ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ロビン・フッド』(リドリー・スコット&ラッセル・クロウ)

2010-10-30 00:09:45 | 新作映画
(原題:Robin Hood)

----リドリー・スコット&ラッセル・クロウ
この顔合わせって多いよね。
「そうだね。
ふたりの代表作は
アカデミー作品賞に輝いた『グラディエーター』
あの映画は、その後の歴史劇ブームに火を付けた。
そんな彼が、この作品で脚本に迎えたのが
『L.A.コンフィデンシャル』ブライアン・ヘルゲランド

----へぇ~っ。それはオモシロそうだ。
「でしょ。
リドリー・スコットと言えば、
光と影のビジュアリスト。
そこに、脚色の名手が加わり、
誰もが知っている英雄を描くわけだから、
期待するなという方が無理」

----そうか。安心して観られるって感じニャんだね。
「ところがところが…。
この映画は、ある変化球を用意している。
フォーンは、ロビン・フッドと聞いて何を思い浮かべる?」

---- 金持ちからモノを盗み、
貧しい者に分け与える森に住む義賊かな…。
でも、これってちょっと童話っぽい…。
「だよね。
この物語、アプローチとしては
うんと子供よりにすることもできた違いない。
でも、ここで描かれるロビン。
それは、
“自分は何者か?”の自己発見の旅を続ける男。
実はロビンは5歳のとき、父親の処刑に立ち会っていて、
その記憶は彼の中から消えている」

----なぜ彼の父親は処刑されたの?
「万人の平等な権利を求める自由憲章を創案した…
と、もちろんこの映画の中での話だけどね。
その血はロビンにも流れていて、
彼は、領地を奪い、重税を取りたてるイングランド王に対して
自由憲章の発行を約束させるんだ。
これにより、王に反旗を翻そうとしていた貴族たちの心は一つに。
折しもドーバー海峡から攻め入ろうとしていた
フランス軍に対しても力を合わせて立ち向かう。
こういう、リーダーというか、カリスマ的な役をやらせたら
やはりラッセル・クロウはピカイチだね」

----ということは、映画のクライマックスはそのフランス軍との戦いだね。
「そういうこと。
その迫力は推して知るべし。
さて、この映画によると、
ロビンは獅子心王リチャード1世の十字軍遠征に参加し、
命を落とした王の王冠をイングランドへ持ち帰ったという。
で、そのときに
ノッティンガムの騎士ロクスリーから
領主である彼の父に剣を届けてほしいと頼まれる。
で、そのロクスリーの妻が、
かのマリアン(ケイト・ブランシェット)だった、
と、こういう流れになっている」

----なんだか、できすぎた話だニャあ。
「うん。
これらはすべて元からある伝説なのか、
それともヘルゲランドによる創作なのか?
いずれにしろ、これは『ロビン・フッド ビギニング』。
伝説の始まりとして観るには、なかなか楽しめる。
ただ、これがシリーズ化されるとは思えないけどね」

----それはだれも最初から考えてニャいと思うよ。
「あらら」


                   (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「男の子は、だれもが憧れる英雄なのニャ」いいねぇ

※まるで分厚いステーキのような映画だ度

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