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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

コムギ

2019年07月01日 | 草木:野菜

 沖縄には田んぼが少ない。田んぼというと、稲作よりも芋(タイモ)の方が多いんじゃないかと思う。田んぼが少ないので当然ながら沖縄産米は少ない。そして、沖縄産小麦はもっと少ない。米は水を引かないといけないので考えになかったが、小麦は作ってみたいと思っていた。もちろん、腰が元気で畑仕事をバリバリやっていた頃の話。
 人生の最終章はこうなるであろうという私の予定では、芋(サツマイモ)を基本の主食とし、小麦も少々栽培し、収穫したら粉にして、練って、ウドンにして、春(収穫は4月頃)のご馳走にしよう、ヒラヤーチー(沖縄風お好み焼き)も作って食べよう。などと妄想していた。腰が元気だった頃の暢気な素人農夫の夢であった。
 
 沖縄産小麦は下に書いているように沖縄での栽培面積は1960年がピークだったようで、1983年頃には「ほとんど栽培されていない」状況だったらしい。私は、デジカメで植物動物をパチパチ撮るように前だから、たぶん20年程前、2000年頃に小麦畑を見ている。場所は沖縄島本部町の瀬底島だったと覚えている。営利栽培しているというほどの規模ではなく、他の農作物をやりながらの片手間といった程度の面積。
 それから10数年を経た2016年4月、同じく片手間といった程度の面積(私の目分量で約100坪)の麦畑を見つけた。その時ちょうど刈入れ時のようで、主らしき男性が作業をしていた。厚かましい私はすぐに彼に声を掛ける。
 「それ小麦ですか?」
 「はい、そうです。」
 「売り物ですか?」
 「いえ、ほとんど自家消費ですね。」とのことであった。沖縄産米はスーパーや八百屋で見かけるが、沖縄産麦はそういえば見たことが無い。
 
 コムギ(小麦):穀物
 イネ科の一年草 世界の多くに分布 方言名:ンナムギ
 名前の由来は資料が無く不明。小麦という漢字表記は広辞苑にあった。
 形態的形質の違いで一粒系、二粒系、普通系の3つに大別される。世界の栽培品種の90%以上は普通系の「パンコムギ」であるとのこと。
 粒質にも違いがあり、ガラス質、粉状質、中間質とがあり、ガラス質は製パン用に、粉状質は麺類にそれぞれ適している。ガラス質コムギは高温多雨を嫌うため、日本では粉状質小麦が主に栽培され、ガラス質コムギは北海道で栽培されているとのこと。
 種子は、味噌や醤油などの原料になり、小麦粉にしてパンや麺類に加工し主食となるほか、菓子にもなる。茎は麦藁細工、家畜の飼料などに利用される。
 以上の情報は概ね『沖縄大百科事典』によるが、さらに「沖縄では1960年に1000ヘクタールの栽培面積があったが年々減少し、現在はほとんど栽培されていない」と書かれてある。のこと。『沖縄大百科事典』は1983年の発行、それから40年近く経って現在はどうかと言うと、県のデータによると、「ほとんど栽培されていない」は2006年から増え始め2016年には25ヘクタールを超えている。
 
 穂

 記:島乃ガジ丸 2019.6.26 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行
 『ネイチャーガイド 琉球の樹木』大川智史・林将之著、株式会社文一総合出版発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『沖縄食材図鑑』田崎聡著、有限会社楽園計画発行
 『自分で採れる薬になる植物図鑑』増田和夫監修、柏書房株式会社発行
 『家庭で使える薬用植物大図鑑』田中孝治著、社団法人家の光協会発行


ヤクヨウサルビア

2019年06月05日 | 草木:野菜

 薬草に興味を持って勉強を始めたのは去年の6月で、早や1年となってしまった。その後、世話になっている薬草研究家のHさんに頼まれて、薬草普及会なるものの1員となってしまったのは今年4月、それまでは100の内3つ4つも覚えていればいいやという緩い心構えで勉強していたのを、「いかん、生半可な知識では薬草は扱えないぞ」ということで、心を入れ替えて怠け者なりの熱心さで薬草の勉強をやっている。
 勉強しているのは伝統的な沖縄の薬草が中心だが、近年入ってきたものも範囲に入れるようにした。そして、「種類が多すぎて面倒」と避けていたハーブの類も勉強している。心を入れ替えて取り組んでも「種類が多すぎて面倒」はやはり変わらず面倒。何しろハーブは見た目が似ていて名前も似ている。何とかサルビア、何とかセージ、何とかラベンダーがいくつもあり、ラベンダー何とかなんてのもある。「わけ判らん!」となる。

 今回紹介するヤクヨウサルビアは、シソ科イヌハッカ亜科ハッカ連アキギリ属(サルビア属)に属する植物。一般にはセージと呼ばれている。ソーセージのセージ。セージに和名はないかと調べたらヤクヨウサルビアとあった。学名はSalvia offinalis。
 薬効が高く、サルビア属なのでヤクヨウ(薬用)サルビアという名前だが、サルビアとはよく耳にする名前。よく耳にもしよく目にもする植物。学校や公園の花壇草花でよく見かけるサルビアである。これはSalvia splendens という学名で、同じくシソ科イヌハッカ亜科アキギリ属(サルビア属)の1種。和名はヒゴロモソウ(緋衣草)という。
 セージと名の付くものは、私が写真に収めたものだけでも他にチェリーセージ、ディスクロールセージ、メキシカンセージ、ラベンダーセージというのがある。それぞれどういう植物であるのかは今調査中。・・・調べるのは難しくはないが、・・・頭痛ぇ。
 
 ヤクヨウサルビア(薬用salvia):薬草
 シソ科の常緑宿根草 地中海原産 方言名:なし
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、本種はシソ科アキギリ属(サルビア属)の1種で花壇草花でよく見るサルビアの仲間。数あるサルビアの仲間でも本種には薬効があることからヤクヨウサルビアと名付けられたと思われる。
 セージと呼ばれる種も多くあるが、ハーブとして使われるセージはコモンセージと呼ばれるもので、学名はSalvia offinalis。花は穂状に着き紫色、開花期は初夏~夏。コモンセージはCommon sageと書き英名。これの和名がヤクヨウサルビアとなる。
 花壇草花でよく見かけるサルビアは、Salvia splendens という学名で、シソ科イヌハッカ亜科アキギリ属(サルビア属)の1種。和名はヒゴロモソウ(緋衣草)という。
 本種はヤクヨウの名の通り薬効があり、摂取法や薬効など私が調べた限りでは、葉を陰干し乾燥させ紅茶に混ぜるなどして飲む。健胃の効果がある。
 また、料理に使われ、おもに肉料理の臭み消しとしても利用される。ソーセージのセージはこのセージの意。乾燥させ粉末にしたものが香りが強いので料理向き。
 →ヒゴロモソウ(サルビア)

 記:島乃ガジ丸 2019.6.2 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行


フジマメ

2019年05月20日 | 草木:野菜

 風は涼しく日差し穏やかな4月のある日、県営運動公園へ散策に出かけた。その時出会った海人(ウミンチュ=漁師)らしき男性に、先週紹介した沖縄の薬草「セッコツソウ」の存在を教えてもらい、「腰痛に効く」と教えてもらい、その生息場所を教えてもらい、一緒にその場所へ行って、実物を見せてもらい、収穫したものを分けてもらった。

 それから数日後、頂いたセッコツソウを干してお茶にする準備を終え、セッコツソウが何者かも調べ終わっていたある日の事、薬草研究家のH爺様から電話があった。
 「名刺ができた。今、あんたの家の前まで来ている、会える?」と。「名刺?・・・って何だ?」と思いつつ会う。名刺って、前にHさんが話していた「薬草を普及させる組織を作って・・・云々」の組織の名刺であった。自身のと私のを作ってあった。「あの話、本気だったんだ。何という元気な83歳。今後、老人クラブを回って薬草の話をするつもりなんだ。」と、明日に向かって走ろうとする83歳に驚き、感心する。

 それはともかく、その時、Hさんに数日前の漁師のこと、彼からセッコツソウという薬草のことを教わったことを話する。Hさんは興味を持った。ということで、それから数日後の4月26日、Hさんを家に迎えに行って車に乗せ、セッコツソウが自生している県営運動公園へ案内する。公園を散策し、セッコツソウを見せ、家まで送る。

 その2時間ほどの行程、Hさんはいつものリュックの他に袋を1つ荷物にしていた。帰り道の車内で「今日のお礼と言っちゃあ何だが、」と言って、袋の中身を出した。1冊の本、いかにも平和運動家らしいその類の本。それと、キヌサヤに似た野菜。完熟したらしき莢、まだ未熟の莢。「これ食べてみて、完熟したものは豆として、未熟のものはキヌサヤのように煮たり炒めたり、天ぷらにしたりして美味しいよ」とHさん。
 すぐには思い出せなかったがその野菜を私は知っていた。実はHさんと知り合った10年ほど前、Hさんの家を訪ねた時、その庭のフェンスに絡まっていたのを見ていた。写真を撮って、調べて、それがフジマメという名の野菜であることもその時に知った。
 ただ、名前は知ったがそれが薬草にもなるということは知らなかった。薬草になることを知ったのは、その時フジマメを頂いて「これも薬効があるみたいだよ」とHさんから聞き、薬草の本で確かめてから。消化不良や解毒に効果があるとのこと。
 普段食としてのフジマメは、主に若い莢を利用する。香味があり美味とのこと。熟した種も食用となる。甘煮にして食ってみたが普通の黒豆の甘煮と変わらなかった。
 
 フジマメ(藤豆):果菜・豆類
 マメ科の常緑蔓性一年草 原産は熱帯アフリカ 方言名:ウクマーミ
 名前の由来は「花がフジの花に似るのでこの名」とあった。広辞苑に記載があり、藤豆と漢字表記され「初夏から秋まで淡紫色または白色のフジに似た花を開き、美しい。若い莢さやは香味があり食用。関西地方では本種をインゲンマメと呼ぶ。」とのこと。
 そのフジに似た美しい花について文献には「開花期は7~10月」とあったが、沖縄ではほぼ年中咲いており、したがって、沖縄での収穫期は5月から翌年3月までと長い。上の私の撮った全体写真は1月のもの。開花しており既に実も着いている。
 蔓は巻きつる型で他のものに絡みついて広がる。陽光地を好む。葉はマメ科でよく見る三出複葉。熱帯性の植物なので、倭国より沖縄の気候に向いている。文献には「莢は扁平で長さ3~6センチ」とあったが、私が見たものはどれも長さ10センチ内外あった。そういう品種なのか、気候が向いているから成長が良いのかは不明。
 若い莢をインゲンマメのように食用とし、熟した豆も食用となる。熟した豆は長さ12~13ミリ。黒色で白い筋が目立つ。毒性があり大量摂取は危険ともあった。
 大量摂取は危険だが適量であれば薬にもなる。漢方では消化不良や解毒に効果のある生薬として利用される。生葉を煎じて服用すれば食あたり・魚の中毒に効き、豆果は普段食として食すれば腸病・滋養保健に効くとのこと。
 
 全体図の拡大
 
 フジマメ花と実
  
 記:島乃ガジ丸 2019.5.18 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行


ミツバ

2019年04月15日 | 草木:野菜

 ミツバには思い出がある。ミツバは学校給食や食堂では見ることはなかったが、私の母はたまに使っていた。お吸い物にネギの代わりの香り付けとして使っていた。ミツバは沖縄料理では使わないのであまり見ないのだが、母は子供の頃熊本で暮らしておりそこで覚えたのか、花嫁修業の一環として料理教室へ通いそこで覚えたのか知らないが、たまにだが、例えば正月(新暦の)料理に使っていた。雑煮に入っていたのを覚えている。
 大学進学で東京暮らしをするようになって、ミツバを口にする機会は増えた。料理屋でバイトをした時に、私は釜飯とお茶漬けの担当となり、ミツバを扱う機会も増えた。私に料理を教えてくれた人は物腰の柔らかい先輩で、丁寧に教えてもらった。その先輩、名前は忘れてしまったが、東北の出身だと言っていた。それらしい訛りもあった。

 ミツバに似た植物にセリがある。実は私は、つい最近まで両者の違いが分からず、したがって両者の判別もできなかった。さらに、セリについては食べたことがあるかどうかも記憶にない。今回、ミツバを調べている内にセリとの違いも大雑把に理解できた。セリとミツバが八百屋にあったので、買って見比べた。両者はパっと見は同じ3出複葉だが、ミツバは3つの葉が同じ個所から出ているが、セリは先端の葉と残る2枚の葉が少し離れている。その後、両者を食べて味の違いも比べる。香りはミツバが強いかなと感じた。
 ちなみに、野菜として出回っているミツバは野生のものではなく、概ねは軟白栽培されたものとのこと。軟白とは、日に当てずに柔らかく栽培したもの。
     
 
 ミツバ(三葉):葉菜
 セリ科の多年草 日本の山地に自生する 方言名:ミチバ
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、広辞苑に「三葉」と漢字表記があり、三出複葉なのでミツバだと思われる。三出複葉の植物はいくらもあるけど、何で本種だけが数ある三出複葉を代表してミツバなのかについては不明。
 生育気温は15~20度と冷涼な気候に適するということで、沖縄の気象条件では冬春が栽培適期とのこと。沖縄での栽培品種は白茎ミツバが主とのこと。
 葉は葉柄が長い三出複葉で小葉は心臓型。草丈20~25センチで収穫する。
 
 野菜としてスーパーにあったミツバ
 
 記:島乃ガジ丸 2019.4.6 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行


マンジェリコン

2018年10月17日 | 草木:野菜

 たまに買い物に行くホームセンターには近辺の農家が作物を直接納入できるファーマーズマーケットのような一角があり、今年(2018年)7月、葉を数十枚束ねてビニール袋に入ったものが売られていた。袋の表には「マンジェリコン」と書かれてあった。
 マンジェリコン、前回紹介したボルトジンユと同様、ブログ相互読者でハーブや薬草に詳しいコスモスさんに教えてもらったもので、教えて貰った6月以降その実物を探していたもの。ところが、ネット上でも園芸店でもマンジェリコンとボルトジンユは混同されていて、園芸店で苗物として売られていたマンジェリコンはコスモスさんが言うボルトジンユであり、マンジェリコンの苗物は探せずにいた。それが野菜として売られていた。

 今は手放している300坪の畑には、前にそこで農夫をやっていた友人のKが植えて残した植物がいくつもあった。畑を初めて2年目の春、その中の1つに今まで見たことのない花が咲いた。Kが畑へ遊びに来た時に訊いたら「マンジェリコンだよ」と言うので、その写真を撮り、マンジェリコンと名前をつけてパソコンの中に収めていた。
 野菜として売られていたマンジェリコンの葉を購入し、よーく観察して、パソコンの中のマンジェリコンと名前をつけた画像と見比べて、両者は同じものか、あるいは、互いに相当近い植物であると確信する。葉の形状も大きさも同じ位であった。
     
 マンジェリコンの葉は大きく毛が生えていて、ボルトジンユの葉は小さく毛は生えていない。それはコスモスさんが言っていた両者の違いの通りであった。ボルトジンユの葉は臭いが少々きついが、マンジェリコンの葉は臭いもきつくない。
 
 マンジェリコン(まんじぇりこん):薬草
 シソ科の一年草 熱帯アジア、アフリカ、太平洋諸島に分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不明。マンジェリコン、きっと日本語ではない、原産地の呼び名であろうと思われる。『琉球薬草誌』に「和名はメボウキ」とあったが、メボウキは知っている、バジルの和名である。学名を見ると、本種はOcimum gratissimum Lで、バジルはOcimum basilicumとなっていて同属。本に記載されていることが正しければの話。
 文献に非耐寒性常緑多年草とあり、温帯地方では一年草扱いとのこと。亜熱帯の沖縄では多年草となるかもしれないが、そういった情報はまだ得られていない。
 『琉球薬草誌』に花色について「白や紅色がかった」とあり、開花期について「7~11月」とあったが、私がマンジェリコンと認識している植物は、花色は紫色で、2月下旬には花穂を出し、3月には花が咲いていた。ということで、ここでは開花期を春から夏ということにしたが、いろんな品種があって花色や開花期もいろいろあるのかもしれない、それについても正しい情報はまだ得られていない。
 草丈は60~90センチ。これについては、私が見たものもほぼ同じ。まだ移入されて時が浅いのか、『琉球薬草誌』以外に本種を紹介している文献がなく、情報不足。
 生の葉を料理やハーブティーに用い、乾燥させた葉を煎じて服用する。糖尿病の特効薬とあり、食欲不振、胃腸炎、不眠症、疲労などにも効果があるとのこと。
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2018.10.16 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行