toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

525-020926好感度高い村

2020年09月26日 | 季節の変化

沼田の少し関係ある老人施設で打ち合わせがあった。

少し気の重い内容だった。午前中に終わったので昼食をいただいた

後、雨に煙る高山村を回って帰宅した。秋の気配でもあるかなと期

待したが、見事に咲くそばの花以外はまだ夏の余韻を残している。

 

30年ほど前、亡くなった俳優津川雅彦氏は大枚10億円(?)で

買い取った英国の古城を持て余していた。

これを聞いた地元の石材商が後を引き取り、この村に元通りに復元

させた。ロックハート城と称する。初めて見た時は違和感

があったが、歳月は異物を日本の山中に溶け込ませた。

沼田市から中之条町に続くうねった国道145号を走り、

標高700mの権現峠を越すと忽然と現れる本物のみが放つ

質感に初めてここを通る人は驚くだろう。

ちなみに

金精峠から西へ沼田、中之条、嬬恋、鳥居峠を経由して上田に

抜ける国道を地元ではロマンチック街道という。

最近見どころが一つ増えた。

拙ブログで何回か取り上げた八ッ場ダム完成に伴って

できた八ッ場あがつま湖

 

県内の村は平成の大合併であらかた消え7村にまでになってしま

った。合併の誘いを蹴り、村としての自立の選択をした村々。その

一つが高山村。尾瀬を抱えた片品村などと異なり、特段の名所はな

い。なのにこの村には都会人をホットさせる雰囲気がある。

活力とまではいかないが・・・

火山特有の緩く視界の中に納まってしまう程度の広さの斜面が織

りなす田園が都会人を引き付けるのかな?

丹精込めた花壇が道のあちこちに拡がる。

今は真っ赤のサルビア。

標高は高過ぎず、低過ぎず。 街に近過ぎず、遠過ぎず。

 

県立の天文台が標高850mの子持山の西の尾根上に設置されて

いて、100mの標高差を数百段の木製階段で昇りきるとその敷地

に立つことができる。歩幅にあった階段とはこんなにも快適なん

だ。里山歩きでぶつかる歩幅なぞ無関係な階段には悩まされて

いるので、余計感じてしまう。

山村には不似合いの意味不明の建造物に囲まれて天文台がある。

雨の日の昼間なので見学者はゼロ。

しかし敷地に着いた時は、南側の雨雲が途切れた瞬間だった。

 

小野子山から十二ケ岳に連なる稜線がその切れ間に姿を見せる。

 

拡大してみる。墨絵のようでなかなかの趣。

 

見慣れている榛名山をいつもの北でなく南に見ている。

 

水沢山から二子岳にかけてが雲間に浮かび、目の高さに伊香保の

旅館街が見え隠れしていた。

水沢山は東から見るとピラミッドのような急斜面。

事実南北からの直登路はない。

 

県北の盆地に本格的な秋の姿を見るのはまだ一ケ月先だろう。

 

 

 

 

 

 

 

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