ジツに・・

ジツに興味深い。
人・・という存在。
福祉亭を始める前は、他のかたの人生に触れる・・などということは、まず、なかった。
他愛無い・・
言わなくても大抵のことは、知っている・・
というような人生と触れていた。
たぶん、みんな若かったから。
人生・・というような言葉を使うほどには、生きた年数がなく、
経験にしても何を語ればいいの？？・・・程度のもの。
自分史・・という講座なども以前から、あったことは、あった。
でも、少なくともワタシにとっては、自分史？？語る・・って？？？という程度のものしかなかった。
だからと言って、今、語るべきものがあるか・・と言えば、相変わらずない・・のですが。

昨日、もう閉店しようよ・・と、ボラさんたちと準備を始めた頃、
定食のご注文。
もう、定食は、とっくに終わっている。
大急ぎで、ラーメンの準備。
なんとかラーメンもできあがり、ご利用者さんは召し上がり始める。
スタッフは、その間に、それぞれお帰り。
そんな時、自然に話すことは、ご利用者の今と過去。
そうですか・・
目の前のかたの人生に触れる。
普段の福祉亭の運営では、断片的な一場面でしか、その姿を垣間見ることはない。
そんな普段の姿から、立体的に、陰影濃く、そのかたを知る。

人生は、思いがけなく深く、
興味深く、
意味深い。
お話しも終わり、笑顔でお帰り。

福祉亭との出会いが、明日への一歩になるように。
一歩一歩、
一日一日、
人として歩み続ける力に、少しでもお手伝いになれば・・と、見送る。