折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

猛暑日の『夏至の日』、幼なじみと『見沼田んぼ』を歩く

2011-06-23 | 友達・仲間
【見沼田んぼ】
見沼たんぼは、東京都心から20~30km圏内に位置しており、約1260haという広大な面積を持つ、首都近郊における貴重な大規模緑地空間。
さいたま新都心駅や大宮駅などの主要駅から2~3kmという近さにありながら、たんぼや畑、雑木林、河川や見沼代用水によってつくられる田園風景と、 生きものを育む豊かな自然が現在も残されている。

見沼たんぼには、東西に利根川から引いた水路『見沼代用水東縁』と『見沼代用水西縁』が開削されたが、写真はこの日の午後に歩いた『見沼代用水西縁』。桜の木が大きく枝を広げ、歩くには格好の日影となっている。


今年初の猛暑日を記録した『夏至の日』、幼なじみのKくん、Mくんと3人でさいたま市、川口市にまたがる1,260ヘクタールの緑地『見沼田んぼ』の南端部を散歩して来た。

朝から雲ひとつなく晴れ上がって、まるで梅雨明けを思わせる天気。
天気予報は、猛暑日を予告、『熱中症』に注意と盛んに警告を発していたが、まさにそのとおりで午前中から水銀柱はうなぎ上り。

降り注ぐ日差しは真夏のそれだが、幸いなことに一部の区間を除くとあたりはほとんどが青々と広がる湿地帯やたんぼ、畑で、ここを渡って来る風が何とも心地よく、また、どこまでも続く桜のトンネルが格好の日影となって猛暑日であることを余り感じさせない。

歩いた距離は約15㎞、5時間余りだったが、一同、快適な平地歩きを楽しんだ次第である。

特に、間断なく続く桜並木は圧巻。

『来年の桜の頃、ぜひ皆でこのさくらを愛でに来ようぜ』と衆議一決。

それにしても、都心からこんな近くに貴重な自然が手つかずのまま残されていることに皆一様に思いを新たにした次第である。


【見沼代用水東縁】午前中に歩いた代用水東縁。
桜並木が多く歩きやすかったのだが、この区間は、日差しを遮るものがなく、ぎらぎら照りつける直射日光が猛暑日であることを実感させてくれた。


 
【見沼通船堀】
日本最古の木造の閘門式運河。東西両水路と芝川は3メートルの水位の差があったため、西縁と芝川、芝川と東縁のあいだに閘門をそれぞれ2ヶ所設け、水位を上げ下げして舟を運航したとのこと。
写真は復元された閘門(右)と桜並木が続く通船堀沿いの道(左)


 
見沼代用水の川縁に咲く満開のあじさい(左)とねむの花(右)

はじめまして、よろしくね。~孫のNちゃん、ブログ初登場

2011-06-21 | 家族・母・兄弟
  最近、表情、しぐさがとみに可愛さを増してきた孫のNちゃん。

みなさん、こんにちは。

ボクは、KちゃんのおとうとのNちゃんです。

いま、6カ月です。

おにいちゃんは、ブログにいっぱいしゃしんがのるけど、ボクははじめてです。

おとうとは、そんですね。

おにいちゃんは、ボクがかわいくなってきて、チヤホヤされると、やきもちをやいて、つねったり、ころがしたりボクにいじわるします。

そんなときは、おおごえでないて、おにいちゃんにていこうします。

だけど、おにいちゃんは、いつもはとってもボクにやさしくて、ボクはそんなおにいちゃんがだいすきです。

しゃしん、かわいいでしょう。

じいじが、いっしょうけんめいにボクをあやしてくれたので、おもいっきり、あいそうをふりまいて、サービスしました。



孫のKちゃんの弟Nちゃんの誕生から6カ月がたった。

最近は表情、しぐさがとみに可愛さを増してきて、Kちゃんにとって徐々に手ごわいライバルとなりつつあるようだ。

ママさんによるとKちゃんに意地悪されると激しく泣いて母親にアピールするとのこと。

二人目は、抜かりがなく、大分気が強いようである。

これから立って歩いたり、片言を話したりと益々可愛さが際立ってくるようになるとKちゃんとの扱いのさじ加減に神経を使うことになりそうだが、これも小生にとっては、嬉しい悩みと言えるだろう。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第19回

2011-06-20 | 書道
お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)



【読み方】

しょうかい のうへい        べんてん ぎせい

ゆうつう こうだい         さたつ しょうめい

きしゅう ふんてん         えきしゅう ぐんえい


【意味】

召された諸侯百官は、階段をのぼり、陛に入って、宮殿のうちに昇る者が、ひきもきらずに続き、その参朝した者を見れば、弁をかぶり、身には綺羅を飾り、その輝くさまはさながら天上の星かと疑われる。

広大な宮殿を右に行けば廣内殿に通じ、おごそかで清く、左に進めば承明殿に達することができる。

三墳五典を数多く既に集められ、それのみならず、群英を一堂に集め、諸書を講義して政道の助けとした。


指名ピンチヒッターで孫の『父親参観日』に出席

2011-06-18 | 家族・母・兄弟
【力作】

『父親参観日』の日、幼稚園の教室に張り出されていたKちゃんが描いたパパの似顔絵。
日頃会えないパパのことを思って一生懸命描いたKちゃんの力作



『Kちゃん、ママでなくてじいじがいいんだって。じいじ、ご指名よ、よかったわね』

とかみさん。

『父の日』を前に週末に行われた孫の『父親参観日』の話である。

当初は、海外に赴任中のパパさんの代わりにママさんが出て、これもどうしても都合がつかないかみさんに代わって小生が生後6カ月を過ぎた2人目の孫のNちゃんを世話する段取りになっていたのだが、当のKちゃんが『じいじがいい』と小生を指名したので、急遽、父親参観に出ることになった次第。

午前10時、幼稚園の教室は若いパパさんたちで満員。

ちょっと場違いの雰囲気ではあったが、自分の息子ぐらいのパパさんたちと一緒になって、親子が組になっての『絵』しりとりゲームを楽しんだ。


 
父親参観日に向けて幼稚園も準備万端。
しりとり絵でKちゃんが描いた『ブタ』の絵(左)、園児が作った『父の日』のプレゼント(貯金箱)(右)



我が子を膝の上に乗せて、親子でしりとりの言葉を『絵』にするゲームに興じる父親たちを見るにつけ、そして、父親と一緒に大喜びしながら遊んでいる子どもたちを目の当たりにして、自分が父親の時は一度とて出たことのない父親参観日にこうして父親代わりに出席していることにある種の感慨を覚えた次第である。

今になって思えば、そんな父親に対し、子どもたちはどんな気持ちだったろう、とまったく遅まきなっがら、反省させられたよと幼稚園から帰って来て娘にそう言った所、『おとうさんの頃は、今とは時代が違うから』と逆に慰められた次第である。

渾身の演奏、『鎮魂』の調べ、被災地へ届け~読響名曲シリーズ・モーツァルト『レクィエム』

2011-06-17 | 音楽
幼なじみのKくんと毎月1回は聴きに行くことにしているクラシック・コンサート。
今月は、サントリーホールでのオール・モーツァルト・プログラムで、晩年に書かれた傑作―交響曲第39番と<レクィエム>を聴いた。

今回の座席は、正面2階席の前から3列目。
ソリスト、指揮者、オーケストラ、合唱団が真正面に見える最高の場所。

そして、その指揮者、ソリスト、合唱団、オーケストラが渾然一体となった渾身の演奏を聴いて、モーツァルトの祈りは3カ月を過ぎた東日本大震災の被災地にきっと届くにちがいないと確信した次第である。


以下は、いつものように演奏会が終わった後、会話風にまとめた感想である。

― 何とも素晴らしい演奏で、熱いものがこみ上げてきたね。

― 交響曲第39番は、若々しく、はつらつとして、流麗な音楽で癒悦に満ちていた。

― モーツァルトの『レクィエム』、悲しくも、天国的に美しく、ドラマチックな音楽だね。

― たら、ればの話になるけどモーツァルトが生きていて、この曲を完成させていたら、どんな曲になったんだろうと夢想することがある。

― 東日本大震災から3カ月、モーツァルトの『レクィエム』を演奏する人の胸の内に大震災のことがあったのは間違いないだろうね。

― ソリスト、合唱団、オーケストラの各パートが、その思いを共有し、触発し合って、すごいエネルギーを生み出し、感動的な高みに聴衆を引き込んでくれたように思うね。

― 今、世界中で今回の大震災に対するチャリティー・コンサートが開かれていて、それをテレビなどで見ると、本当に気持ちがこもっていて、胸が熱くなる。

― ここ一番という時に生みだされる人間の力、可能性って実に凄いとつくずく思うね。

― ソリストもオーケストラも良かったけど、今回は特に合唱団が素晴らしかったと思わない。

― そうだね、間違いなく今回の主役だったように思えるね。

― 演奏が終わった後の鳴り止まぬ拍手、凄かったね。

― モーツァルトの祈りは、きっと被災地のみなさんへ癒しとなって届くと思った。




第539回サントリーホール名曲シリーズ・プログラム


■ モーツァルト

交響曲第39番変ホ長調K543

レクィエム二短調K626

■ 演奏

セレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)
ダニエラ・ピーニ(メゾソプラノ)
ステファノ・フェラーリ(テノール)
アンドレ・コンチェッティ(バス)
新国立劇場合唱団(合唱指揮 冨平恭平)

読売日本交響楽団
指揮 パオロ・カリニャーニ