クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.31-1

2009年06月30日 12時08分03秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572341
期待の新進演奏家シリーズユンイ・キン:ピアノ・リサイタル
1.唐壁光(1920-):瀏陽河(王建中によるピアノ編)/2.モーツァルト(1756-1791):
デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調 K.573/3-6.シューベルト
(1797-1828):ピアノ・ソナタ第16番イ短調 Op.42 D.845/7-9.ハイドン(1732-
1809):ピアノ・ソナタ第33番ハ短調 Hob.XVI:20/10.グラナドス(1867-1916):
わら人形、ゴヤ風な情景/ 11.スクリャービン(1872-1915):ワルツ変イ長調
Op.38/12.フリードマン(1882-1948):ミュージック・ボックス Op.33 No.3/13.
リスト(1811-1886):12の超絶技巧練習曲第10番ヘ短調 S139/R2b/14.プリエト
(1934-):ハエン 2008
演奏:ユンイ・キン(ピアノ)
2008年ハエン国際コンクールの覇者、ユンイ・キンは 1992年、中国生まれの17
歳。すでに中国国内では天才ピアニストとして知らない人がないくらいの人気
者です。彼女の演奏はとても個性的。もちろん輝くような音色と超絶技巧は備
えていますが、作り出す音の響きが何ともユニークなのです。例えばモーツァ
ルトの K.573。この曲の主題である「デュポールのメヌエット」だけ取ってみ
ても、テンポの揺らし方や独特のペダリングから醸し出される響きは、彼女の
並々ならぬ才能を感じさせてくれるものです。古典から現代作品まで様々な作
品を揃えたこの1枚は、まさに彼女の音楽の総合カタログ。今後、このカタロ
グがどんどん厚くなるのを願うことにしましょう。

8.570932
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第4集
1-3.ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.66/4.楽興の時とメヌエット(弦楽オーケ
ストラ編)/5.ノヴェレッタ Op.82-2(管弦楽編)/6.セレナータ Op.57-2(管弦
楽編 )/7.東洋の色彩 Op.44-3(管弦楽編)
演奏:ジェズアルド・コッギ(ピアノ)…1-3/ローマ交響楽団/フランチェスコ
・ダ・ヴェッキア(指揮)
大好評、マルトゥッチ(1856-1909)管弦楽作品集の第4集は、彼の作品の中でも
最も有名な「ピアノ協奏曲第2番」を中心に収録しました。このピアノ協奏曲は、
あのマーラーが生前最後にカーネギー・ホールで行った演奏会のプログラムに
含まれていたことで知られています。当時、すでに体調が悪化していたであろ
う彼にとっては、この大曲を指揮するのはかなり大変だったのではないでしょ
うか?第1楽章は演奏時間こそ20分と長いものの、次々と現われては消えていく
雄大で美しいメロディを追うだけでも楽しいですし、それに続く夢のように美
しい第2楽章ラルゲットと、華やかで息詰まるようなオケとピアノの対決が楽し
める第3楽章も聴きどころ満載です。後期ロマン派の最後の輝きを存分にお楽し
みください。余白に収められた小品も、これまた味わい深くて何だか得した気
分です。

8.570791
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲他
1-3.ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35/4.劇的序曲 Op.4/5-9.付随音楽「から
騒ぎ」より演奏会組曲 Op.11 序曲/結婚式の朝/ドグベリーとヴァージェス/間
奏曲:庭園の情景/ホーンパイプ
演奏:フィリッペ・クイント(ヴァイオリン)…1-3/ミネリア交響楽団/カルロ
ス・ミゲル・プリエト(指揮)
1945年に作曲されたにも関わらず、このヴァイオリン協奏曲の全編に漂うのは
馥郁たる後期ロマン派の妖艶なる香りです。天才少年として将来を嘱望されつ
つも、アメリカに亡命し、ハリウッドの映画音楽作曲家として活躍していたコ
ルンゴルト(1897-1957)ですが、彼はいつでも「ドイツのクラシック作曲家」と
して認められることを望んでいました。この作品がハイフェッツの手で 1947年
に初演された時も「時代錯誤」という酷評を受けたのですが、彼自身としては
大満足であったことでしょう。一時期すっかり忘れられていたのですが、最近
になって多くの演奏家がこの曲を取り上げ、すっかり人気曲となったのは間違
いありません。全曲を通じて、自身の映画音楽からの引用が見られますので、
このまま、再度何かの映画音楽に使ってみるのも良いかもしれません。それほ
どまでに劇的で心惹かれる作品です。

8.570584
タネーエフ:管弦楽作品集
1.歌劇「オレステイア」より序曲 Op.6/2.歌劇「オレステイア」より第3幕の
間奏曲「デルフォイのアポロ神殿」/ 3.アダージョハ長調/ 4.ロシアの主題
による序曲/5.モスクワのプーシキン記念館の除幕のためのカンタータ/6.カ
ンツォーナ/7.序曲ニ短調
演奏:スタニスラフ・ヤンコフスキー(クラリネット)…6/ノヴォシビルスク
国立フィルハーモニック室内合唱団…5/ノヴォシビルスク・アカデミック交響
楽団/トーマス・ザンデルリンク(指揮)
ロシアの作曲家、ピアニスト、教師および対位法の研究者セルゲイ・タネーエ
フ(1856-1915)の作品集です。このアルバムには彼の唯一のオペラである「オレ
ステイア」からの長大な序曲を中心に、抒情性と対位法に彩られたいくつかの作
品を収録しています。ロシア的なものを聴きたければ、トラック4や5がオススメ
です。どっしりとしたものを聴きたければトラック 7などはいかがでしょう。
チャイコフスキーのようなわかりやすい抒情性に、若干の男らしさを付け加え
た思いきりの良い音楽が魅力です。

8.570739
ニールセン:交響曲第4番「不滅」&第5番
1-4.交響曲第4番「不滅」Op.29 FS76/5-10.交響曲第5番 Op.50 FS97
演奏:デンマーク国立放送交響楽団/ミハエル・シェンヴァント(指揮)
名演として名高いシェンヴァントの指揮によるニールセン(1865-1931)の最高
傑作、交響曲第4番と第5番の組合せです。細部にまできっちりと目配りの効い
た申し分のない演奏で、ニールセンの深い世界をじっくりと味わわせてくれる
ものです。単一楽章で書かれた雄大な第4番(不滅という副題を持つ)、途中で
理不尽なほどに高らかに鳴り響く「スネアドラム」が耳に残ってはなれない第5
番。どちらも劇的で不可思議な魅力に溢れています。耳に優しいメロディはあ
まりないのですが、一度はまったら抜け出すのは難しいのがニールセンの音楽
でしょう。この音楽を攻略するのは困難ですが、聴き終えると何とも言えない
爽快感を味わうことができるはず。

8.557793
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番&第3番
1-3.ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.44
4-6.ヴァイオリン協奏曲第3番ニ短調 Op.58
演奏:マキシム・フェドトフ(ヴァイオリン)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
あまりにも有名な第1番のヴァイオリン協奏曲に比べると、ブルッフ(1838-1920)
の第2番と第3番のヴァイオリン協奏曲は知名度が低すぎます。なぜなのでしょ
う?こんなに雄大さも感傷性も兼ね備えているというのに。そんな思いで胸が
一杯になること間違いなしの1枚です。第2番は1877年の作。第1番の11年後に書
かれ、驚くほどドラマティックなフォルムを備えています。名手サラサーテが
初演し、そのまま彼に捧げられています。第3番は1891年に最初単一楽章の作品
として書かれましたが、ヨアヒムの助言により 3楽章へと拡大されたものです。
独奏ヴァイオリンによって奏でられる各動機は一層表現力を増し、オーケスト
ラの響きが存分に呼応します。この知られざる名曲を演奏するのは俊英フェド
トフ。彼による第1番の演奏は8.557689でお聴きいただけます。

8.572231
ミレニアム・カノン
1.プッツ(1972-):ミレニアム・カノン(M.スペード編)/2.ニューマン(1972-):
私の手は都市/3.キュスター(1973-):失われた峡谷/4-5.マッキー(1973-):カ
ワセミ(滝の後ろと雨の滝/火を捉えたカワセミ)/6.ホルスト(1874-1934):鍛冶
屋 -前奏曲とスケルツォ/7.ゴーブ(1958-):去りゆく日
演奏:ジョージア大学ウィンド・アンサンブル/ジョン・ P・リンチ(指揮)
このアルバムに収録された作品を書いたのは、ほとんどが 1970年代生まれの若
手作曲家たち。さすが、瑞々しい感性に裏打ちされた曲ばかりです。やはりこ
ういう曲は「自分たちで演奏してみたい」と思わせるのがツボ。壮麗でカッコ
いい「ミレニアム・カノン」などはその最たる曲と言えましょう。他にも大い
なる自然賛歌ともいえるニューマンの曲、豪壮な岩山を描いたキュスターの曲、
嵐が去った後に巣から飛び立つカワセミに希望を託したというマッキーの曲、
など個性豊かです。非の打ちどころなきジョージア大学ウィンド・アンサンブ
ルの演奏で。

8.570031
ヴィヴァルディ:四季(ピアノ編曲版)
ヴァイオリン協奏曲 Op.8「四季」(J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版)
1-3. ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」/ 4-6. ト短調 Op.8-2 RV 315「夏」/
7-9. ヘ長調 Op.8-3 RV 293「秋」/10-12. へ短調 Op.8-4 RV 297「冬」/
13-15.マンドリン協奏曲ハ長調 RV425(A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲
版)/16-18.リュート協奏曲ニ長調 RV 93(A.ジェンティーレによるピアノ独奏
編曲版)
演奏:ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
最強の名曲、ヴィヴァルディ(1678-1741)の四季をピアノ独奏で全曲演奏して
しまったというCDです。元々Ricordi社(イタリアの大手出版社)よりピアノ版の
スコアは出版されていたのですが、この録音にあたってピアニストのビーゲル
は本来のスコアを研究し、より一層的確な装飾を付けくわえたというのですか
ら、その思い入れは並大抵なものではありません。出来上がった音を聴いてみ
てください。鳥の囀り、雷鳴、人々の喜び、しんしん降り積もる雪などが、驚
くほどに色鮮やかに描き出されていることに気がつくでしょう。映画でおなじ
みのマンドリン協奏曲も、ピアノで聴くと一味違います。

8.570454
レーガー:オルガン作品集第9集
1-2.「国王万歳」による変奏曲とフーガ/3-8.12の小品 Op.65より第1番から
第6番/9-14.コラール前奏曲 戸を高く上げよ/暁の星のいと美しきかな/血潮し
たたる主の御頭/おお嘆き、おお心の苦しみ/キリストは死からよみがえられた
/甘き死よきたれ/15.コラール幻想曲集 Op.40より第2番「主よ、汝の怒りにて
われを罰するなかれ」
演奏:ジョセフ・スティル(オルガン)/トリーア教会ジョハネス・クライス・
オルガン
大好評、レーガー(1873-1916)のオルガン作品集の第9集です。驚くほどにカッ
コ良く始まる「国王万歳」は 1900年頃に書かれた曲。恐らく、ヴィクトリア女
王の長女であるヴィクトリア(ドイツ皇帝フリードリヒ 3世妃)の 60歳の誕生
日記念として出版社から作曲を依頼されたようで、スコアには英語とドイツ語
の両方のタイトルが付されています。1902年頃に書かれた12の小品は、オルガ
ンの機能を目一杯に使って書かれており、精緻な響きに感嘆するばかりです。
作品番号のないコラール幻想曲での瞑想的な美しさ、Op.40での弱音の保持な
ど、オルガン好きにはたまらない曲ばかりです。

8.572024
マルティヌー:ピアノ作品全集第6集
1-6.12のエスキース第1集 H.203/7-10.遊戯シリーズ 1 H.205/11-16.遊戯シ
リーズ 2 H.206/17-19.3つの抒情的小品 H.98/20.ブラック・ボトム H.165/
21-23.海辺の夕暮れ H.128(夕べの港に小舟が帰る /海辺の歌/嵐の海辺)/24.
無言歌ニ短調 H.46/25.夜想曲 H.95/26.悲しい歌ニ短調 H.36
演奏:ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
コウクルの弾くマルティヌーの第6集です。ピアニスト、コウクルは第4集をリ
リースしたあと、マルティヌーの失われた作品や、未発表の作品などを精力的
に研究し、3枚分のCDに収録できるだけの作品を発掘したというのですから、ま
さにこれは歴史的偉業と讃えてもよいでしょう。ここに収録されているのは、
マルティヌーのパリ時代の作品が中心ですが、例えば2セットずつまとめて作曲
された「12のエスキース」や「遊戯」は出版される際にばらばらにされたため、
「遊戯」の前半と「エスキース」の後半は忘れられてしまったとか。まだまだ、
その全貌が知られているとは言い難いマルティヌーの魅力をすみからすみまで
掘り起こしてくれるコウクルに感謝です。

8.570938
フォーレ:ピアノ五重奏曲第1番&第2番
1-3.ピアノ五重奏曲第1番ニ短調 Op.89
4-7.ピアノ五重奏曲第2番ハ短調 Op.115
演奏:ファイン・アーツ四重奏団/クリスティーナ・オルティス(ピアノ)
独自の和声感と調性を追求したためか、晩年の作品はある意味「捉えどころの
ない美しさ」に満ちているフォーレ(1845-1924)の音楽。この 2曲のピアノ五重
奏曲もまさにそんな音楽です。第1番は中期から後期への過渡期に書かれていて、
境目はぼやけていても、メロディラインはしっかりしています(もちろんそれ
を取り巻く音の流れはとめどなく流動的ですが)。晩年近くに書かれた第2番に
なると、更に音楽は晦渋の度合いを深めていくのです。さざめくピアノのアル
ペジョと、本来の拍子とずらした拍を用いることで感じる浮遊感(ヘミオラと
いいます)、そしてぼやけた調性。耳がなじむまでに少々時間を必要とするか
も知れませんが、一度この世界に慣れてしまうと、まるで暖かい水の中で体を
丸めているかのような安らぎを覚えることでしょう。

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09-06 No.31-2

2009年06月30日 12時07分37秒 | Weblog
8.570779
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):2台ギターのための作品全集第2集
1-2.エレジー風フーガ/平均律ギター曲集(2台のギターのための 24の前奏曲と
フーガ )Op.199より 3-4.プレリュードとフーガ第13番ト長調 /5-6.同第14番
ニ短調 /7-8.同第15番イ長調 /9-10.同第16番ホ短調/11-12.同第17番ロ長調 /
13-14.同第18番嬰へ短調 /15-16.同第19番嬰ハ短調 /17-18.同第20番嬰ト短調
/19-20.同第21番変ホ長調 /21-22.同第22番変ロ短調 /23-24.同第23番ヘ長調
/25-26.同第24番ハ短調
演奏:ブラジル・ギター・デュオ(ジョアン・ルイス&ダグラス・ローラ)
既にリリースされている第1集(8.570778)の続編です。これで、前作で半分だけ
紹介した「平均律ギター曲集」の全貌が明らかになりました。この後半の12曲
は1962年の5月14日から6月3日までの間に書きあげられたのですが、各々の曲の
ほとんどに完成した日が書き添えられていて、さながら「音による日記」の様相
を呈しているのが興味深いところです。とりわけ、6月1日から3日にかけて書か
れた第24番は、まるで彼の音楽人生全てを総括するような素晴らしい出来栄え。
この曲集がギター・デュオのレパートリーの最高傑作として未来永劫大切にさ
れることは間違いありません。ブラジル・ギター・デュオの目の覚めるかの如
き名演でお楽しみください。

8.570780
ヒナステラ:弦楽四重奏曲全集
1-4.弦楽四重奏曲第1番 Op.20/5-9.弦楽四重奏曲第2番 Op.26/
10-14.弦楽四重奏曲第3番 Op.40 観想/奇抜に/愛情を込めて/ドラマティックに
/もう一度観想
演奏:エンソ四重奏団/ルーシー・シェルトン(ソプラノ)…10-14
ヒナステラ(1916-1983)はあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの
弦楽四重奏は作品番号こそ近いのですが、実は第1番は 1948年、第2番は 1958
年、そして第3番は1973年の作と、実に 25年ほどの年代の開きがあるのです。
当然作風の変化も顕著です。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトーク
やストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽です。追い立てられるかのよ
うに始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品です。第3番はソプラノ
のソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛え
た神秘的な作品です。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられ
ています。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念をやるせなさに満ちて
いますが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいのです。

8.570255
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集第3集
1-4.ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3/5-8.交響曲第2番ニ長調 Op.36(ピア
ノ三重奏編 )/9.アレグレット変ホ長調
Hess48
演奏:ジリオン・トリオ(メンバー)ニナ・ティックマン(ピアノ)/イダ・ビーラ
ー(ヴァイオリン)/マリア・クリーゲル(チェロ)
ベートーヴェン(1770-1827)の初期の名作であるこのピアノ三重奏曲第3番は、
1795年に公表され、カール・リヒノフスキー侯爵に捧げられました。リヒノフ
スキーはモーツァルトと同じ年に生まれ、友人、弟子として、そして高い音楽
的素養を持った愛好家です。そしてモーツァルトの死後、ベートーヴェンがウィ
ーンに来た際には自らパトロンを買って出て、田舎者丸出しのベートーヴェン
を持ち家に住まわせハイドンの指導を受けるように取り計らったのでした。そ
んな時期に書かれているものですから、ハイドンの影響は至るところに感じら
れますが、それ以上に、反骨心とプライドの高さも感じられる愛すべき作品と
言えるでしょう。交響曲第2番は1802年に書かれ、こちらもリヒノフスキーに
献呈されています。耳の疾患に悩まされ始めた時期の曲とは思えない楽天的な
明るさが漂っています。

8.559618
ゲーバー:室内楽作品集
1-3.ガーシュウイアーナ(1999)/4-6.3つの民謡編曲 無言歌/カノンとがらくた
/変奏/7-9.3つの小品/ 10.夜想曲/11.ドミートリー・ショスタコーヴィチ
の名による悲歌/12-14.3つの無言歌 彼の夢/長い沈黙の後に/彼の確信/15.
ヴァイオリンのための幻想曲/16.ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲/
17-18.ピアノ三重奏曲
演奏:クルト・ニッカネン(ヴァイオリン)…1-4.6-9,(ヴィオラ)…5/チョー
=リャン・リン(ヴァイオリン)…1,3/サイラス・ベロウヒーム(ヴァイオリン)
…1/ブライントン・スミス(チェロ)…2,4,8,9/サラ・ディヴィス・ビューク
ナー(ピアノ)…2,4,9
未知の作曲家のアルバムを手にとり、どんな音楽が聴こえてくるのかに思いを
巡らす至福の時。このアルバムは間違いなくそんな楽しい思いを味わうことが
できるでしょう。ゲーバーは1948年に生まれたアメリカの作曲家で、すでに
CHANDOSなどからいくつかの CDをリリース。その多様な作風は世界中のモダニ
ストたちから愛されているのです。ここに収録された作品も、民謡からの引用
だったり、過去の作曲家へのオマージュだったりと、その楽想の源は様々です。
それに伴い出来上がった音楽も実に幻想的で、聴き手の心を幻惑してやみません。

8.572106
ランペル:室内楽作品集
1-2.弦楽四重奏曲/3.ピアノ・ソナタ/4.弦楽六重奏曲/5.ヴァイオリン・ソ
ナタ/6.前奏曲とシャコンヌ「バッハへのオマージュ」
演奏:パリジー四重奏団… 1-2/セバスティアン・リスレル(ピアノ)…3/ウプ
サラ・チェンバー・ソロイスツ…4/レジス・パスキエ(ヴァイオリン)…5/エ
マニュエル・シュトロッセ(ピアノ)…5/アンリ・ドマルケット(チェロ)…6
スウェーデンの現代作曲家、ランペルの作品集です。「音楽は聴く前から始まっ
ていて、最後の音が消えてもずっと続いている」という考えを持つ彼の説を具
現化したとも言える作品群は、それぞれ「既にある作品への敬意を示すこと」
としての体裁を持っています。例えばそれは、タイトル通りのバッハの賛辞で
あったり、弦楽六重奏はあからさまにシェーンベルクの影をなぞっていたりと、
古典派の形式の再現であったり、なかなか興味深いものを備えています。聴き
ながら「何かを探す」ことに熱中しそうな48分をお届けいたします。

8.572261
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ全集
1-3.ヴァイオリン・ソナタロ長調遺作(1892)
4-5.ヴァイオリン・ソナタ第1番(1905-15)
6.ヴァイオリン・ソナタ第2番(1923)
7-9.ヴァイオリン・ソナタ第3番(1930)
演奏:スーザン・スタンツェライト(ヴァイオリン)
グスターフ・フェニェー(ピアノ)
イギリスを代表する作曲家というと、必ずディーリアスの名前が挙がりますが、
両親はドイツ人であり、活躍したのはパリであったことを考えると、もう少し
違う見方をしてもいいのかも知れません。彼のヴァイオリン・ソナタはレパー
トリーとしてはあまり知られていませんが、じっくり聴いてみると様々な発見
があります。破棄されてしまったソナタを含めると、作曲年代は 1892年から
1930年と、彼の経歴の全てにまたがり、フランスの印象主義の香りから後期ロ
マン派、そしてアメリカ民謡までをも内包し、雄弁なメロディと精緻なピアノ
・パートを備えたという恐るべき音楽。オーケストラ曲ばかりがディーリアス
ではありません。

8.570603
ゲ・ガンリュ:バグダード陥落
1.弦楽四重奏曲第1番「賦」/ 2-5.弦楽四重奏曲第4番「天使の組曲」
小天使/小人の舞曲 /祈祷/天使の行進曲/6-8.弦楽四重奏曲第5番「バグダード
陥落」 深い淵/天上の音楽/孤独
演奏:モダーン・ワークス 吉岡愛理(第1ヴァイオリン )/福原真由紀(第2ヴァ
イオリン)/ヴェロニカ・サラス(ヴィオラ)/メデリーネ・シャピロ(チェロ)
マニアの間で大反響を巻き起こしている中国作曲家シリーズにまた新たなレパ
ートリーが加わりました。このアルバムは1954年、上海生まれのゲ・ガンリュ
(葛甘孺)(1954-)の弦楽四重奏曲です。中国において最初のアバンギャルドの作
曲家であり、アメリカのコロンビア大学から博士号を得たことでも知られる彼
は、作品の中で東洋と西洋の音楽の特性を統合しようと試みを繰り返していま
す。1983年に書かれた第1番の四重奏曲からその独特の書法は際立っています
が、「天使の組曲」で現れる、ポルタメントとグリッサンドを多用し生み出さ
れた微分音は、不気味さを通り越してまるでシルクロードを越えて東方の世界
を夢見るほどに神秘的です。その特徴的な音色は「バグダード陥落」でも顕著
です。

8.570604
チョウ・ロン/チェン・イ:野草
チョウ・ロン:1.遡及(フルートと琴編)/2.ピアノゴング(ピアノとゴングによ
る)/3.タイピン・ドラム(ヴァイオリンとピアノによる)/チェン・イ:4.モノ
ローグ(阿Q正伝による印象 )/5.笙と琴のロマンス(ヴァイオリンとピアノ編)
/6-7.中国古代舞曲(牛の尾の踊り/胡旋舞)/チョウ・ロン:8.野草(語りとチェ
ロによる)/9-11.鼓韻(クラリネット、ヴァイオリン、チェロとパーカッション
による)
演奏:北京ニュー・ミュージック・アンサンブル
ニコラ・アタナソフ(フルート)/ナ・ウ(琴)/ミシェル・イップ(ピアノ)/
カン・ガオ(ゴング&ヴァイオリン)/ケイト・リプソン(クラリネット)/周龍
(ナレーター)/ユ・ヤン・チャオ(チェロ)/エリー・マーシャル(指揮)
1953年生まれの2人の中国人作曲家、チョウ・ロン 周龍(1953-)とチェン・イ
陳怡(1953-)の作品集です。音の一つ一つに強烈な存在感を持たせた感のある
「遡及」、トッカータを聴いているかのような爽快感と躍動感に溢れる「ピア
ノゴング」、中国的な響きと言えばこの曲「タイピン・ドラム」など色彩豊か
な周龍の作品に比べ、陳怡の作品は全体的に抒情性に満ちた優しげな表情が特
徴的です。クラリネットとピアノの掛け合いで曲が進む「中国古代舞曲」の自
由闊達な音楽は、聴き手に喜びをもたらすこと間違いありません。

8.570533
星の歌-近代カタルーニャの作品集
1-9.カザルス(1876-1973):マリアの薔薇の花冠/ 10.カザルス:きっと、とりな
し給え聖母マリアよ/ 11.グラナドス(1867-1916):サルヴェ・レジーナ/12.
カザルス:われは黒けれど/13.モレーラ(1865-1942):ナイチンゲール…世界初
録音/14.グラナドス:ロマンス/15.モレーラ:アヴェ・マリア…世界初録音/
16.グラナドス:宗教的情景…世界初録音/17.ブランカフォート(1897-1987):
愛の歌…世界初録音/ 18.オルトラ(1922-):愛の歌より「エコ」…世界初録音
/19.オルトラ:愛の歌より「前奏曲」…世界初録音/20.グラナドス:星々の歌
…世界初録音
演奏:ヴォイシズ・オブ・アセンション… 1-13.15.17-20/デニス・キーン
(指揮)…1-13.15.17-20/ダグラス・リーヴァ(ピアノ)…14,16,20/マルク・
クルチェク(オルガン)…1-12,15,16,20/エリカ・キーセウェッター(ヴァイ
オリン)…14,16
北東スペインの文化的都市、カタルーニャは古くから多くの芸術作品を育んだ
肥沃の地です。この地に生を受けた音楽家は数多く、グラナドスやブランカフォ
ート、そして名チェリスト、カザルスなど枚挙にいとまがありません。このア
ルバムは彼らの手による美しい小品を集めたものです。合唱好きが泣いて喜ぶ
カザルスの「マリアの・・」、そしてグラナドスの「星々の歌」はピアノと合
唱とオルガンによる信じられないほど素晴らしい協奏曲です。世界初録音を多
数含む涙ものの1枚です。

8.570752-53 2枚組
マイール:オラトリオ「トビアの結婚」
演奏:ラグエル…ユディス・スピーサー(ソプラノ)/アンナ(ラグエルの妻)…
マルグリート・ブフバーガー(ソプラノ)/サラ(ラグエル夫妻の娘)…コルネリ
ア・ホラク(ソプラノ)/トビア・・・ステファニー・イラーニ(メゾ・ソプラ
ノ)/大天使ラファエル…スザンヌ・ベルンハルト(ソプラノ)/ジーモン・マイ
ール・アンサンブル&合唱団/フランツ・ハウク(指揮)
すでに NAXOSからいくつもの作品がリリースされているジーモン・マイール
(1763-1845)はバイエルンで生まれ、イタリアで活躍。そのため名前の表記もマ
イヤーであったり、マイールであったりと様々です。このオラトリオは旧約聖
書の「トビト記」から題材を得たもので、ナフタリ族アシエルの家系、正義と
真理の人で知られる盲目のトビトの息子、トビアと、神が決めた許嫁サラの物
語。新婚の夫を 7人も亡くしてしまい、悪魔に魅入られたと嘆くサラの両親、
決して神への祈りを忘れることのないサラ、「彼女を救うためにはチグリス川
で魚を捕えるように」とトビアに教える大天使ラファエル。と、聖書の通りに
話は進んでいくのです。このオラトリオも、イタリアの有名な少女のための慈
善院「メンディカンティ」の聖歌隊のために書かれているので、配役は全て女
声によって歌われます。これもまた魅力的です。

8.570961
シューベルト:ドイツ語歌曲全集第32集パート・ソング第1集
1.人生の喜び「交際上手」 D.609/2.埋葬の歌「今や肉体を埋めた」 D.168/
3.復活祭の歌「死に勝ちたまいし救い主イエス・キリスト」D.168a/4.世界の
創造主たる神 Op.112-2 D.986/5.嵐の中の神 Op.112-1 D.985/6.無限なるも
のに寄せる讃歌 Op.112-3 D.232/7.夕映え D.236/8.何千もの星がきらめく
D.642/9.太陽に寄せて D.439/10.婚礼の焼肉 Op.104 D.930/ 11.祝日の奉献
式 Op.146 D.763 /12.祈り Op.139 D.815/13.踊り D.826
演奏:シビラ・ルーベンス(ソプラノ)…1,4,5,8,10-13/ジルケ・シュヴァルツ
(ソプラノ)…2,3,6,7,9/レジーナ・ヤコビ(アルト)… 1,7,8,11,12/インゲ
ボルク・ダンツ(アルト)…2-6,9,13/マルクス・シェーファー(テノール)…
9,10/マークス・ウルマン(テノール)…1-6,8,11-13/トーマス・E・バウアー
(バス)…11/マルクス・フライグ(バス)…4-6,9,10,12/マークス・シュミー
ドル(バス)…1-3,7,8,13/ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ)
シューベルト(1797-1828)の歌曲を語る上で避けて通れないのが、このパートソ
ング集です。親しい友人たちとの集まりで披露されたであろうこれらの歌は、
独唱のための曲に比べると気楽で身近な題材から取られたものが多く、彼の社
会生活をあれこれ想像する材料としても興味深いことでしょう。曲によっては、
ピアノ伴奏を備えた壮大なカンタータであったり、単純なメロディを用いたカ
ノンであったりとその趣は本当に様々です。トラック10の「婚礼の焼肉」など
はタイトルだけ訊くとユーモラスですが、実は・・・小さな「魔弾の射手」そ
のもの。3人の登場人物の掛け合いはまるでオペラのようで、なかなか聴き応え
があります。あと2枚のアルバムが予定されるこのシリーズ。とても楽しみで
す。

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09-06 No.30-1

2009年06月30日 12時07分08秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572139
パロモ:わが寂しき庭園
1-11.わが寂しき庭園(ギターと声楽編)(ラ・エンカルニーリャ/ソレダッド!
/グリーンホイール/ひばりとナイチンゲール/ふざけた歌/私の心は壊れている/
明けの星/夕べ/囁き/沈黙した松の木/竹の歌)/12-17.マドリガルと5つのセフ
ァルディの歌(声楽とギター編)(マドリガル「愛の痛み」 /私の心の美しさ /
子守歌/小さなセファルディノセレナーデ/セファルディのロマンス/セファルデ
ィの子守歌)/18-20.シエンフエゴスの協奏曲(夜、千の幻想の湖/夜の歌-子守歌
/2つの海辺)
演奏:マリア・バーヨ(ソプラノ)…1,2/ペペ・ロメロ(ギター)…1,2/ロメロ
・ギター四重奏団…3/セビーリャ王立交響楽団…3/ラファエル・フリューベ
ック・デ・ブルゴス(指揮)
心沸き立つギターの音色、夢引き裂くかのような歌声、どことなくエキゾチッ
クなメロディ、これらを聴いて背中がぞくぞくしない人はいないでしょう。名
歌手マリア・バーヨとペペ・ロメロによってこの世に生を受けた歌曲たちは、
夜の寂しさと妖艶さの中に微かに香る狂気までをも、恐ろしいまでに表現し尽
くしています。また、ペペ・ロメロ率いるギター・カルテットと熱血指揮者、
デ・ブルゴスの共演による「シエンフエゴスの協奏曲」も聴きもの。前半を聴
いて瞑想的になり過ぎてしまったと思ったらぜひ最後まで聴きとおしてくださ
い。あなたの脳が心地よい汗をかくこと間違いなしです。

8.556839
ベスト・オブ・パーセル
1.歌劇「インドの女王」 Z.630-トランペット序曲/ 2.早祷式ニ長調 Z.232-
ジュビラーテ・デーオ/ 3-6.歌劇「ダイドーとイニアス」 Z.626 抜粋(序曲/
行くぞ、みんな、錨を揚げるぞ! /水夫たちの合唱/ダイドーの嘆き)/7.4声の
ファンタジー第8番ハ短調 Z.738 /8.劇音楽「アムフィトリュオン」 Z.572
「2人のソシア」-テュルシスとイリスの牧師の対話/ 9.歌劇「妖精の女王」
Z.629-第4幕シンフォニア/ 10.シオンで角笛を吹き Z.10/11.シャコンヌ
Z.730 /12-13.メアリー女王の崩御によせる音楽(マーチ/主よ,御身は我らの
心の秘密を知り給う )/14.組曲第2番ト短調 Z.661-第3楽章クーラント/ 15.
グラウンドによる夕べの讃歌「いまや太陽はその光を覆い隠し」 Z.193 /16.
歌劇「インドの女王」 Z.630 -トランペット・チューン/ 17.聖セシリアの日
のためのオード Z.339
イギリス・バロック音楽の最大の音楽家であるパーセルの名曲集です。王室礼
拝堂の少年聖歌隊で学んだ後、チャールズ2世の時代に「国王の楽団」の作曲家、
及びウェストミンスター寺院のオルガニストとして活躍、36年という短い生涯
に膨大な作品を残しました。ここで聴けるのは彼の作品の中のほんの一部です
が、イギリスの上品さと典雅さを一身に集めたかのような輝かしく美しい曲を
存分に楽しめます。歌劇「ダイドーとイニアス」の中の「ダイドーの嘆き」は
ポップスなどにも編曲されていたり、トランペット・チューンなどは CMで使わ
れたりと、存外身近にある作曲家なのだな・・・と感激してしまったりもします。

8.556840
ベスト・オブ・ダウランド
1.あふれよわが涙/2.7つのファンタジー-第7番ト短調 P.7/3.男と女 P.10
/4.もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ/5.ジョン・ラングトン氏のパヴ
ァーヌ/ 6.ラウンド・バトル・ガイヤルド P.39/7.告げておくれ、愛の神、
御身はみたことがあるだろうか/ 8.エリザベス女王のガイヤルド P.41/9.ダ
ウランドはつねに悲しむ P.9/10.愛と運命にそむかれた君たち/11.デンマー
ク王のガイヤルド/12.レイトン夫人のアルマンド P.48 /13.ロバート・シン
ディ氏のガイヤルド P.91/14.暗闇に私は住みたい/ 15.涙のパヴァーヌ P.15
/16.私は見た、あの人が泣いているのを/ 17.溢れ出よ、わが涙/18.7つの
ファンタジー-第3番別れ P.3
エリザベス朝からチャールズ 1世にかけてのイギリスを代表するリュート奏者
であったダウランド。彼の作品はほとんどがリュートのソロのためか、リュー
トと歌という小規模な形態で書かれたものです。内容も、どちらかというと世
俗的なもので、親しい人や偉い人のために書いたリュート曲、もしくは恋人た
ちの愛の姿を歌ったものばかりで、いわば当時の流行歌のようなものでした。
それだけに却ってその音楽は普遍性を持ち、今聴いても新しいばかりか、現代
のアーティストにたくさんのインスピレーションを与えるという不思議な存在
にもなっています。

8.556841
ベスト・オブ・モンテヴェルディ
1-2.聖母マリアの夕べの祈りより(主よ、来たりてわれをたすけたまえ/二人の
セラフィムが)/3.オリンピアの嘆き/4.マドリガーレ第2巻-残酷な人よ、なぜ
私から逃げるのか/ 5.マドリガーレ第4巻-そんなにも愛するなら/ 6.マドリ
ガーレ第5巻-つれないアマリッリ/7-11.マドリガーレ第6巻-アリアンナの嘆き
/ 12-13.歌劇「オルフェオ」より(トッカータ/第3幕希望の神よ)/14.アマリ
ッリよ、新しい情熱の鋭い矢が私を襲うので/15.甘いため息/16.カンツォネ
ッタ:傲慢な目
初期バロック音楽最大の作曲家、モンテヴェルディの作品集です。歌劇の様式
の発展にも重要な位置を占めた人としても知られ歌劇「オルフェオ」は現在で
も頻繁に演奏されます。1567年にイタリアのクレモナに生まれ、 1590年にマン
トヴァの宮殿に仕え、1602年に宮廷楽長となりました。対位法(各声部の絡み合
いの扱い)の扱いに優れ、次々に新しい多声音楽(ポリフォニー)の書法を編み出
しましたが、のちに旋律線を重視し、器楽の伴奏を伴うモノディ様式へと作風
は変化していきました。ここら辺が歌劇の始まりになったとされています。代
表作の「聖母マリアの夕べの祈り」の清冽な美しさは他の誰にも書き得ない世
界です。

8.556842
ベスト・オブ・タリス
1.おお、聖なる饗宴/2.我は天の声を聞きぬ/3.預言者エレミアの哀歌第1部/
4.おお主よ、彼らを苦しめよ/ 5.様々な国の言葉で/6.預言者エレミアの哀歌
第2部/ 7.応唱聖歌/ 8.4声のミサ曲-サンクトゥス/9.おお主よ、私は汝によ
びかけ/10.世の救い主/11.汝のほかにわれ望みなし
彼は、英国史で最も騒然たるヘンリー7世の統治からエリザベス 1世までの宗教
改革の時代を生き抜きました。そのため、カトリックと英国国教会用の両用の
典礼音楽を作曲、その他にもコンソート曲や鍵盤作品など多数の音楽を残した
ことでも知られます。どの曲も壮麗で美しく、とりわけトラック11の「汝のほ
かにわれ望みなし」は40声のモテットとして、あり得ないほどの声の絡みあい
が耳の限界を超える曲。和声的には単純ですが、一度聴くと病みつきになるこ
と間違いありません。16世紀にタイムスリップした気持ちになってお聴きいた
だくと一層感動することでしょう。

8.111328
プッチーニ:修道女アンジェリカ
録音:1957年6月ローマ・オペラ劇場
演奏:修道女アンジェリカ…ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)/
公爵夫人アンジェリカの伯母…フェドーラ・バルビエーリ(メゾ・ソプラノ)/
修道院長…ミーナ・ドーロ(メゾ・ソプラノ)/修女長…コリンナ・ヴォッザ(メ
ゾ・ソプラノ)/修道女ジェノヴィエッファ…リディア・マリンピエトリ(ソプ
ラノ)/修道女オスミーナ…サンタ・クリッサーリ(ソプラノ)/修道女ドルテー
ナ…アンナ・マルヴァンジェリ(ソプラノ)/看護係修女…テレサ・カンタリー
ニ(ソプラノ)他/ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
トゥリオ・セラフィン(指揮者)
プッチーニ(1858-1924)によるこの 1幕のオペラは、「自殺はキリスト教におい
て大罪である」という約束事を知らないと理解しにくいかもしれませんが、(オ
ペラに於いて主人公はよく自らの命を絶つものです)宗教観を抜きにしてもこの
美しさは伝わることでしょう。ここで修道女アンジェリカを歌っているのは、
1950年代、まさしく最絶頂期を迎えたデ・ロス・アンヘレスです。この上なく
感動的、かつ完璧で美しい歌唱は 1958年のリリース時に大賛辞を持って人々に
迎え入れられたものです。

8.111353
グレート・ピアニスト・シリーズ/ギーゼキング
J.S.バッハ&ベートーヴェン作品集
J.S.バッハ:1-3.イタリア協奏曲ヘ長調 BWV 971(録音1940年1月ベルリン )
/4-7.パルティータ第1番変ロ長調 BWV 825(抜粋)(録音 1939年1月ベルリン…
4-5, 1934年8月ウィーン… 6-7)/8-14.パルティータ第5番ト長調 BWV 829(録
音 1939年4月5日ニューヨーク )/15-21.パルティータ第6番ホ短調 BWV 830
(録音1939年2月28日ニューヨーク )/22.フランス組曲第5番ト長調 BWV 816よ
りジーグ/ 23.「心と口と行いと命もて」 BWV 147より「主よ、人の望みの喜
びよ」 (編曲:M. ヘス)(録音 1939年4月5日ニューヨーク )/ベートーヴェン:
24-26.ピアノ・ソナタ第17番ニ短調「テンペスト」 Op.31-2(録音1931年3月13
日ロンドン )/27.7つのバガテル Op.33より第1番変ホ長調(録音1938年8月11日
ロンドン)ウォード・マーストン復刻
演奏:ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)
伝説のピアニスト、ギーゼキングは今でこそモーツァルト、ベートーヴェンや
ラヴェル、ドビュッシーのオーソリティとして認知されていますが、本当は
「ピアノのための曲なら何でも弾ける」のがウリの人でした。ここで聴けるバ
ッハは彼の初期の録音ですが、タッチのコントロールと強弱の付け方は本当に
見事です。ベートーヴェンの「テンペスト」は、完璧な指さばきと堅固な解釈
が見て取れます。ピアノ演奏の歴史に金字塔を打ち立てた名演の一つです。

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09-06 No.30-2

2009年06月30日 12時06分24秒 | Weblog
<DUX>
DUX 0711 \2080
ザ・パワー・オヴ・エモーション ピアノとヴァイオリンのための音楽
グアスタビノ(1912-2000):ばらと柳
ブロッホ(1880-1959):バール・シェム から ニグン
ハチャトゥリアン(1903-1978):夜想曲(1948)
シリル・スコット(1879-1970)/クライスラー編曲:東方幻想郷 Op.47 No.1
ルドミル・ルジツキ(1884-1953):夜想曲嬰ヘ短調 Op.30 No.2
ヴェロニカ・ラトゥシンスカ(1977-):アマルコルド(2000)
マスネ(1842-1912):オペラ「タイス」から 瞑想曲
ピアソラ(1921-1992):アディオス・ノニーノ
シマノフスキ(1882-1937):ロマンス ニ長調 Op.23
ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ Op.34 No.14
ジョン・ウィリアムズ(1932-):映画「シンドラーのリスト」のテーマ
パトリツィア・ピェクトフスカ(ヴァイオリン)
マリウシュ・ルトコフスキ(ピアノ)

DUX 0606/0609 4枚組 \8320
ポーランド音楽アンソロジー
【CD 1】 14-18世紀
不詳:神の御母
アルス・ノヴァ ヤツェク・ウルバニャク(指揮)
不詳:御母は悲しみに立ちつくしたまえり
ボルヌス・コンソート マルチン・ボルヌス=シュチチンスキ(指揮)
不詳:Fulget in templo legifer / Omnia beneficia
ラドムのミコワイ:Alleluia
不詳:御身をたたえん、おお、主よ
アルス・ノヴァ ヤツェク・ウルバニャク(指揮)
グルジオンツのピオトル:Predulcis eurus turbinis
アルス・カントゥス トマシュ・ドブジャンスキ(指揮)
ツィプリアン・バジリク:全能なる父の叡智
コレギウム・ヴォカーレ・ビドゴシュチ
アルス・ノヴァ ヤツェク・ウルバニャク(指揮)
シャモトゥーのヴァツワフ:眠りに入る子供たちのための祈り
コレギウム・ヴォカーレ・ビドゴシュチ
ミコワイ・ゴムウカ:手を打ち鳴らさん
アルス・ノヴァ イル・カント ヤツェク・ウルバニャク(指揮)
マルチン・レオポリタ:復活祭のミサ から キリエ
コレギウム・ヴォカーレ・ビドゴシュチ
不詳:Rex(ルブリンのヤンのタブラチュア譜集 から)
ルネサンス・トロンボーン・アンサンブル
不詳:ファンタジア第1旋法(グダンスクのタブラチュア譜集 から)
ロマン・ペルツキ(オルガン)
ヴァレンティン・バクファルク:黒い牝牛
マルチン・ザレフスキ(リュート)
アダム・ヤジェンプスキ:2声の第3コンチェルト
イル・テンポ アガタ・サピェハ(指揮)
マルチン・ミェルチェフスキ:Benedictio et claritas
リンナムーシクード ボルヌス・コンソート
マルチン・ボルヌス=シュチチンスキ(指揮)
アンジェイ・ロハチェフスキ:4声のカンツォーナ
スタニスワフ・シルヴェステル・シャジンスキ:
2つのヴァイオリンとオルガンの通奏低音のためのソナタ
イル・テンポ アガタ・サピェハ(指揮)
マルチン・ジェブロフスキ:マニフィカト から Suscepit Israel
エルジビェタ・トヴァルニツカ(ソプラノ) マルク・ステファンスキ(オルガン)
ユゼフ・エルスネル:交響曲ハ長調 Op.11 から メヌエット
オポレ・フィルハーモニー管弦楽団 ボグスワフ・ダヴィドフ(指揮)
フェリクス・ヤニェヴィチ:協奏的ディヴェルティメント から アダージョ
ヴラティスラヴィア・ヴロツワフ室内管弦楽団 ヤン・スタニェンダ(指揮)
【CD 2】 ショパン
ショパン:
バラード ト短調 Op.23 No.1  ズビグニェフ・ラウボ(ピアノ)
マズルカ ニ長調 Op.33 No.2  タチアナ・シェバノワ(ピアノ)
ポロネーズ変イ長調 Op.53  ピオトル・パレチニ(ピアノ)
スケルツォ嬰ハ短調 Op.39  ケヴィン・ケナー(ピアノ)
前奏曲変ニ長調 Op.28 No.15  エドヴァルト・ヴォラニン(ピアノ)
練習曲ハ短調「革命」Op.10 No.12  ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
ワルツ ヘ長調 Op.34 No.3  ベアタ・ビリンスカ(ピアノ)
リトアニアの歌 Op.74 No.16
エヴァ・ポドレシ(メゾソプラノ) ギャリック・オールソン(ピアノ)
ソナタ第3番ロ短調 Op.58  ステファン・ヴォイタス(ピアノ)
夜想曲嬰ヘ短調 Op.48 No.2  マレク・ミゼラ(ピアノ)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11  スタニスワフ・ドジェヴィエツキ(ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア グジェゴシュ・ノヴァク(指揮)
【CD 3】 19世紀
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ:弦楽四重奏曲ホ短調 Op.7 No.1
カメラータ四重奏団
スタニスワフ・モニュシュコ:
演奏会用序曲「おとぎ話」
ビャウィストク・フィルハーモニー管弦楽団
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(指揮)
山頂ではモミの木がざわめき
グジェゴシュ・ツァバン(テノール)
ポロラシェ・フィルハーモニー管弦楽団 マレク・クドリツキ(指揮)
カロル・リピンスキ:交響曲変ロ長調 Op.2 No.3 から ヴィヴァーチェ
ルブリン・フィルハーモニー管弦楽団 ピオトル・ヴィヤトコフスキ(指揮)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ:
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.11 から アレグロ・コン・フオコ
ヴォイチェフ・プワフネル(ヴァイオリン)
ベートーヴェン・アカデミー管弦楽団 パヴェウ・プシトツキ(指揮)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ:伝説 Op.17
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン) ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
ユリウシュ・ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲ト短調 Op.34 から スケルツォ
ワルシャワ五重奏団
ミェチスワフ・カルウォヴィチ:
セレナード ト長調 Op.2 から ロマンス
エルデーディ室内管弦楽団 ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮)
もっと私に話して
パヴェウ・スカウーバ(テノール) ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8
ピオトル・プワフネル(ヴァイオリン)
ジェロナ・グラ・フィルハーモニー管弦楽団
チェスワフ・グラボフスキ(指揮)
ヘンリク・メルツェル:夜想曲  ドミニク・ブリール(ピアノ)
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ:
広く澄んだ海の上で
アンナ・ラジェイェフスカ(メゾソプラノ) マリウシュ・ルトコフスキ(ピアノ)
幻想的クラコヴィアク Op.14 No.6
デュオ・グラナト; ヴァルデマル・マリツキ、タマラ・グラナト(ピアノ)
【CD 4】 20世紀
ミェチスワフ・スルジンスキ:悲しき歌  イェジ・ジュビンスキ(オルガン)
カロル・シマノフスキ:
練習曲変ロ短調 Op.3 No.4(フィテルベルク編曲)
ジェロナ・グラ・フィルハーモニー管弦楽団
チェスワフ・グラボフスキ(指揮)
神話 Op.30 から アルトゥーザの泉
ピオトル・プワフネル(ヴァイオリン) ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
マズルカ Op.50 No.4  アンナ・キヤノフスカ(ピアノ)
グラジナ・バツェヴィチ:
弦楽合奏のためのディヴェルティメント から アレグロ
エルデーディ室内管弦楽団 ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮)
オベレク
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン)
パヴェウ・マズルキェヴィチ(ピアノ)
アレクサンデル・タンスマン:4つのポーランド舞曲 から ポルカ
ポドラシェ・フィルハーモニー管弦楽団
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(指揮)
アンジェイ・パヌフニク:ピアノ三重奏曲 から 第3楽章
ヴァルソヴィア・ピアノ三重奏団
ヴィトルト・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲 から カプリッチョ
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 アントニ・ヴィト(指揮)
ロマン・パレステル:リードの三重奏曲 から アレグロ・モデラート
クラクフ・リード三重奏団
イェジ・バウエル:チェロとピアノのための1楽章のソナタ
ミハウ・ドモホフスキ(チェロ) グレアム・ジャクソン(ピアノ)
ジグムント・クラウゼ:オルゴール・ワルツ  イヴォナ・ミロニウク(ピアノ)
クシシュトフ・ペンデレツキ:ラクリモーサ
ヤドヴィガ・ガドゥランカ(ソプラノ)
ポーランド国立放送合唱団&交響楽団 クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
パヴェウ・シマンスキ:A Due
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン) ヤロスワフ・ピェトジャク(ピアノ)
ヴォイチェフ・キラル:Victoria
シロンスク・フィルハーモニー合唱団&管弦楽団
ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチク(指揮)
編集盤ですが価格が高く設定されております。ご注意ください。

DUX 0666/0667 2枚組(1枚価格) \2080
祖国への別れ ポーランド独立90周年記念アルバム
ミハウ・クレオファス・オギンスキ:祖国への別れ(ポロネーズ)
エドヴァルト・ヴォラニン(ピアノ)
不詳:神の御母
アルス・ノヴァ ヤツェク・ウルバニャク(指揮)
ユゼフ・ヴィビツキ:ドンブロフスキのマズルカ
ポーランド軍合唱団&管弦楽団 ボレスラフ・シュリア(指揮)
スタニスワフ・モニュシュコ:ワルツ第2番
ヴェロニク・ブリール(ピアノ)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ:クヤヴィアク イ短調/オブレク Op.19 No.1
ワディム・ブロドスキ(ヴァイオリン)
テクラ・ボンダジェフスカ=バラノフスカ:聖母の祈り
ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
ミハウ・ラジヴィウ:ディヴェルティメント ニ長調
ヴロツワフ室内管弦楽団レオポルディウム ヤン・スタニェンダ(指揮)
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ:大ワルツ Op.63
ヴェロニク・ブリール(ピアノ)
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ:
オペラ「マンル」から ジプシー行進曲
ヴロツワフ・オペラ管弦楽団 エヴァ・ミフニク(指揮)
メヌエット ト長調 Op.14 No.1
ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
グラジナ・バツェヴィチ:カプリス/オベレク
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン)
パヴェウ・マズルキェヴィチ(ピアノ)
ジグムント・ノスコフスキ:悲歌風ポロネーズ
オポレ・フィルハーモニー管弦楽団 ボグスワフ・ダヴィドフ(指揮)
カロル・シマノフスキ:
バレエ「ハルナシェ」から ハルナシェの踊り
ヨアンナ・ドマンスカ、アンジェイ・タタルスキ(ピアノ)
練習曲変ロ短調 Op.3 No.4(フィテルベルク編曲)
ジェロナ・グラ・フィルハーモニー管弦楽団
チェスワフ・グラボフスキ(指揮)
アレクサンデル・タンスマン:クヤヴィアク/オベレク
ポドラシェ・フィルハーモニー管弦楽団
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(指揮)
ユリウシュ・ザレンプスキ:タランテラ イ長調 Op.25
マリア・コレツカ=ソシュコフスカ(ピアノ)
フェリクス・ヤニェヴィチ:協奏的ディヴェルティメント
ヴラティスラヴィア・ヴロツワフ室内管弦楽団
ヤン・スタニェンダ(ヴァイオリン、指揮)
スタニスワフ・モニュシュコ:糸紡ぎの女
マウゴジャタ・アルマノフスカ(ソプラノ) エッラ・ススマネク(ピアノ)
カジミェシュ・シコルスキ:Jakem ja szedl, kalina
ワルシャワ室内合唱団 リシャルト・ジマク(指揮)
不詳:クラクフの時刻ラッパ
マレク・スクファルチンスキ(トランペット)
スタニスワフ・モニュシュコ:オペラ」ハルカ」序曲
ヴロツワフ・オペラ管弦楽団 エヴァ・ミフニク(指揮)
アダム・シフィエジンスキ:カシュビ舞曲
マルタ・A・バリンスカ(フルート) ベルナルト・ヨプ(ピアノ)
カロル・リピンスキ:
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 Op.21 から 第2楽章
ドミニカ・ファルゲル(ヴァイオリン) ピオトル・ヴィジャトコフスキ(指揮)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管弦楽団
交響曲変ロ長調 Op.2 No.3 から 第3楽章
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管弦楽団
ピオトル・ヴィジャトコフスキ(指揮)
ジグムント・クラウゼ:4つの民俗旋律
イヴォナ・ミロニウク(ピアノ)
ミェチスワフ・カルウォヴィチ:セレナード Op.2 から ロマンス
ソポト・ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮)
ヘンリク・メルツェル:夜想曲
ヴェロニク・ブリール(ピアノ)
ユゼフ・エルスネル:オペラ「レシェク白髪王」序曲
オポレ・フィルハーモニー管弦楽団 ボグスワフ・ダヴィドフ(指揮)
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ:マズルカ Op.37 No.1
ヴェロニク・ブリール(ピアノ)
スタニスワフ・モニュシュコ:オペラ「幽霊屋敷」から マズルカ
シンフォニア・ヴァルソヴィア グジェゴシュ・ノヴァク(指揮)
ロマン・マチェイェフスキ:クシェサニ
マレク・ミゼラ(ピアノ)
タデウシュ・バイルト:組曲「コラ・ブルニョン」から 舞曲I,II
ジェロナ・グラ・フィルハーモニー管弦楽団
チェスワフ・グラボフスキ(指揮)
ラファウ・ストラドムスキ:バラード
マウゴジャタ・ザレフスカ(ハープ)
クシシュトフ・ペンデレツキ:アニュス・デイ
ベートーヴェン・アカデミー管弦楽団 パヴェウ・プシトツキ(指揮)
イェジ・ドブジャンスキ:ラウラとフィロン
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(バリトン)
ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
ヴォイチェフ・キラル:映画「パン・タデウシュ」の音楽から
シンフォニア・ヴィヴァ トマシュ・ラジヴォノヴィチ(指揮)
ミハウ・クレオファス・オギンスキ:祖国への別れ(ポロネーズ)
ウルシュラ・バルトキェヴィチ(チェンバロ)
編集盤。

●未案内旧譜
DUX 0146 \2080
ショパン、パデレフスキ、シマノフスキ:ピアノと管弦楽のための作品集
ショパン(1810-1849):クラコヴィアク風ロンソ Op.14(1828)
パデレフスキ(1860-1941):自作の主題によるポロネーズ幻想曲 Op.19(1893)
シマノフスキ(1882-1937):協奏交響曲(交響曲第4番)Op.60(1932)
エルジビエタ・ヴィエドネル=ザヨンツ(ピアノ)
シロンスク・フィルハーモニー管弦楽団
ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチェク(指揮)
録音:1991年2、3月、カトヴィツェ(ポーランド)、
シロンスク国立フィルハーモニー
廃盤からの復活再発売と思われます。

DUX 0452 \2080
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219
ドミニカ・ファルゲル(ヴァイオリン)
ヴラティスラヴィア・ヴロツワフ室内管弦楽団
クリスティアン・シュルツ(指揮)
録音:2004年2月、ブロツワフ・フィルハーモニー・コンサートホール
(ポーランド)

DUX 0456/0457 2枚組(1枚価格) \2080
ブラームス(1833-1897):
交響曲第1番ハ短調 Op.68
交響曲第2番ニ長調 Op.73
オポレ・フィルハーモニー管弦楽団
ブグスワフ・ダヴィドフ(指揮)
録音:2003年11月、2004年1月、オポレ・フィルハーモニー・コンサートホール

DUX 0462 \2080
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(*)
ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77(+)
ワディム・ブロドスキー(ヴァイオリン)
ポズナン・ポーランド放送室内管弦楽団(*)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮(*))
ポーランド国立放送交響楽団(+)
アントニ・ヴィト(指揮(+))
録音:ポズナン(ポーランド)、アダム・ミツキェヴィチ大学講堂

DUX 0463 \2080
パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
ワディム・ブロドスキー(ヴァイオリン)
ポーランド国立放送交響楽団
イェジ・サルヴァロフスキ(指揮)
録音:カトヴィツェ、ポーランド国立放送交響楽団コンサートホール

DUX 0464 \2080
ヴィエニャフスキ(1835-1880):ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.14(*)
サン=サーンス(1835-1921):ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61(+)
ワディム・ブロドスキー(ヴァイオリン)
ポーランド国立放送交響楽団
アントニ・ヴィト(指揮(*))
アンジェイ・ストラシンスキ(指揮(+))
録音:カトヴィツェ、ポーランド国立放送交響楽団コンサートホール

DUX 0465 \2080
J・S・バッハ、ブクステフーデ、クレープス:オルガン作品集
J・S・バッハ(1685-1750):協奏曲ト長調 BWV592
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
かくも喜びに満てる日 BuxWV182/われらの神は堅き砦 BuxWV184
前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調 BuxWV137
主キリスト、神の唯一の子 BuxWV192/パッサカリア BuxWV161
来たれ、聖霊、主なる神 BuxWV200/トッカータ ニ短調 BuxWV155
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
天にましますわれらの父よ/いざ来たれ、異教徒の救い主よ
愛する神よ、われらはここにあり(小パルティータ)
J・S・バッハ:
愛する神よ、われらはここにあり BWV633
われら悩みの極みにあるとき BWV641
目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV645/わが魂は主を崇め BWV648
来たれ、創造主なる主、聖霊よ BWV667
マレク・ステファンスキ(オルガン)
録音:2003年11月18-19日、シンバルク(ポーランド)、肩衣の神の御母教会

DUX 0495 \2080
ヴァルミア・マズリ県オルシュティンの史跡で聴くヨーロッパの音楽
アダム・ヤジェンプスキ(1590-1649):ベントロヴァータ
(3声のコンチェルト;フルート、オーボエ、ファゴットとチェンバロによる)
マチェイ・ラジヴィウ(1749-1800):フルートとチェンバロのためのソナティナ
不詳:「ルブリンのヤンのタブラチュア譜集」から
Rex,Zaklulam sie tarniem(チェンバロ独奏)
マレク・セヴェン(1935-):
無伴奏フルートのための瞑想曲 Op.22
開花 Op.24(フルート、オーボエ、ファゴットとチェンバロのための)
マリアン・サヴァ(1937-2005):
クァドリヴィウム(フルート、オーボエ、ファゴットとチェンバロのための)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):カデンツァ(無伴奏ヴァイオリンのための)
ベルナルト・フミェラルツ(1958-):
城の警句(フルート、オーボエ、ファゴットとチェンバロのための)
プロ・ムジカ・アンティクア
録音:1995年7月、オルシュティン城(ポーランド)

DUX 0596 \2080
クファルトルディウム
ヴォイチェフ・ジェモヴィト・ジフ:Stale obecna tesknota
ヤン・ドゥシンスキ:La grande illusion
アレクサンドラ・グリンカ:Ambeoidal MTOCS
バルトシュ・コヴァルスキ=バナセヴィチ:Micro-circulation
マチェイ・ヤブウォンスキ:e
アレクサンデル・コシチュフ:Ore Osse Oculo(*)
アンナ・ペヘジェフスカ:Odludium
セヴェリン・シチビオル:Mirage
アダム・ファルキェヴィチ:Psychodramen II
[ポーランドの絵画を解釈した即興演奏]
ポラ・ドヴルニク画「Obiekt」
アダム X画「Elementy stylu osmiornicowego」
ラファウ・ブイノフスキ画「Kosmos」
トヴォジヴォ画「Strach ktory wije struktury」
アンナ・オクラスコ画「Kolumna nr 10」
カロル・ラジシェフスキ画「Bez tytulu」
アダム・ヴィトコフスキ画「Prawda nie zawiera wskazowek」
クファルトルディウム
ダグナ・サトコフスカ(ヴァイオリン)
ミハウ・グルチンスカ(クラリネット、バスクラリネット)
パヴェウ・ノヴィツキ(マリンバ、ヴィブラフォン、打楽器)
ピオトル・ノヴィツキ(ピアノ)
ゲスト;ミコワイ・パウォシュ(チェロ(*))
録音:2007年9月、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1

DUX 0598 \2080
ウィーン・オペレッタ名序曲集
ヨハン・シュトラウス II(1825-1899):
「ヴェネツィアの一夜」/「こうもり」/「ジプシー男爵」/「くるまば草」
スッペ(1819-1895):「美しきガラテア」
ツィーラー(1843-1922):「粋な心」
ヴロツワフ・ヨハン・シュトラウス祝祭管弦楽団
ヤン・シレンク(指揮)
録音:2007年4月、ヴロツワフ、ポーランド放送大ホール

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