クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-09 No.31

2006年09月27日 09時03分58秒 | Weblog
<ONDINE>
KDC 5014(SACD-Hybrid) 2枚組 \3380
マーラー:
交響曲第6番イ短調「悲劇的」
ピアノ四重奏曲イ短調(1876)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)フィラデルフィアO.
クリストフ・エッシェンバッハ(P)
[フィラデルフィアO.のメンバー]デイヴィッド・キム(Vn)・チューン=
ジン・チャン(Va)・エフェ・バルタチギル(Vc)
録音:2005年11月(ライヴ)、
2006年3月フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール
[エグゼクティヴ・プロデューサー:ケヴィン・クラインマン、
レコーディング・プロデューサー:マーサ・デ・フランシスコ、
バランス・エンジニア:エヴェレット・ポーター(交響曲)
ジャン=マリー・ヘイセン(四重奏)、
レコーディング・エンジニア:チャールズ・ギャグノン(交響曲&四重奏)
ジョシュア・ティズバリー(四重奏)]
バルトーク、チャイコフスキーにつぐエッシェンバッハ&フィラデルフィア管
によるシリーズ最新作はマーラーの「悲劇的」。
音楽監督エッシェンバッハのもと、華麗をきわめた“フィラデルフィア・サウ
ンド”が全開!舞台左右両翼に並んだヴァイオリン。最近話題の楽章配置はア
バド、ヤンソンスらとは異なり、2楽章スケルツォ、3楽章アンダンテの順によ
る演奏といったポイントに加え、なにより現代屈指のマエストロがスーパー・
オケを鳴らし切って、破格のスケールで展開される音楽はまさに圧巻というほ
かありません。そして当シリーズの目玉といえるのが驚異的な録音。SACDフォ
ーマットを活かしメジャーレーベルでの経験も豊かな最高の布陣による仕事が
確認できます。
カップリングは交響曲と同じ調性による若き日の四重奏。名手エッシェンバッ
ハがフィラデルフィアのトップ・メンバーと親密なアンサンブルを聴かせてい
ます。なお、今回は特別に日本語のオビに加えて、音楽評論山崎浩太郎氏によ
る充実の解説つきというのも大きな魅力となっています。スリップケース入り
の豪華仕様。




<SUPRAPHON>
SU 3890 10枚組 \10500
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
[CD 1]
交響曲第1番へ短調Op.10
交響曲第12番ニ短調Op.112「1917年」
[CD 2]
交響曲第2番ロ長調Op.14「10月革命に捧ぐ」
交響曲第10番ホ短調Op.93
[CD 3]
交響曲第3番変ホ長調Op.20「メーデー」
交響曲第14番ト短調Op.135「死者の歌」
[CD 4]
交響曲第4番ハ短調Op.43
[CD 5]
交響曲第5番ニ短調Op.47
交響曲第9番変ホ長調Op.70
[CD 6]
交響曲第6番ロ短調Op.54
交響曲第15番イ長調Op.141
[CD 7]
交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
[CD 8]
交響曲第8番ハ短調Op.65
[CD 9]
交響曲第11番ト短調Op.103「1905年」
[CD10]
交響曲第13番変ロ短調Op.113「バビ・ヤール」
マキシム・ショスタコーヴィチ(指)プラハSO.
プラハ・フィルハーモニックCho.(第2番・第3番)
マリーナ・シャグチ(S)ミハイル・リソフ(Bs)(第14番)
ぺテル・ミクラーシュ(Bs)プラハ・フィルハーモニックCho.男声Cho.、
キューン混声Cho.の男声Cho.(第13番)
録音:(第1番・第9番)1999年11月30日&12月1日
(第12番・第15番)2006年3月8-9日 (第2番)2005年12月6-7日
(第3番・第11番)2006年2月28日&3月1日 (第14番)1999年12月7-8日
(第4番)1998年2月3-4日 (第6番)1999年3月2日 (第7番)2002年2月27日
(第8番)2003年4月7-8日以上プラハ市庁舎スメタナ・ホールにおけるライヴ
(第13番)1995年2月1日
(第5番)1996年11月13日プラハ、ルドルフィヌムにおけるライヴ
生誕100年を記念して、続々と強力なタイトルが目白押しのショスタコーヴィチ
のアルバム。スプラフォンからは、作曲者の息子マキシムがプラハ響と行なっ
たライヴによる交響曲全集がリリースされます。もっとも録音の古い第4番をは
じめ、第5番、第6番、「バビ・ヤール」の4曲を除いて、ほとんどすべてが初出
という注目の内容です。
なんといっても血のつながりを持つ親子というのはほかの誰にも真似の出来な
い強み。生まれた時から父親の作品に身近に接してきたマキシムを、その解釈
においてもっとも信頼できる権威のひとつとするのは異論の余地のないところ
です。交響曲では第15番の初演を手がけ、チェロ協奏曲集(SU.3414)などの
アルバムを作り上げてきた数々の実績がこれを物語っています。けれども不思
議といえば不思議なこともあるものです。肝心の交響曲の録音については、わ
ずかにロンドン響やソヴィエト国立響などと散発的に残しているのみで、ここ
に至るまで単独のオケで全曲が揃うことはかないませんでした。
こうした状況の中で、足掛け10年の歳月をかけてようやく完成した当セットの
存在意義はきわめて大きいといえます。しかもここではオケが指揮者と90年代
前半から親密な結びつきを深めているプラハ響であることや、既出の4曲がい
ずれも高い評価を得ていたことからも演奏内容への期待度も高まります。
さらに音質面にも万全の配慮で、全集化にあたり既出の内容も含めて2006年に
最新のリマスタリングを施しています。





<harmonia mundi>
HMU 907403 \2250
HMU 807403(SACD-Hybrid) \2300
C.P.E.バッハ:
4つの管弦楽のシンフォニアWq.183 no.1-4
チェロ協奏曲 イ長調
アンドルー・マンゼ(指)イングリッシュ・コンソート
アリソン・マクギリヴレイ(Vc)
快進撃のとまらないマンゼ&イングリッシュ・コンソート、次なる新譜は、
C.P.E.バッハ。バロック時代と古典派時代のちょうど端境期に生きたC.P.E.
バッハの作品は、なんといってもきらきらと輝く生命力が魅力です。マンゼ
のエネルギッシュで推進力に溢れた統率は見事。オケのメンバーが一丸とな
って縦横無尽に駆け巡る音型を熱演、時に激しく時に甘くやわらかな魅力に
満ちており、気分爽快にしてくれることうけあいです。カップリングのチェ
ロ協奏曲でソリストをつとめているアリソン・マクギリヴレイは、グラスゴ
ー出身。学生のころから様々なアンサンブルに参加、ホグウッド率いるアカ
デミー・オブ・エンシェント・ミュージックでも重要なメンバーとして活躍
し、イングリッシュ・コンソートのプリンシパルチェロ奏者です。マンゼの
快活な指揮のもと、伸びやかで魅力的な演奏を繰り広げています。




<STOMP MUSIC>
EKLD 0720 \1750
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調op.18
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調op.23
ジュリアス=ジョンウォン・キム(P)
ウラディミール・ヴァーレク(指)
北ドイツ放送フィル
ウィーン在住の韓国人ピアニスト、ジュリアス=ジョンウォン・キムによる2大
ピアノ協奏曲の胸のすく快演。ヨーロッパのリサイタルで証明済みの素晴らし
いテクニックと天賦の美音で美しいメロディの宝庫である2つの協奏曲を爽やか
に弾きあげています。韓流=恨(ハン)=情念の世界という先入観とは無縁の
爽快な味わいがそれぞれの作品の魅力を一層引き立てています。





<Gega New>
GD 303 \1880
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調op.54、クライスレリアーナ op.16
アンナ・ストイチェヴァ(P)
ロッセン・ミラノフ(指)
ブルガリア国立放送交響楽団
外へ外へと開花しているような美しい容貌とは対照的な内省的演奏でシューマ
ンの本質に迫った滋味溢れる好演です。外面的な効果などまるで意に介さずシュ
ーマンの精神の深淵をひたすら指向した演奏なので、聴いている時はそれほど
でないようでも、聴き終えた時にはシューマンの音楽の全てを伝えられたよう
な尋常ならざる感銘を受けることでしょう。





<ATMA>
ACD2 2500 \1850
「金曜日」
ボロディン:スケルツォ
コピロフ:ポルカ
ドステン=ザッケン:子守歌
アルツィブーシェフ:セレナーデ
ソコロフ:スケルツォ,マズルカ,カノン
ブルーメンフェルト:サラバンド
リャードフ:マズルカ,サラバンド,フーガ
グラズノフ:前奏曲とフーガ,クーラント
ヴィトール:メヌエット
ソコロフ/グラズノフ/リャードフ:ポルカ
リムスキー=コルサコフ:アレグロ
アルカン四重奏団〔ローラ・アンドリャーニ(Vn),ナタリー・カミュ(Vn),
リュク・ボシュマン(Va),デイヴィッド・エリス(Vc)〕
「金曜日」は、10人の作曲家による、弦楽四重奏のための小品集です。19世紀
末、サンクトベルブルグに、材木商で財を成し、自ら弦楽四重奏でヴィオラを
弾くという大の音楽好きだった、ミトロファン・ベリャーエフという人物がい
ました。彼はリムスキー=コルサコフやグラズノフ、リャードフなど、多くの
才能ある作曲家を支援し、彼らの集まりはベリャーエフ・サークルと呼ばれま
した。「金曜日」というのは、ベリャーエフの館で金曜日に室内演奏会が催さ
れていたことによるもの。アレクサンドル・ボロディン (1833-1887)、ニコラ
イ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)、アナトーリ・リャードフ(1855-
1914)、ニコライ・ソコロフ(1859-1922)、アレクサンドル・グラズノフ(1865-
1936)といった人たちから、アレクサンドル・コピロフ (1854-1911)、マクシ
ミリアン・ドステン=ザッケン (18??-19??)、ニコライ・アルツィブーシェフ
(1858-1937)、ヨゼフ・ヴィードル(1863-1948)、フェリクス・ブルーメンフェ
ルト(1863-1931)など、多彩なメンバーです。革命直前のロシアの裕福な音楽
生活を垣間見るような気がします。アルカン四重奏団はカナダのケベックを拠
点に活動する団体で、結成からもう20年近くも歴史があります。ちなみにア
カンとは、彼らの支援者であるアルミニウム会社の名前だそうです。





<ORFEO D'OR>
ORFEOR 705061 \2080
モーツァルト:
「バスティアンとバスティエンヌ」
イレアーナ・コトルバス(S バスティエンヌ)
トーマス・レールベルガー(T バスティアン)
ペーター・ヴァン・デア・ビルト(Bs コラス)
レオポルド・ハーガー(指)モーツァルテウム管弦楽団
録音:1969年7月31日,レジデンツ
モーツァルト:
「劇場支配人」
エディタ・グルベローヴァ(S マダム・ヘルツ)
クリスティーナ・ラキ(S マドモワゼル・ジルバーラング)
トーマス・モーザー(T ムッシュ・フォーゲルザング)
イシュトヴァーン・ガーティ(Bs ブフ)
レオポルド・ハーガー(指)モーツァルテウム管弦楽団
録音:1976年7月29日,モーツァルテウム
「バスティアンとバスティエンヌ」と「劇場支配人」という、決して有名では
ないけれどとても楽しいモーツァルトの2作品を収録。12歳の時の作品「バス
ティアンとバスティエンヌ」は、少年らしさが出た佳作。西側で有名になった
ばかりの頃のコトルバスが可憐な歌を聞かせてくれます。「劇場支配人」は、
半分以上が演劇ということで上演が少ない作品ですが、音楽は大変優れたもの。
こちらも、破竹の勢いで名声を上げていた頃のグルベローヴァが出演、さらに
これがザルツブルク音楽祭のデビューだったモーザーも出演。名歌手の若い頃
を楽しむに打ってつけのCDです。

ORFEOR 708061 \2080
メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34-2,古いドイツの春の歌 Op.86-6
マイヤベーア:おいで,ばらを、百合を、鳩を、太陽を,人間嫌い
マーラー:
私の歌をのぞき見しないで,私はやわらかな香りをかいだ,真夜中に,
私はこの世に忘れられ,美しさのゆえに愛するなら
ツェムリンスキー:
太鼓と笛 Op.8-3,麦畑での戦死 Op.8-4,茶色いびいどろの靴をはいて
Op.22-1,陽光に満ちた夕暮れの花の萼 Op.22-2,民謡 Op.22-5,
私の心の海で Op.22-6
シェーンベルク:
ゲオルク・フォン・フルンツベルクは自分のことをどう歌ったか Op.3-1,
失われた大軍 Op.12-1,あなたの金の櫛を下さい Op.2-2,期待 Op.2-1
ベルク:大好きな美しい女性,眠れないいくつもの夜,遠くの歌,墓碑銘
ツァイスル:夜が始まる,叫び声
トーマス・ハンプソン(Br) 
ヴォルフラム・リーガー(P)
録音:2005年8月18日
なんと昨年のザルツブルク音楽祭のリサイタルがもうCD化されました。トーマ
ス・ハンプソンが、ユダヤ系や新ウィーン楽派といった、ナチスによって「禁
じられ、追放された」作曲家の作品を集めています。ハンプソンの柔らかな美
声が会場の隅々にひたひたと行き渡るようなメンデルスゾーンの「歌の翼に」
から、CDに録音するほど好んでいる、珍しいマイヤベーアの歌曲も素晴らしい
もの。しかし本領はやはり近代歌曲でしょう。ツェムリンスキーのとろけてし
まいそうな世紀末美にまみれた「茶色いびいどろの靴をはいて」、若々しい抒
情性がハンプソンにピタリのベルクの初期歌曲集、これまた絶品のシェーンベ
ルクの作品2の2曲、そしてお得意のマーラー、とくに「私はやわらかな香りを
かいだ」の吸い込まれてしまいそうなソットヴォーチェなど、どれもこれもク
ラクラ来てしまいます。ハンプソン・ファンはもちろん、普段リートはあまり
聞かないという19世紀末音楽マニアにもお勧めです!




<naive>
OP 10001 \1800
J.S.バッハ:
プレリュードとフーガ ト長調BWV 541、ファンタジーとフーガ ト短調BWV542、
プレリュードとフーガ ホ短調BWV548、トッカータ、
アダージョとフーガ ハ長調BWV 564、フーガ ト長調BWV577、
フーガ ハ短調BWV575、カンツォーナ ニ短調BWV588、
「われは神より離れまじ」BWB658、「われらの主イエスキリスト、
ヨルダンの川に来れり」BWV684
グンナー・イーデンスタム(オルガン)
イーデンスタムはスウェーデン出身のオルガンの名手。シャルトル大聖堂のオ
ルガンコンクールでも優勝しています。バッハのオルガンの名曲ばかりを集め
たもの。足鍵盤にも技巧を凝らした曲、絶え間なく動く16分音符がちりばめら
れている曲など、イーデンスタムの名手ぶりが存分に味わえます。10月下旬に
来日も予定されています。

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