折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

まだ半年しか経ってないのに・・・・

2009-10-16 | 友達・仲間
気候の良い春と秋の2回開催している小・中学校の同級生とのゴルフコンペ、始めてから、かれこれ10年ぐらいになる。

幹事は持ち回りで、今回は小生とUくん。

これまでは、電話で都合を問い合わせると、ほとんどの仲間が「二つ返事」ですんなりと開催が決まっていたので、幹事と言ってもそれほど苦労することもなかったのだが、今回はちょっと様相が違った。

開催日の都合さえつけば、全員参加だろうとたかをくくって電話連絡を入れると、いつもは即「OK」、「大丈夫」、「楽しみにしてるよ」という返事で連絡は終了するのだが、

今回は

「いやあ、悪いね、夏頃から肩痛で腕が上がらなくてよ、ゴルフクラブが振れないんだ」とSくん。

また、やはり肩痛でしばらくコンペを欠席していて、前回久しぶりに参加したYくんは、

「肩は治ったんだけど、今度は腰にきてしまって動けないんだ」と断りの弁。

さらにKくんは、

「糖尿病でドクター・ストップなのよ」とのこと。

何と、仲間8人中3人が欠席との非常事態。

えらい時に幹事になってしまったとぼやいても後の祭り。

それからが大変、3人の代役を募るべく知人、友人に電話やメールをしまくって、何とか人集めに成功、コンペの開催にこぎつけることができたのだが、前回の春に行った時には、3人とも何ともなかったのに、あれから、わずか半年しか経ってないのに、その間に楽しみにしていたコンペに参加できないほど体調に変化を来たすなんて予想だにしていなかったので、ショックであった。


             
             3人の代役を何とか集めて開催にこぎつけることができたゴルフコンペ。


「人のことは言えないわよ、自分だって何時そうなってもおかしくない年なんだから」

と、かみさんに一言のたまわれてしまったが、確かに本人はいつまでも若いつもりでいても、客観的に見れば、かみさんの言うとおり、いつ自分がそう言う立場になっても不思議でない年齢にいるのだと思い知らされた一幕であった。

そして、そう言えば今年はまだ「人間ドック」に行ってなかった、余り気が進まないが、「行かなくっちゃ」とようやくその気になった次第である。

孫との”ごっこ”遊び~遊び道具は乾電池

2009-10-13 | 家族・母・兄弟
『ねないでよ、じいじ」
『いっしょに、あそぼ、じいじ』

遊び疲れて、ついうとうとと居眠りを始めたり、遊びに手を抜いたりすると、3歳になった孫のKちゃんから、すかさず声がかかる。


この連休中、パパさんの仕事の都合もあって娘と孫が我が家に3日間ほど泊っていった。

この間、主に孫のKちゃんの「遊び友達」役を務めることになったのが小生。

その遊びだが、我が家には子供のおもちゃなどは置いていない。

遊び道具は、ずっと以前から、もっぱら「乾電池」である。(非常用にと乾電池をまとめ買いして、保存していたものをえらく気に入って、ずっと遊び道具になっている。)

 
「すみませ~ん」、「いらっしゃいませ」、「パンと牛乳とお米をください」、「かしこまりました、全部で2,200円です」と買い物ごっこで遊ぶKちゃん(写真右)。「この数字は、何ですか?」、「9です」、「よくできました、それでは、今度はKちゃんが9を作って見ましょう」、「は~い、わかりました」と数字遊びごっこを楽しむKちゃん(写真左)


その乾電池、ちょっと前までは、もっぱら襖の溝に並べての「電車ごっこ」だったが、今は電池を食べ物に見立てての「買い物ごっこ」や電池で数字を作る「数遊びごっこ」など、遊びのバリエーションもぐっと増えている。

この遊び、こちらも全力で一緒に遊んであげないと幼心の信頼をつなぎとめることはできないし、かといってどこかで手を抜かないと疲れ果ててしまう。

この辺の「さじ加減」がむずかしいところである。

しかも、小さな子どもは、遊びに夢中になっているとあきることを知らない。
こちらは段々と疲れて来て、ついには疲れ果ててしまうのだが、孫の方はと言えば、乗りに乗って、いっこうに止める気配がない。

結果として、冒頭の

「ねないで、じいじ」
「いっしょに、あそぼ、じいじ」

と言うことになるのである。

そんなタイミングを見計らったかのように女性陣から

『Kちゃん、お使いに行くよ』

と助け船が。

何とも、ほっとする瞬間である。

そして、解放された時間が何と貴重に感じられることか。

この間、一人で聴く音楽が何と心に沁みることか。

まさに、「気分転換」とは、こう言うことを言うのだろう。

孫と一緒に遊ぶのも至福の一時であるが、孫から解放されて聴く音楽も至福の一時である。

『孫は、来るも良し、帰るも良し』

と言う言葉の意味を実感した連休であった。


言われるほどには悪くない・・・~映画「カムイ外伝」

2009-10-10 | 映画・テレビ
       
驚愕の全面広告
新聞全面にわたっての「カムイ外伝」一色のPRには度肝を抜かれる思いであった。
同時になぜ今「カムイ」なのか、それも実写なのかと、素朴な疑問を持った。
本文中の夢枕 獏氏のコメントもこの広告の中で書かれている。


丁度2カ月ぶりに映画を見た。

「カムイ外伝」である。

雑誌「ガロ」の時代から40数年来の「カムイ」ファンにとっては、映画のできの良し悪しはともかくとして、見ておく「義務」があるかなと思って、映画館に足を運んだ次第。

何時もの悪いクセで、映画を観る前に久しぶりにこの映画の原作である白土三平の「カムイ外伝【スガルの島】」を読み返してみた。

              
              映画の原作「カムイ外伝【スガルの島】」(白土三平 小学館)


差別から逃れるために忍者となり、「掟」を破って命を狙われる身となったカムイ。そのカムイが逃亡の末流れ着いた島には、同じ抜け忍のスガルが漁師の妻として暮らしていた。
猜疑心の強いスガルとは衝突しながらも、カムイは島の暮らしに次第に惹かれていく。
しかし、そこにも追手の非情の魔手が・・・・・。
そして、戦慄の惨劇が・・・。
遂に、カムイの怒りが爆発する。

何せ20数年前に読んだ本だけに、ほとんど内容は忘れていたが、改めて読んでみると、数ある「カムイ外伝」のエピソードの中で、質・量とも最も充実した作品であり、これならば映画化をしたくなるのもむべなるかなと納得したが、同時に、映画化するには結構リスクもあるなとも感じた。

例えば、アクションシーン。

原画では、追う者と追われる者との間で繰り広げられる壮絶極まる死闘をカムイを始め、忍者たちの人知を超えた「体技」を遠近法等さまざまな画法を駆使して、実にスピーディーに、そしてリアルに描き切っていて、鳥肌が立つようなその見事な構図には、魅了される。

これは、「劇画」だけが良くなしうるものであり、実写ではCGやワイヤーアクション技術の進歩がいかに著しいと言っても、生身の人間に劇画の凄味を出させるのは、不可能に近いのではないだろうか。

作家の夢枕 獏氏も

「カムイにアクションシーンは欠かせないのに決まっているんだけど、生身の人間があれをどうやって演じるだろうと見当がつかなかったんですよ。実写の「カムイ外伝」はもちろん見たい、でも、期待よりも不安が大きかったと言うのが率直なところ」

と語っているが、この点については、小生も全く同感で、ただ、夢枕氏と違って小生は、端から期待していなかったというのが正直なところである。

だから、ネットなどで

曰く、CG技術が拙劣。
曰く、ワイヤーアクションも稚拙。


と言ったさまざまな酷評を目にしても、それは、CGやワイヤーアクションの出来、不出来と言った問題もさることながら、あの劇画を実写化すること自体の問題なのだとと思っていたので、そういう評価自体は、ほとんど気にしなかった。

むしろ、見終わった後の小生の感想は、前出の夢枕氏の

「そんな僕が、映画を見終えた時、どんな気持だったかというと―”ホッ”としました。そして、ああ、よくやってくれたと思った」

と言うコメントに共感し、「言われてるほど悪くはないじゃないか」というものであった。




「出張」散歩 ~幼なじみの散歩コースを歩く

2009-10-07 | 日常生活
             
             Kくんの毎日の散歩コース(坂戸自動車教習所正門前を起点に鶴ヶ島富士見町~
             川越市竹野まで)
             
             車道、歩道の横に林が広がっていて、この林の中を歩く。
             今年は、気候のせいか、この林の木々から一時期、毛虫が雨あられのごとく地上に
             降って来て、女性の皆さんは傘をさして散歩したとのこと。



秋の1日、幼なじみのKくんの散歩コースを歩いて来た。

そのきっかけは、彼との次の会話。

「おれの散歩コースは、地元の坂戸市を皮切りに鶴ヶ島市、川越市の3市にまたがってるんだ」

「何、それ」

「『百聞は一見に如かず』、来て、歩いて見ればわかるよ」

と言うことで、彼の所に「出張」散歩ということに。

その場所は、彼の自宅から歩いて15分ぐらいの所にある。
彼は毎日この場所まで自転車で来て、近くに駐輪してから歩き始めるとのこと。

車道を挟んで左右に歩道があり、さらにその横にゆったりとした、林が広がっている。

その林は、大きく成長した木々が見事に枝葉を茂らせて、見る者の心を和ませてくれる。

夏は強い日差しも避けられて、冬は木枯らしも感じず、秋は常緑樹が多いため紅葉は望めないが、柔らかな日差しが捨てがたく、春はソメイヨシノの大木が見事な花を咲かせるとのこと。

四季を通して一日中、散歩を楽しめる、まさに贅沢の極みと言った表現がぴったりの散歩道である。


散歩コースは、片道全長約2000mで、毎日2~3往復するとのこと。

距離にして、およそ8,000m~12,000m、歩数にして約12,000歩~18,000歩ぐらい歩くことになるのだそうだ。


            
            坂戸エリア・コース
            歩道の横の林が散歩コースになっている

先ずは、地元坂戸市のエリア。

ここは、距離にして約560m。

歩道は全て土で、しかも、木材チップを敷き詰めた道が優しく迎えてくれるので、足に優しく、散歩には打ってつけである。


            
            鶴ヶ島エリア・コース

道路を一つ渡ると、次は鶴ヶ島市のエリア。

ここは、散歩コース中一番長くて約1,200m。

ロケーションは、全く変わらず、ただ、木材チップなどはなく、土の上を木の根っこをよけながら歩く。大勢の人が歩くため、土が踏み固められてしまっている個所もある。

Kくんの話によると、最近は清掃業者が落ち葉を残さずに集めて処理してしまうので、土の養分が不足気味で、それがもとで枯れてしまう木々も見受けられるとか。

落ち葉を単なる「ごみ」と見なすか、土の滋養分と見るかの判断は中々難しい点もあろうが、「ごみ」扱いは自然界のルールに反するのでは、というのが歩きながらの二人の一致した意見。


              
              川越エリア・コース


更にもう一つ道路を横切ると、そこは川越市のエリア。

ここは、散歩コース中最短で約350m。

ここでは、再び木材チップが復活する。

この散歩コースの終点であり、折り返し地点である。


小生とKくんは、この日このコースを往復したのだが、その途中で犬を連れた人、お年寄りのご夫婦、若い女性など、思い、思いに散歩を楽しんでいるたくさんの人たちに出会った。


この散歩道は、坂戸、鶴ヶ島、川越の係る工業団地の一隅に造られた周辺住民のための散歩道であるが、まさに、住民の皆さんの「憩いの場」となっていて、彼が自慢し、誇りに思っているのも、むべなるかなと実感した「出張」散歩であった。



「捲土重来」を期す~居合道昇段審査会

2009-10-04 | 武道
             
             昇段審査会は午前中初段から3段まで、午後から4,5段が行われる。
             写真は午前中に行われた審査会の開会式


今日は、今年の目標の一つにもなっている「居合道昇段審査会」の日であった。

この数カ月は、この審査会のことが頭から離れない日々であったと言える。

遂にその日がやって来た。

4,5段の審査会は午後1時30分から始まった。

4段の受験者は総勢21名。

4人1組で指定された5本の技を抜く。


             
             1本目の技、古流の技を演武する第4組(右から2番目が小生)


小生は4組目。

何時もは、呼吸が早くなったり、口の中が乾いたりするのだが、今日に限ってはそんなこともなく、いたって平静。

演武もいつもは肩に力が入って、ぎこちない動きが出るのだが、今回は体の動きも実になめらかで、自分の持てる力を十分に発揮でき、満足のいくものであったが、結果としては、不合格。(合格者は8名)

ベストの演武をしても、なお届かなかったということは、4段になるための決定的な「何か」が欠けているのだと思い知らされると共に、これからはこの「何か」を自分なりに見つけて、身につけるべく精進を重ね、「捲土重来」を期したいと決意を新たにしている次第である。

結果は伴わなかったが、昇段審査に関しては一区切りついた。

久しぶりに「重圧」から解放され、気兼ねなく他の趣味を存分に楽しみたいと思っているところである。