ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『テラビシアにかける橋』

2008-02-02 14:30:06 | 映画
(原題:Bridge to Terabithia)

「いやあ。予想を遥かに上回るいい映画だったね」
----でも観る前は少し心配してなかった?
「うん。だってあの予告編は
完全ネタバレ。
何が起こるか想像ついちゃうんだもの。
で、やっぱりそうなっちゃった(汗)」

----でもさ、元々有名な児童文学なんだし、
その悲劇は前提になっているんじゃニャいの?
「そうなんだよね。
分かっていてもやはり泣けるんだから、
やはり、この映画はよくできてるんだろうな」

----どういうところが気にいったの?
「もう、公開されている映画だから
ストーリーは思いっきりはしょっちゃうけど、
このお話は
ジェシー(ジョシュ・ハッチャーソン)の通う学校に
風変わりな転校生レスリー(アナソフィア・ロブ)がやってきて、
森の中に"テラビシア"という空想の秘密の国を創り上げるというお話」

----あれっ。どこかで聞いたような…?
あっ 『パンズ・ラビリンス』だ。
「そうなんだよね。
あの映画では虫が妖精に、
こちらは王国を守る兵隊に。
でも、この映画を観たことによって、
なぜ世評の高さに反して
自分が『パンズ・ラビリンス』に入り込めなかったのか、
よく分かったね。
あの映画では、背景として当時のスペインのファシズム体制があり、
その苛酷さを言うためにファンタジーが利用されていた気がする。
子供の頃からファンタジーが好きだった自分としては、
どうもそこがね…。
やはり、信じればかなう----それを強く確信させてくれる映画の方が
自分のタイプ。
たとえば『フェアリーテイル』がそう。
日本の児童文学で言えば『誰も知らない小さな国』(さとうさとる)。
そういう世界が好きだな」

----ニャるほど。この映画、子供目線なんだ。
「子供目線というよりも、
ファンタジーを信じる人の目線。
さっき話した2作品はいずれも子供たちが主人公。
でも、どちらもクライマックスでは
ファンタジーの世界を信じていた大人が妖精や小人と出会い、
そのことが大きな感動を呼ぶ。
この映画では、現実世界でイジメに遭ったり
特別視されている二人が
まぎれもなく空想上の世界を現実化させている。
一人だけの想像じゃないんだね。
二人に同じものが見えるし、
最後はジェシーの妹の目にも映る。
そこがとても嬉しいんだ」


『テラビシア』

----ところで、なぜこの画像を?
「うん。ここが最初に泣けるシーン。
これは観た人なら、きっと分かってくれるよ。
しかし、昨日の新聞広告に
あの写真を使うのは、ちょっと疑問。
ぼくはその前に観ていて、本当によかった」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンにも、巨人さん見れるニャ」小首ニャ

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猫ニュー 

画像はドイツ・オフィシャル/ダウンロードサイトより。