toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

634-050424身をもって体力の低下を感じる

2023年04月24日 | 山登りというより山歩き

半世紀近く前というと35歳の頃か、職場での仕事は隣県の長野県が主戦場だった。週に2,3回碓氷

の峠を朝は西に越え、夜は東に越えるのが日常のことだった。立て続けに二人の男の子が家族に加わっ

たが、イクメンなどという言葉はなかった時代。育児は連れ合いに任せ毎日遅い帰宅が普通だった。

 

当初は碓氷バイパスが完成する直前でカーブの多い旧ルート使用したが、それが完成すると150円の

通行料金を払ってこちらを利用していた。ルートのすぐ南に標高こそ1000mに届かないが稲村山と

いう秀峰があり注目していた。

ある日この山を登った。1時間ほどで頂上に立てる。楽な山だなと思った。しかし頂上からの見晴らし

が素晴らしかった。完成間もない碓氷バイパスが眼下に見えていた。碓氷峠はこの山頂より100m程

高い所にある。

今回予想以上にキツイ登りだった。当時の印象と違う山に思えた。しかし頂上からの眺望は期待を裏切

らなかった。半世紀も経てば樹木の生長も著しい。碓氷バイパスは見えるが昔の印象と少し違う。

新緑に埋め尽くされた谷に沿って峠まで道がところどころ見えるだけだった。東に目を転じると特徴的

な裏妙義の山塊の根元をダイナミックに上信越道が貫いている。半世紀の時間は山頂からの眺望をこん

な風に変えたのだ。碓氷バイパスを横切る高速道のアーチ橋が印象的。

 

昔の記憶を頼りに軽い気持ちで登り始めたが、途中からの急傾斜の登りにいささか疲れてしまった。登り

はともかく、降りる際は同じ傾斜でも急に見える。安全を考えいつもバックに入れてある30mのザイル

を確実な支点になりそうな樹の根元に回して慎重に下った。山は同じでも登る方の体力の経年変化による

衰えを身を持った感じた1日だった。

 

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