湛水開始して1年経過した八ッ場ダム湖。
様々の話題を提供して完成、運用が始まった八ッ場ダム。5月の明るい陽光にもと
に輝くダム湖は、そこに100年も前から存在したかのように周囲の自然と早くも
調和していた。
民主党政権の時は工事中止論まで出たのだから、着工から完成まで8年は経過した
のか? スキー場への行き帰りで見た建設の途中経過や先行して完成していた不動
大橋の橋上から見下ろしたJR長野原線を走る電車の光景が目に焼き付いているので、
この穏やかな水面の下にかってはあの光景が拡がっていたと思うとこみあげてくる
ものがある。
2013年8月に不動大橋から見下ろした光景。今は湖底と化した吾妻川と沿って
走るJR長野原線と国道145号。上部の橋を渡ると川原湯温泉街に通じる。
ダム湖に付き物の水位が下がった際に現れる無粋な褐色の帯が見られない。前の写
真はこの場所の水面下。
満水の水面は不動滝の滝つぼまで水面下に隠してしまった。
重力ダムとしては日本最大ではないが、ダム本体上端から3m位まで迫った水面。
ほぼこの水面下100mに旧川原湯温泉駅があった。その駅前から吾妻渓谷の探勝
路が伸びていた。
水没は免れた名勝吾妻渓谷の核心部は本体の直下から始まる。
ダム本体の上部からエレベータで50秒ほど降りると、この通路を通ってダム基部
に出ることができる。
通路を通って外に出る。強い日差しがダムの白さに乱反射して思わず目を細める。
話題満載の八ッ場ダムだが、こうしてみると自然からも人からも祝福されているか
のように、五月の陽光に輝いて見えました。
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