1人だけど独りじゃない
私は1人でいることが多い。例えば今月2月、昨日(11日)までの11日間で、私が会って話をした人とその回数は、近所の先輩農夫Nさんと2回、同じく先輩農夫Sさんと1回、友人Oの店へ行って彼と1回だけ。その4回を足して2時間も無い。電話もほとんど無い。従姉Kと1回、甥Tと1回、その2回で1分も話していない。
あんまりしゃべらないとその内言葉を忘れ、声帯が退化して、しゃべり方も忘れてしまうのではないかと思わぬでもないが、ラジオをよく聞いているし、文章もよく書いているので言葉を忘れるってことはなかろう。だがしかし、発生の仕方を、あるいはしゃべり方を忘れ、すぐに声が出ないということになる可能性はあるかもしれない。
家では100%に近く1人、畑でもほぼ1人で、その内しゃべり方を忘れてしまうかもしれない私は、ブログ記事の中でしばしば「私は独りである」といった内容のことを書いていた。が、しかし、今回気付いた。よーく考えると私は1人かもしれないが、独りではないことに。・・・これについては別途述べることにして、ここは蛾の紹介。
ヒトリモドキガ科という蛾の1群がいる。ガジ丸HPでもこれまでにキイロヒトリモドキ、シロスジヒトリモドキを紹介している。今回紹介するイチジクヒトリモドキも含め、私が彼らを見つけた時、彼らは1人(匹)であった。ということで、ヒトリという文字から、生活のほとんどを1人でいる私は「独り」を連想し、ヒトリガも孤独な蛾なのかとつい思ってしまった。が、ヒトリモドキのヒトリは独りでは無く、灯という意味。
ちなみに、彼らが孤独なのかどうかは文献にも説明がなく、不明。私が孤独なのかどうかについては、一人であっても、けして独りでは無いと、重ねて言っておこう。
イチジクヒトリモドキ(無花果灯擬き):鱗翅目の昆虫
ヒトリモドキガ科 沖縄島、石垣島、南大東島、台湾、インドに分布 方言名:ハベル
名前の由来、資料が無く正確には不明だが、ヒトリモドキはヒトリガ科に見た目が似ているからで、灯擬き、イチジクは本種の食草がイチジク属の植物であることからだと思われる。ちなみに、ヒトリは独りでは無く灯、灯火に集まるからきている。
時に多く見られ、時に見えないこともあり、「土着か渡り昆虫なのかまだ不明である」とのこと。私が見たのは2008年8月の午後、宜野湾市にある嘉数高台公園で。その時以来お目にかかっていない。大きめの蛾なので見逃すことはないと思う。
前翅長26ミリ内外。『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「灯火にも飛来する」とあり、「にも」が意味するところを考えれば、昼間も活動しているものと思われる。食草は前述した通りイチジク属の植物、ガジュマル、イヌビワなどその属の植物は沖縄に多くある。
成虫
成虫上から
記:ガジ丸 2016.2.12 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
『いちむし』アクアコーラル企画発行