クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.16

2009年06月14日 12時29分48秒 | Weblog
<HUNGAROTON>
HCD 32564 \2080
ル・ムニュ・ド・サン=フィリベール:6つのカンタティユ集
(「アリアーヌ(アリアドネ)」、「ハーディ=ガーディ」、「イポメーヌ(ヒッ
ポメネス)とアタラント(アタランタ)」、「いらだち」、「輝き」、「結婚」)
モーニカ・ゴンザーレス(S)、ゾルターン・メジェシ(T)、
ローベルト・マンデル(ハーディ=ガーディ)、パール・ネーメト(Fl)、
ピロスカ・ヴィターリウス(Vn)、オットー・ナジ(Vc、Gamb)、
アーグネシュ・ヴァーラリャイ(Cemb)、ガーボル・トコディ(リュート)
録音:2008年5月7-9、18、19日フンガロトン・スタジオ
フランスのカンタータは、ルイ14世期の末期から栄え始め、ラモーに代表され
るパリのオペラの活性化のあと、衰退しました。その後出てきたのがカンタティ
ユ。その名の示すとおり、短いカンタータというのが、もともとの意味ですが、
実質は、バロック・カンタータのロココ版。バロックの劇的効果ではなく、ロ
ココの優美さが特徴です。
クリストフ・ル・ムニュ・ド・サン=フィリベール(1720頃-74)は、作曲家で楽
譜出版業者。自身の作品を刊行するため出版業を始めました。彼の短い生涯に
ついては、史料もあまり残されてなく、出版された作品や著作から得られる情
報がほとんど全てです。今回収録された「6つのカンタティユ集」は、1740年代
初期に出版されたもので、数度にわたって刊行されていることから、当時、人
口に膾炙したものと推定されるル・ムニュの代表作です。ロココの優美さが感
じられる佳作です。

HCD 32584 \2080
ピエール・マクス・デュボワ(1930-1995):サキソフォンとピアノのための作品集
ディヴェルティスマン(1953)
アルト・サキソフォンとピアノのためのコンツェルトシュテュック(1955)
アルト・サキソフォンとピアノのためのソナタ(1954)
アルト・サキソフォンとピアノのための組曲形式による性格的小品集Op.77
(スペイン風 / ロシア風 / フランス風 / ハンガリー風 / パリ風)
アルト・サキソフォンとピアノのためのソナチネ
シャーンドル・リゴー(サキソフォン)
クリスティナ・レープ=グリル(P)
録音:2008年8月13-15日フンガロトン・スタジオ
クラリネット(HCD.32116)、フルート(HCD.32269)同様に、師ミヨーゆずりの鮮烈
でウィットに富んだ作風が相通じるデュボワの第3弾はサキソフォン作品集。
「クラシック・サキソフォン」と訊いてまず挙げられるのはクラシック・サキ
ソフォン界の大立役者で、サキソフォンのフランス楽派の創始者マルセル・ミュ
ール(1901-2001)でしょう。1944年にミュールはそれまで休止状態にあったパリ
音楽院クラシック・サキソフォン科の主任教授に任命されています。ディヴェル
ティスマンは若きデュボワが憧れのミュールに献呈した作品。ほかにも、コン
ツェルトシュテュックはダニエル・ドゥファイエ(1922-2002)に、性格的小品は
ジャン=マリー・ロンデックスに、ソナチネはフランソワという具合に、それ
ぞれミュールの弟子たちに捧げられています。多作家のデュボワは60曲ものサ
キソフォン曲をひっきりなしに書いていますが、青少年向けの作品を含むこの
アルバムはデュボワへのオマージュとなっています。
演奏は1965年ブダペスト生まれで、ジャン=マリー・ロンデックスのマスターク
ラスを受講したこともあるリゴー。

HCD 32615 \2080
(1)アントニオ・ヒメネス(1751-1826):ギター三重奏曲第1番ニ長調
(2)イシドロ・デ・ラポルタ(1750-1808):ギター三重奏曲第2番変ロ短調
(3)ラポルタ:ギター三重奏曲第4番ホ長調
(4)ヒメネス:ギター三重奏曲第2番イ長調
(5)ラポルタ:ギター三重奏曲第3番ト長調
(6)ラポルタ:ギター三重奏曲第5番ト短調
(7)ヒメネス:ギター三重奏曲第3番ヘ長調
(8)ラポルタ:ギター三重奏曲第1番ハ長調
(9)ラポルタ:ギター三重奏曲第6番イ長調
トリオ・コンセルタンド(ルカ・トラブッキ(G)、マヌエル・ギジェン(Vn)、
ピエルルイジ・ルッジェーロ(Vc))
録音:2008年10月27-29日フンガロトン・スタジオ
ギターは、弦の数が4コースから5コース、そして、6コースへと移行してきた楽
器です。このアルバムに収録された曲が書かれた18世紀後半が、5コースから6
コースへと移行した時期で、これが、そのまま、19世紀に確立したクラシック
・ギターへとつながっていきました。この確立されたギターを使って名曲を生
み出したのが、19世紀のソル、カルッリ、ジュリアーニなどですが、6コースギ
ターが出始めた、移行期にあたるこの時期、書かれた曲は少なく、また、作曲
家についての残された情報も少ないため、この、ヒメネスとラポルタが作曲し
た、これらのギター三重奏曲は貴重な録音となります。

HCD 32488 \2080
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859):ピアノ三重奏曲集
第7番ホ長調Op.85 / 第15番ト長調Op.164
トリオ・アール・ヌーヴォー(オルシャヤ・ヴィンクラー(Vn) 
ジェルジ・デーリ(Vc) エルヴィン・ナジ(P))
録音:2007年6月25日-7月1日フンガロトン・スタジオ
ウェーバーの後任としてドレスデン歌劇場管弦楽団のカペルマイスターに就任
したカール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859)は、亡くなるまでの在任中
にワーグナーの「リエンツィ」を初演したことでも知られ、「ドレスデン歌劇
場こそドイツにおけるオペラの最高峰」という評判を築いた立役者。かれはま
た、かのクララ・シューマンを教えた師のひとりでもありました。
指揮者として多忙をきわめたにも拘わらず作曲家としても多作でしたが、23曲
を数えるピアノ・トリオは、およそ80曲のピアノ独奏曲とともに、当時、この
ジャンルが流行していたことを物語るものです。ここでの2曲もメンデルスゾー
ンの抒情的な小品の世界や、いっぽうでメロディはウェーバーのオペラから影
響を感じさせ、なにより魅力という点ではシューマンがその構成を「模範的」
と評したことからも確かです。世界初録音。

HCD 32570 \2080
クルーセル:クラリネット四重奏曲集
第2番ハ短調Op.4 / 第1番変ホ長調Op.2 / 第3番ニ長調Op.7
ラースロー・ホルヴァート(Cl)
トリオ・ドゥマシュ(ヨゼフ・プーリア(Vn) チャイム・ステッラー(Va) 
エルシュ・ケーセギ(Vc))
録音:2008年7月7-11日フンガロトン・スタジオ
ベートーヴェンと同時代に生きたベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775-
1838)はフィンランドの名クラリネット奏者、作曲家。シベリウス以前のフィン
ランドで最も重要な作曲家とされていますが、技巧的な協奏曲をはじめとする
クラリネット作品はみな、よほど演奏意欲を掻き立てるらしく、名人と謳われ
る奏者がこぞって取り上げる傾向にあります。マイナーキーで劇性とメロディ
アスな魅力が引き立つ第2番を含む、カルテットの新録音で名乗りを上げるラ
ースロー・ホルヴァートは1945年ハンガリー生まれの名手。



<OBSIDIAN>
イギリスの古楽レーベルOBSIDIANの取扱いを開始いたします。
レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラス質の火成岩、黒曜石(黒
曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からのメッセージのように神秘
的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えてくれるようでもありま
す。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッセージを今に伝える
べく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレンス=キングなど
イギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。

OBSCD 701 \2180
ジョスカン・デ・プレ:ミサ、モテット、ションソン集
「御身以外の方を愛することなど(D'ung aultre amer)」
(オケゲムのシャンソンによる)
ミサ曲「御身以外の方を愛することなど」
(キリエ/グロリア/クレド/サンクトゥス(ただひとり奇蹟を行う御身)/アニュス
・デイ)
あらゆる良いものに満ち(De tous biens plaine)
千々の悲しみ(Mille regretz)
アヴェ・マリア(Ave Maria)
以前 運命の女神は(Fortuna d'un gran tempo)
ダヴィデこの悲しみの歌もて(Planxit autem David)
ただそれだけ(Cela sans plus)
美しい愛を(Qui belles amours)
サンクトゥス・ダン・オートル・アメ(Sancus 'D'ung aultre amer')
主、御父の光と輝き(Tu lumen tu splendor patris)
ラ・ベルナルディーナ(La Bernardina)
ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス
御身以外の方を愛することなど(Victimae paschali laudes/ D'ung aultre amer)
さようなら、わが愛するものたちよ(Adieu mes amours)
ジョスカンのファンタジー(Ile fantazies de Joskin)
ただひとり奇蹟を行う御身(Tu solus qui facis mirabilia/ D'ung aultre amer)
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) アンドルー・ローレンス=キング(Hrp)
録音:2007年4月12日聖マグダラのマリア教会、オックスフォード
2007年5月24日、7月26-27日聖ミカエル教会、オックスフォード
ヴォーカル・アンサンブルのアラミレとアンドルー・ローレンス=キングによ
るジョスカン・デ・プレの作品集。ジョスカン・デ・プレのミサ曲D'ung
aultre amer/ダン・オートル・アメ、同名のオケゲムのシャンソン、ダン・オ
ートル・アメが原型となったモテットなどを含んだシャンソンやモテットを含
んだアルバムです。デイヴィッド・スキナーにより2005年に創設されたヴォー
カル・アンサンブル、アラミレは音楽の密度が濃く、繊細でストレートな表現
で美しく歌い上げます。またバロック・ハープの名手アンドルー・ローレンス
=キングが加わり、表現に一層の幅が広がり、素晴らしい演奏を聴かせてくれ
ます。

OBSCD 702 \2180
トマス・トムキンズ-心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
パヴァーヌI、全能の神よ、すべての叡智の泉よ、わが祈りを聞きたまえ、おお
主よ、テ・デウム(第5篇)、ファンシー、歓呼せよ(第5篇)、おお主よ、どれほ
ど多くの、パヴァーヌVII、天からこう告げる声が聞こえた、マニフィカト
(第5篇)、心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ、ヌンク・ディミティス(第5篇)、
パヴァーヌVIII、主よ、私をどうか覚えておいてください、ダヴィデが聞いた
とき、私の助けはどこからくるのだろうか
フレットワーク アラミレ
録音:2007年6月11-14日シドニー・サセックス・カレッジ教会(ケンブリッジ)
17世紀前半イギリスは激動の中にありました。1642年勃発したピューリタン革
命に破れ1649年に国王チャールズ1世は公開処刑。トマス・トムキンズはこの処
刑後、「心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ」を作曲しました。ルネサンス黄
金期を代表する作曲家トムキンズはこの激動の時代、ピューリタン革命前後の
イギリスの不安と混迷を鎮める音楽を書き続けました。演奏はイギリスの新鋭
ヴァーカル・アンサンブルとヴィオールの名人集団フレットワーク。イギリス
古楽界の層の厚さを感じさせる見事な演奏です。



<audite>
★auditeレーベルは価格変更(値下げ)になり、今回ご案内分より新価格に
なります。旧譜も変更になりますので、よろしくお願いいたします。

=ドイチュラントラジオ・クルトゥーア=
AU 95605 \1850
「イーゴリ・マルケヴィチ / ベルリンRIASライヴ録音集」
ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲(15:59)
RIAS室内合唱団
ギュンター・アルント(合唱指揮)
録音:1952年9月18日ベルリン・ティタニア・パラスト(ライヴ・モノラル)
ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」(33:26)
オネゲル:交響曲第5番ニ長調「3つのレ」(23:47)
録音:1952年3月6日以上、ベルリン・ティタニア・パラスト(ライヴ・モノラル)
イーゴリ・マルケヴィチ(指)RIAS交響楽団
指揮者イーゴリ・マルケヴィチ(1912-1983)は、数々のバレエ作品を委嘱した名
興行師ディアギレフ最後の弟子と云われています。その意味で、「春の祭典」
と「ダフニスとクロエ」という、ディアギレフゆかりの作品をマルケヴィチが
振ったRIASライヴ録音集は、興味の尽きないといえるでしょう。
「春の祭典」は初演者モントゥーに指揮を学んだマルケヴィチにとって、また、
フィルハーモニア管との2度のセッション録音(1951年モノラル、1959年ステレ
オ)により、きわめつけのレパートリーとされているのは有名な話。1954年に
「春の祭典」の最初のセッション録音が、“ディアギレフのオマージュ”と題
された3枚組のLPとしてリリースされた際には、ラヴェルの「ダフニスとクロ
エ」第2組曲もカップリングされていました。このたびはいずれもライヴとい
うことで、フリッチャイ時代の鍛え抜かれたアンサンブルがどのような反応を
みせているのか大いに期待の高まるところです。
さらに、オネゲルの交響曲第5番は、このたびの「春の祭典」やムソルグスキー
の歌曲(AU.95631)とともに、マルケヴィチのRIAS響デビュー・コンサートのと
きのもの。およそ一年前1951年3月9日に初演されてまもない新作を選んでいる
のも注目されます。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥ
ーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出の内容です。



<KII>
KDC 24 \1650
諸井三郎記念コンサート・ライヴ
諸井三郎:
(1)交響的断章(1928)
(2)ピアノ協奏曲第2番 Op.31(遺作)
(3)交響曲第3番 Op.25
園田高弘(ピアノ)
山田一雄指揮東京都交響楽団
[録音:1978年4月6日/東京文化会館(ライヴ)]
Naxosの日本作曲家シリーズで大きな衝撃と感動を与えた諸井三郎の交響曲第3番。
碩学・片山杜秀氏もしばしば引き合いに出していた山田一雄による1978年の驚愕
のライヴ音源が発見されました。
これは前年77年3月に世を去った諸井三郎を追悼し、友人の中島健蔵、今日出海、
江戸英雄、柴田南雄、團伊玖磨らが主催して行ったコンサートで、遺作となった
ピアノ協奏曲の世界初演も行われました。
当録音は、このコンサートが後世の宝になると確信した中島ら主催者一同が、
旧アジアレコードの浅野芳廣氏に録音を依頼、念入りかつ丁寧な仕事がなされ
ました。しかし時期尚早で発売のめどがつかないままお蔵となり、忘却の彼方
へ沈みましたが、今回満を持してのリリースとなります。
演奏はさすが山田一雄。白髪を振り乱し、指揮台の上を飛び跳ねる入魂ぶりで、
異常なボルテージの高さと音楽の大きさに圧倒させられます。まるでブルックナ
ーのような大作・交響曲第3番は彼のベスト演奏のひとつに数えられると申せま
しょう。園田高弘も難技巧の要求されるピアノ・パートを巨匠風に征服。いず
れも今日では味わえない大物の演奏となっています。ピアノ協奏曲第2番は、そ
の後再演されておらず唯一の音源。
もともとレコード発売を前提としていたため、録音も本格的。会場にいるかの
ようなリアルなサウンドを再現しています。
ブックレット解説はもちろん片山杜秀氏の書き下ろし。氏にとっても思い出のコ
ンサートだけに非常な力作となっています。



<MIRARE>
MIR 080(1CD+1DVD) \2500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」
第19番ト短調Op.49-1
第20番ト長調Op.49-2
エリーゼのために イ短調 WoO59
特典DVD:ハンマークラヴィーアの真髄へ迫る旅(ルネ・マルタン出演)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
新進気鋭のピアニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ。日本でも急速に
人気が高まっており、聴き逃す事の出来ないピアニストです。MIRAREレーベルで
はツェルニー(MIR 023)、ライヴ・アット・サントリーホール(MIR 060)の2タイ
トルが既に発売されて、高い評価を受けています。
今回の収録曲はベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも最も長大で演奏が難
しいとされている「ハンマークラヴィーア」を中心に構成されたプログラム。
「ピアノ曲のエベレスト」、「大きな壁」と言われているこの作品ですが、ジャ
ン=フレデリック・ヌーブルジェは緻密な楽曲分析と卓越した技術を最大限に活
かし、この高い頂に果敢に挑戦しています。また特典としてこの難曲に挑戦す
る若きピアニストを追ったDVDが付属されています。彼を見出した敏腕プロデュ
ーサーのルネ・マルタンも登場。この「ハンマークラヴィーア」は2009年の来
日リサイタルの演目にもなっていて、彼の演奏にますます注目が集まりそうです。





<若林工房レーベル(日本)>
WAKA-4134 \2400
「女王の祭壇」 -パーセル作品集
ヘンリー・パーセル(1659-1695):
組曲第6番 ニ長調[Z.667]/グラウンド ニ短調 “女王の祭壇” [Z.D222]
Oのラウンド ニ短調“アブデルアーザー” [Z.T684]/組曲第7番 ニ短調[Z.668]
トランペットの調べ ハ長調 [Z.T698]/組曲第5番 ハ長調[Z. 666]
トランペットの調べ ハ長調(俗称シベル)[Z.T678]
新しいグラウンド ホ短調[Z.T682]/組曲第1番 ト長調[Z. 660]
新しいアイルランドの歌 ト長調 “リリブレロ”[Z.646]
組曲第2番 ト短調[Z. 660]
全音階のグラウンド ト長調[Z.645]
日本が世界に誇るチェンバロ奏者、中野振一郎の最新録音が登場。2009年に生
誕350年を迎えた英国最初の天才作曲家、ヘンリー・パーセルの作品を集めた1枚
です。その代表作ともいうべき「組曲」集から5曲をセレクト、そのほかにパー
セル独自の個性が開花した「グラウンド」や、ブリテンの「青少年のための管
弦楽入門」の主題で知られる「Oのラウンド」などを収録。バロック・ヴァイオ
リンの巨匠、サイモン・スタンデイジもブックレットに特別寄稿・・・・「こ
の録音では見事に構成されたプログラムにおいて、中野振一郎のひらめきとセ
ンスある持ち前の才能がいかんなく発揮されている。中野振一郎は、完璧に説
得力ある解釈の上にパーセル作品の神髄をみずからのものにしているのだ」。
・・・・英国音楽ファン必聴の1枚です!

WAKA-4135 \2400
「すばらしい喜び」 -ヘンデル作品集
ヘンデル(1685-1759):
《ジュリアス・シーザー》序曲(編曲者不明)/組曲 ニ短調
フランス風序曲、アントレとシャコンヌ ト短調
アリア「すばらしい喜び」(-歌劇《アグリッピーナ》より)(W.バベル編)
組曲 第2番 ヘ長調/組曲 第8番 ヘ短調
アリア「私を泣かせてください」(-歌劇《リナルド》より)(W.バベル編)
パーセル作品集(WAKA-4134)と同時発売となる中野振一郎の最新録音は、没後250
年を迎えたG.F.ヘンデルの作品を集めた1枚。ドイツに生まれ英国で活躍したヘ
ンデルは、オペラやオラトリオなど声楽を伴う大規模な作品が有名ですが、鍵盤
楽器のためにも多数の素晴らしい作品を残しています。本CDにはヘンデルのチェ
ンバロ作品を代表する「8つの組曲」からの2曲を中心に、オペラ序曲やアリア
をチェンバロ独奏用にアレンジした作品も収録しました。18世紀を代表する天
才作曲家ならではの輝きに満ち溢れた、誰の耳にも心地よい歌心に溢れたアル
バムです。ウィットとユーモアに富む一方で、深みのある精神性も兼ね備えた
中野振一郎の演奏は、ヘンデル音楽の魅力を改めて認識させてくれるでしょう。
中野振一郎(チェンバロ)
録音:2009年3月29日(WAKA4134)、2009年3月30-31日(WAKA4135)、
新川文化ホール(富山県魚津市)
使用楽器:French double manual harpsichord after Blanchet 1730, William
Dowd - Paris 1982 Pitch: a’ = 415Hz

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