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主人がいなくても季節がめぐってくれば芽吹く庭の草木。
主なくも 時を違(たが)えず 芽吹く花
桜が終わると今度は青葉、若葉の季節である。
ご近所の庭は、さまざまの草木が芽吹きの色に彩られて瑞々しい。
我が家の庭の梅の木も一面に新緑の葉をつけ、その中に小さな実ものぞく。
そんな中、数年前に近くに家を新築し、引っ越し、以後無人となり、すっかり荒廃してしまっている隣の家の庭のドウダンツツジが芽吹いて真っ白い花をつけ始めている。
主人がいなくても、季節がめぐってくれば植物たちは花を咲かせる。
そんな自然の営みを「けなげ」とも「力強い命の営み」とも感じた次第である。