防風網などもつくるという鉄骨ファブの取材が終り、板柳駅まで車で送ってもらう途中、右手を指して「ここは高見盛の実家です」と言われた。一瞬、津軽訛(なま)りの「タカミザカリ」が何のことか分からずいたが、相撲取りの高見盛と悟り、車を止めてもらい、一枚撮る。実家は果物の取次ぎ業のようなことを商いにしているそうだ。この写真を撮り終えたところで左端の玄関から初老のご婦人の姿が現われ、こちらに会釈した。止まった車を見かけて何かと出てきたらしい。聞くと高見盛のお母さんだとか。お母さんは上等な服を着てかなりめかしこんでいたが、その夜、帰郷する高見盛を囲んで後援会があるという。送ってくれた方も「わたしも今晩初めて出席するのですよ」と話した。その取り組み前の異様なパフォーマンスによってロボコップの異名を持ち、先場所は惜しくも負け越した息子をあたたかく迎える母と故郷である。
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