最近は、こればかりだが、テレビで溝口健二監督の『近松物語』(1954年)を観た。主演は、長谷川一夫と香川京子で、二人は最終的に不義密通で磔(はりつけ)の刑に処せられるわけだが、大体、こうしたドラマを見ていると、なぜ、さっさと逃げないのかとやきもきしたり、じれったくなるものだが、溝口の演出はそれを強くは感じさせないで、男と女の離れられない気持ち、一緒ならばいっそう死んでもいいといった気持ちを、よく伝えることに成功している。個人的には、はじめ誰だか分からなかったが、南田洋子さんのういういしい演技が良かった気がする。
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