(原題:Curse of the Golden Flower)
----このタイトルって
似たのが日本の少女マンガになかった?
「あっ、細川智栄子のマンガね。
あれは“王妃”でなくて『王家の紋章』。
でも紛らわしいのは確かだよね」
----原題は違うんでしょ?
「うん。でも、そのまま訳しちゃうと
日本じゃ…。
ということで、中身に入ると…
これはチャン・イーモウ監督の歴史劇。
といっても『HERO/英雄』や『LOVERS』のように
武侠アクションを前面に押し出したものではなく
愛憎入り乱れる
どろどろしたファミリードラマになっている」
----ふうん。前作が『単騎、千里を走る。』だっただけに、
もう、こういうコスチュームものは一段落かと思ってた…。
「う~ん。
どうしたんだろうね。
開閉会式で自らチーフ監督を務める
北京オリンピックの予行演習かな。
それとも、やはり、ビッグバジェットを使えるようになると、
こういうものに手が出ちゃうのかなあ。
若くして黒澤明『乱』をやっているようで、
もったいない気がするなあ」
----でも、黒澤明のときとは違って
若いだけにバイタリティはあるんじゃニャいの?
「それはそうだね。
クライマックスの戦いなんて
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の
角笛城壁での攻防を観ているみたい」
----そういえば、ストーリーについては
あまり語っていないね。
「うん。これは話し始めると
収拾がつかなくなる。
主演はコン・リー扮する王妃。
国王(チョウ・ユンファ)との間には
ジェ王子(ジェイ・チョウ)、チョン王子(チン・ジュンジェ)をもうけている。
ところが、彼女は国王と先妻の子シャン王子(リウ・イェ)と不倫関係。
というのも、国王との間は冷えきっていて、
王妃は毒の入った薬を
王から二時間ごとに飲まされているんだ」
----ありゃりゃ。シェークスピアばりの
凄まじい話だニャ。
「だよね。
さて、物語はこのあと、
それぞれが抱える
さまざまな秘密が一つひとつ明かされながら、
新たな策謀を生むという形で
一大クライマックスへと突き進んでいく。
その秘密のほとんどは、
観ていて途中で気づいてしまうけど、
それが分かっていても
最後まで見せきるだけの力量を持っているところが
やはりこの監督の大きさだね」
----ふうん。それにしてもこのキャストはスゴいね。
「そうだね。
見どころは実に多い。
まず、チャン・イーモウ映画に久しぶりに復帰したコン・リー。
ハリウッド進出を経て
ついにチャン・イーモウと組んだ亜州影帝チョウ・ユンファ。
そして台湾出身のポップスター、ジェイ・チョウ。
それぞれに、役に入り込んだ彼らの演技の応酬は
実に見応えがある」
----アクション監督はだれ?
「『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の監督チン・シウトン。
彼はヒット作『少林サッカー』でもアクション指導を務めている。
それと目を引くのは美術。
同じ絢爛豪華でも
これまでの宮廷映画とは
まったく趣が異なる。
きらびやかなのに、どこか淡い。
どうやらセットに瑠璃を使っているらしいんだね。
これって、普通のガラスより透明度が高いらしい。
でも、人によってはちょっと落ち着かない感じがするかもだけど…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目がくらみそうだニャ」
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----このタイトルって
似たのが日本の少女マンガになかった?
「あっ、細川智栄子のマンガね。
あれは“王妃”でなくて『王家の紋章』。
でも紛らわしいのは確かだよね」
----原題は違うんでしょ?
「うん。でも、そのまま訳しちゃうと
日本じゃ…。
ということで、中身に入ると…
これはチャン・イーモウ監督の歴史劇。
といっても『HERO/英雄』や『LOVERS』のように
武侠アクションを前面に押し出したものではなく
愛憎入り乱れる
どろどろしたファミリードラマになっている」
----ふうん。前作が『単騎、千里を走る。』だっただけに、
もう、こういうコスチュームものは一段落かと思ってた…。
「う~ん。
どうしたんだろうね。
開閉会式で自らチーフ監督を務める
北京オリンピックの予行演習かな。
それとも、やはり、ビッグバジェットを使えるようになると、
こういうものに手が出ちゃうのかなあ。
若くして黒澤明『乱』をやっているようで、
もったいない気がするなあ」
----でも、黒澤明のときとは違って
若いだけにバイタリティはあるんじゃニャいの?
「それはそうだね。
クライマックスの戦いなんて
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の
角笛城壁での攻防を観ているみたい」
----そういえば、ストーリーについては
あまり語っていないね。
「うん。これは話し始めると
収拾がつかなくなる。
主演はコン・リー扮する王妃。
国王(チョウ・ユンファ)との間には
ジェ王子(ジェイ・チョウ)、チョン王子(チン・ジュンジェ)をもうけている。
ところが、彼女は国王と先妻の子シャン王子(リウ・イェ)と不倫関係。
というのも、国王との間は冷えきっていて、
王妃は毒の入った薬を
王から二時間ごとに飲まされているんだ」
----ありゃりゃ。シェークスピアばりの
凄まじい話だニャ。
「だよね。
さて、物語はこのあと、
それぞれが抱える
さまざまな秘密が一つひとつ明かされながら、
新たな策謀を生むという形で
一大クライマックスへと突き進んでいく。
その秘密のほとんどは、
観ていて途中で気づいてしまうけど、
それが分かっていても
最後まで見せきるだけの力量を持っているところが
やはりこの監督の大きさだね」
----ふうん。それにしてもこのキャストはスゴいね。
「そうだね。
見どころは実に多い。
まず、チャン・イーモウ映画に久しぶりに復帰したコン・リー。
ハリウッド進出を経て
ついにチャン・イーモウと組んだ亜州影帝チョウ・ユンファ。
そして台湾出身のポップスター、ジェイ・チョウ。
それぞれに、役に入り込んだ彼らの演技の応酬は
実に見応えがある」
----アクション監督はだれ?
「『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の監督チン・シウトン。
彼はヒット作『少林サッカー』でもアクション指導を務めている。
それと目を引くのは美術。
同じ絢爛豪華でも
これまでの宮廷映画とは
まったく趣が異なる。
きらびやかなのに、どこか淡い。
どうやらセットに瑠璃を使っているらしいんだね。
これって、普通のガラスより透明度が高いらしい。
でも、人によってはちょっと落ち着かない感じがするかもだけど…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目がくらみそうだニャ」
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