ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

バカなアイコー

2016年06月10日 | 通信-政治・経済

 私の畑ナッピバルにはたくさんの種類の動物が生きている。「そんないっぱい知ってるんだ、すごいなぁ」と思われたいので、私の知識をひけらかすと、
 チョウの類、アオスジアゲハ、シロオビアゲハ、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウスキシロチョウ、ツマベニチョウ、オオゴマダラ、カバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ツマグロヒョウモン、アカタテハ、アオタテハモドキ、ルリタテハ、タテハモドキ、リュウキュウミスジ、イシガケチョウ、バナナセセリ、クロボシセセリ、オオシロモンセセリ、リュウキュウヒメジャノメ、ウスイロコノマチョウ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミなどの名前が私の脳味噌から出てくる。
 ガの類、・・・は止めよう。甲虫の類、セミの類、カメムシの類、トンボの類、バッタの類なども止めておこう。それらの名前を書いているだけで頁が埋まってしまう。

 アイコーとはアリの沖縄語。正式にはアイと言い、アイコーはその幼児語。幼児語だけど普段耳にするのは老若男女問わずアイコーと言うのをよく聞く。私の畑にアイコーの類は、私の知識をひけらかすと3種いる。「たった3種かい!」と突っ込まれそうだが、元々アリと名が付く昆虫は少ない。アリはハチの類に含まれる。ハチの類となると、キアシナガバチ、ミツバチ、クマバチ・・・止めておこう。私の知識では18種ほどだ。
 アリと名が付く私が知っている3種とは、アシナガキアリ、イエヒメアリ、クロヒメアリの3種、この内、イエヒメアリはサシアイと特に名付けられてウチナーンチュから嫌われている。アシナガキアリの体長は3ミリ内外、クロヒメアリの体長は2ミリ内外、イエヒメアリは小さい、文献にその体長の記載はないが、私の見た目で体長1ミリほど。この小さい奴が、靴下にシャツに入り込み、人の皮膚を咬む、これが非常に痒い。
 「人の皮膚なんて美味くも無かろう、美味いものは他にいくらでもあるじゃないか、なんでわざわざ人の嫌われ者になるんだ?バカなアイコーだ」と思ってしまう。
          

 今週日曜日、沖縄県議会選挙の投開票があった。開票速報を出すラジオの特番は夜9時過ぎからということなので、早寝農夫の私は聞けない。朝のラジオのニュースで、県政与党側が数を増やし過半数を維持したと知る。県政与党側は辺野古新基地建設反対派側だ。その側にいる私も「良かった」という気分になる。それはまあそれでいいのだが、ただ、投票率が前回より微増したとはいえ、50%をちょい超える程度であったことを私はとても残念に思う。もっと多く、特に若い人たちが政治に関心を持って欲しいと願う。
 選挙結果に対する各党各人のコメントもラジオから流れた。「それでも辺野古移設が唯一の解決策」と官房長官は相変わらずであったが、もう1つ、「元米兵の軍属による死体遺棄事件という逆風の中、自民党はよく頑張った」とコメントしたのは沖縄選出の参議院議員。事件が自民党に逆風ということは、二十歳の女性の死は県政与党にとっては順風なの?女性の死は選挙の有利不利の材料なの?と私は憤慨する。事件は沖縄県民全てにとって生きる上で逆風となるものである。党派を超えて相対すべきものだと私は思う。
 しかし、「自民党に逆風」発言は自民党幹事長のコメントにもあった。「人の命より選挙が大事」は政治家の普通の感性のようだ。なお、本題とは関係の無い長い前書きは、参議院選挙が近いので当該議員のヘイトスピーチにならぬよう心を配ったため。
          

 記:2016.6.10 島乃ガジ丸