ホームページやブログの全ての記事、写真などのデータは１個のＵＳＢメモリーに記録しており、家で記事書き、写真整理をやって、週一回金曜日にそのＵＳＢメモリーを持ってインターネット環境にある従姉の亭主の事務所へ行き、ホームページもブログもアップしている。よって、そのＵＳＢメモリーは私にとってとても大事。失くしたりしないよう気をつけているが、万一のことも考えて月に１回はバックアップを取っている。
バックアップは概ね月初めにやっていて、データはパソコン本体と外付けハードディスクの両方に入れている。先週金曜日、その日のアップを終えて夜、バックアップをしようと思ったが、「明日できることは明日やってもいい」性格の私は「明日は昼から結婚披露宴だ、午前中は時間が空くだろう」と予想し、バックアップ作業は翌日に延期。
その翌日土曜日、ネットで調べたいことがあったので、ＵＳＢメモリーをズボンのポケットに入れて、先ずは畑へ行く。朝の涼しい内に少しでも畑作業を進めておこうという真面目な農夫は、その時既に、「ＵＳＢメモリーをバックアップしなきゃ」についてはすっかり忘れている。その日は、まだ朝７時から８時過ぎという時間帯であったのに太陽がガンガン照りつけて暑かった、とても暑くて、びっしょり汗をかいてしまった。
そこからネット作業のため従姉の亭主の事務所へ行く。ちなみに、大事なＵＳＢメモリーをズボンのポケットに入れて移動するなんてことは、普通は無い。いつもならリュック（最近はデイバッグというのか？）の所定の場所に入れている。ところが、その日はお昼に結婚披露宴があり、リュックの中身の内、カメラなど常時携帯品はショルダーバッグに移していた。なので、リュックを持たずに出かけた、リュックを持たないので所定の場所が無い、なので、大事なＵＳＢメモリーはズボンのポケットとなった。
１時間ほどでネット作業を終え、１０時頃には家に戻る。その日は洗濯の日（３日に１回）だったので洗濯をする。汗に濡れているＴシャツとズボンも洗濯機の中へ入れる。シャワーを浴びる前に、さっき調べたことを確認しようとパソコンの電源を入れる。ところが、さっき調べたデータを記録したＵＳＢメモリーが無い・・・で、気付く。
「しまった！メモリーがズボンに入ったままだ」と、洗濯機を緊急停止し、メモリーを慌てて取り出す。「今月はまだバックアップしてないぞ、データが消えていたらエライこっちゃ」と気分が暗くなる。調べると、前回のバックアップは５月初めではなく４月初めであった。５月初めのバックアップも私は怠けていたようだ。エライこっちゃ！
洗濯機からメモリーを慌てて取り出したが、しかし、そこから私は慌てない。メモリーが大丈夫かどうかすぐに試すことはせず、メモリーの表の水を拭きとってそのまま放置した。後で試して大丈夫だったら大きな喜びとなる。今試して大丈夫でなかったら暗い気分のまま結婚披露宴に出席しなければならない。「おそらく大丈夫であろう」という楽観的気分でいた方が楽しい。喜びも悲しみも後回しにするわけだ、それが私の計算。
その日の披露宴にはパソコンに詳しい同級生のＫも来た。彼に「どうしたらいい？」と訊くと、「すぐに試さなかったのは正解、少しでも濡れているとショートする可能性がある。２、３日乾かしておけ」との助言。そして、２日半が過ぎた月曜日の夕方、洗濯機から救い出されたＵＳＢメモリーをパソコンに繋いだ。結果・・・鼻歌でも歌おうか。
記：2016.6.10 島乃ガジ丸