ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アンフェア the answer』

2011-08-31 22:47:08 | 新作映画
(原題:Limitless)

----これって、何年か前に作られた映画の続編だよね。
『answer』なんて付いているからには、
シリーズで提示された「答え」が出ているってわけ?
「う~ん。
それを答えるのには、
実はぼくは適任じゃない。
というのも、前作ができるまでこのTVのこと知らなかったわけだから…。
でも、前作を見ている限り、
警視庁を含む国家組織の巨大な悪、
その構造をほの見えさせつつも、
いったいだれが一番悪いのか、ということに対して
答を出さないまま終わっていた。
だから、今回はその答」

----で、それは分かるの?
「うん。
まあ、分かったと言えば分かったのかなあ。
ただ、あんまりすっきりとした終わり方じゃないね。
ちょっと切ないというか…。
その組織悪に対してひとり立ち向かう雪平(篠原涼子)を観ていると、
『さそり』梶芽衣子を思い出さないでもない。
物語は、
ネイルガンを使った連続猟奇殺人事件が派生するところから始まる。
で、そこには必ず証拠らしきものが残されているんだけど、
それによって容疑者となった男が
次の事件の犠牲者となる。
つまり、これは予告殺人であることが分かってくる。
そしてそのひとりが、雪平の元夫・佐藤和夫(香川照之)」

----ということは、その現場には
犯人が雪平であることを示す証拠が残っているんだね。
「そういうこと。
で、前回の警察病院占拠事件後、
東京を追われ、北海道西紋別に勤務していた雪平は、
殺人容疑で逮捕されてしまう。
同僚からの取り調べを受ける雪平だったが、
そこに事件を担当することになった東京地検の村上(山田孝之)が現れる。
雪平は事件の真相を追求するべく脱走を図り村上を人質に東京へ…」

----ニャるほど。そういえば佐藤浩市が出ているよね。
「うん。
彼は西紋別署の刑事・一条。
雪平とは男と女の関係に。
なんと、今回の映画は二人のラブシーンから始まる。
あと、新しいところでは猟奇殺人犯役で大森南朋
彼が実に恐い。
性格異常の殺人鬼なんだけど、
その描写が、ここ近年の韓国ホラー・サスペンスそのもの。
坂道が多かったりすることもあって、ナ・ホンジン監督
『チェイサー』)を思い出さずにはいられなかった。
ぼくは、この映画は韓国ホラー・サスペンスへの
日本からのアンサームービーという気がしたね。
でも、よく考えたら
もっと前に、日本映画は恐いサスペンスを作っている。
それは森田芳光『黒い家』
映画の中で、彼の家に雪平が忍びこむシーンがあるんだけど、
心臓が止まりそうなその緊迫感ときたら…。
いやあ、その時の記憶が鮮明に甦ったね」

----ニャるほど。
「あと、見逃せないのがエンドクレジット。
まるで『ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』のように、
実はあのときこうだった…というのが明かされてゆく。
伏線も巧く張られ、
一応の回収はできている。
ぼくは、かなり満足した一編だったね」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「雪平がかわいそうなのニャ。複雑だニャ

※こらからどうするのか心配だ度

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うずうず感が。 (みぃみ)
2011-09-22 13:24:20
こんにちは。
ドラマの後、これが最後との事で前作を観に行き、これで終わり?と劇場が明るくなってもしばらく席を立てませんでした。
そうしたら、今回の公開。
しっかりした「答え」に満足しました(^^)。

道を歩いている時にドキドキ、雪平自身の部屋でもドキドキ、。
そして結城の部屋の中では、ドキドキ度が相当上がりました。
ベッドの下に落ちた紙切れをサッと取った瞬間を気付いているのに知らないフリの結城。。。
それが、とっても怖かったです(>_<)。
返信する
■みぃみさん (えい)
2011-09-22 21:48:16
なるほど。
ぼくはドラマを観ていないのですが、
あのラストは
ぼくでさえも不完全燃焼でした。

あのベッドの下は巧かったですね。
気づいたいないはずはないと思ったら、
やはり…でした。
返信する

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