かみさんが、近くのT大学の事務員として勤め始めてもう十年以上になる。
今では、実務に精通し、どうも『なくてはならない存在』になっているらしい。
そのかみさんが、先週の半ばから夏休みに入っている。
折角の休みだし、また、こんな猛暑なので、ゆっくりするのかなと思っていたら、あにはからんや、網戸を水洗いしたり、庭の草をむしったり、粗大ゴミをゴミ処理場に持って行ったり、と連日汗まみれになって動き回っている。
この暑さである。どうせ汗をかくのなら、部屋にじっとしていて不快な汗をかくより、動き回っていい汗をかこうというのが、かみさんの性分である。
かみさんにすれば、日頃は手が回らない家事をまとめてかたずけてしまおうということなのだろうが、よくもそんなに次から次にやることがあるものだと半ば感心、半ば呆れて見ているのだが、一方ではそんなかみさんに知らん顔を決め込んでいてよいものやら、何か手伝えるものがないのかと気になって、いつものように、新聞や本を読んでいても、どうにもこうにも落ち着かず、身の置き場に困る始末である。
一事が万事で、かみさんがいることで何くれとなく気を使う。
そして、いつも幼なじみたちから言われている
『お前の所は、かみさんが勤めているから、一日中顔を突き合わせている訳でないからいいよな』
『四六時中、顔を突き合わせているのも楽じゃないよ』
という言葉を思い浮かべた次第である。
そして、その『四六時中、顔を突き合わせる生活』は否応なく遠からずやって来るのは間違いない。
それを考えれば、今回のかみさんの夏休みは、その予行演習と言えなくもない。
かみさんの夏休みは、来週の半ばまで続く。
今では、実務に精通し、どうも『なくてはならない存在』になっているらしい。
そのかみさんが、先週の半ばから夏休みに入っている。
折角の休みだし、また、こんな猛暑なので、ゆっくりするのかなと思っていたら、あにはからんや、網戸を水洗いしたり、庭の草をむしったり、粗大ゴミをゴミ処理場に持って行ったり、と連日汗まみれになって動き回っている。
この暑さである。どうせ汗をかくのなら、部屋にじっとしていて不快な汗をかくより、動き回っていい汗をかこうというのが、かみさんの性分である。
かみさんにすれば、日頃は手が回らない家事をまとめてかたずけてしまおうということなのだろうが、よくもそんなに次から次にやることがあるものだと半ば感心、半ば呆れて見ているのだが、一方ではそんなかみさんに知らん顔を決め込んでいてよいものやら、何か手伝えるものがないのかと気になって、いつものように、新聞や本を読んでいても、どうにもこうにも落ち着かず、身の置き場に困る始末である。
一事が万事で、かみさんがいることで何くれとなく気を使う。
そして、いつも幼なじみたちから言われている
『お前の所は、かみさんが勤めているから、一日中顔を突き合わせている訳でないからいいよな』
『四六時中、顔を突き合わせているのも楽じゃないよ』
という言葉を思い浮かべた次第である。
そして、その『四六時中、顔を突き合わせる生活』は否応なく遠からずやって来るのは間違いない。
それを考えれば、今回のかみさんの夏休みは、その予行演習と言えなくもない。
かみさんの夏休みは、来週の半ばまで続く。