クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-09 No.3

2006年09月01日 12時22分27秒 | Weblog
<DOREMI>
DHR 7874/9 6枚組 \10800
「リカルド・オドノポゾフVol.1」
[CD 1]
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
[カール・バンベルガー(指)フランクフルト・オペラO. / 1954年頃]
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
[ワルター・ゲール(指)オランダ・フィルハーモニックO. / 1953年頃]
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
[レオニード・ハンブロ(P)/ 1952年頃]
パガニーニ / コハンスキ編:ラ・カンパネッラ
[ワレンティン・パヴロフスキー(P)/ 1945年頃]
[CD 2]
サラサーテ:ハバネラOp.21-2
[グリゴリー・アッシュマン(P)/ 1947年]
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1954年頃]
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
[パウル・ヒュぺルツ(指)ユトレヒトSO. / 1950年頃]
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1955年頃]
サラサーテ:マラゲーニャOp.21-1
[グリゴリー・アッシュマン(P)/ 1947年]
ノヴァーチェク:常動曲Op.5-4
[オットー・ヘルツ(P)/ 1946年]
[CD 3]
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1955年頃]
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
[ワルター・ゲール(指)パリ交響楽協会O. / 1953年頃]
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53
[ワルター・ゲール(指)パリ交響楽協会SO. / 1953年頃]
サン=サーンス:ハバネラOp.83
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1955年頃]
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調[1951年頃]
プロコフィエフ / D.J.グリュネス編:ピーターと狼-主題とプロセッショナル
[ワレンティン・パヴロフスキー(P)/ 1945年]
[CD 4]
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1954年頃]
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
[ワルター・ゲール(指)オランダ・フィルハーモニックO. / 1952年頃]
ショーソン:詩曲Op.25
[ジャンフランコ・リヴォリ(指)ジュネーヴ放送SO. / 1955年頃]
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
[オットー・ヘルツ(P)/ 1946年]
[CD 5]
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
[ハインツ・ウェールレ(Org)/ 1950年頃]
バッハ:シャコンヌ[1952年頃]
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
[ワルター・ゲール(指)オランダ・フィルハーモニックO. / 1952年頃]
ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調Op.56
[シュテファン・アウバー(Vc)アンへリカ・モラレス(P) フェリックス・
ワインガルトナー(指)ウィーン・フィルハーモニックO. / 1937年10月]
[CD 6]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調RV.31
[レオ・ロスタル(Vc)べンジャミン・オレン(Cem) ハインツ・ウェールレ
(Org)/ 1950年頃]
ラロ:スペイン交響曲Op.21
[ワルター・ゲール(指)ユトレヒトSO. / 1951年頃]
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19
[ハインリヒ・ホルライザー(指)チューリヒ放送SO. / 1957年頃]
ヴィラ=ロボス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
[レオニード・ハンブロ(P)/ 1952年頃]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調RV.21
[レオ・ロスタル(Vc)べンジャミン・オレン(Cem) ハインツ・ウェールレ
(Org)/ 1950年頃]
リカルド・オドノポゾフ(1914-2004)はロシア人の両親のもとアルゼンチンで
生まれ、同地でアウアー門下のアーロン・クラッセに師事。
1927年にベルリン高等音楽院に入学し、ルドルフ・デマンとカール・フレッシュ
に学ぶ。つまり、ロシア派、ドイツ派、フランコ=ベルギー派のヴァイオリン
奏法が、彼の中で統合されているのである。
1932年にウィーン国際音楽コンクールに優勝。
1934年から1938年までウィーン・フィルのコンサートマスター。
コンサートマスター時代の録音にワインガルトナーとのベートーヴェン:トリ
プル・コンチェルトがある(当セットに収録)。1937年にはブリュッセルで開
催された第1回イザイ・コンクール(現エリザベート王妃国際コンクール)に参
加。大本命と言われたダヴイッド・オイストラフをおびやかす第2位に入賞した。
第2次大戦中はアメリカに渡り、1944年にカーネギーホール・デビュー。
1956年からウィーンに戻り、ウィーン音楽大学の教授として後進の指導にあた
りながら、演奏活動をつづけた。
1963年初来日。
「コンサートホール社は1950-60年代に数多くのLPを制作メールオーダーの会社
で、ヴァイオリン・レパートリーの多くはオドノポゾフに割り当てられた。一
般発売されなかったため広くは注目されなかったが、その演奏はゆとりあるテ
クニックを背景としたオーソドックスな正攻法。音色はうつくしく冴え、解釈
は新奇に走らぬヨーロッパの伝統を感じさせるもので、心ある愛好家の中で注
目され、愛蔵されてきた。いままでポツポツと復刻盤が出ていたが、これだけ
まとめてCD化されるのは初めてなので、オドノポゾフの再評価を問う注目の一
組と言えるだろう。」(音楽評論家 芳岡正樹)




<talent>
DOM 292990(SACD-Hybrid) \2180
ヴォルフ=フェラーリ:
オーボエ、イングリッシュホルン、ファゴットのための協奏曲集
牧歌 イ長調
(オーボエ、弦楽、2つのホルンのためのコンチェルティーノ)op.15 
イングリッシュホルン、弦楽、2つのホルンのための小協奏曲op.34 
組曲 ヘ長調(ファゴット、弦楽と2つのホルンのためのコンチェルティーノ)
ピエト・ファン・ボクスタル(Ob、E-hrn)、ルク・ルブリ(Fag)
ハンス・ロトマン(指)西ザクセン交響楽団
『聖母の宝石』などオペラブッファの作曲家としておなじみのヴォルフ=フェラ
ーリのもうひとつの顔は室内楽と協奏曲の作曲家。1932年に作曲された『牧歌』
から、最後に書いたイングリッシュホルンのための小協奏曲(1947)まで、ど
の作品でも前世紀の後期ロマン派の作風を一貫しています。ロマンティックな
曲想はオペラ作曲家ならではのものですが、激情的な叫びとは無縁の牧歌的な
世界に心洗われる思いがすることでしょう。

DOM 291077 \2080
コロラトゥーラの芸術/エリザベト・ヴィダル フランス・オペラアリア集
ビゼー:木霊よ、かぐわしき大気の上に来たれ-「美しきパースの娘」 
トーマ:甘い偽り-「エルヴィールの物語」 
トマ:あなた方の瞳に、友よ わたしの花を分け合おう-「ハムレット」 
トーマ: 暗い土牢で-「カルマニョーラ伯」
トーマ:わたしはティターニアよ-「ミニョン」 
サン=サーンス:ナイチンゲールとバラ-「パリザティス」 
マスネ:私そんなに美しいかしら? 私が女王様のように町を行くと-「マノン」 
マスネ:おおマノン、あなたは女王-「マノン」 
グノー:ワルツ-「ファウスト」 
ダヴィッド:かわいい鳥-「ブラジルの真珠」 
マスネ:タイスの瞑想曲(独唱版)
エルザベト・ヴィダル(Sop)、アンドレ・コニェ(Br)
ハンス・ロトマン(指)マイニンゲン・オペラ管弦楽団





<GOODINTERNATIONAL>
GI 2063 2枚組 \3780
ジョン・フィールド:夜想曲全集(No.1-18)
キム・デジン(Pf)


MONOPOL 2073 2枚組 \3780
ショパン:夜想曲全集(No.1-21)
キム・デジン(Pf)
夜想曲の創始者、ジョン・フィールドの夜想曲,全曲(「トルバドール」と呼
ばれる19番は除く)とショパンの夜想曲全曲をロベール・カサドシュ・コンペ
ティション優勝者のキム・デジンが叙情豊かに弾ききっています。フィールド
とショパンを聴き比べるのも一興。





<ORFEO>
ORFEOR 691063 3枚組 \6240
ワーグナー:「ローエングリーン」
シャーンドル・コーニャ(T ローエングリーン)
エリーザベト・グリュンマー(S エルザ)
フランツ・クラス(Bs ハインリヒ王)
エルネスト・ブラン(Br フリードリヒ・フォン・テルラムント)
リタ・ゴール(Ms オルトルート)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br 軍令使)
ほか
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)バイロイト祝祭管弦楽団,合唱団
録音:1959年8月4日
リリースのある度に大きな話題となる、ORFEO D’ORのバイロイト音楽祭ライヴ
・シリーズ。新刊は、なんとマタチッチ指揮の「ローエングリーン」。マタチッ
チのワーグナーは定評あるところですが、全曲録音はごく僅か。この「ローエン
グリーン」は、マタチッチがたった一回だけバイロイト音楽祭に出演した時のも
の。柔和な弾力性に富んでいながら、熱気も高いマタチッチのワーグナーの特
性が見事に発揮されています。歌手も、前年のヴィーラント新演出初年度に大
評判となったコーニャを始め、グリュンマー、ゴール、ブラン、クラス、そし
てヴェヒターと、実に豪華。もちろん、バイエルン放送蔵出し音源で、音も上々
ワグネリアンも、マタチッチ・ファンも大喜びの素晴らしいライヴ録音。

ORFEOR 703062 2枚組 \4160
モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」
ブルース・フォード(T ミトリダーテ)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms ファルナーチェ)
シンディア・シーデン(S アスパージア)
クリスティアーネ・エルツェ(S シーファレ)
ほか
サー・ロジャー・ノリントン(指)カメラータ・ザルツブルク
録音:1997年2月1日
なんとノリントンの「ミトリダーテ」が登場!1997年のモーツァルト週間のラ
イヴで、その年の夏のザルツブルク音楽祭でも全く同じキャストで上演されま
した。ノリントンの溌剌とした音楽の素晴らしいこと!当時破竹の勢いで国際
舞台に活動を広げていたカサロヴァを始め、ロッシーニ・テノールとして知ら
れるブルース・フォードのタイトル・ロールなど、キャストも優秀。少年モー
ツァルトのイタリアオペラを、充実した演奏でどうぞ!
-あらすじ-
「ポントの王ミトリダーテ」は、1770年、モーツァルトが14歳の時に作曲され
たオペラです。舞台は紀元前135年のクリミア。タイトルロールでもある王、ミ
トリダーテの婚約者アスパージアを巡る物語。ミトリダーテ王が戦争で留守の
間に、ミトリダーテの息子2人、シーファレとファルナーチェは、アスパージア
への恋心を募らせていきます。アスパージアも、王よりもその息子シーファレ
のことを愛しており、その想いを打ち明けます。最終的にミトリダーテは息子
シーファレとファルナーチェとの婚姻をゆるすという物語。2人の男性の間で
揺れ動くアスパージアの心を描写する激しいアリア、ファルナーチェが、遂げ
られぬ想いを裏に隠しながら歌うアリアのなど、作曲当時14歳という年齢が信
じられません。




<FUGA LIBERA>
FUG 515 \1850
ホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806-1826):声楽のための作品集
おお、救いのいけにえよ
スターバト・マーテル
オイディプス王のアリア(ニコラ・フランソワ・ギヤール詩)
エルミニ
メデーのアリア(オペラのアリア)
「オロールおばさん」より二重唱
砂漠のハガルとイシュマエル
パウル・ドンブレヒト(指)
イル・フォンダメント(管弦楽(オリジナル楽器))
ビオレト・セレナ・ノールドゥイン(S)、ロベルト・ゲッチェル(T)、
ミカエル・ステンベーク(T)、フベルト・クレッセンズ(バス・バリトン)、
ブリユク・ヴァテレ(ボーイソプラノ)
今年は、20歳の誕生日を目前にして亡くなったスペイン出身の夭折の天才作曲
家、アリアーガの生誕200年(没後180年)の年にあたります。アリアーガはス
ペインのビルバオに生まれ、15歳の時に、音楽の学びをすすめるためにパリに
移ります。音楽院できわめて順調に優秀な成績をもって進学していましたが、
20歳の誕生日を目前にして突然死しました。その短い生涯、さらに誕生日も
50年を隔ててモーツァルトと同じ1月27日であることなどから、「スペインの
モーツァルト」と評されることもあります。このディスクに収められているの
は世界初録音の声楽作品。アリアーガの交響曲や弦楽四重奏曲の録音は多数あ
りますが、声楽作品は皆無だったといってよいでしょう。この度フーガリベラ
・レーベルが、アリアーガの子孫らの協力を得て、研究者らとともに未出版の
楽譜を発掘、世界初録音のはこびとなりました。1曲目と2曲目は、アリアーガ
がただ2つ遺した宗教声楽作品。2曲目のスターバト・マーテルは15歳の時に作
曲されたもので、ケルビーニに献呈されています。他の声楽作品は、すべてア
リアーガの生涯最後の数ヶ月の間に書かれました。どれも、血がしたたりそう
なほど鮮烈で美しい響きで、シンプルながらも心に響く美しい作品ばかりです。

FUG 603 \1850
Tiempo del Angel-天使のとき
ピアソラ:
ブエノスアイレスの夏
天使のミロンガ
ミステリアスなフーガ
オブリビオン(忘却)
コントラバシヒモ
イ短調の旋律
天使の死
チキリン・デ・バチン
ブエノスアイレスの冬
アストリア・アンサンブル
ピアソラの名曲ばかりを集めた一枚です。アストリア・アンサンブルは、ピア
ソラに認められたクラシックの若き俊英6人たちと、アコーディオン奏者のクリ
ストフ・デルポルテによって設立されたアンサンブルです。時に熱く、時にク
ールに、鮮やかな演奏が実に魅力の一枚です。

FUG 517 \1850
ショスタコーヴィチ:ピアノソナタ第2番、24の前奏曲集
プラメナ・マンゴーヴァ(Pf)
ベルギーのレーベルFUGA LIBERAから、名門エリザベート音楽院のホープ・デ
ビューシリーズが始まります。第1弾はピアノのプラメナ・マンゴーヴァ。エル
=バシャらに師事しています。そのテクニックと知性に裏付けられた深い表現
力は際立っています。

FUG 602 \1850
Regency’s Night
モリコーネ:シシリアン
コラード・ネーヴェン:クール・ジャーニー
R.ロジャース&ハート:マイ・ロマンス
コラード・ネーヴェン:カスケード
マルシア・マリア&ラッシンフォッセ:ジェイト・シガーノ
コラード・ネーヴェン:メルシィ
ジスモンチ:パルアソン
コラード・ネーヴェン:わが父への歌
シコ・ブアルキ:ベアトリス
ジャン=ルイ・ラッシンフォッセ(ベース)、コラード・ネーヴェン(Pf)
ラッシンフォッセは名手として名高いベーシスト。ネーヴェンは、ジャズとい
うよりもむしろ現代音楽の世界で活躍している若手実力派です。心の奥底から
湧き出る楽想によって紡ぎだされ、聴くもののスピリットに染み入る「出会い
の妙」の一枚です。

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06-09 No.2-1

2006年09月01日 11時19分18秒 | Weblog
<Onyx>
ONYX 4011 \2080
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49/ピアノ三重奏曲第2番ハ短調Op.66
協奏的変奏曲ニ長調Op.17
ナッシュ・アンサンブル〔マリアンネ・トルセン(ヴァイオリン)、ポール・
ワトキンス(チェロ)、イアン・ブラウン(ピアノ)〕
2004-05シーズンで結成40年を向かえたイギリスのヴィルトゥオーソ集団、ナッ
シュ・アンサンブルによるオニックス(Onyx)のセカンド・アルバムは前作タ
ーネジから大きく趣向を変えたメンデルスゾーン。2002年にはロイヤル・フィ
ルハーモニック協会から最優秀室内楽団賞を授与されるなど様々な編成の室内
楽作品に対応出来る柔軟性と、ハイペリオンなどの録音で実証済の高い技術と
音楽性は国内外から絶大な評価を受けている。
様々なアーティストたちが挙って取り上げているメンデルスゾーンのピアノ三
重奏曲。ナッシュ・アンサンブルの演奏は、自然とその世界に引き込まれてゆ
く新鮮で見事なもの。生きた音楽を存分に聴かせてくれる素晴らしいアルバム
の登場。

ONYX 4012 \2080
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
セレナード第10番変ロ長調K.361《グラン・パルティータ》
セレナード第12番ハ短調K.388《ナハトムジーク》
マイケル・コリンズ(ディレクター)、ロンドン・ウィンズ
22歳という若さでカーネギー・ホールへのデビューを果たし、現在もイギリス
のクラリネット奏者を代表するアーティストとして活躍しているマイケル・コ
リンズ。ロンドン・ウィンズは、ソリストとしてだけでなく室内楽活動へも大
きな情熱を注いでいるコリンズがオーボエ奏者のガレス・ハルス、ファゴット
のロビン・オニール、ホルンのリチャード・ワトキンスと共に1988年に結成し
た木管アンサンブルである。
ロンドン・ウィンズのオニックスへのデビュー・タイトルは、同レーベルにと
っても初となるモーツァルト・アルバム。オーソドックスなスタイルを保ちな
がら、各楽器の奏でる旋律が次々と浮かび上がってくる充実の演奏を披露して
くれている。

ONYX 4014 \2080
グスタフ・マーラー(1860-1911):原光-歌曲集
春の朝/つらなる想い/シュトラスブルクの砦で/番兵の夜の歌/トランペッ
トが美しく響くところ/別れのつらさ/ラインの小伝説/この歌をこしらえた
のは誰だろう/緑の森を楽しく歩いた/もう会うことはない/魚に説教するパ
ドゥアの聖アントニウス/原光/この世の生活/真夜中に/私はこの世に忘れ
られ
クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
その魅力溢れる歌声に注目したオニックスの首脳陣によって抜擢され、デビュ
ーを果たしたオランダのメゾ・ソプラノ奏者クリスティアーネ・ストーティン
の第2弾はマーラー!
ストーティンは、共演者として良好な関係を築いている名匠ハイティンクのタ
クトによって「リュッケルトの歌」を演奏。9月6日には同じくハイティンクが
指揮を振るマーラーの交響曲第2番「復活」に出演が予定されるなど、ストー
ティンにとってマーラーの歌曲は十八番となる重要なレパートリー。今回のマ
ーラー・アルバムの伴奏には世界一流の歌い手たちから信頼を集める名手、ジュ
リアス・ドレイクが起用されるなど期待は高まるばかり。ヨーロッパを中心に
評価急上昇中の歌声にご期待いただきたい!





<Capriccio>
71104(SACD-Hybrid) \2580
D・ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110、
マリーナ・ツヴェターエワの6つの詩(アウエルバッハ編曲)
レーラ・アウエルバッハ(1973-):弦楽四重奏曲《Cetera desunt》
ゾルヤナ・クシュプラー(メゾ・ソプラノ)、
ペーターゼン・クヮルテット
ドイツではアルベン・ベルク弦楽四重奏団を凌いだとも評されるペーターゼン
・クヮルテット。クリスティーネ・シェーファーを共演に迎えて話題を呼んだ
前作に続くリリースは、ショスタコーヴィチの生誕100年を記念したアニヴァー
サリー・アルバム。しかしそこはペーターゼン。ショスタコーヴィチの弦楽四
重奏曲だけでなく、アメリカの若き作曲家レーラ・アウエルバッハの作品と編
曲をカップリングにするなど今回も独自の発想と意欲溢れる姿勢は健在!2000
年のミュンヘン国際コンクールを制覇した1975年ウクライナ生まれのメゾであ
るゾルヤナ・クシュプラーが歌う「マリーナ・ツヴェターエワの6つの詩」も
要チェック!

71098(SACD-Hybrid) \2580
F・シューベルト(マーラー編曲):
弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810《死と乙女》(弦楽合奏版)
R・ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの詩
インドラ・トーマス(メゾ・ソプラノ)、
ウラディミール・スピヴァコフ(指揮)、
モスクワ・ヴィルトゥオージ
近年は以前にも増して指揮活動を充実させているスピヴァコフが手兵モスクワ
・ヴィルトゥオージを率いた最新作。マーラーの手によって弦楽合奏版へと編
曲が行われたシューベルトの後期弦楽四重奏曲の名作、「死と乙女」では精度
の高いアンサンブルを披露。ワーグナーで共演のインドラ・トーマスは、次代
のヴェルディ歌手として多方面から期待を浴びるアメリカの新星である。

67178 \2080
トランペット&パーカッション ――
ジョン・ケージ(1912-1992):2声のためのソナタ、One4
クリスティアン・ヴォルフ:
トランペット奏者と打楽器奏者のための《脈》、三重奏曲第1番
カスパル・ヨハネス・ワルター:レイゲン
ニコラウス・A・フーバー:トランペット独奏のための《doux et scintillant》
アキム・クリスティアン・ボルンホエフト:
トランペットと打楽器のための《Perfor 1》
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)、
ロビン・シュルコフスキー(打楽器)
様々な現代作品への積極的なアプローチを続ける2人の名手たちがケージやドイ
ツの現代作曲家たちの作品を取り上げたデュオ・アルバム。かつてはフランク
フルト放送響の首席奏者を務め、現在はソリストとして活発な活動を続けるフ
リードリヒと、現代作品を演奏させたら右に出る者はいない女流打楽器奏者シュ
ルコフスキーの超強力タッグによる演奏は圧倒的な迫力と独特の世界を醸し出
す!ちなみに今回のリリースはメイソンやワルター、リームなどの作品を収録
したアルバム(Capriccio 10880)の続編となる。

60129 2枚組 \4160
エルンスト・クルシェネク(1900-1991):歌劇《Sardakai》Op.206
ラインハルト・シュミーデル(指揮)、ベルリン放送交響楽団、他
ナチスの台頭によってドイツとオーストラリアで弾圧を受け、アメリカへと逃
れたクルシェネク。「退廃音楽」として括られることの多いその作品は350曲
以上にも及び、ロマン派の音楽からジャズや十二音技法など様々なスタイルを
用いたことでも知られている。クルシェネクの作品の発掘に力を入れるカプリ
ッチョが表舞台に引き出した歌劇の録音は非常に貴重なものである。





<CCn'C>
CCn'C 01912 SACD(SACD-Hybrid) \2580
ジョン・アダムズ(1947-):
恐怖のシンメトリー、ダンス音楽《委員長は踊る》
レポ・スメラ(1950-2000):交響曲第2番
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、ノールランド歌劇場交響楽団
エストニアが世界に誇るヤルヴィ一族の風雲児、クリスチャン・ヤルヴィが
2000年から2004年まで主席指揮者を務めていたスウェーデンのノールランド歌
劇場交響楽団を率いての注目盤!現代アメリカ音楽界における代表的作曲家の
一人として数えられるジョン・アダムズと、ヘイノ・エッレル最後の門下生で
あり文化大臣の地位にもあったレポ・スメラのカップリング。ジョン・アダム
ズの作品のタイトルも個性的で気になるところだが、特筆すべきはノールラン
ド歌劇場交響楽団のパフォーマンス。クリスチャン・ヤルヴィの指揮によって
放出される音の洪水は一級品!

CCn'C 02322 \2080
ダニエル・シュナイダー(1961-):
ソングブック/イザベル/ピアノ協奏曲《パラレル・タイムズ》/イシュマエル
/メモリーズ
ケニー・ドリュー・ジュニア(ピアノ)、
ダニエル・シュナイダー(サクソフォーン)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、ノールランド歌劇場交響楽団
ジャズ、クラシックなどを中心に様々なジャンルで演奏や作曲活動を行ってい
るチューリッヒ出身のサクソフォーン奏者であるダニエル・シュナイダーの作
品集。中でも特に注目なのはジャズ・ピアニスト、ケニー・ドリュー・ジュニ
アをフューチャーしたピアノ協奏曲。ピアニスト、指揮者ともに偉大な父親を
持つ新世代のアーティストの共演という興味深い組み合わせ。才気の迸る圧巻
の演奏は一聴に値するパフォーマンスである!

CCn'C 01812 \2080
エルッキ=ズヴェン・トゥール(1959-):アーキテクトニクスI-IV
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、アブソリュート・アンサンブル
エウストニアの西方に浮かぶヒーウマー島出身の現代作曲家トゥールの作品を、
クリスチャン・ヤルヴィが手兵アブソリュート・アンサンブルを率いて繰り広
げた意欲作。プログレとロック、そしてコンテンポラリーのクロスオーヴァー
作品をクリスチャン・ヤルヴィが見事にコントロール。




<Pavene>
ADW 7495 \2180
ラプソディ ――
J・ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
V・モンティ:チャルダッシュ
伝承曲:Grosse Tete
E・モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
Z・コダーイ:ハーリ・ヤーノシュより
V・コスマ:グランド・ブロンド、Chant du berger
F・ファルカシュ:ルーマニア舞曲集
D・I・ディニーク:ホラ・スタッカート、ひばり
ルーマニア民謡:
ホラ・シナイ、Balada lui corbea、Le traineau a grelots、Ca La Breaza、
Cintec din Aedeal
フィリップ・ユセール(パンフルート)、
シリル・デュプイ(ツィンバロン)、
セドリック・ビュルゲラン(オルガン)
ルーマニアの民族楽器であるパンフルート、ハンガリーを中心とした東欧諸国
で用いられるツィンバロン、そしてオルガンという異色のトリオが贈る超絶の
小品集!クラシックのピアニストでもありパンフルート奏者でもあるユセール
の超絶技巧が炸裂する「チャルダッシュ」や「ホラ・スタッカート」などの数
々の作品に加えて、ツィンバロンにとって外せない「ハーリ・ヤーノシュ」か
らの抜粋も魅力満点。そしてオルガン伴奏で美しく響き渡るモリコーネの「ガ
ブリエルのオーボエ」は、パンフルートの音色の魅力を存分に味わえる涙を誘
う感動的な演奏。

ADW 7467 \2180
シャルル・シャイネ(1925-):
金管五重奏とオルガンのための《黙示録のためのシークエンス》/バリトンと
オルガンのための《魂の歌》/オルガンのための4つの前奏曲《光に向かって》
ジャン=マルク・サルツマン(バリトン)、
ジャン=ピエール・レコウディ(オルガン)、
アビニョン金管五重奏団
かのラヴェルとの因縁が有名なエピソードとして知られている若手芸術家の登
竜門、1951年のローマ賞を勝ち取ったフランスの作曲家シャイネの作品集。生
まれ故郷であるトゥールーズの音楽院で教授職を務めるシャイネの作品は現代
的な作風で書かれ、迫り来る音の波が印象的。

ADW 7452 \2180
ベルギー・ヴァイオリン・スクール ――
アンリ・ヴュータン(1820-1881):ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ヘ短調Op.19
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
ヴァイオリンと管弦楽のための《悲劇的な詩》Op.12
レイモンド・シェヴリール(1901-1976):ヴァイオリン協奏曲第2番Op.56
カルロ・ファン・ネステ(ヴァイオリン)、
エドガル・ドネ(指揮)、RTB室内管弦楽団、他
ベルギーの巨匠イザイにもその実力を認められたヴァイオリン奏者カルロ・ファ
ン・ネステ(1914-1992)の歴史的録音集。1953年から1973年にかけて録音さ
れた3曲のコンチェルトを収録しており、音質は良好。

ADW 7494 \2180
セザール・キュイ(1835-1918):ピアノ作品集 ――
前奏曲集Op.64より/ワルツOp.31/組曲Op.21
クリストフ・デルツ(ピアノ)
スイス北西に位置するヌシャテル音楽院でリパッティにピアノを学び、ロシア
音楽のエキスパートとしてヨーロッパを中心に活躍中のピアニストが、ロシア
五人組の中でも特に膨大な数の作品を残しながら演奏の機会に恵まれないキュ
イのピアノ作品を弾きこなす。

ADW 7480 \2180
バロック時代のフルート協奏曲集 ――
C・P・E・バッハ:フルート協奏曲ニ短調Wq.22/426
G・P・テレマン:組曲イ短調TWV.55/a2
A・ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ト短調《夜》Op.10-2、RV.439
J・S・バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067
カルロ・ヤンス(フルート&指揮)、
ラトヴィア・フィルハーモニック室内管弦楽団
ルクセンブルクのフルート奏者カルロ・ヤンスは7歳からフルートのレッスンを
受け始め、リエージュ王立音楽院とマーストリヒト音楽院で更に研鑽を積みソ
リストとして活躍。1997年よりラトヴィアのリガ音楽院の客員教授、ラトヴィ
ア・フィルハーモニック室内管の客演指揮者に招聘されるなど幅広い活動を見
せる音楽家である。

ADW 7101 \2180
フルートのためのフランス作品集 ――
マラン・マレ(1656-1728):主題と変奏
ジョセフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):小組曲ニ短調
ミシェル・ブラヴェ(1700-1786):ジーグとロンドー
C・ドビュッシー:シランクス
アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):
5つの呪文《イメージが象徴となるために》(アルト・フルートのための)
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):映像
アルテュール・オネゲル(1892-1955):牝山羊の踊り
ジャック・イベール(1890-1962):無伴奏フルートための小品
マルク・グローウェルズ(フルート)
ピアソラから「タンゴの歴史」を献呈されるなど、ベルギーの生んだフルート
の世界的名手マルク・グローウェルズ。17世紀のマレから20世紀のボザやジョ
リヴェといった無伴奏フルートのための重要作品を最高の演奏で堪能できる名
盤。1982年の録音。

ADW 7477/9 3枚組 \4360
ジョセフ・ヨンゲン(1873-1953):ピアノ作品全集Vol.2 ――
トッカータOp.91/悲しみのサラバンドOp.58/セレナーデOp.19/演奏会用練習
曲第1番Op.65-1/同第2番Op.65-2/マズルカOp.126bis/マズルカ(1924)/ナ
ポリタニア/バラード第1番/同第2番/古風な形式による舞踏のためのブーレ、
サラバンド/演奏会用練習曲第3番/3つの小品Op.102/妖精の遊びOp.91-2/
ワルツ形式でOp.69/13の前奏曲Op.69/10の小品Op.96/幻想曲/Pages
intimes Op.55/子供の遊びOp.120/Cocass-Marsch、Petite Berceuse et
Divertissement Op.129/インテルメッツォ・ピッコロOp.136bis
ディアネ・アンデルセン(ピアノ)、
アンドレ・デ・グロート(ピアノ)
ベルギーが誇る20世紀の大作曲家ヨンゲンのピアノ作品を網羅したシリーズ第2
集。リエージュ音楽院やブルージュ音楽院で教鞭を執っていたヨンゲンの作品
は、ここ日本においては器楽作品が取り上げられることが多くロパルツと並び
近年再評価が著しい。ディアネ・アンデルセンは、ベルギーのブリュッセル王
立音楽院教授、ヨーロッパピアノ教育連盟ベルギー支部長などの要職にあるベ
テラン奏者である。

ADW 7468 \2180
スペインの周りで ――
フランシスコ・ソト・デ・ランガ(1534/38-1619):Tiento del Sexto Tono
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(c.1575-1654):Tiento
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627):
Tiento de falsas、Salve Regina
ジョアン・デ・ソウザ・カルヴァーリョ(1745-1798):アレグロ/他 全18曲
パスカル・ルエ(オルガン)

ADW 7451 \2180
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):Les Cinq Hymnes
ジャン=ピエール・レコウディ(オルガン)、
レ・シャントレ・ドュ・ロイ

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06-09 No.2-2

2006年09月01日 11時18分37秒 | Weblog
<Tactus>
TC 780702 \2080
マウロ・ジュリアーニ(1781-1828):ソプラノとギターのための作品集 ――
6つのカヴァティーナOp.39/ワルツOp.57より/6つの歌曲Op.89/アリアOp.95
クリスティーナ・クルチ(ソプラノ)、
アルド・ヴィアネロ(ギター)
イタリアのビシェリエに生まれ、18世紀を代表するギター奏者であり作曲家とし
てその名を馳せたマウロ・ジュリアーニ。ソプラノとギターの作品3曲に加えて
ギター独奏によるワルツ集からの抜粋をカップリング。ボローニャのG・B・マ
ルティーニ音楽院で研鑽を積んだソプラノ奏者クルチと、アンサンブル・ファ
ブラ、トリオ・ペトラッシなどで活躍中のギタリストであるヴィアネロの演奏
が爽やかな風を呼び込んでくれる。

TC 801201 \2080
クラリネットとピアノのための作品集 ――
ドメニコ・リヴェラーニ(1805-1877):
クジュス・アニマム(-ロッシーニのスターバト・マーテルより)、
カヴァティーナ(-ヴェルディの椿姫より)、デュエッティーノ、セレナータ、
約束(-ロッシーニの音楽の夜会より)、ラ・ゲテ、
ジョヴァニーレのアルバムのフラメンティ第1番&第2番
ステファノ・ゴリネリ(リヴェラーニ編曲):マズルカ
ステファノ・ゴリネリ(1818-1891):
サロン用小品第1番、同第2番(全曲世界初録音)
コラード・ジウフレディ(クラリネット)、
ジュゼッペ・ファウスト・モドーニョ(ピアノ)
ドメニコ・リヴェラーニはイタリアの都市カステル・ボロニェーゼ出身。力強
い音色と抜群のテクニックを駆使して、19世紀イタリアにおけるクラリネット
のヴィルトゥオーソとして活躍した音楽家である。イタリア国内のオーケスト
ラやザルツブルクなどでも活躍し、現在はブッセート合奏団のディレクターを
務めるコラード・ジウフェレディが19世紀の名手の作品を優雅に奏でたアルバ
ム。

TC 580403 \2080
シジスモンド・ディンディア(1580-1629):ソプラノ二重奏のための音楽
作品集第1巻(1609年)/作品集第2巻(1615年)
マテルダ・ヴィオラ(ソプラノ)、パオラ・ロンケッティ(ソプラノ)、
ジョヴァンニ・カルーソー(テオルボ)、ジノ・ナッポ(チェンバロ)、
ルイジ・ポルシーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
マルガレーテ・ティーセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
オルガ、エルコリ(アルパ)
モンテヴェルディと同時代に活躍した作曲家であり、イタリア各地の音楽様式
を積極的に自らの作品に採り入れたシジスモンド・ディンディア。ディンディ
アの作品の大半は声楽作品で構成されており、多数の優れた歌曲にはイタリア
各地で吸収した作風が反映されている。通奏低音による伴奏のサポートを受け
たヴィオラ、ロンケッティの両ソプラノが息の合った歌声を披露している。

TC 590601 \2080
ベネデット・フェラーリ(1597-1681):Musiche Varie A Voce Sola(14曲)
イン・タベルナ・ムジカ
生地であるレッジョ・カラブリアから離れ、17世紀ベネツィアを主な活躍の場
とした詩人であり作曲家であったベネデット・フェラーリ。初の公開商業オペ
ラである「アンドロメダ」の作曲に携わった音楽家としてその名を知られてい
る。イン・タベルナ・ムジカは、ルネサンス音楽とバロック音楽を専門とする
ソプラノ独奏と古楽器によるアンサンブルである。

TC 620001 \2080
ギルランダ・サクラ(ヴェネツィア-1625年) ――
A・ガブリエリ:第7旋法によるイントナチオーネ
C・モンテヴェルディ:Currite populi、めでたし元后
フランチェスコ・カヴァッリ:カンテーテ・ドミノ
ダリオ・カステロ:エクスルターテ・デオ
G・フレスコヴァルディ:トッカータ
アレッサンドロ・グランディ:ラウダ・シオン、カンターボ・ドミノ
他 全18曲
フランチェスコ・セラ(オルガン)、アンサンブル・アルテ・ムジカ
声楽のソロによるヴェネツィアのモテット集。アンサンブル・アルテ・ムジカ
はオルガン奏者フランチェスコ・セラによって、モテットやマドリガル、カン
タータといったバロック時代の宗教作品の演奏を目的として結成された5人の声
楽家と通奏低音よるアンサンブル。

TC 672239 \2080
A・ヴィヴァルディ:
協奏曲ハ長調RV.554/ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ニ短調RV.541/
同ヘ長調RV.542/同ハ短調RV.766/同ヘ長調RV.767/リコーダー・ソナタ
ヘ長調RV.52/同ニ短調
イル・ロシニョーロ
イタリアのバロック・アンアンサンブルである「イル・ロシニョーロ」は、イタ
リア・バロック時代の作品の世界初録音や初演を手がけるなど、17世紀の作品を
主なレパートリーとして活躍中。今回のヴィヴァルディ・アルバムでは、ヴァ
イオリンとリコーダーの独奏によるソナタと協奏曲を収録している。

TC 740208 \2080
L・ボッケリーニ:スターバト・マーテル(1781年初稿版)
バルバラ・ヴィグヌデッリ(ソプラノ)、
フラヴィオ・エミリオ・スコーニャ(指揮)、
ベネデット・マルチェロ室内管弦楽団
高貴で荘厳な音楽ながら、どこか温かな雰囲気が溢れるボッケリーニの宗教音
楽の中核的作品。この作品には初稿版、第2版と2つの版が存在しており、当盤
に収録されているのは1781年に作曲されたソプラノ独唱と管弦楽伴奏による初
稿版を使用した演奏である。スコーニャとマルチェロ室内管はペルゴレージの
スターバト・マーテル(TC 711603)をタクトゥスへ録音しており、その演奏と
解釈には定評がある。

TC 730201 \2080
カルロ・ベゾッツィ(1738-1791):
2つのオーボエ、2つのホルン、ファゴットのためのソナタ集 ――
ソナタ第22番/同第10番/同第1番/同第12番/同第2番/同第21番/同第13番
/同第14番
ジュゼッペ・ナリン(ディレクター)、
アンサンブル・バロッコ・サンス・スーシ
17世紀から19世紀にかけて繁栄したイタリアの音楽一家ベゾッツィ一族の一人
であるカルロ・ベゾッティ。ベゾッティ一族はオーボエ奏者を多く輩出してお
り、カルロも例に漏れずオーボエ奏者兼作曲家としてドレスデンを中心に活躍。
また、カルロの演奏を聴いたレオポルド・モーツァルトから高く評価されたと
いう逸話も残っている。全曲世界初録音。

TC 280001 \2080
Laude sulla Vita di Gesu-13世紀イタリアのラウダ ――
Veglia dell'Annunciazione/Veglia della Nativita/Veglia della Passione
e Morte/Miserere di Sessa Aurunca/Lauda della Resurrezione
ステファノ・アルバレロ(ディレクター)、
コンセントゥス・ルセンシス、カントリ・デル・ミゼレーレ




<Guild>
GMCD 7308 \2180
トレブル・ソロによる宗教作品&世俗歌曲集 ――
ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス(1869-1941):God Be In My Head
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):鳥の悲歌
ジャン・フランソワ・ラルエット(1651-1728):O Mysterium Ineffabile
リチャード・シェパード(1947-):Let him Who Seeks
ペルハム・ハンフリー(1647-1674):A Hymn To God The Father
ピーター・ワーロック(1894-1930):ゆりかごの歌
アントニオ・カルダーラ(c.1670-1736):愛しの君よ
ジェレミア・クラーク(1674-1707):夕べの賛歌
J・S・バッハ、C・グノー:アヴェ・マリア
ピーター・ハーフォード(1930-):精霊への祈り
B・ブリテン:あの幼子は
G・フォーレ:慈悲深き主イエスよ
エヴェリン・シャープ:スカイ・ボート・ソング
F・メンデルスゾーン:主よ、わが祈りを聞きたまえ
B・ブリテン編曲:サリーの園
C・オルフ:おお、運命の女神よ
フレディ・デ・リヴァス(トレブル)、
ニコラス・ロビンソン(ピアノ&オルガン)、
ジェイムズ・デイヴィ(オルガン)、
サイモン・ジョンソン(ピアノ&オルガン)
1991年12月にイギリスのセント・オーバンスに生まれたトレブルのフレディ・
デ・リヴァス。幼少の頃からドラムに親しんだリヴァスは、1999年にアンドリュ
ー・ルーカスが音楽監督を務めるセント・オーバンス教会(大聖堂、寺院)の
聖歌隊のメンバーに選出され注目を集めるトレブル(ボーイ・ソプラノ)なの
である!古くは17世紀の宗教作品から現代イギリスの歌曲、グノーのアヴェ・
マリアやオルフのカルミナ・ブラーナなど幅広いレパートリーを持つのと同時
に、ビブラートを多様しない真っ直ぐで明るい歌声による演奏は今後を大いに
期待させてくれる!

GMCD 7304 \2180
オルガン・スペクタキュラー ――
L・J・ルフェビュル=ウェリ:ソルティ変ホ長調
R・ヴォーン・ウィリアムズ:ロシメドル
T・デュボワ:トッカータ
M・プレトリウス:水夫のバレー
G・タルベン=バール:悲歌
A・ギルマン:間奏曲
J・アイルランド:奇想曲
G・マイアベーア:凱旋行進曲
H・パーセル:ロンドー
J・クラーク・トランペット・ヴォランタリー
他 全19曲
ヒュー・ウィリアムス(オルガン)
1998年より、セント・ポール大聖堂の第2オルガン奏者、アシスタント・ディレ
クターの任にある期待の若手音楽家ヒュー・ウィリアムスによるオルガン名作
集。セント・ポール大聖堂のオルガンによって響き渡る様々な作品の数々はオ
ルガン入門にも最適な内容であり、ウィリアムスのパフォーマンスも充実。





<Guild Light Music>
GLCD 5124 \1350
軽音楽の黄金時代-殿堂Vol.2 ――
コンフリー:Dizzy Fingers
プロヴォスト:Intermezzo
アゼヴェード:Delicado
ロジャース:Dancing On The Ceiling
レオナルド・トレビルコ:
Grand Vista、High Heels、Posterity、Lady In Love、Backstreet
他 全26曲
様々なアーティスト

GLCD 5125 \1350
軽音楽の黄金時代-子供の頃の思い出 ――
ファーノン:Playtime
キャンプベル:Children's Hour
ホワイト:Clockwork Clown
リンデン:Peter Pan
モーリー:Tinkerbell
クロードソン:Little Boy Blue
エングルマン:Children's Playtime Suite
他 全27曲
様々なアーティスト





<Immortal>
IMM 960006(DVD-Video) \2450
セザール・プーニ:バレエ音楽《エスメラルダ》
アンドレイ・アニハーノフ(指揮)、
ムソルグスキー記念サンクト・ペテルブルク国立歌劇場&バレエシアター
ヴィクトル・ユゴーの台本と、セザール・プーニの音楽が織り成す華麗なるバ
レエを収録。近年日本へ頻繁に来日しているアニハーノフがタクトを執ってい
る。
(画像フォーマット-NTSC、4:3、カラー/サウンド・フォーマット-ステレオ
2.0、ドルビー・デジタル5.1/収録時間60分)

IMM 960008(DVD-Video) \2450
プラシド・ドミンゴ-プラシド・グランディシモ ――
G・ビゼー:歌劇《カルメン》序曲
G・ガーシュウィン:サマータイム
G・プッチーニ:星は光りぬ、ドレッタのすばらしい夢
マヌエル・ペネラ:El gato montes
パブロ・ソラサバル:No puede ser
I・アルベニス:アストゥリアス
マリアン・ベグベデ&マヌエル・アレシャンドロ:
Cancion para una reina、El grito de America
プラシド・ドミンゴ(テノール&指揮)、
ジュリア・ミゲネス・ジョンソン(メゾ・ソプラノ)、
エルネスト・ビテッティ(ギター)、他
ドミンゴが様々なゲストを招いて開催したコンサートを収録。
(画像フォーマット-NTSC、4:3、カラー/サウンド・フォーマット-ステレオ
2.0、ドルビー・デジタル5.1/収録時間58分)





<Ponto>
PO-1052 3枚組 \3300
W・A・モーツァルト:
歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》(英語版/録音:1969年)
デイム・ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)、
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
スコティッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団、他

PO-1051 2枚組 \2300
G・ヴェルディ:歌劇《海賊》(録音:1971年)
パウリン・ティンスリー(ソプラノ)、
マーカス・ドッズ(指揮)、
BBCコンサート・オーケストラ&合唱団、他




<Gala>
GL 100.658 4枚組 \4600
ウーテ・ヴィンジン-アリア集 ――
L・V・ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》より
E・ダルベール:歌劇《低地》より
R・シュトラウス:歌劇《アラベラ》より
G・ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》より
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》より
R・ワーグナー:
歌劇《さまよえるオランダ人》より、歌劇《タンホイザー》より、
歌劇《ローエングリン》より、楽劇《トリスタンとイゾルデ》より、
楽劇《ワルキューレ》より、楽劇《ジークフリート》より、
楽劇《神々の黄昏》より
(録音:1972年-1985年)
ウーテ・ヴィンジン(ソプラノ)、様々なアーティスト

GL 100.757 2枚組 \\2300
J・マスネ:歌劇《ウェルテル》(録音:1989年)
ドリス・ゾッフェル(メゾ・ソプラノ)、
ミゲル・A・ゴモス・マルティネス(指揮)、
マドリッド交響楽団、他

GL 100.780 2枚組 \2300
E・カールマン:Das Hollandweibchen
マックス・シェーンヘル(指揮)、
ウィーン放送管弦楽団&合唱団、他




<Pearl>
GEM 0234 \2080
カール・ドルメッチ・リコーダー名演集(1950年-1953年)-
ドイツ、フランス、イギリスの作品集
カール・ドルメッチ(リコーダー)

●レーベル・価格変更のご案内
下記レーベルの価格が変更になります。
適用例)通常レギュラー盤 \2080
Pearl/Opal/Flapper/Topaz





<CATS INTERNATIONAL>
IDC10009 \2500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol. 9
第25番 ト長調 作品79
第26番 変ホ長調 作品81a 「告別」
第27番 ホ短調 作品90
第28番 イ長調 作品101
杉谷昭子(ピアノ)
録音:2005年1月15,16日、5月10-12日 新潟県小出郷文化会館
日本語解説付き
ベートーヴェン・ピアノ・ソナタに限らず、室内楽の分野での活躍も目覚しい
杉谷昭子のチクルス第9弾!
2002年の1月よりリリースを開始した杉谷昭子のベートーヴェン・チクルス。
今年は、ベルリン・フィルの主要メンバーからなるアマルコルド・クワルテット
との室内楽(IDC 10013)のリリースをはさみ、今回は「告別」を含む第9弾。
CD発売に併せ開催される記念リサイタルも好評で、今回で6回目をかぞえ、来年
には海野義雄とのヴァイオリン・ソナタ・リサイタルも2回予定されています。

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06-09 No.1-1

2006年09月01日 11時18分00秒 | Weblog
★イギリス有数の独立レーベルでLP時代から魅力ある作品を発売し、クラシッ
ク・ファンには良く知られたNimbus。幅広いレパートリーと有能なアーティス
による演奏、そしてハイ・クォリティ・サウンドは1970年代に創設されて以来、
世界的に評価されてきた。特にサラウンドの先駆けともいえるアンビソニック
・サラウンド方式による録音は当時、音楽ファンのみならずオーディオ・ファ
ンからも絶賛されるなど、幅広い支持を獲得。残念ながら一時その活動を停止
していたものの近年になって以前のCDが再発売されるとともに新録音による発
売もスタート。伝統あるレーベルの今後のリリースに乞うご期待!

<Nimbus>
NI 5741/2 2枚組 \3120
L・V・ベートーヴェン:《チェロ・ソナタ全曲》――
チェロ・ソナタ第1番-第5番/ヘンデルの《マカベウスのユダ》の〈見よ勇者
は帰る〉の主題による12の変奏曲ト長調WoO.45/モーツァルトの《魔笛》の
〈娘か女か〉の主題による12の変奏曲ヘ長調op.66/モーツァルトの《魔笛》
の〈恋を知る男たちは〉の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
ジョン・ヨーク(ピアノ)
イギリスを代表するチェロの名手、ウォルフィッシュによる初のベートーヴェ
ン:チェロ・ソナタ全集。1953年、ロンドン生まれのウォルフィッシュは音楽
一家に育ち、チェロをあのピアティゴルスキーに師事。その後、ハイフェッツ
を初めとするそうそうたるメンバーと室内楽を演奏するなど、その驚異的な技
巧と類まれな音楽センスはヨーロッパで大評判となった。24歳で‘ガスパール
・カサド国際チェロ・コンクール’で優勝。その後ロンドン交響楽団をはじめ
とする名オーケストラとの共演、ソロ公演などその活動は多岐にわたる。録音
はChandos、Hyperionから魅力ある作品を次々と発売し、国際的評価を得てい
る。このベートーヴェンにおいてもその驚異的な技巧と豊かなフレージング、
艶やかな弦の響きはますます冴え渡っており、チェロの巨匠ともいうべき風格
ある演奏を繰り広げている。ピアノ奏者のジョン・ヨークも‘ドビュッシー
国際コンクール’などをはじめ、栄誉ある賞を多数受賞している実力者。
2004年の録音。

NI 5733 \2080
2台のピアノのための音楽――
I・ストラヴィンスキー:《春の祭典/作曲者編曲》
M・ムソルグスキー:《展覧会の絵/ティム・セドン編曲》
タムリコ・シプラシェヴィリ & マーク・アンダーソン(ピアノ)
ストラヴィンスキーの代表作であるバレエ音楽《春の祭典》の2台のピアノ版
は、ストラヴィンスキー自身がバレエの練習用に編曲したもの。ファジル・サ
イの多重録音による演奏などでこの版は日本でも話題となったが、2台のピア
ノによる録音というのはそれほど多くない。オーケストラ版同様、緻密な構成
と血沸き肉踊るリズムはこの2台のピアノ版にも十分生かされており、ストラ
ヴィンスキーの巧みな編曲技法が窺える。ムソルグスキーの代名詞ともいえる
《展覧会の絵》を2台のピアノ用に編曲したティム・セドンは1964年生まれの
作曲家であの名ピアニスト、スティーヴン・ハフにも曲を提供している。ピア
ノによる原曲のイメージを損なわず、細部において2台のピアノならではの表
現力を生かした編曲ぶりが印象的。シプラシェヴィリ&アンダーソンは男女に
よるピアノ・デュオ。シプラシェヴィリは3歳でピアノをはじめ、モスクワ音
楽院卒業後、数々のコンクールに入賞。アンダーソンは5歳でピアノをはじめ、
東京国際ピア・コンクールなど多くのコンクールで入賞。1994年にデュオとし
て初のリサイタルを行い、大成功を収めた。4手のためのピアノ作品をレパー
トリーに世界各国で公演を行っている。2003年の録音。

NI 5764/5 2枚組 \3120
D・ショスタコーヴィチ:チェロのための作品全集――
チェロ協奏曲第1番 変ホ長調op.107
同第2番ト短調op.126
チェロ・ソナタ ニ短調op.40
チェロ・ソナタop.147(原曲:ヴィオラ・ソナタ/ダニール・シャフラン編曲)
モデラート
アダージョ(2つの小品、バレエ組曲第2番より)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
マーティン・ブラビンス(指揮)、BBC交響楽団、ジョン・ヨーク(ピアノ)
ショスタコーヴィチのチェロ作品を2枚に収めた好企画盤。中でも注目すべき
はショスタコーヴィチの最後の作となったヴィオラ・ソナタをロシアの名チェ
リスト、ダニール・シャフランがチェロ・ソナタに編曲した版と小曲の《モデ
ラート》、《アダージョ》が収録されていること。《モデラート》は1986年に
モスクワのセントラル・ステイト・アーカイヴで発見された《チェロ・ソナ
タop.40》のマニュスクリプトに書かれていたものでショスタコーヴィチが同
ソナタに用いようとしていた楽章ではないかと推測されている作品。ウォル
フィッシュがブラビンス&BBC交響楽団の強力コンビおよび、‘国際ドビュッ
シー賞’などを受賞しているベテラン・ピアニスト、ジョン・ヨークと演じ
た話題作である。2000年、2005年の録音。

NI 5763 \3120
F・ブリッジ(1879-1941):悲劇的協奏曲《オレーション》
E・エルガー:チェロ協奏曲ホ短調op.85
G・ホルスト:インヴォケーション(祈り)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
リチャード・ディッキンス(指揮)、ロイヤル・リヴァプール・フィル
20世紀初期に作曲されたチェロと管弦楽のためのイギリス音楽集。ブリッジ
が1930年に作曲した《オレーション》は、8楽章から成る曲でチェロとオーケ
ストラによる悲哀に満ちたメロディが印象的な作品。《インヴォケーション》
は1911年に作曲されたホルスト唯一のチェロとオーケストラの作品。エルガ
ーの《チェロ協奏曲》は、イギリスを代表するチェロ協奏曲としておなじみ
の作品。名手ウォルフィッシュがその高い技巧と豊かな音楽性で奏でるこの
CDはイギリス音楽ファン必聴盤。2005年の録音。

NI 5762 \2080
D・ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲第3番ヘ長調op.73/同第7番嬰ヘ短調op.108
プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調op.92「カバルダの主題による」
コペルマン四重奏団 [ミハイル・コペルマン(vn)、ボリス・クシュニール
(vn)、イーゴル・シュリガ(va)、ミハイル・ミルマン(vc)]
コペルマン四重奏団は、20年にわたってボロディン弦楽四重奏団のヴァイオリ
ニストとして活躍したミハイル・コペルマンを中心に、モスクワ音楽院の黄金
時代ともいえる1970年代に同音楽院を卒業した実力派メンバーで2002年に結成
された。ボリス・クシュニールは、モスクワ弦楽四重奏団の創始者であり、
ショスタコーヴィチとも交流があったヴァイオリニスト。イーゴル・シュリガ
は、数多くの国際コンクールで優勝した経歴を持ち、クシュニールと同じくモ
スクワ弦楽四重奏団の創始者。ミハイル・ミルマンは、長きにわたってウラ
ディミール・スピヴァコフのもと、モスクワ・ヴィルトゥオージの首席チェリ
ストとして活躍した。それぞれが輝かしい経歴を持ったこの四重奏団は、結成
後すぐに大評判となり、世界各国で公演。幅広いレーパートリーを持つこの
四重奏団であるが、とりわけロシア音楽に造詣が深く、このショスタコーヴィ
チ、プロコフィエフのカップリングは彼等にとって至極当然のことであろう。
まさにプロ中のプロによるロシア音楽である。2005年の録音。

NI 5714/5 2枚組 \3120
I・ストラヴィンスキー:
バレエ組曲《火の鳥》(1910年、オリジナル・ヴァージョン)
バレエ音楽《春の祭典》
バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1911年、オリジナル・ヴァージョン)
3楽章の交響曲
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、ロンドン交響楽団
巨匠ロジェストヴェンスキーが1987年に録音したストラヴィンスキーの作品
集。自国のロシア音楽に造詣が深く、ショスタコーヴィチをはじめとする作品
を数多く録音しているロジェストヴェンスキーであるが、以外にもストラヴィ
ンスキーの録音はほとんど無い。ストラヴィンスキーと交流のあったロジェス
トヴェンスキーが作曲者の代表曲を一堂に収録したこのCDはファンにとっては
注目すべきもの。

NI 5749/50 2枚組 \3120
W・A・モーツァルト:ピアノ協奏曲集第1巻――
ピアノ協奏曲第13番ハ長調K415/同第12番イ長調K414/同第14番変ホ長調K449
/同第5番ニ長調K175/同第23番イ長調K488/ロンド ニ長調K382
ジェレミー・メニューイン(ピアノ)、
マイケル・ボックマン(コンサートマスター)、イギリス交響楽団
名ヴァイオリニスト&指揮者、ユーディ・メニューインを父親に持つジェレニ
ー・メニューインによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第1弾。1984年
の冬にニューヨークでデビューしたメニューインは、その後ベルリン・フィル、
コンセルトヘボウ管弦楽団などの一流オーケストラと共演し、名ピアニストと
しての地位を確立した。録音も今までにベートーヴェン、シューベルトなどの
古典派からロマン派を中心とした作曲家の作品を取り上げ、高い評価を得てい
る。2004年-2005年の録音。

NI 5709/10 2枚組 \3120
G・F・ヘンデル:オラトリオ《メサイア》 (ワトキンス・ショウ版)
アリソン・スマート(ソプラノ)、
ウィリアム・タワーズ(カウンターテナー)、
マイケル・ハート=デイヴィス(テノール)、
ギャヴィン・カー(バリトン)
聖マイケル・シンガーズ
(ポール・レディントン・ライト/コーラス・マスター)
ウィリアム・ボートン(指揮)、イギリス交響楽団
アリソン・スマート、ウィリアム・タワーズ、マイケル・ハート=デイヴィス
といったイギリスで人気のソリストたちを起用し、名指揮者ボートンが情感豊
かにタクトを振った録音。1963年に創設された聖マイケルズ・シンガーズは、
自国イギリスの合唱曲をはじめとする幅広いレパートリーを持ち、ロンドン・
モーツァルト・プレイヤーズなど名オーケストラとの共演や、ムスティスラフ
・ロストロポーヴィチをはじめとする世界的指揮者たちとも共演。ちなみに
《メサイア》は、彼等の最も得意とするレパートリーのひとつである。
2003年の録音。

NI 5705/8 4枚組 \4160
エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第1番ニ短調(1908/9)/同第2番(1910)
同第3番ハ長調op.25(1931)/ドン・キホーテ(1909)
2つの情景のパントマイム(《雪だるま》より)(1909)
4つのやさしい小品(《雪だるま》より)(1909)
7つのおとぎ話の絵op.3(1910)/4つのワルツ(1911)
子供のための4つの小漫画op.19(1926)/森は私に何を伝える(1909)
間奏曲(歌劇《ヘリアーネの奇跡》より)(1927)
ピアノ三重奏曲ニ長調op.1(1910)
ポトポウリ(歌劇《ピュクラテスの指輪》より)(1913)
付随音楽《空騒ぎ》op.11(1918)/歌劇《死の都》より
シュトラウスの物語op.21(1927)
4手のピアノによる《演劇序曲op.4》 (F・レベイ編曲)(1911)*
大幻想曲(歌劇《死の都》より)op.12(F・レバイ編曲)(1920)
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)、リチャード・マクマホン(ピアノ)*
オーストリア・ハンガリー系のアメリカ作曲家コルンゴルトは、幼い頃から類
まれな音楽的才能を開花。わずか10歳でカンタータを作曲し、マーラーから
「天才」と称されるなどその神童ぶりは多くの音楽関係者を驚かせた。ここに
収録されているピアノ曲の中にも10代前半に作曲された作品が収録されており、
その完成度の高い作曲技法はまさに‘モーツァルトの再来’と騒がれた所以で
ある。近年は映画音楽の分野で高い評価を得ているコルンゴルトであるが、
幼い頃から作曲していたピアノ作品にこそ彼の音楽的本質があるといえるで
あろう。コルンゴルトのピアノ曲をこれだけ収録したCDはほとんど無いだけ
に非常に貴重な録音といえる。マーティン・ジョーンズはイギリスを代表す
る名ピアニスト。2000年-2001年の録音。

NI 5703 \2080
AトゥZオヴJAZZ ――
アウフダーハイデ:スリラー
バーリン:アレグザンダーズ・ラグタイム・バンド
ラロッカ:タイガー・ラグ
レイトン:ウェイ・ダウン・ヨンダー・イン・ニュー・オーリンズ
ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド
バーリン:プッティング・オン・ザ・リッツ
ウォーラー:ヴァレンタイン・ストンプ
バーリン:トップ・ハット、ホワイト・タイ&テイルズ
ガーシュウィン:ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー
ガーシュウィン:ア・フォギー・デイ-ラヴ・ウォークト・イン
ジェイムズ編曲:ヴェニスの謝肉祭
ガレスピー:ソルト・ピーナッツ
ヘフティ&ベイシー:リル・ダーリン、フライト・オヴ・ザ・フー・バーズ
ロジャーズ:マイ・フェイヴァリット・シングス
ザッパ:テーマ・フロム・ランピー・グレイヴィー
ベイシー:ヘイ・バーナー
コリア:ラ・フィエスタ
メセニー:ジェイムズ
ザッパ:ドッグ・ブレス・ヴァリエーションズ
ファイン・アーツ・ブラス
ファイン・アーツ・ブラスは1980年の結成以来、数度のメンバー交代を重ねな
がら60ヶ国以上で2500回にも及ぶコンサートを行ってきたイギリスの金管五重
奏団。金管王国イギリスのアンサンブルがジャズの定番さのナンバーを切れ味
の鋭い演奏で聴かせてくれる。2003年の録音。

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06-09 No.1-2

2006年09月01日 11時17分31秒 | Weblog
★アーノルド、オルウィン、バックス、フィンジ、フォウルズ、ホルスト、
アイルランド、ロースソーン、ラッブラ・・・
イギリス音楽の専門レーベルとして様々な作曲家の貴重な録音を送り出すなど、
LP時代から多くのイギリス音楽ファンの熱狂的な支持を獲得してきた“Lyrita
(リリタ)”。優秀な録音技術を駆使した巨匠や作曲家自身の演奏によるイギ
リス音楽という重要な音源やを多数発売しながらも、市場から姿を消していた
“Lyrita”が沈黙の時を経て遂に復活!!
既に“Lyrita”が所有している音源や新録音なども含めて、今後18ヶ月間で
約130タイトルのリリースが予定されるなど本格的な活動再開がアナウンスさ
れており期待は膨らむばかり。
イギリス音楽ファンの狂喜乱舞を誘う“Lyrita”レーベルの復活。今後の動向
のご注目下さい!

<Lyrita>
SRCD.222 \2180
ボールト・コンダクツ・ホルスト ――
G・ホルスト:
フーガ風序曲op.40-1/サマセット狂詩曲Op.21-2/ベニ・モラ-東洋的組曲
Op.29-1/ハマースミス-前奏曲とスケルツォOp.52/スケルツォ/日本組曲
Op.33*
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、ロンドン交響楽団*
イギリスの巨匠たちが指揮を振った録音が多数存在している「Lyrita」。その
中でもイギリス音楽のスペシャリストとして知られるサー・エイドリアン・ボ
ールトは、数多くのレコーディングを手がけるなど特に重要な役割を果たした。
収録曲の中で特に注目いただきたいのは「日本組曲」!

SRCD.219 \2180
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):
アイルランド狂詩曲第4番*/ベケットOp.48/ピアノ協奏曲第2番ハ短調
マルコム・ビンズ(ピアノ)、
エイドリアン・ボールト(指揮)*、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団*、
ニコラス・ブライスウェイト(指揮)、
ロンドン交響楽団
プロテスタント系アイルランド人の作曲家として、「アイルランド狂詩曲」な
どの代表作を残したスタンフォード。「アイルランド狂詩曲」と並んでスタン
フォード最大の傑作とも称される「ピアノ協奏曲第2番」をカップリングした
プログラミングもお見事。

SRCD.224 \2180
ウォルトン・コンダクツ・ウォルトン ――
W・ウォルトン:
ポーツマス・ポイント序曲*/シエスタ/子供のための音楽/組曲《クエスト》
/協奏交響曲/喜劇序曲《スカピーノ》/カプリッチョ・ブルレスコ
ウィリアム・ウォルトン(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団*
日本ではシャンドスからリリースされている4巻からなる映画音楽集や、吹奏
楽編曲での演奏で大ブレイクとなったウォルトン。作曲者自らがロンドンの2
大オーケストラを率いた自作自演集は、ウォルトン好きにとって涙モノの1枚。

SRCD.220 \2180
ボールト・コンダクツ・パリー ――
ヒューバート・パリー(1848-1918):
序曲《書かれない悲劇》/イギリス組曲/結婚行進曲*/組曲《レディ・ラド
ナー》/交響的変奏曲
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団*
主に合唱作品の作曲家として地位を確立し、存命中はイギリス王立音楽院の学
長として教育にも携わったヒューバート・パリー。パリーの管弦楽作品には合
唱作品にも劣らない優れた作品が存在しており、名匠ボールトがその魅力を余
すことなく披露している。

SRCD.235 \2180
エドムンド・ラッブラ(1901-1986):
交響曲第2番ニ長調Op.45/祝典序曲Op.62/交響曲第7番ハ長調Op.88
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
エイドリアン・ボールト(指揮)*、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団*
ホルストの下で作曲を学んだエドムンド・ラッブラは、、近年再評価が著しい
20世紀イギリスの作曲家。1937年に作曲された「交響曲第2番」、20年後の
1957年に作曲された「交響曲第7番」が収録されており、ラッブラの作風の変
化を窺い知ることが出来る。

SRCD.223 \2180
イモージェン・ホルスト・コンダクツ・グスターヴ・ホルスト ――
G・ホルスト:
2つの無言歌Op.22/フルート、オーボエと弦楽のための《フーガ風協奏曲》
/《金のガチョウ》より バレエ組曲/《ムーアサイド組曲》より 夜想曲/
2本のヴァイオリンのための《二重協奏曲》/ヴィオラのための《抒情的断章》
/ブルック・グリーン組曲/カプリッチョ
ウィリアム・ベネット(フルート)、
ピーター・グレアム(オーボエ)、
セシル・アルノヴィッツ(ヴィオラ)、
エマヌエル・ハーウィッツ(ヴァイオリン)、
ケネス・シリート(ヴァイオリン)、
イモージェン・ホルスト(指揮)、イギリス室内管弦楽団
「Lyrita」の音源には作曲家自身による自作自演集が数多く存在しているが、
このホルスト・アルバムで指揮者を務めるのはなんとホルストの愛娘イモー
ジェン・ホルスト!管楽器や弦楽器を中心に据えた作品が中心だが、父親の
作品を愛娘が愛情を持って奏でた心温まる話題盤。

SRCD.211 \2180
R・ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ協奏曲ハ長調
ジョン・フォウルズ(1880-1939):
ピアノと管弦楽のための《ダイナミック・トリプティク》Op.88
ハワード・シェリー(ピアノ)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
言わずと知れた大作曲家ヴォーン・ウィリアムズと、東洋の文化に感化された
フォウルズのピアノ協奏曲を収録。特にフォウルズの音源は貴重。ハイペリオ
ンやシャンドスで快進撃を見せるシェリーのピアノと、若きハンドリーのコ
ンビも見逃せないポイント。

SRCD.209 \2180
G・ホルスト:
冬の牧歌/悲歌-ウィリアム・モリスの追憶に/交響詩《インドラ》Op.13/
夜の歌Op.19-1/歌劇《シータ》より 第3幕の間奏曲Op.23/祈りOp.19-2/バ
レエ音楽《ルーア》*/《モーニング・オブ・ザ・イヤー》Op.45-2より
ダンス*
ロレイン・マクアシュラン(ヴァイオリン)、
アレクサンドル・ベイリー(チェロ)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、ロンドン交響楽団*
イギリス国内のみならず香港フィルなど国外でも広い活動を続けるマエストロ
・アサートンによるホルストの小品集。ホルストを筆頭にイギリス音楽の解釈
には定評のあるアサートン。収録曲のプログラミングや録音も秀逸。

SRCD.227 \2180
オルウィン・コンダクツ・オルウィン ――
ウィリアム・オルウィン(1905-1985):交響曲第1番/同第4番
ウィリアム・オルウィン(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
ウォルトンと同じく、シャンドスの録音や吹奏楽編曲の演奏によって日本で広
くその名を知られるようになったオルウィンの自作自演集。民謡の旋律を取り
入れるなどリリカルな雰囲気を醸し出す「交響曲第4番」など作曲者自身の解
釈を聴けるのが嬉しい。

SRCD.225 \2180
アーサー・ブリス(1891-1975):
メレ幻想曲/管弦楽とソプラノのための《ルート》/組曲《アダム・ゼロ》
/アポロへの讃歌/管弦楽とバリトンのための《セレナード》*/The world
is charged with the grandeur of God**
レイ・ウッドランド(ソプラノ)、
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)、
アーサー・ブリス(指揮)、
ブライアン・プリーストマン(指揮)*、
フィリップ・レッジャー(指揮)**、
ロンドン交響楽団、ロンドン交響楽団の管楽器奏者たち、
アンブロシアン・シンガーズ**
「色彩交響曲」や「チェック・メイト」などの代表作で知られる20世紀イギ
リスの重要作曲家アーサー・ブリス。2曲を除いた収録曲はブリス自身の指揮
による演奏である。管弦楽作品だけでなく、声楽付き作品などブリスの魅力
が満載のアルバム。





<Quartz>
QTZ 2016 \2080
ヴァイオリンとピアノのための作品集 ――
A・ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチナ ト長調Op.100
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):ヴァイオリン・ソナタ第4番
松下功(1951-):ヴァイオリンとピアノのための《時の調べに》
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):創作主題による変奏曲
佐原敦子(ヴァイオリン)、ジョン・レネハン(ピアノ)
2004年の1月16日から20日にかけてカザフスタンのウラルスクで開催された
第2回ウラルスク国際ヴァイオリン・コンクールで優勝を飾った日本人ヴァイ
オリン奏者、佐原敦子のソロ・アルバム。日本国内だけでなくウィーンなど
海外へも積極的に進出しており、日本人作曲家である松下功の作品などで構
成された意欲的なプログラムでその実力を存分に披露してくれている。

QTZ 2017 2枚組 \4160
E・エルガー:オラトリオ《使徒たち》Op.49
アンナ・リーズ(ソプラノ)、
ルイーズ・プール(メゾ・ソプラノ)、
アンドリュー・ステイプルズ(テノール)、
コリン・キャンベル(バリトン)、ロバート・ライス(バリトン)、
ロデリック・ウィリアムス(バリトン)、
リチャード・クック(指揮)、
カンタベリー合唱協会、キングズ・スクール室内合唱団&少女合唱団、
カンタベリー大聖堂聖歌隊、フィルハーモニア管弦楽団
演奏時間は約2時間というエルガーの宗教作品の中でも特に大きな規模を持つ
「使徒たち」の新録音が登場!「使徒たち」は、「神の国」と未完に終わった
「最後の審判」と併せて3部構成の構想を練っていたエルガーのオラトリオ
3部作の第1部にあたる。カンタベリー合唱協会で20年以上にわたって指揮者
を務める合唱作品のスペシャリストであるリチャード・クックの統率力が光
る見事な演奏。

QTZ 2018 \2080
リチャード・ブラックフォード(1954-):亡命者の声(Voices of Exile)
キャサリン・ウィン=ロジャース(メゾ・ソプラノ)、
グレゴリー・カンデ(テノール)、ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
デイヴィッド・ヒル(指揮)、
ロンドン・バッハ合唱団、ニュー・ロンドン少年少女合唱団、
フィルハーモニア管弦楽団
収録作品はイギリスの中堅作曲家ブラックフォードが、亡命者、刑務所、拷
問などに苦しんだ人々の言葉を題材として書き上げた劇的なカンタータ。
ジャケットのデザインでもあるロウソクの炎のように儚い望みを歌い、奏で
たメッセージ色の濃い作品となっている。ハイペリオンでも様々な声楽作品
を手がけているデイヴィッド・ヒルが指揮を振るい、1つの音楽として作曲者
のメッセージを聴衆に訴えかける!

QTZ 2020 \2080
タワーズ・ザ・ライト ――
チック・コリア(バックランド編曲):チルドレンズ・ソング
吉松隆:ファジイバード・ソナタ
ニッキ・アイルス:アルマ・ヴィーナス
グラハム・フィトキン(バックランド編曲):ネメシス
ロイ・パウエル:タワーズ・ザ・ライト
ロブ・バックランド(ソプラノ&アルト・サクソフォーン)、
ピーター・ローソン(ピアノ)、シモーネ・レベロ(ヴィブラフォーン)
クォーツ(Quartz)からアルバムをリリースしているアポロ・サクソフォー
ン・クヮルテットの一員であり、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュ
ージックの教授として後進の指導にも力を注ぐロブ・バックランド。イギリ
ス内外から注目を集めるの名手のソロ・アルバムで特に注目したいのはやは
り吉松隆の「ファジイバード・ソナタ」。バックランドのテクニックが冴え
渡る!

QTZ 2021 \2080
ヴァイオリン・リサイタル ――
F・ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ ロ長調
M・ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
C・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
イッタイ・シャピラ(ヴァイオリン)、ジェレミー・デンク(ピアノ)
イッタイ・シャピラは2003年にカーネギー・ホール・デビューを果たしたイ
スラエルのヴァイオリン奏者。これまでにロシア・フィル、チェコ・ナショ
ナル響などとの共演やユーリ・バシュメット&イギリス室内管のツアーに同
行するなど、多くの指揮者やオーケストラから信頼を獲得している。グァダ
ニーニ1745年製のヴァイオリンを駆使して繰り広げられる3曲のソナタは、
シャピラの実力を証明する卓越した演奏に仕上がっている。

QTZ 2022 2枚組 \4160
F・ショパン:夜想曲(全曲)
イスラエラ・マルガリット(ピアノ)
ベルリン・フィルやアメリカの5大メジャーなどと共演を重ねるなど、国際的
にも名高い女流ピアニストであるイスラエラ・マルガリット。既にChandos、
Black Bos、Resonance、EMI、Deccaなどに多くの録音を残しており、特にロ
ンドン響とのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は絶賛を博すなどその録音は
高く評価されている。情感に満ちたショパンは、円熟味を増したマルガリッ
トの充実した現在を証明した演奏である。





<Capriccio>
71105(SACD-Hybrid) \2580
ショスタコーヴィチ生誕100年記念アルバム ――
劇音楽《リア王》より/オラトリオ《森の歌》より/交響曲第5番《革命》
より/劇音楽《すずめばち》より/ヴァイオリン協奏曲第1番より/バレエ
音楽《ボルト》より/ジャズ組曲第1番より/室内交響曲より/2台のピアノ
のための組曲嬰へ短調より/歌曲集《ユダヤの民族詩から》より/ピアノ
五重奏曲より/マクシム3部作より/ピアノ協奏曲第1番より/交響曲第3番
《メーデー》より
ウラディミール・スピヴァコフ(ヴァイオリン&指揮)、
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)、
ペーターゼン・クヮルテット、
ジェイムズ・コンロン(指揮)、
ドミトリー・キタエンコ(指揮)、
モスクワ・ヴィルトゥオージ、ケルン放送合唱団、
ベルリン・ドイツ放送交響楽団、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
生誕100周年も今年、ショスタコーヴィチの新譜リリースに積極的な姿勢を見
せているカプリッチョ(Capriccio)からアニヴァーサリー・アルバムが発売
に!現在のカプリッチョ・レーベルで中核を担っている主要アーティストた
ちによる演奏で、ショスタコーヴィチの様々なスタイルの作品を楽しめる。
既存音源からの抜粋を収録したコンピレーション盤。

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