ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

晴耕雨パソコン

2010年11月12日 | 通信-その他・雑感

 長引く建設業不況で、私の勤める会社は仕事が減り、変則雇用(日給制正社員)の私は時短となって、去年(2009年)8月から週休4日となった。金は無いけど時間はある身分となったので、翌9月から土地を借りて(地代は只だが)、自給自足を目指して農作業を始めた。今年3月から時短はさらに進んで週休5日となり、「金が無いなら食い物を作ればいいのだ、よっしゃ、本格的に畑をやるぞ!」と決意した、のだが、
 翌4月に父が動けなくなって、入院して、葬式があって、アパートに白蟻が発生して、実家へ一時避難の引っ越し作業、住む人のいなくなった実家の掃除、物の整理、その後修理の終わったアパートへ2度目の引っ越し作業、そして、相続手続きにも難渋(まだ終わっていない)して煩雑多忙が続き、畑仕事をやっている余裕がなかった。

 食っていけるか不安な経済状況にある私は、食物を得る畑仕事が日常生活の「やるべきこと」の上位に来る。遠方の友が訪ねてきてくれての飲み食いはそれより上になるが、いつも会っている近方の友に「新都心に昼ごはん食べに行くけど、一緒にどう?」と誘われたら、断る。休みの日に、美女にデートに誘われても、それが晴れた日の昼間であったならば、断る。もっとも、美女がデートに誘うことはないので、これは要らぬ心配だ。
 日常生活の「やるべきこと」の上位に来る畑仕事だが、6月に一度草抜き作業をやって以降は放ったらかしであった。畑は荒れてしまっていた。上述のように多忙であったことの他に、今年は雨が多かったということも畑に入れなかった理由の一つであった。その日が雨ということだけでなく、その日晴れていても前日まで雨だった場合は、畑がぬかるんでいて作業ができない。8月まではそんなことが続いていた。
 9月になってやっと晴れる日が多くなって、9月は5回、畑の草抜き作業を行った。9月といえど、沖縄の太陽は鬼のように暑い、1日2時間でバテていた。なので、作業時間は合計10時間にしかならない。10時間では荒れ果てた畑の草抜きは終わらない。10月も草抜き作業が続き、10月末になって、除草作業もやっと終わりそうになった。ところが、相続手続きに問題が生じて、今なお、畑は草抜き作業の中途のまま。

 最近ちょっと(とてもでは無いのがとても残念だが)親しくさせて貰っている美女のSさんは、とても美女なので、飲みに行ったり食べに行ったりした時に、自分でお金を支払う経験はあまり無いと思われる。のであるが、私と私の友人達(Sさんと二人っきりで飲み食いに行ったことは無い)と飲み食いした場合は割り勘となる。「Sさんはいいよ、俺がその分払うよ」なんて言えた筋合いでもないのだが、できれば言いたい。できれば言いたいのだが、言えない。私の経済事情から「できない」のである。
 でも、まあ、そんなことはいいのだ。金は水が流れるが如く、高いところから低いところに流れればいいのだ。「金が無い」のは私の個性ということにして貰って、その上でそれなりの付き合いをしていただければ十分というもの。
 私には私の目指す生き方がある。晴耕雨読ならぬ晴耕雨パソコン。晴れた日には畑を耕し、雨の日にはパソコンに向かいガジ丸HPの記事を書いたりすること。将来、それも数年後という近い将来、それを実現させたいと望んでいる。たまに友が訪ねてきてくれたら言うこと無し。美女が訪ねてきてくれたら果報というもの。高望みはしない。
          
          

 記:2010.11.12 島乃ガジ丸


ソーメン生活

2010年11月12日 | 通信-社会・生活

 一年忌とか三年忌とかに包むお金も香典と言うのかどうか知らないが、まあ、そうだとして、その時お返しに頂くものを香典返しということにしておく。
  その香典返しに、沖縄ではソーメンを頂くことがある。その場合に頂くソーメンはだいたい1袋5束ほどのもの。昨年、法事がいくつかあって、そのいくつかの内、3件で5束のソーメンを頂いた。今年の初めには、「お歳暮で貰ったソーメンがあるから持って行けよ。」と父に言われ、20束入りのソーメンを実家から持ち帰った。
 実家からソーメンを持ち帰るのは、お歳暮かお中元の後、年に1回くらいはある。そんなこんなで、私はソーメンをスーパーなどで買った記憶が無い。買わなくても一人住まいのアパートにはソーメンがいつでもあり、時には大量にある。

 父が死んで、住む人のいなくなった実家の掃除、整理をしている際、台所にあった消費期限切れ、あるいは賞味期限切れの食い物を処分した。消費期限切れ、あるいは賞味期限切れで無いものは持ち帰った。持ち帰った物の中に、封が開けられ、3束は使われ、17束が残されたソーメンもあった。箱には賞味期限2010年9月とあった。時は既に9月のなかば、「しばらくは毎日ソーメンだな」と覚悟する。
 その時、私の部屋には15束入りの未開封の箱1つ、法事で貰った5束入りの袋1つのソーメンがあり、さらに、実家にはもう1箱(たぶん15束入り)のソーメンがある。というわけで、「しばらくソーメンだな」の「しばらく」はきっと長期になる。
          

 私の、私が良しとしている食生活は、週16食(5日間は1日2食なので)の内、4食が玄米、5食が酒と肴、4~5食が芋、2~3食がパンまたは麺類なのだが、実家にはソーメンの他、大量(5キロ)の白米も残されていて、それも持ち帰り食べている。で、9月以降は玄米食ができず、そして、ソーメンのお陰で芋食もできずにいる。
  芋の代わりのソーメン、週に6~7食のソーメン、ソーミン汁やソーミンチャンプルーの塩味、醤油味、味噌味の他、冷し中華風、スパゲッティーサラダ風などといろいろ工夫して食っているが、さすがに飽きる。2週目が終わったところで飽きた。
 同じ麺類だが、カップ麺のラーメンとか蕎麦とか、冷凍のうどんとか、沖縄ソバとかスパゲッティーとかを間に入れる。でも、そのうち麺類に飽きてしまい、パンとかヒラヤーチー(お好み焼きのごく薄いもの)とかを間に入れる。そんなこんなでも、週に2、3食はソーメンを食べていたので、10月15日には実家から持ち帰った賞味期限が9月の17束を食い終えた。「やっと終わった」という思いがした。

 それでもなお、ソーメン生活は続いている。15束入りの箱を開け、週に2、3食は食っている。ソーメンや白米が面倒なのは、それらが副食(オカズ)を要するというところだ。玄米や蕎麦(蕎麦粉10割とか8割なら)は、副食が無くてもビタミンやらミネラルは概ね足りる。白米やソーメンだけでは生きるに必要な栄養が不足する。
 最近、肩凝りが酷くなった時期があったが、それを私は酒のせいにしていたのだが、もしかしたら、ソーメン生活のせいかもしれない。元より少食なので、白米やソーメンを主食にしていたら、ビタミンやらミネラルが足りなくなるのかもしれない。
          

 記:2010.11.12 島乃ガジ丸