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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

「論語」を久しぶりに拾い読みした

2012年08月27日 11時11分37秒 | 思考試行

孔子は、いうまでもなく紀元前の人である。しかし、人間の生きる道について、古い昔から語られていながら、普遍的なことがらが、とり上げられており、内容的に、古さを感じさせない。

江戸時代には、教養として、論語の素読が行われていて、子供の時から、意味もわからないのに、仕込まれていた。それが、徐々に意味を理解するようになり、さらに血となり肉になって、江戸時代の武士のバックボーンになっていったようだ。

宗教的ではなく、神や仏は出てこない。そこには、論理があって、かたくなでなく、柔軟であり、冗談もでてくる。日本には、この「論語」的資質が、いまだに生きているのではないかと思いたい。それは、東北大震災の際に、落ち着いた行動などに表われているのではないだろうか。

もちろん、日本人の行動様式は、そればかりではなく、ほかの要素もあるだろう。ただ、こうしたベーシックな人間の生きる道のようなことは、従来、常識的であった。

ところが、金儲けこそ唯一の目標だなどというヤカラが登場してきている。こうなれば、世の中は闇である。もっと基本から、人間というものを考えていきたいものである。