狭い地球で、ちまちまと領土争いをしている姿は、みっともないが、いずれは、国などなくして、それぞれが協力しあう関係であるようになることを望むばかりである。
そうはいっても、現実に、領土をめぐって何らかの解決が必要である。どうするのか。小さいイザコザから、お互いに、なんのプラスももたらさない大きな紛争になるのは、ありえる話で、お互いが、自分の主張をくりかえし、どうしても譲れないとするのは、得策ではない。
領土問題の背景には、歴史的な問題の認識について、違いがあって、そこに原因がある。隣同士というのは、とかくケンカになりやすいが、違いを確かめ合うことが難しいことにある。
そこで、どういう知恵をはたらかせるか。たとえば、クラッシク演奏会を共同でやるとか、純学問的な、歴史の解明などの研究活動など、ゼロからの交流を試みてはどうだろうか。
最終的には、武力で解決してきたのが歴史であり、強者の意志が、弱者を抑え、滅ぼしてきた。この現実は、今もなお続いている。そこから、どのように解決にむかうのか。人間の進歩が、どこまできているのか、まことに現実的なテストである。