ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

バンシルー

2011年03月25日 | 飲食:果物・菓子

 道端の果物

 植物としては既に沖縄の植物『バンジロウ』で紹介済み。バンジロウは和名で、バンシルーはウチナーグチ。その中で、「一般にイシ(石)バンシルーとミジ(水)バンシルーとに分けられ、イシバンシルーの方が甘くて美味しい。ミジバンシルーは名前を聞くと美味しそうだが、"水"は"みずみずしい"のでは無く、"みずっぽい"ということ。」と書いたが、実は私のその記憶、とても遠い。子供の頃(小学校高学年)の記憶でしかない。以来、バンシルーを食った経験は少ない。少なくともここ10年は食べていない。

 今週の日曜日(17日)、鹿児島から遊びにやって来た友人Nとヤンバルを回った。ヤンバルには駅の道がいくつもあって、その内の3軒を回った。道の駅には当地の農産物が売られている。あまり有名でない道の駅の方がそれらは安かった。大きな人参が4個で、ナーベーラーが4本で、タマネギが3個で、そして、那覇では400円近い大ぶりのモーウイなどがどれも100円で売られていた。
 ある道の駅でパイナップルが150円(那覇ではその倍)だったので買った。その傍にバンシルーがあった。Nが珍しがって赤いのと白いのをそれぞれ1袋ずつ買った。1袋には直径7、8センチくらい のバンシルーがそれぞれ6個ずつ入っていた。それを半分ずつ分けてもらう。家に持ち帰って2日後に食った。昔の、香りが良くてちょっと甘いが、小さな種がいっぱいあって食べ難い果物というイメージは、「小さな種がいっぱいあって食べ難い」は当たっていたが、「香りが良くてちょっと甘い」は違っていた。香りが弱いのである。甘味も全然足りないのである。「何じゃこりゃあ」であった。

 まあ、冷静に考えれば、まだ熟度が足りないのであろう。カニステルなどと同様に、ちょっと握ってみて少し柔らかさがあり、表面から香りが漂ってくる 頃が食べ頃なのであろう。それにはまだちょっと早かったみたいである。
 ちなみに、道の駅でパイナップルとバンシルーを買い、車へ向かう途中、隣の店を覗いたら、そこではパイナップルが100円だった。しまった!と思ったが、後の祭り。
      
      
 バンジロウ(グァバ)
 フトモモ科の常緑高木。原産地は熱帯アメリカ。
 バンジロウよりもグァバという名が有名だが、沖縄ではバンシルーがもっと有名。
 いろいろな品種があるらしい。イシバンシルー、ミジバンシルーがどのような品種名なのかまでは調べていない。ストロベリーグヮバなんて名前が美味しそうで、食べても美味しい品種もある。品種によって異なるが、収穫期は概ね8月から9月。
 →植物としてのバンジロウ

 記:ガジ丸 2006.9.21 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行