ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『グリーン・ゾーン』

2010-05-01 23:17:57 | 新作映画
※かなり辛口です。各ファンの方は、ご覧になるまではスルーしていただいた方がいいかも。


(原題:Green Zone)

----この監督ってポール・グリーングラスだよね。
タイトルにもグリーンってあるけど、関係あるの?
「(笑)いや。それはないと思うよ。
フォーンはレッド・ゾーンという言葉は知っているよね」

----もちろん。「危険地帯」でしょ。
あっ、そうかこれは「安全地帯」だ。
ということは玉置浩二…って、これも関係ないか?
「今日は脇にそれるなあ。
この映画のグリーン・ゾーンとは
イラク中心部における米軍駐留地域を指している。
主人公のロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)は、
この街のどこかに隠された大量破壊兵器を見つけるという極秘任務に就く。
しかし探せども探せども、兵器の痕跡すら発見できない。
国防総省の動きを不審に思ったミラーは、
同じく疑念を抱いていたCIAのブラウン(ブレンダン・グリーソン)の協力を得て、
部隊を離れ単独で捜査を開始。
しかし、国防総省のバウンドストーン(グレッグ・キニア)は、
そんなミラーの動きを血眼になって妨害する。
果たしてなぜ?」

----オモシロそうなお話じゃニャい。
あれっ、渋い顔してる。
「う~ん。
もし、これが映画の背景となっている2003年ごろに作られていたら、
よかったんだろうけど、
実は、大量破壊兵器は存在しなかったというのは、
もう、すでにみんなが知っていることだから、
先が見えてしまうんだね」

----でも、その裏で何が起こったかを
推理している映画と見ればいいのでは?
「確かに、それはあるんだけど…。
この映画自体は、いわゆる陰謀ミステリー。
特に、真実に基づいているというわけじゃない。
そこでこんどは、実際はどうだったの?
という別の“もやもや”が湧いてくる。
お話としては、悪くないし、
撮影に『ハート・ロッカー』の戦場描写で絶賛されたバリー・アクロイドを迎えているだけに、
ハンディカメラを多用したアクション・シーンもそつがない。
でも、いまだ現在進行中の社会情勢を描きながら
アクション・エンターテイメントにしているという
その構図があるだけに、どうしても引っ掛かってしまう。
そこが同じ監督&撮影コンビによる『ユナイテッド93』とは大きく異なる点だね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「マット・デイモンって、アクションでもすっかり名を成しているのにニャ」小首ニャ


※この監督とは『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』で組んでいる度


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