40ℓ

引っ越しされるもとボラさんが、善意で持参されるポケットティッシュや、箸、お手拭き、レジ袋・・。
微かに感じる匂いに閉口しつつ、とうとうゴミ袋に詰め込んだ。
すぐ40ℓが、満杯に。
まだ、さらにもう一つ必要かも。
もとボラさんの暮らし、人生までが、写し出されているようで、ツライ。
でも、これ以上お付き合いできかねる。
つい、少し強い口調で、福祉亭が運営に使うということはありませんから、もう持ってこないでください・・と。
他のボラさんは、ありがとう！と笑顔で受け取られているものもあるけれど。
でも、プレゼントされる、その中から都合よくチョイスするボラ集団であっても困惑する。
私は、笑顔で応対もせず、善意のかたまりと理解はしつつ、ノーを鮮明にする。
そのもとボラさんだから言えているのかもしれないと、思いつつ。
その口には出さない何かを感じながら認識する自身の立場と思考。
この気づきは、応える。
でも、私にはできかねる笑顔で、どのボラさんもお仲間として応対してくださっていることに、感謝。