ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ディスタービア』

2007-10-14 14:03:17 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:Disturbia)

-----部屋から覗き見をしていた少年が
事件を目撃する……。
まるでヒッチコック『裏窓』だね。
「うん。間違いなく原点はそこだね。
あの映画では足を骨折していて主人公が
そのことで動きが取れないことが
巧く映画の中にサスペンスとしていかされていた。
この映画の少年ケール(シャイア・ラブーフ)も
同じように身動きが取れないんだ」

----えっ?どういう理由で…?
「ケールは父の死が引き金となり、
警察沙汰を起こして自宅軟禁処分を受けている。
足首には監視システムの付いた輪がはめられていて
家から半径30m以上出ると、
その信号をキャッチした警察がすっ飛んでくるんだ」

----現代的だニャあ。
「他にもパソコン、
デジカメにiPod、携帯電話と、
この時代ならではのアイテムをたくさん取り入れている。
映画としては隣に引っ越してきた美少女への
性衝動と恋がないまぜになった
思春期特有の感情が繊細に描かれるなど見どころも多く、
全米3週連続No.1もなるほどとうなずけたね。
ただなあ…」

----ただ?
「物語は、
そのケールが覗き見している隣人を
現在起こっている女性失踪事件の犯人ではないかと疑うというもの。
で、彼の推理が正しいと
観ている誰もがすぐにうなずいてしまう。
ぼくとしてはもう少し、
実際はどうなんだろうと
迷わせる描き方にしてくれた方が好きだな。
映画の中で、ケールの母親(キャリー=アン・モス)は
息子より隣人(デヴィッド・モース)を信じるものの、
観客からすれば答は歴然。
犯人は隣人(笑)。
でも、先ほどの<行動半径30m限定>を逆手に使ったサスペンスなどは
なかなかオモシロかったけどね」

----逆手に使うって?
「その30mを越えると警察官がやってくる」
----あっ、そうか。
危機一髪のときにはそこから出さえすればいいんだ。
「そういうことだね。
でも、ケールが隣人の家へ侵入。
大きく騒いだことで隣人が当件の当事者になり、
それでも凶行を重ねていくというのが
なんとも納得いかなかったね。
これじゃあ、真相がすぐバレてしまうよ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「覗き見はよくないニャあ」身を乗り出す

※最初のセリフに注目だ度

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猫ニュー

画像はアメリカ・オフィシャルより。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツッコミどころが (april_foop)
2007-10-16 22:52:51
こんばんは。
ボク的にはあまりにもツッコミどころが多すぎた気がして、ノれませんでした。
さすがに隣人の凶悪犯が都合よくボロを出すというのは…。
返信する
■april_foopさん (えい)
2007-10-18 00:25:08
こんばんは。

そうですか。
試写室が超満員だったため、
評判がいいのかなと思っていましたが
april_foopさんもダメだったわけですね。

ぼくも粗が目について困っちゃいました。
返信する
TBさせていただきまいした。 (タウム)
2007-11-04 01:16:18
予想以上に興奮しました。
冒頭のシーンが一番の見所って感じでしたが・・・。
返信する
■タウムさん (えい)
2007-11-04 19:39:26
こんばんは。

内容がすでに行き渡っていたからか、
冒頭のセリフ
「魚に見られている」に思わずニヤリ。
でも、あの二段構えの交通事故は
この映画で一番恐かったです。
車は巻き込まれもあるし、
ほんと困りモノです。
返信する

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