ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

土方がまだ増し

2017年03月24日 | 通信-社会・生活

 3月4日(土曜日)、友人のK子から「アルバイトしない?」と電話。彼女の妹I子が介護施設を経営していて、K子も、K子とI子の姉Hさんも、K子の娘A嬢もその施設の職員として働いている。男の職員が1人辞めたため男手が足りなくなったとのこと。
 5、6年前にもそこで3日間のバイトをしたことがある。たったの3日間で介護の仕事は大変難儀なものであると感想を持ち、大雑把な性格の私には細かい気遣いを必要とする介護の仕事は向かないと判断し、もう2度とやることはないと決めていた。しかし、「お願い」と頼まれたら簡単には断れない。「介護の作業はしなくていいから、年寄り達の送り迎えをする車の運転だけでいいから」とのことだったので、渋々応諾した。
 介護の仕事はきつい割には賃金が安いので成り手が少なく、雇ってもすぐに辞める人が多いと聞いている。職員達の仕事ぶりを見ていると、大変であることがよく解る。

 介護を要する老人は増えているのに、それに比して介護現場で働く人の数は増えていないとも聞いている。特に男の成り手が少ないようだ。それも若い男が少ない。
 その施設には責任者I子を含め、また、パートタイムの人も含め23人(調理担当の3人と送迎担当の私を除く)の相談員、看護師、及び介護担当職員がいる。23人いる中で男はたったの1人、しかも彼は週に2日出勤のパート。60代と彼も若くはない。
 職員のオバサン(差別用語ではない、その年頃の女性)の1人に訊いた。
 「若い男は正職員として居着かないの?」
 「いないねぇ、来てもすぐに辞めるねぇ」とのこと。細かい気遣いの要る仕事は男には不向きなのかもしれない。確かに、私がもしも若くて、失業していて、金を稼がなければ生きていけない状況にいて仕事を求めていても、介護よりは土方を選ぶ。土方は、肉体的には辛い作業かもしれないが精神的には楽だ。肉体的疲れは酒飲んで癒す。
     
     

 その施設の責任者であるI子は真面目である。彼女の為にもどうにかならないかと私なりに考えてみた。そして、効果があるかどうか不明だが、1つ閃いた。
 22人いる女性職員の中には若い(アラサーくらい)人も数人いる。可愛い子もいる。アラサー以上の人でも魅力的な人がいる。で、私は思った。1人若い男、若く無くても40代くらいまでの男が職員として入ってきたら、女性全員で彼をチヤホヤしたらどうだろうか。男は女性からチヤホヤされたら嬉しい、幸せを感じる。幸せを感じていたら辛い仕事でも耐えられるに違いない。チヤホヤしたら長く居着くかもしれない。
 なんていうことを、「アラサー以上の人でも魅力的な人」の内の1人であるAさんに提案すると、「意味ワカンナイ」と一笑。その一笑が、「何で女が男をチヤホヤするのよ、逆でしょう」という意味なのか、「仕事でしょ、何でチヤホヤされないとできないの」という意味なのか、私は判断に迷ったが、いずれにせよ「バッカじゃないの」、「冗談言ってるんじゃないよ」が私に対する言外の返事であるとは判断できた。

 団塊の世代の人達がやがて介護を要することになるであろう。若者の数は減って行く、介護職員が絶対的に不足する。「どうするんだろうこの国は」と、近い将来介護される側となる後期オジサンの私は思ってしまった。私は、できればピンコロでありたい。
     

 記:2017.3.24 島乃ガジ丸


ミシシッピアカミミガメ

2017年03月24日 | 動物:両性・爬虫類

 俺みたいな奴

 運転嫌いの私が今、介護施設でのご老人方の送迎というバイトをやり、朝夕の家から介護施設までの往復、昼間の介護施設から畑までの往復、ご老人方の送迎も含めて計約2時間も車を運転している。通常は家と畑の行き帰り、往復で5分ほどの運転で済んでいる。毎週金曜日はこのガジ丸HPアップするために往復30分ほど追加されるが、スーパーへ買い物等も含め、通常なら車の運転は週に2時間ほどで済んでいるはず。
 車の運転をなるべくしないようにしているのは5、6年前から。運転が嫌いなこともあるが、なるべくガソリンを使わないようにという地球に優しいという気分もある。ということで、畑を始めた頃(2012年秋)になると、畑の近くに引っ越して歩いて畑への往復ができるようアパート探しもし、去年やっと引っ越すことができた。

 去年(2016年)2月、久々に遠出をした。それ以降、片道30分以上費やす遠出はしたことはない。去年2月の遠出は読谷村、座喜味城公園を散策し、長浜ダム公園を散策した。長浜ダムではカワセミの飛ぶ姿を数回見て、それだけで満足。
 長浜ダムから海へ向かう道沿いに小さな川が流れている。川面を眺めながらその道を歩いていると、小さなカメが上流に向かってゆっくりコツコツ泳いでいた。コツコツ泳ぐ姿をしばらく眺めていたら、「そうだな、コツコツでいいよな、いつかどこかへ辿り着くよな」と、毎日コツコツ畑仕事をしている自分のことを思い出し、「俺みたいな奴だ」と思った。写真を撮って後日調べるとミシシッピアカミミガメという名のカメ。

 
 ミシシッピアカミミガメ(Mississippi赤耳亀)
 カメ目ヌマガメ科の爬虫類 原産はアメリカ合衆国南部 方言名:カーミ
 名前の由来は資料がなく正確には不明だが、ミシシッピはアメリカ合衆国南部が原産でミシシッピ川に多く棲息しているからであろう。アカミミについては『沖縄の生きものたち』に「側頭部には赤い斑紋がある」とあり、それに由来すると思われる。
 甲長最大雄24センチ、雌28センチ。仔亀は濃い緑色をしていて、縁日などでミドリガメという名前で売られているもの。ペットとして飼われたものが野生化し世界各地に広がる。国内では北海道以南~九州に分布し、沖縄では沖縄島と宮古島に分布。
 河川の流れの緩やかな所や湖沼に生息する。雑食性。
 
 宜野湾市民図書館で飼われている。


 記:2017.3.13 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『ポケット図鑑日本の爬虫両生類157』大谷勉著、株式会社文一総合出版