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今年で6回目となる特別展『ひな祭り』。写真は入り口正面に飾られている高さ約3mの15段飾り。(志木市立郷土資料館)
【散歩がてら】
マスメディアが一斉に報じているトヨタの『プリウス』リコールのニュース。
早速、昨年の暮れにプリウスを購入したばかりの幼なじみのKくんに電話する。
そして、話が一段落した所でKくんが、
『ところで、昨年3月に二人で見に行った鴻巣のひな祭りのことが、今日の新聞に大きく出てるよ』
『そうかい、もう1年になるんだ、早いね』
そんなやり取りの後、電話を切って、今朝の朝刊を広げて、何気なく埼玉版を見ていると、
市民と生きたひな人形1,000体 志木・郷土資料館
という見出しの写真入りの記事が目にとまった。
たった今、ひなまつりの話をしていたばかりなのに、新聞にもひな祭りのことが載ってるなんて、何か因縁めいたものを覚えて、天気も良いし、歩くにはちょうど良い距離でもあるので『巣穴』から出て、散歩がてらにぶらっと出かけてみることに。
【手作りの味】
歩くこと約40分、目的の志木郷土資料館につく。
小さな、地味な建物である。
新聞で見て、見に来たのですが、と言って入って行くと大歓迎された。
昨年3月に見た鴻巣のひな祭りは、日本一の高さを売り物(28段、6・24m)にしていたが、こちらは一見して『手作り』の味が感じられる。
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明治時代に作られたと言う珍しい『裃(かみしも)びな』
居合わせた受付の人に聞いたところ、同館を管理する市民ボランティアグループ『郷土資料館の会』のメンバー7人が3日がかりで飾り付けたとのこと。
なるほど、と納得のいく雰囲気である。
『展示期間が終わった後、一つ一つ人形をしまう作業がまた大変なんですよ』とは、件の係りの人の弁である。
そんな話を聞くと、沢山の人に足を運んでもらって見てほしいなと願わずにはいられなかった。
【もう一つのひな飾り】
帰り路に『旧村山快哉堂』の立て看板に『雛のつるし飾り』を今日から開催していますとある。
ちょっと興味を引かれて、のぞいて見た。
中に入ると、天井から沢山の手作りの雛や手毬がつるされている。
それが古民家作りの室内の雰囲気と見事に調和して、実に美しい。
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旧村山快哉堂(市指定文化財) 明治10年に建築された木造2階建て土蔵造りの店蔵。(写真左)1階の梁から吊り下げられた雛や手毬の飾り。(写真右)
係りの人に聞いたところ、趣味で雛や手毬を作っている人たちのグループ15,6人が自分たちで作ったものを持ち寄って展示したとのこと。
今年が初めての試みだが、ここに展示されると言うので、みんな張り切って作ったのですよ。できれば来年以降も続けて行きたい、と熱心に説明してくれた。
今年が第1回目、しかも、この日がその初日とは、初物ずくしで何ともラッキーであった。
冬晴れの一日、往復1時間半、心地よく汗をかいた有意義な散歩となった。