ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『L change the World』

2007-12-24 15:01:50 | 新作映画
-----この映画は『デスノート 前編』
『デスノート the Last name』のスピンオフだよね。
「そう。この2本で大ブレイクした松山ケンイチのL。
その最期の23日間を描いた作品なんだ。
続編映画でLがデスノートに自分の名前を書いたことは覚えているよね」

-----うん。じゃあ、この映画には
その2本の映画に出た人たちは出てこないの?
「いや。そんなことはないよ。
ワタリ(藤村俊二)はもちろんのこと、
南空ナオミ(瀬戸朝香)やFBI捜査官レイ(細川茂樹)、
それに弥海砂(戸田恵梨香)、
さらには驚いたことにリューク(中村獅童)まで出てくる。
あっ、夜神月(藤原竜也)も少しだけね」

------ふうん。でも、今回は
彼らがみんないなくなってからのお話だよね?
「そう。お話は完全オリジナル。
なんと『アウトブレイク』を思わせるウィルスがからんでくる」

------ウィルス?
「うん。エボラウィルスの凶悪さと
インフルエンザの感染性を併せ持った
史上最悪のウィルスを使ったバイオテロ。
その抗ウィルス剤争奪をめぐるお話だね」

----そういえばいま、注目の福田麻由子も出ているんだよね。
「うん。彼女は売れっ子だね。
『犬と私の10の約束』を観た後だけに、
その演技の幅には驚いたね。
監督が中田秀夫だからってこともあるだろうけど、
父(鶴見辰吾)の死を怨む目つきなんて
まるでホラー映画みたい。
そうそう、ホラーと言えば
その鶴見辰吾の死の演技もスゴい。
もうゾンビ顔負け。
本人いわく『貞子に勝るインパクト……』」

----ニャるほど。
そうか、中田秀夫って『ザ・リング2』でハリウッド進出した監督だよね。
何か変化は見られた?
「この日、監督本人の舞台挨拶があって、
撮影にハリウッドシステムを取り入れたらしい。
それまでは絵コンテを描いて、
カットを割って撮っていくと言う“ストイック”な方法。
でも、ハリウッドではいろんな角度から撮って、
後でそれを繋ぎ合わせる。
この映画では冒頭のタイロケ、
そしてクライマックスの空港で
それが使われているので、観てほしいということだった」

----へぇ~っ。タイまでロケに行ったんだ。
「うん。タイのある村でウィルスが発生。
感染者の血液だけを採取して村全部が焼きつくされる------。
と、話はこういう思いもかけないところから始まってゆく。
一方、空港のシーンでも
撮影用にジャンボジェット機2台を借り切るなど、
きわめて大掛かりなロケが展開。
ここでは『ダイ・ハード2』ばりのアクションが繰り広げられる」

----アクション?
Lのイメージじゃないニャあ。
「うん。ワタリもいないし、
Lはひとりで、しかも外に出て子供をかくまいながら、
事件を解決せざるをえなくなる。
前2作でもう、すっかりLを自分のものとしている松山ケンイチとしては、
『Lはこういうことは言わない、やらないだろう』と、
自分なりに理解してきたLらしさを残しながら演じたみたいだ。
たとえば、『Lは電車に乗るのか?
もっと機能的な移動をするのではないか?』
『Lは子供とはふれあわない』------というように。
そこで中田監督の
『デスノート』とはまた違ったLが現れてくるはずだという思いと
合致しないことも多々あったみたい。
ときには夜を徹して
納得いくまで話し合ったらしいよ」

----そうか。それじゃあ調整は大変だっただろうね。
「なにせ松山ケンイチは、最初にこの台本を見たとき、
その反応が悪かったと言うからね。
ぼくもこれはこれで一つの世界観だとは思うけど、
あくまでも中田秀夫作品。
くれぐれも『デスノート』を期待しないように」

----でも、それがスピンオフというものだよね。


         (byえいwithフォーン)

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14 コメント

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違和感が (april_foop)
2008-01-05 13:27:34
Lのキャラづけに最後まで違和感でした。
新しい面を見せるのはいいと思うんですが。。

『死神の精度』も観たんですが、ワーナーの邦画って、
予算あるんだかないんだかよくわからないですね。
この作品も海外ロケをあんなにがんばるより、
もう少し練り込んだほうがよかったのでは、と思ってしまいました。
返信する
■april_foopさん (えい)
2008-01-05 21:31:27
こんばんは。

松山ケンイチは、そうとう抵抗したようですね。
プレスによれば、
第一作のとき、
「思ったことは監督に言わなくてはダメだ」みたいなことを
藤原竜也に諭されたとか……。

『死神の精度』、もうご覧になったんですか!
早いなあ。
ぼくは再来週あたりの予定です。
そのときは、またお伺いいたします。
よろしくお願いします。
返信する
えいさん☆ (mig)
2008-02-13 10:02:24
おはようございます☆

わたしもこれ、スピンオフとしてはこういうものという意識で観たので
楽しみました、
キャストはなんだか微妙でしたがそこが逆に面白かったりして。
でもナンチャンはやっぱり合わなかったかなぁ
えいさん、新作続々ご覧になってますね☆
『マイブルーベリーナイツ』試写室混みすぎで先日帰されちゃってまだ観てません、、、
返信する
■migさん (えい)
2008-02-13 11:54:23
おはようございます。

スピンオフもスピンオフ。
でも『デスノート』のファンにはブ~ブ~みたいですね。
Lのキャラ設定は、それぞれの人の考え方で違うようですが…。
先週の日曜日の映画館は、この映画と『チーム・バチスタの栄光』でコミコミでした。

新作、確かに数多く観てはいるんですが、
ブログスルーもけっこう多いです。
どう紹介したらいいか分からないようなものあって。

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』、
観ていませんが、人気高いでしょうね。
『告発のとき』も20分前で、
危うく地べた行きになりそうでしたよ。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
『フィクサー』も、多そうですよね。
返信する
やっぱりスピンオフ・・・ (未来)
2008-02-14 00:52:43
>貞子に勝るインパクト・・・
あの断末魔のセリフが聞き取れなかった・・
気になります。。
松ケンさん、始め台本に難色だったのですか?
デスノートにはないL・・・
役作り、大変だったんでしょうね。
なかなか可愛くて、イメージ壊すようなことは無かったですね。
返信する
こんにちは^^ (ひろちゃん)
2008-02-14 12:29:29
Lの松山さんには絶賛ですが、映画自体は
微妙でした(笑)スピンオフと言うことはわかって
いるので、デスノートのような感じは期待しませんでしたが、それにしても物語りに緊迫感?危機感?が
感じられませんでした(^_^;)

鶴見さんの迫真の演技には笑ってしまいましたし(笑)他のキャストも微妙で(^_^;)

松山さんは最初にこの台本を観たときの反応が
悪かったと知って納得しました。
そう言えば、TVで言っていたのですが
映画のスタッフの人にいろいろ聞いたら
「おまえ、めんどうくさいんだよ」って言われましたって笑ってました。もしかしたら、納得行くまで
スタッフにと話したのかな(笑)
返信する
■未来さん (えい)
2008-02-14 23:39:31
こんばんは。

そうなんです。
プレスって、普通いいことしか書かないはずなのに、
松山ケンイチが、
あまり乗り気ではなかったことまで書いてありました。
これはよっぽどなのかなとも思ったのですが、
それから話し合いを重ねて
納得して作ったことを強調したかったのでしょう。

そういえば「begining」のスペル間違えて
未来さんのところに書いてしまいました。
お恥ずかしいです。
返信する
■ひろちゃんさん (えい)
2008-02-14 23:44:29
こんばんは。

監督が変わった、しかも中田監督にと聞いたとき、
あれって思いました。
『デスノート」と中田監督が結びつかなかったからです。
でも、よくよく考えれば
スピンオフ、Lの話ですものね。
でも、なぜ金子監督は続投しなかったんだろう。
だれか知ってる人いたら、教えて!

そうそう。
プレスには座談会が載っていて、
そこにはスタッフたちが
松山ケンイチに、手を焼いている(?)ようすが…。
でも、愛はいっぱい溢れていました(笑)。
返信する
知らなかった・・・ (となひょう)
2008-02-15 22:44:32
こんにちは。

あらあらあら、知りませんでした。
ようやっと出来上がったという感じなのでしょうか。
私は、コレはコレで楽しめたし。
少し余韻も残ったんだけど

福田麻由子ちゃんは、九條に憎悪の目線をぶつけている場面がとても印象的でした。
ニコニコ笑っている表情よりも引き込まれちゃいました。

多くのファンの方にとっては、こんなのLじゃないという風に映るんでしょうか。
私は、Lとワタリの絆というか、その辺りを深く知ることができたのが良かったと思いました。

返信する
■となひょうさん (えい)
2008-02-16 18:03:02
こんにちは。
福田麻由子のあの目はスゴかったですね。
『犬と私の10の約束』では
田中麗奈扮する主人公の少女時代。
彼女はテレビ「女王の教室」でも光っていました。
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