \2450
(1)ブラームス:悲劇的序曲
(2)ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:(1)1983年3月18日(スタジオ録音)、(2)1978年3月17日(ライヴ)、
ザール1
かつてコッホシュワンレーベルで発売され名盤の誉れ高かった名演奏で、復活
が望まれていたそのブラームス四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲版)が明ら
かに向上した音質でよみがえりました。ブラームス、シェーンベルクと若杉得
意の両作曲家だけあり、亡き巨匠の独壇場でございます。うれしい復活です。
93 262 \2250
「ユリアーネ・バンゼ / ペル・アモーレ-オペラ・アリア集」
・モーツァルト:
「コジ・ファン・トゥッテ」-向こう見ずな人たちね…岩のように動かず
・モーツァルト:
「フィガロの結婚」-スザンナはまだ来ない…幸せな日々はどこへ行ってしま
ったの
・ウェーバー:
「魔弾の射手」-あの人を知らぬうちは、眠りもたやすく訪れたのに…聖き歌
よ、静かに静かに!
・チャイコフスキー:
「エフゲニー・オネーギン」-たとえ死んでもいいの(手紙の場)
・スメタナ:
「売られた花嫁」-とうとうひとり…まわりのものが何とみんな気ぶせく
・プッチーニ:「ラ・ボエーム」-ええ、私の名はミミ
・プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
・マスネ:
「マノン」-さあ!彼のためにそうしなくては…さようなら,私たちの小さな
テーブルよ
・ビゼー:「カルメン」-何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
・グノー:「ファウスト」-なんと美しいこの姿(宝石の歌)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
録音:2010年3月22日-3月25日、2010年7月12日ザールブリュッケン、
コングレスハレ(デジタル・セッション)
清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、
ユリアーネ・バンゼがhaensslerに登場。それも、まるごと一枚、オペラの名
アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。
「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、
グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで
万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハ
ーモニー。まさに「婦唱夫随」という趣きの仕上がりとなっております。
<Coviello>
COV 31015(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:
交響曲第2番ハ短調(1872年第1稿 / 2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指)
録音:2010年5月22 & 24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・
シリーズ第8弾。
これまでに第3番、第4番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、
この第2番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第2交響曲の初稿によ
るレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはり
おおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルック
ナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿に
よるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではな
いでしょうか。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響は
まさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。
<CAvi>
4260085532179 \2450
シューマン:
暁の歌 Op.133、フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126、
クライスレリアーナOp.16、
主題と変奏 変ホ長調(最後の楽想による幻覚の変奏曲)Anh. F 39
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
録音:2010年4月
ディーナ・ウゴルスカヤのCAviレーベル2作目のアルバムは、シューマンの後
期の作品(Op.133、Op.126、Anh. F 39)と若き日のシューマンの情熱がたぎる
作品クライスレリアーナを収録。
「暁の歌」は5曲からなる曲集。ウゴルスカヤは奥深い陰影に満ちた演奏を聴
かせます。また「フゲッタ形式の7つのピアノ小品」は内省的な美しさに満ち、
「クライスレリアーナ」ではシューマンの内的な感情を音楽との対話によって、
想像力豊かに自由奔放に作品を表現しています。最後に収録されているのは、
病床にあったシューマンが夢の中でシューベルトとメンデルスゾーンの亡霊が
歌ったという旋律に基づいて作曲された「主題と変奏(最後の楽想による幻覚
の変奏曲)」。これは1854年2月に作曲され、そのすぐ10日後にライン河に投身
自殺を図り、当時シューマンの精神状態は混乱期にありました。美しい旋律が
絡み合い次第に陰影が濃くなり、物哀しさを漂わせた作品です。
4260085532155 \2450
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲集Op.9
シューマン:子供の情景Op.15
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.2*
シェイラ・アーノルド(P)
録音:2008年10月*、2010年5月
このアルバムに収録されている3つの作品はすべてクララ・シューマンに捧げ
られています。ブラームスの2作品は変奏曲を得意としたブラームスらしい高
度な技術と、心憎いインスピレーションが盛り込まれた曲。子供の情景はシュ
ーマンの巧みな表現力と描写力が注入された名作。前作ブラームス&クララ・
シューマン(4260085530489)同様シューマン、クララ、ブラームス3人のそれぞ
れに素晴らしい才能と芸術的三角関係を絶妙に封じ込めた1枚。
シェイラ・アーノルドはインドのティルッチラーッパッリで生まれ、ドイツで
育ちのピアニスト。シェイラ・アーノルド。モーツァルトコンクールやクララ
・ハスキルコンクールのような国際コンクールでの高い成績をおさめ、ヴィー
スバーデンのモーツァルト協会からの「モーツァルト賞」などによって、演奏
会をアメリカやアジア、ヨーロッパなど多くの国際的に著名な音楽祭から招待
され、また著名なオーケストラと共演しています。またフォルテピアノ演奏も
行い、幅広い音楽性に注目が集まっています。2006年からケルン音楽大学の教
授に就任。
4260085532162 \2450
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(フランツ・バイヤー補筆完成)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)よりアレグロ
(ロバート・D・レヴィン補筆完成)
アーサー・ブリス:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.50
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
アイスラー弦楽四重奏団
録音:2010年3月
クラリネットの名手ヴォルフガング・マイヤーと若手カルテット、アイスラー
弦楽四重奏団によるクラリネット五重奏曲集。モーツァルトはクラリネット五
重奏曲イ長調K581が名高い名作として残っていますが、このCDでは断片として
残されたクラリネット五重奏曲 変ロ長調KV Anh.91(=516c)をフランツ・バイ
ヤーとロバート・D・レヴィンの2人がそれぞれに補筆完成させたアレグロを収
録しています。クラリネットの特色生かし、穏やかな旋律がモーツァルト特有
の気品と優美さに包まれます。ウェーバーではマイヤーの軽やかで機知に富ん
だ奏法で心惹かれる演奏となっています。イギリスの作曲家アーサー・ブリス
の作曲したクラリネット五重奏もカップリングされています。技巧的というよ
りも、感情表現が胸を打つ作品で、1916年のソンムの戦いで、戦火に敗れた実
弟のオマージュとして作曲されました。
アイスラー弦楽四重奏団はハンス・アイスラー音楽大学で共に学んだ4人で
2006年に結成されました。またカルテットの名前は20世紀前半に活躍した作曲
家ハンス・アイスラーからとったもの。今最も注目を集めている四重奏団のア
ルカント・カルテットやアルテミス・カルテットから大きな影響を受け、2007
年には小澤征爾からスイス国際音楽アカデミーへ直々に招待されました。将来
有望な若手カルテットの登場です。
4260085532025 \2450
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7
テツラフ・カルテット
(クリスティアン・テツラフ(Vn)エリーザベト・クッフェラート(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)ターニャ・テツラフ(Vc))
録音:2009年11&12月
クリスティアン・テツラフ率いるテツラフ・カルテット。クリスティアンと妹
のターニャが1994年スイス、サンクトガレンで行われた室内楽音楽祭でヴィオ
ラのヴァインマイスターとヴァイオリンのクッフェラートと出会い結成されま
した。1996年のコンサート・デビュー後、世界的な音楽祭に招かれ活躍し、そ
の実力の高さは実証済み。
今回リリースされるCAviデビュー・アルバムは、シベリウスとシェーンベルク。
シベリウスは弦楽四重奏曲としては珍しく「親愛なる声」と標題が付いた作品。
「親愛なる声」を表現するヴァイオリンとチェロの対話など文字通り親密で優
しく美しく歌い上げるアンサンブルは絶妙です。シベリウスの音楽の美しさと
力強さをバランスよく表現した演奏。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番は、
まだ調性に基づき作曲され、単一楽章で書かれています。テツラフ・カルテッ
トの技巧的な冴えと凝縮されたアンサンブルは必聴です。
<ALTUS>
ALT 201/2 2枚組(1枚価格) \2450
マーラー:交響曲第9番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:1983年6月11日 東京文化会館(ライヴ)
WDRの音源提供の東京ライヴのマーラー9番。若杉ケルン放響2度目の来日のも
の。WDR(ケルン放送協会)提供の音源でCD化。さすがファンの間で語り草とな
ったものだけあって心のこもった丁寧な音楽運びに心うたれます。海外オーケ
ストラとの共演で多くとりあげていた若杉得意のマーラーの9番。実際海外で
も大変評判がよく、WDRの推薦演奏でございます。
ALT 203 \2450
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)ハイドン:交響曲第99番
若杉弘(指)ケルン放送交響楽団
録音:(1)1982年10月29日(ライヴ)、(2)1979年9月15日(ライヴ)、ザール1
ユニークなのはチャイ5で金管を最後の最後の瞬間までおさえて弦主体の濃厚
な味わいで聴かせます。そのため終楽章コーダの凱歌がこの上なく格調高く
奏でられる形となり、一寸この品格無類です。ハイドンは一転古典の均整美!
見事!若杉とハイドンは相性抜群のようです。
ALT 204 \2450
(1)ブラームス:悲劇的序曲
(2)ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番
若杉弘(指)
ケルン放送交響楽団
録音:(1)1983年3月18日(スタジオ録音)、(2)1978年3月17日(ライヴ)、
ザール1
かつてコッホシュワンレーベルで発売され名盤の誉れ高かった名演奏で、復活
が望まれていたそのブラームス四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲版)が明ら
かに向上した音質でよみがえりました。ブラームス、シェーンベルクと若杉得
意の両作曲家だけあり、亡き巨匠の独壇場でございます。うれしい復活です。