フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィルが演奏したベートヴェンの交響曲第4番、交響曲第7番(左)、同じくヴァイオリン協奏曲、交響曲第4番(右)の復刻版CD
古き音 今よみがえる 秋の午後
「熱烈なフルトヴェングラーファンのKさんにプレゼント」と言って、この日、オーディオ談笑会のメンバーの一人であるMさんからフルトヴェングラーが指揮したベートーヴェンのCDを頂いた。
彼が新宿に出かけた時に行きつけのCDショップをのぞいていて、たまたま目に入ったのだそうだ。
何となく購入して、家に帰って聴いて、その演奏の素晴らしさと音質の良さにびっくり仰天、改めて小生のためにもう1枚買い直してくれたとのこと。
解説書によるとフルトヴェングラーが1943年10月31日から11月3日にかけて行ったベルリンフィルとの定期公演のライブ録音をオーパス蔵というSP復刻専門のレーベルの会社がCD化したとのこと。
1943年と言えば今から70年も前である。
先ずは、その音質の良さに本当に驚かされる。
本CDの解説者が、「旧フィルハーモニーホールの真っただ中に座っているよう」と書いていたが、確かに聴いていてそんな印象を強く感じる。
フルトヴェングラーが指揮するベートーヴェンの交響曲第7番は、2011年にSACD化されたものを含め、幾つも聴いているが、演奏、音質いずれをとっても本CDがベスト盤だと感じた。
今を生きる我々が、かつての巨匠の至芸を、かくも良い状態で聴くことができるとは!
音響再生技術の素晴らしい進歩は、音楽ファンにとってこの上ない福音をもたらしてくれる。
この日は、この他Mさんから拝借したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、交響曲第4番と、秋の午後を「名曲・名演」三昧で過ごした次第である。
居間にセットされている我が家の音響装置。