「たまには沖縄島も襲ってみるか」とばかりに急カーブをきって沖縄島に向かっている台風24号、今朝(さっき)の天気図を見ると、明後日(土曜日)の朝には沖縄島へ最接近し、沖縄島を暴風圏に巻き込む進路予想となっている。今日このあと、最新の天気予報を見て、畑(既に手放しているが)の台風対策手伝いへ行き、帰ったら住まいの台風対策をし、場合によっては沖縄県知事選、宜野湾市長選の期日前投票へも行く。やってくる24号が強烈で停電、断水になった場合のための用意もしておくつもり。
熊本で大きな地震があり、大阪で大きな地震があり、北海道でも大きな地震があり、超強力巨大台風があったりで、自然災害の恐ろしさを身近に感じる今日この頃、私の危機管理は大丈夫かと顧みる。衣食住のあれこれ、電気水道がなくても生きていけるかと。
前にも何かの記事で書いたが、
予め(1日~2日前でも)災害がやってくると知っていれば、電池のストックを増やしておく、持っている水筒に飲み水を入れ、風呂桶に水を溜め、水缶にもトイレ用水を溜めておく、火を使わない食い物(缶詰など)を買い足しておく、などといった用意もできるのだが、台風の場合はそういうこともできるが、地震は前触れ無く急にやってくる。
電気水道が無くても雨風凌げる場所があれば眠ることはできる。服があれば着ることは容易。食は、私1人なら現有の食料で少なくとも1週間は大丈夫だと思う。その後も、たとえ急な災害があっても畑をやっていた頃は食い物に不安は無かった。畑のどこかには常に芋(さつまいも)が、掘れば出てきた。しかし、畑を手放した今は不安。
畑を始めた頃、野山の食い物についても調べていた。調べていたのだが、「調べた」という言葉の使い方が当たっているのか少し不安になるほど、今改めて思い返してみると、かつて調べたことの多くを忘れている。覚えているものは・・・、
果実ではナンデーシー(シマグワの実)、バンジロウ、フトモモ、ヤマモモなど、
葉っぱでは、オオタニワタリ、ツルナ、ハマボウフウ、ヨモギなど。
今回、改めて調べてみると、野山の食えるものは多くあった。ではあるが、火を通さなければ食えないものは火を熾すことから始めなければならず、ライターなどがあればいいが、原始時代のように木材を擦り合わせて摩擦熱でということになると面倒だし、火を熾すことができなければ食物を見つけても腹の足しにはならないということになる。
なので、食い物を求めて野山を彷徨い歩いている時、生で食えるものはありがたい。ということで『野山の食い物』については、先ずは「その1」として、沖縄の野山で生食できるもの、特に果実を中心に調べて紹介してみようと思う。
アデク 結実期は10~12月。甘みがあり生食できる。紫褐色に熟す。
イヌマキ 暗紫紅色に熟した果托が甘く食用。種子は食えない。
オオイタビ 結実期は冬~春。雌株の果実は甘く生食できる。濃紫色に熟す。
カイエンナット(パキラ) 結実期は8~10月。種子を生か、焼いてナッツとして。
カキ 御存じのカキ、結実期は10月。赤く熟した果実は言うまでも無く美味しい。
キーモモ(モモ) 結実期は6~7月。甘みが少なく酸味が多いが生食できる。
グヮバ 収穫期は概ね8~9月。品種が多くあるが概ね芳香があり、生食できる。
シマグワ 結実期は4~5月。熟すると甘酸っぱく美味。黒紫色に熟す。
シャリンバイ 結実期は9~10月。甘みがあり生食できる。黒褐色に熟す。
テンニンカ 結実期は夏。甘みのある果実は生食できる。黒紫色に熟す。
テンノウメ 結実期は10~11月。甘みがあり生食できる。黒紫色に熟す。
ノボタン 結実期は冬。紫色に熟した果実は甘みがあり生食できる。
ハマベブドウ 結実期は秋。赤紫色に熟した果実は食用になる。
ヒカンザクラ 結実期は3~4月。濃赤色に熟した果実は生食できるが果実酒に向く。
フトモモ 結実期は6~7月。甘く香りがあるが、汁液が少ない。帯黄色に熟す。
ヤマモモ 結実期は6~7月。甘酸っぱく生食できる。赤色に熟す。
ノイチゴの類に、
ナワシロイチゴ 結実期は初夏。実は濃赤色で、酸味があり食べられる。
ホウロクイチゴ 結実期は4~6月。赤く熟した果実は美味しい。
リュウキュウバライチゴ 結実期は3~4月。赤紫色に熟した果実は美味。
野山にあるかどうか、少なくとも自生は無いだろうが、大きな公園へ行けばその果実が食べられる植物も、上記を含めいろいろある。前回も紹介したが、生食できる果実として末吉公園にはユーカリフトモモ、ココヤシ、ナツメヤシなどがあった。
野山にどんな食物があるか、生で食える物はどれか、火を通せば食える物はどれかなどが分かっていれば、将来(私の世代はもうこの世にいなくても)食料難になった時、今の子供たちが、あるいは、その子供達の子や孫が野山の食物で助かるかもしれない。
記:2018.9.27 ガジ丸 →沖縄の飲食目次