人類を代表する運動能力を有する人々が、競技をする。笑顔あり、涙あり、でとてもドラマティックである。人間技とは思えないような能力が展開される。そして、それが、極めて繊細だったりする。
極限まで鍛えぬいてきて、なおかつメンタル面の試練がある。なんとも厳しい世界である。それが、感動を呼ぶ。
門外漢には、メダルが取れようが、とれまいが、ここまで頑張ってきた出場選手には、ただただ感嘆するのみである。メダルをとっても、それは、過去の出来事となり、記録に残ったとしても、それがどうだというのだ、の気分もある。
そんなことを言っては、身もふたもないが、本質はそんなところである。一瞬、世界一になったとしても、事態は動き始めている。止まりはしない。
タッチの差で、メダルの色は変わり、そして、もらえないとなる。それに、どれほどの意味があろうか、と思ってしまう。それでも、体操で個人総合金メダルを獲得した内村選手の奮闘の様子は、ついに、テレビで全部みてしまった。
素晴らしい能力、努力の積み重ね、精神力、そして金メダルを手中にして、うれしそうな笑顔。やはりこれは、人類の考えだしたすばらしい祭典である。感動する。