折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

『信』を失った政治家同士の不毛の論戦~党首討論会を見て

2011-06-01 | 雑感
東日本大震災後初となる党首討論が行われ、その様子をテレビの中継でみた。

自民党の谷垣総裁は、『信なくば立たず』という言葉を引用して菅首相に退陣を迫った。

 
NHK国会中継「党首討論」より

菅首相に『信』がないことは、小生もそう思うし、多くの人がそう感じているだろうが、それでは自民党に『信』はあるかと言えば、自分のことは棚に上げて『目くそ、鼻くそを笑う』という思いがぬぐえない。

政治は『信』なくしては成り立たない。

その『信』が与野党いずれにもないというところ、即ち、双方に『大義』がないというところに事態の深刻さが表われているのではないだろうか。

谷垣さんの言った『信なくば立たず』という言葉は、不信任を突きつけられている現在の政治状況をはしなくも自身で露呈する結果となったと言えるだろう。

『政治は今やにっちもさっちもいかない袋小路に迷い込んでしまった』今日の党首討論会を見て、その感をますます深めた次第である。