先日、主宰者Kさん宅にメンバー5人が勢ぞろいして、今年3回目のオーディオ談笑会が開かれた。
早いもので、この会が始まってからもう満4年が過ぎたことになる。
最初の頃こそ、あの名器『タンノイ・オートグラフ』ということでみんな謹聴していたが、この頃は例えば、Mさんは、『中島みゆき』のCDを何枚も取替、引き換え聴いたが、全然イメージしているのと違うので、もう、タンノイでは彼女の歌は聴かないとつい最近、タンノイに『三行半』をつきつけ、また、小生も今回持参した、コブクロが歌う『ILave You 』が、音が少々濁って、透明感がイマイチと率直な意見を開陳するなどざっくばらんに自分が感じたことを言い合っている。(『ILave You 』に関しては、スケール感、迫力においてはタンノイが断然上だが、音の粒立ち、透明感と言った繊細さに関しては、我が装置のLo-D HS-500に軍配が上がると感じた)
考えて見れば、メンバー一人一人が持参する曲はジャズであったり、ロックであったり、ニューミュージックであったり、演歌であったり、クラシックであったりとそれぞれ自分が好む音楽ソースであって、それらのソースをどれも完璧に再現できるスピーカなどおよそ望むべくもないだろう。タンノイもその例外でなく、どちらかというとソースを選ぶスピーカではないか、というのがこの4年間、何十回もタンノイの音を聴いて小生が得た一つの結論である。
今回の談笑会でもタンノイは、ジャズのピアノやベースをそれこそ豪快に生々しく再現してくれたかと思うと、先ほどのコブクロのように、『イマイチかな』と思わせるような鳴り方をしてみたりと、気まぐれぶりを発揮していた。
それは、あたかも『わたしはソースに入っている音をそのまま忠実に再現しただけよ、悪いのはソースで、私ではない』と言わんばかりに超然としている。
一方、タンノイの主人(あるじ)たるKさんは、『実は、この席にみなさんが色々なジャンルのソースを持って来てもらって愛器を試してもらえるのは、面白くもあり、楽しみなんです』と、これまた泰然自若としている。
レコード再生装置:プレーヤー ガラード301、アーム SME3009、カートリッジ オルトフォンSPU-GTU(左)、幻想交響曲のレコードジャケット(右)
そして、『わたしのオーディオ哲学はアナログ録音をレコードで再生する、これが小生にとっても、タンノイにとってもベストなのです』と言って、今回の談笑会の『締め』として、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団演奏の『幻想交響曲』の第5楽章を聴かせてくれた。
分厚く鳴る弦楽器群、お腹に響く低弦群の響き、そして、空間を切り裂く金管楽器群の咆哮、圧倒的な迫力でベルリオーズの世界が再現される。タンノイが水を得た魚のように喜々として存在を主張している。まさにタンノイの面目躍如のフィナーレであった。
* このブログを書いている最中、前後してMさん、Kさんからメールが入った。
先ず、Mさん。『タンノイはアナログレコードのクラシックがベストマッチングという結論に達した』という内容。このメールを受けてKさんからは、プリアンプをマッキントッシュ・C22、からC28に代えて聴いた所、『中島みゆき』の声が様変わりに良くなった、一度ぜひ聴きに来てもらいたいという内容。近々、Mさんと聴きに行く予定。
早いもので、この会が始まってからもう満4年が過ぎたことになる。
最初の頃こそ、あの名器『タンノイ・オートグラフ』ということでみんな謹聴していたが、この頃は例えば、Mさんは、『中島みゆき』のCDを何枚も取替、引き換え聴いたが、全然イメージしているのと違うので、もう、タンノイでは彼女の歌は聴かないとつい最近、タンノイに『三行半』をつきつけ、また、小生も今回持参した、コブクロが歌う『ILave You 』が、音が少々濁って、透明感がイマイチと率直な意見を開陳するなどざっくばらんに自分が感じたことを言い合っている。(『ILave You 』に関しては、スケール感、迫力においてはタンノイが断然上だが、音の粒立ち、透明感と言った繊細さに関しては、我が装置のLo-D HS-500に軍配が上がると感じた)
考えて見れば、メンバー一人一人が持参する曲はジャズであったり、ロックであったり、ニューミュージックであったり、演歌であったり、クラシックであったりとそれぞれ自分が好む音楽ソースであって、それらのソースをどれも完璧に再現できるスピーカなどおよそ望むべくもないだろう。タンノイもその例外でなく、どちらかというとソースを選ぶスピーカではないか、というのがこの4年間、何十回もタンノイの音を聴いて小生が得た一つの結論である。
今回の談笑会でもタンノイは、ジャズのピアノやベースをそれこそ豪快に生々しく再現してくれたかと思うと、先ほどのコブクロのように、『イマイチかな』と思わせるような鳴り方をしてみたりと、気まぐれぶりを発揮していた。
それは、あたかも『わたしはソースに入っている音をそのまま忠実に再現しただけよ、悪いのはソースで、私ではない』と言わんばかりに超然としている。
一方、タンノイの主人(あるじ)たるKさんは、『実は、この席にみなさんが色々なジャンルのソースを持って来てもらって愛器を試してもらえるのは、面白くもあり、楽しみなんです』と、これまた泰然自若としている。
レコード再生装置:プレーヤー ガラード301、アーム SME3009、カートリッジ オルトフォンSPU-GTU(左)、幻想交響曲のレコードジャケット(右)
そして、『わたしのオーディオ哲学はアナログ録音をレコードで再生する、これが小生にとっても、タンノイにとってもベストなのです』と言って、今回の談笑会の『締め』として、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団演奏の『幻想交響曲』の第5楽章を聴かせてくれた。
分厚く鳴る弦楽器群、お腹に響く低弦群の響き、そして、空間を切り裂く金管楽器群の咆哮、圧倒的な迫力でベルリオーズの世界が再現される。タンノイが水を得た魚のように喜々として存在を主張している。まさにタンノイの面目躍如のフィナーレであった。
* このブログを書いている最中、前後してMさん、Kさんからメールが入った。
先ず、Mさん。『タンノイはアナログレコードのクラシックがベストマッチングという結論に達した』という内容。このメールを受けてKさんからは、プリアンプをマッキントッシュ・C22、からC28に代えて聴いた所、『中島みゆき』の声が様変わりに良くなった、一度ぜひ聴きに来てもらいたいという内容。近々、Mさんと聴きに行く予定。