toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
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643-050819豊饒の秋が約束されている

2023年08月19日 | 季節の変化

本市吉井町の低い丘の間(地形的には谷地という)の棚田は豊饒の秋を約束する稲穂が揺れていた。

 

書きながらふと窓外の寒暖計の目盛りを見る。まだ昼には2時間あるのに36℃指している。なんと

いう暑さが続くのか。来年もその次の年もこんな夏が予想される。地球上にもっと暑い地域はあるが

殆どは砂漠あるいはその周辺。日本のように高い湿度が伴う暑さはあるのだろうか? 40℃が普通

という将来が来ることを恐れる。

 

南方植物である稲はこんな暑さを味方にしながら、順調に秋を迎える準備をしているようだ。

司馬氏の著作で知ったが、弥生時代から始まった稲作は丘に挟まれて小さな小川が流れる谷地から始

まっていったらしい。当時の技術では河川が流れる平野では稲作の無理だったという。水は豊富でも

上手く排水する術を知らなかった。緩い傾斜のある谷地の方が水の取り入れ排水がし易い。人々は谷

合いの田から平野に時間をかけて進出していったという。必ずしも耕して天に至るではなかった。

その遺伝子が私にも引き継がれているのか、棚田の風景に接すると癒される。

 

稲穂の上をたくさんのトンボが伴侶を探して乱舞していた。稲穂の先にとまってくれれば絶好のチャ

ンスなのだが、その瞬間は来なかった。

 

 

 

 

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