中学校卒業以来続いている4人の交友がこの春途切れた。一人が長い間の療養生活を終了して鬼籍に入
った。昨日残った3人で新盆の焼香を済ませてきた。
スキーは指導員クラス。卓球は県代表そしてオートバイにパチンコにビリヤードや麻雀等々、何をやら
せても他を圧する能力の持ち主だった。ビールが好きで長期の入院生活に入るまでは私の常識では考え
られない程飲みまくっていた。
残った3人と彼(T君としておこう)の未亡人とで思い出話が続いた。こんな活動的にも思える男が発病
前にはいわゆる初老性うつ病ななり家に閉じ籠り本ばかり読んでいたらしい。
私の20代前半時間があれば彼と会っていた。彼から受けた影響はいいこと悪い事沢山ある。ある意味私
の人生を方向づけたといってもいいかもしれない。
未亡人が押入れから取り出したのがT君が書き留めた文章の数々。
今考えれば稚拙な部分もあるが、そのいくつかを借りてきて読んでみた。なかなか面白い。知らなかった彼
の一面が良く表れている。1997年と言えば、パソコンソフトWindowsが世にでたころか? この時期T君
がパソコンをいじっていればブログに気の利いた洒脱な短文を数多く掲載していただろ。だが彼は使ってい
なかった。もちろん私も使えなかった。その代わり沢山の原稿用紙に数々の文章が残っており、我々の目を楽
しませてくれている。
私が長く読み続けている諸兄のブログの作者はどう考えておられるか? 自分のブログは消去の操作をしない
かぎり、ネット上に私の死後も残る訳だが、誰か目にしてくれるだろうか?
パソコンを操作もしくは指示できる状態で死期が迫りつつある状態であるとすれば、自分の記録を全部消去
して、人生にお別れするのがいいのかなと思ったりする。