最近は、こればかりだが、テレビで溝口健二監督の『近松物語』(1954年)を観た。主演は、長谷川一夫と香川京子で、二人は最終的に不義密通で磔(はりつけ)の刑に処せられるわけだが、大体、こうしたドラマを見ていると、なぜ、さっさと逃げないのかとやきもきしたり、じれったくなるものだが、溝口の演出はそれを強くは感じさせないで、男と女の離れられない気持ち、一緒ならばいっそう死んでもいいといった気持ちを、よく伝えることに成功している。個人的には、はじめ誰だか分からなかったが、南田洋子さんのういういしい演技が良かった気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e0/6de2893ce6d549e967ea9928047ce16b.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e6/d1f937ee62d2fb434bff14b850a4c6f8.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e0/6de2893ce6d549e967ea9928047ce16b.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e6/d1f937ee62d2fb434bff14b850a4c6f8.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/78/34effbb9ee7d48f09536fd5d64379ab9.jpg)