東篭ノ登山から水ノ塔山に向かう尾根道。
この尾根道を歩いたのだが、晴れていると浅間山をはじめ北アルプス、そして遠く富士山が望める絶景ポイントらしいが、この日は一面にガスが立ち込め『白の世界』であった。
先日、幼なじみのKくん、Hちゃん、小生の3人で毎月の定例になっている『山歩き』に行って来た。
以下は、そのリポートである。
車中にて
『Mくんの愛犬、もう1か月も生死をさまよってるらしいね』
『つきっきりで、看病してるようだよ』
『溺愛してたからね、ペットロス症候群にかからなければいいんだが…』(*結局、愛犬はこの日の前日に息を引き取ったのこと。ご冥福を祈ります。)
『H子ちゃんから電話があって、体調は大分戻ったようだよ』
『山歩きは、まだ無理なのかな?』
『山歩きは厳禁と医者からきつく言われているようだよ』
今回の目的地の浅間連峰の一つ『籠ノ登山(かごのとやま・2,227m)』、『水ノ塔山(みずのとやま・2,202m)へ向かう車中では、今回、愛犬の看病で不参加のMくんと体調不良でしばらくリタイアを余儀なくされているH子ちゃんの話題が中心。いつものメンバーが二人欠けて、ちょっと寂しい。
二度あることは・・
浅間山の外輪山に足を運ぶのは、今回で三度目。一度目は、今回と同じ『籠の登山』、『水の塔山』だったが、当日雨で取り止め、二度目は『黒斑山』から浅間山を見ようと意気込んで来たが、ガスにはばまれてこれまた不本意な結果に。
今回の目的地『東篭ノ登山』(左)と『水ノ塔山』(右)の頂上。それぞれの頂上で記念写真を撮ったが、東篭ノ登山では、頂上に立てられている看板の表示が『東篭ノ塔山』と間違って表示されていることにKくんが気付く。さすがは、リーダー。
三度目の今回は、何としても快晴のもと尾根伝いからの眺望を堪能したいものだ、とすがるような思いでやって来たのだが、二度あることは、三度あるのジンクスどおり歩き始める前からガスが立ち込め、尾根を歩いている間じゅうこのガスに阻まれて、稜線からの絶景は望むべくもなかった。浅間外輪山とは、余程、相性が悪いのだ、と一同「がっくり」。
悪路に苦戦
登りも下りもなだらかな尾根歩きなので、山歩きとしては楽なコースなのだが、全コースにわたり大小様々な岩石がゴロゴロしていて、歩き難いことこの上ない。特に、ゆるやかな下りほど注意しないと砂利に足を滑らせて、バランスを崩しやすい。リーダーのKくん、この瓦礫に足を取られること三度、その都度バランスを崩して、尻もちをつく。そんなリーダーに『下半身が弱ってるよ』と声が飛ぶ。
尾根道には、急激に落ち込む赤ゾレの谷(左)や岩石が横たわっていて(右)注意しないと足をねん挫しかねない。
尾根歩きを終わって、帰りは林道を約1時間歩いて池ノ平の駐車場まで戻って来たが、その林道を歩く頃は尾根道付近のガスはきれいにはれて稜線の上に青空がくっきり。
丁度、われわれが尾根を歩いていた時間帯だけガスが立ち込めていたという皮肉な結果に一同苦笑いを禁じ得なかった。
リベンジは続く?
かくして、三度目のリベンジはまたしても期待を裏切られることで幕となった次第である。
リーダーのKくんは、この次は小浅間から浅間山の雄姿を絶対に見るのだと早くもリベンジを誓っていた。