toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

436-310420陸上自衛隊相馬が原演習場を真横から眺める

2019年04月20日 | 山登りというより山歩き

まだまだ春は真ん中。少し山に入れば桜の他にも春の花々は咲き乱れて

る。          4月16日  高崎市箕郷町松之沢にて。

 

何度かこのブログでも書いたことがある私の性格 "熱しやすく冷めやす

い” こんども繰り返してしまった。来し方を振り返れば各所でこの性格

で人生が変わってしまった。良かった面半分、悪い結果が半分か。しかし

これは私の内面の問題であり、今は誰にも迷惑かけていわけではないの

で今更変えようとも思わないが・・

 

前回書いた陸上自衛隊相馬が原演習場の見事な桜。この演習場の全貌を

見たくなってしまった。富士山麓の東富士演習場は規模では一番大きい

と思われる。他にも各地にある。記憶に残っているのは、迫撃砲が撃ち

だした砲弾が演習場外に落ちてしまって問題になった滋賀県饗庭野演習

場や幼い子が父親が目を離したちょっとの時間に知らずに演習場内に入

りこみ、その資材置き場のような建屋で水だけで数日過ごして無事救出

された事件のあった北海道駒ケ岳の演習場等々。通常の演習などはニュ

ースにならない。

戦車のキャタピラーや砲弾の炸裂で荒らされている部分もあるが、広

な敷地なので植生は手つかずのままなのではないか? そんな興味が湧

いてきた。例により2,3度角度を変えて接すればそこで満足して、次

の興味に移ってしまうのは目に見えているが。

 

演習場に谷を挟んで接した場所に琴平山という小突起がある。

三等三角点が置かれている。車を下の県道に置いて歩き始めた。この季

節だから耐えられるが完璧な藪山。地図上の点線表示の道はここでもあ

てにならない。GPSでの現在位置を確認しながら1時間弱、三角点が置

かれたこんな感じの眺望のきかない頂上に着く。

そこにはこんな高さの錆ついた鉄塔が立っていた。高さは目測15m位

か。

鉄塔の基部に防衛と明確に読み取れる標柱があったので、何か演習場に

関係するものらしい。事前にネットで検索して、過去ここに登った人の記

録を見ると1995年当時すでに真っ赤に錆ていたとあり、省でなく庁と

あるので使われなくなって随分経つと見える。GPS機能が世に出る以前

三角測量で位置を割りだす方法が一般的だった。とすればこの鉄塔は迫

砲や戦車砲の発射角度の調整等の目標に使われていたものかも知れない。

あるはここに監視の隊員がいて、着弾の様子を無線でやり取りしていた

かもれない。

踊り場の鉄板は穴が開いて踏み抜く危険もありそうだ。鉄骨や梯子部分の

錆もひどいが、まだ私の体重くらいは充分に支えられそう

背負ったリュックはそこに置いて身軽になり、グラつく箇所はないか慎

重に確認しながら、3点確保で最上階まで登ってみた。最上階から登っ

てきた梯子を振り返る。そこではできるだけ鉄骨近くに足を置く。

地上では成長した雑木に阻まれて判らなかったが、そこからは演習場の

全部が姿を見せてくれた。先日の桜の並木や飛行場そしてはるかに小さ

く群馬県庁が見える。

芽吹きはじめたばかりなので、すさんだ風景だが、5月に入ればこれが

て緑に変わる。海に縁のないこの県では宏大闊達な風景はここしかな

いだろう。緑に変わった風景を次回は演習場を挟んだ向うに見える山か

ら眺めてみよう。

ひとしきり眺望を楽しみ、登りよりさらに慎重に塔を降りる。そこには

地理院標識と三角点の石柱が埋まっていた。ここの標高は553m。

 

3月初旬にここより100mも低い山中でひどい藪道に苦労したのにま

たこんなところにきてしまった。でも少しばかりのささやかなアドヴェ

ンチャーができ妙に満足した日となった。

 

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